婚約者の王子に聖女など国に必要ないと言われました~では私を信じてくれる方だけ加護を与えますね~

高井繭来

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《144話》※アコロ王子Side8

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「んんっ、ふぅっ………」

 乳首を吸われている。
 更には出てくる母乳を飲まれている。
 舌で乳首を転がし、時に軽く歯を立てる。

「あぁっ!」

 アコロ王子の腰が浮いた。
 雌イキをしたのだ。
 股間の小さな雄のシンボルからは白濁液も潮も吹いていない。

「あぁ、あぁ何て可愛い乳首ですのじゃ、コレが、アコロ王子の母乳の味!美味い、上手いですぞ!!」

 しわがれた声がアコロ王子の耳朶を打つ。
 それは酷く聞きなれた、不愉快で、それでいて快楽の記憶を体から呼び覚ませるものだった。

 コリコリと空いた方の乳首も摘ままれながら刺激を与えられる。

「こちらの溢れて来た母乳も飲みますぞ」

 チュル
 チュクチュク
 チロチロチロ
 カリッ

「んはぁぁぁあぁん♡」

 アコロ王子の口から嬌声が発せられる。
 未だ何も出していないが、アコロ王子の男のシンボルは既に完全に勃起していた。

「はぁ~はぁ~っ、下にも刺激をあげますぞ!ピンクの先っちょをこうして、指でクリクリ、として」

 クリクリ
 クリュン
 クチョクチョ

 なれた手付きで誰かがアコロ王子の小さなものを刺激を与えだした。
 そして熱くて硬くて大きい塊を引っ付けられて、大きな手で一緒に握り込まれる。

「あ、あぁぁぁぁぁっぁあっぁぁっん♡」

 大きな手がアコロ王子の小さなものと、誰かの大きな熱くて硬くて大きなものを同時に扱き上げる。

 グチュグチュグチュ
 
 卑猥な水音がやけに秘儀いて木魂する。
 その水音で、まだ瞼を開けていないアコロ王子の敏感になった聴覚が捉えて、己でする時よりもはるかに強い快感を湧き立たせる。

「うぅ、はぁ♡誰、だぁ………♡」

 瞼を開けると綺麗な青い目が現れる。
 その目を胡乱で、既に涙が浮かんでいた。
 頬は赤く染まり、唇がだらしなく開いて赤い舌が見える。
 男とは思えぬ色気をアコロ王子は醸し出していた。

「アコロ王子、私のアコロ王子ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい♡」

「ひっ、ひぃぃいぃぃぃっぃいいいぃぃい!!!」

 視界に映るのは己の乳首を吸う老人。
 乳首を咥えたままニタリと笑う。
 皺だらけの顔がより皺にまみれて、酷く恐怖を煽る。

「はな!はなせぇっ!」

 クチュクチュクチュ♡

「はぁあああん♡」

「このピンクの可愛いものをこんな勃起させて、気持ち良いとココは言っておりますぞ!気持ち良くて涙を垂らしておりますぞ!エッチな汁がアコロ王子の尻にまで伝って、ピンクの秘孔までテラテラ光って、今やめて、アコロ王子は切ないこの孔をどうするつもりですのじゃ!?」

 そうアコロ王子も気付いていた。
 酷く尻の秘孔が切ない。
 長くて硬くて太くて熱いもので奥まで付いて欲しい。
 腹の中のキュンキュンするところに熱い白濁液を注いで欲しい。
 そんな欲求が己の中で沸き起こっていた。

 ツプッ

「ひぃぃぃぃいぃぃ♡」

「ほらこの孔も期待しておりますぞ?私の指をキュウキュウと締め付けてきますのじゃ」

 ズッズッズッ

「あっあっあっ♡」

 指の動きに合わせてアコロ王子が嬌声をあげる。
 こんなにも声を出しているのに誰も来なかった。

「な、何で私が、この牢屋に?何で爺医師の牢屋に、んはぁぁあん♡」

「神様が私のアコロ王子を返してくれたのじゃ!もう2人の間を裂くものは誰も居ませんぞ!今日こそ交わりましょうぞアコロ王子♡」

「い、いや…いやだぁぁあぁああああぁあ!!!!」

 ズッ
 ズプンッ!

「ひぃいいいいいいい♡♡♡」

 苦も無くアコロ王子の秘孔は爺医師の太い分身を受け入れた。
 まるでもう何回もこの孔に太いモノを入れていたみたいに、初めてでないみたいに簡単にアコロ王子の秘孔は爺医師の分身を飲み込んだ。

 パンパンパン

「んはぁ♡はっ♡はっ♡」

「んほぉぉぉぉぉぉおコレが、アコロ王子の胎内!ついに、私たちの愛が叶う日が来ましたのじゃ!!」

 爺医師が感涙し、腰をアコロ王子の尻に打ち付ける。
 もう齢70を過ぎる年であるのに、爺医師の分身は20代の若者の如く逞しく性に漲っていた。
 まるで神か悪魔が爺医師の下半身に祝福を授けたかのように。
 そしてその答えは神なのである。
 この世界の神は気に入った者には激甘だが、ソレ傷つける相手には非常なのだ。
 それはアコロ王子の知るところでは無い。

「出ます!出ますぞぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

「ソレだけは!それだけは嫌ぁぁあああああああ………」

 ドピュルルルル

「ひぃあぁぁあぁあん♡♡♡」

 体内に熱い白濁液を出され、同時にアコロ王子は己の分身から潮を噴いた。
 これだけ快楽を与えられているのに、尿や潮は出るが精液は出ない。
 それどころか何度も何も出さない雌イキをさせられている。
 爺医師のテクニックの問題だけで無いような気がした。
 そしてその想像は当たりである。
 もうアコロ王子の小さな男のシンボルからは精液は出ない。
 体の中で精液が作られないのだ。

 去勢。

 簡単に言えばそう言う事である。
 もうアコロ王子の男のシンバルは、男としての働きをしない。
 いくら勃起しても、快楽を拾うだけの器官に成り果てた。

「あぁ、可愛いピンクのク〇ペ〇ス♡そして同じ色のピンクの唇、全て私が食べて差し上げましょうぞ」

 爺医師の唇がアコロ王子のピンクの唇に重なる。
 ソレを拒否できるだけの力はアコロ王子には無かった。

 気持ちが良いのだ。

 嫌悪感すら打ち消すほどにただ気持ちが良い。
 こんな快楽を知ってしまえば、もう知らなかった頃には戻れない。

 これからアコロ王子に快楽を与えられられるのは爺医師だけだ。
 そうなったのだ。
 女を抱いても、他の男に抱かれてもイけない。
 爺医師だけがアコロ王子を満足させられる。
 もう知らなかった頃には戻れない。

 この夜からアコロ王子は毎夜爺医師の牢屋に向かう事になる。
 何故かその時牢屋の鍵は開いており、門番は熟睡しているのだ。
 そして朝まで抱かれ、ふらふらと己の寝室に帰る。
 部屋に帰ると嫌悪感で何度も戻す。
 つわりの女性のように。
 見下してきた女と同じような立場にアコロ王子はなった。
 部屋に籠り切るようになった。
 昼間はずっと寝ているのだ。
 夜にあれだけ体力を使えば昼が眠くなるのは当たり前だ。

 アコロ王子は部屋から出ないのを、父親のために祈りを捧ぐ為だと言った。
 皆がそれで納得した。
 納得してしまった、あんまりにも案単に。
 まるでそうなるように何かの力が働いたかのように。

 今夜もアコロ王子は爺医師の牢屋に向かう。
 快楽を求めて。

 もう犬の縫いぐるみの「アコロ王子」は必要なくなった。
 牢屋の片隅で、「アコロ王子」であった縫いぐるみが黒い瞳で2人が睦合うのを見つめるのだった。
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