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《154話》
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ノーマルドラゴンは緑色。
普通の魔物より知性も知能もずっと上。
ブレスも吐く。
一般の冒険者が遭遇するドラゴンはこのノーマルタイプのドラゴンである。
レッドドラゴンは戦闘能力が高い。
ノーマルドラゴンより知性も知能もずっと上。
様々な言語を理解し、高い戦闘能力を誇る。
レッドドラゴンに言わせればノーマルドラゴンのブレスなどブレスもどき。
火の属性のレッドドラゴンのブレスはノーマルドラゴンの数十倍の威力。
羽付きトカゲと一緒にするなとプライドも高い。
ブルードラゴンは知能が高い。
人間では理解も出来ない高位魔術・法術もバンバン使う。
ドラゴンの中で唯一聖属性の法術を扱い、回復や浄化の術を使う。
肉体能力やブレスの威力はノーマルドラゴンと変わらないが、仕える術が様々なので人間など相手にならない。
探求心が強いので、興味を持てば人間でも力を貸してくれることもある。
ホワイトドラゴンは速く飛ぶ。
どのドラゴンよりも飛ぶスピードが速い。
他の身体能力やブレスはノーマルドラゴンと変わらない。
非常に温厚で人間にも友好的。
互いに利益が見込めれば喜んで獣魔にもなってくれる。
冒険者がドラゴンに出会ってチビらないのはホワイトドラゴンだけだろう。
勿論人語も解するぞ。
ブラックドラゴンは闇属性。
戦闘能力は他のドラゴンよりずっと上。
生きてる年齢もずっと上。
知性も知能も地上の生き物の中ではトップクラス。
プライドも高く、出会ってなら生きて帰れないと思うべし。
「で、王室の宝を奪ったドラゴンの種類は?」
「ブラックドラゴンだってよ」
「それ、詰んだ、て、いいません、か?」
セブンの質問にレオンハルトが答えた。
ソレを聞いてサラはがっくりと肩を落とした。
ドラゴンの中でもブラックドラゴンにだけは敵対するなとサイヒに言われていたのだ。
それほどブラックドラゴンは質が悪い。
サイヒならデコピン1発なのだろうが、サラには荷が重すぎる。
セブンの魔術とサラの法術でブラックドラゴンを倒せるだろうか?
交渉の方がまだ分がある気がする。
ならば魔族であるナナに命運がかかっているかもしれない。
サラはナナの方を見た。
ソコには険しい顔をしたナナとレオンハルトが睨み合って居た。
「ブラックドラゴンが相手なら私が交渉するのが1番でしょ!」
「たかだが淫魔の小娘の話をブラックドラゴンが聞いてくれるとは思わないがな」
「人間よりは確率が上がるじゃない!」
「ミジンコ程度の確率が上がるか?」
「それでも!2人で行くよりは!!」
ナナが声を荒げる。
レオンハルトがナナの意見を悉く反対するのだ。
はっきり言って2人の間の空気が物凄く悪い。
何時もは見てるだけで砂を吐きそうな(セブン談)ぐらい甘々な雰囲気のレオンハルトとナナの相手に取る態度が物凄く攻撃的なのである。
「セブンの魔術は1級品だ。サラちゃんの法術も1級品だ。2人とも魔術も法術もなくても身を護るだけの力もある。淫魔のお前よりもだ。
お前じゃドラゴンどころかサラちゃんの体術にも及ばない。
セブンの剣術はサラちゃんの体術以上だ。この2人と行動を共にして、お前は足手まといにならない自信が本当にあるのかナナ?」
ナナの大きな垂れ目に水滴が堪り始める。
瞬きをしてだけで涙は零れ落ちるだろう。
ソレをしないように、ナナは上を向いて涙が零れるのを耐えた。
淫魔の自分が悔しくて泣くなんてプライドが許さない。
だがきっとこれを言ってのがセブンならナナは泣かなかっただろう。
サラに言われても、赤の他人に言われてもナナは傷つかない。
自分が戦力外なんて重々承知なのだ。
レオンハルトの言葉だからはナナはこんなに傷ついている。
レオンハルトの前でだけは、強かなイイ女で居たかった。
弱みなんて無い、魔族の強い女だと思って欲しかった。
でもレオンハルトにとって、ナナは庇護対象なのだ。
それがナナは悔しくて堪らない。
自分を認めて欲しい人に認めてくれない。
セブンよりもサラよりも、自分を認めて欲しいのに。
初めて認めて欲しい何と思った相手だったのに。
レオンハルトは誰より自分を認めない。
「帰るわ」
ナナは背を向け早足で診療所を出ていく。
細長いピンヒールで綺麗に歩く。
女の中の女の姿だ。
そうナナはイイ女だ。
それはレオンハルトも知っている。
でも今回のは話が違う。
あんなイイ女をドラゴンの腹の中に入れてやるほどレオンハルトは器は大きくない。
あのイイ女は自分の女だ。
だから危険からは遠ざける。
自分がそのイイ女から批判を買ったとしても。
「レオンさん、良いの、です、か?」
「俺にも男の意地があるんでね。その分、俺が働くさ」
「お前ついてくる気か?宰相の仕事はどうするんだ?」
「明日1日休みを貰った。1日で方をつけるぞ」
サラとセブンを見るレオンハルトのめは獰猛な猛禽類のような瞳であった。
その瞳の圧に飲まれそうになりながらも、サラはレオンハルトの意図を組み、レオンハルトとナナの関係の修復のためにも、例えブラックドラゴンだろうが宝を取り返して見えると覚悟を決めたのだった。
普通の魔物より知性も知能もずっと上。
ブレスも吐く。
一般の冒険者が遭遇するドラゴンはこのノーマルタイプのドラゴンである。
レッドドラゴンは戦闘能力が高い。
ノーマルドラゴンより知性も知能もずっと上。
様々な言語を理解し、高い戦闘能力を誇る。
レッドドラゴンに言わせればノーマルドラゴンのブレスなどブレスもどき。
火の属性のレッドドラゴンのブレスはノーマルドラゴンの数十倍の威力。
羽付きトカゲと一緒にするなとプライドも高い。
ブルードラゴンは知能が高い。
人間では理解も出来ない高位魔術・法術もバンバン使う。
ドラゴンの中で唯一聖属性の法術を扱い、回復や浄化の術を使う。
肉体能力やブレスの威力はノーマルドラゴンと変わらないが、仕える術が様々なので人間など相手にならない。
探求心が強いので、興味を持てば人間でも力を貸してくれることもある。
ホワイトドラゴンは速く飛ぶ。
どのドラゴンよりも飛ぶスピードが速い。
他の身体能力やブレスはノーマルドラゴンと変わらない。
非常に温厚で人間にも友好的。
互いに利益が見込めれば喜んで獣魔にもなってくれる。
冒険者がドラゴンに出会ってチビらないのはホワイトドラゴンだけだろう。
勿論人語も解するぞ。
ブラックドラゴンは闇属性。
戦闘能力は他のドラゴンよりずっと上。
生きてる年齢もずっと上。
知性も知能も地上の生き物の中ではトップクラス。
プライドも高く、出会ってなら生きて帰れないと思うべし。
「で、王室の宝を奪ったドラゴンの種類は?」
「ブラックドラゴンだってよ」
「それ、詰んだ、て、いいません、か?」
セブンの質問にレオンハルトが答えた。
ソレを聞いてサラはがっくりと肩を落とした。
ドラゴンの中でもブラックドラゴンにだけは敵対するなとサイヒに言われていたのだ。
それほどブラックドラゴンは質が悪い。
サイヒならデコピン1発なのだろうが、サラには荷が重すぎる。
セブンの魔術とサラの法術でブラックドラゴンを倒せるだろうか?
交渉の方がまだ分がある気がする。
ならば魔族であるナナに命運がかかっているかもしれない。
サラはナナの方を見た。
ソコには険しい顔をしたナナとレオンハルトが睨み合って居た。
「ブラックドラゴンが相手なら私が交渉するのが1番でしょ!」
「たかだが淫魔の小娘の話をブラックドラゴンが聞いてくれるとは思わないがな」
「人間よりは確率が上がるじゃない!」
「ミジンコ程度の確率が上がるか?」
「それでも!2人で行くよりは!!」
ナナが声を荒げる。
レオンハルトがナナの意見を悉く反対するのだ。
はっきり言って2人の間の空気が物凄く悪い。
何時もは見てるだけで砂を吐きそうな(セブン談)ぐらい甘々な雰囲気のレオンハルトとナナの相手に取る態度が物凄く攻撃的なのである。
「セブンの魔術は1級品だ。サラちゃんの法術も1級品だ。2人とも魔術も法術もなくても身を護るだけの力もある。淫魔のお前よりもだ。
お前じゃドラゴンどころかサラちゃんの体術にも及ばない。
セブンの剣術はサラちゃんの体術以上だ。この2人と行動を共にして、お前は足手まといにならない自信が本当にあるのかナナ?」
ナナの大きな垂れ目に水滴が堪り始める。
瞬きをしてだけで涙は零れ落ちるだろう。
ソレをしないように、ナナは上を向いて涙が零れるのを耐えた。
淫魔の自分が悔しくて泣くなんてプライドが許さない。
だがきっとこれを言ってのがセブンならナナは泣かなかっただろう。
サラに言われても、赤の他人に言われてもナナは傷つかない。
自分が戦力外なんて重々承知なのだ。
レオンハルトの言葉だからはナナはこんなに傷ついている。
レオンハルトの前でだけは、強かなイイ女で居たかった。
弱みなんて無い、魔族の強い女だと思って欲しかった。
でもレオンハルトにとって、ナナは庇護対象なのだ。
それがナナは悔しくて堪らない。
自分を認めて欲しい人に認めてくれない。
セブンよりもサラよりも、自分を認めて欲しいのに。
初めて認めて欲しい何と思った相手だったのに。
レオンハルトは誰より自分を認めない。
「帰るわ」
ナナは背を向け早足で診療所を出ていく。
細長いピンヒールで綺麗に歩く。
女の中の女の姿だ。
そうナナはイイ女だ。
それはレオンハルトも知っている。
でも今回のは話が違う。
あんなイイ女をドラゴンの腹の中に入れてやるほどレオンハルトは器は大きくない。
あのイイ女は自分の女だ。
だから危険からは遠ざける。
自分がそのイイ女から批判を買ったとしても。
「レオンさん、良いの、です、か?」
「俺にも男の意地があるんでね。その分、俺が働くさ」
「お前ついてくる気か?宰相の仕事はどうするんだ?」
「明日1日休みを貰った。1日で方をつけるぞ」
サラとセブンを見るレオンハルトのめは獰猛な猛禽類のような瞳であった。
その瞳の圧に飲まれそうになりながらも、サラはレオンハルトの意図を組み、レオンハルトとナナの関係の修復のためにも、例えブラックドラゴンだろうが宝を取り返して見えると覚悟を決めたのだった。
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