婚約者の王子に聖女など国に必要ないと言われました~では私を信じてくれる方だけ加護を与えますね~

高井繭来

文字の大きさ
上 下
163 / 257

《134話》

しおりを挟む
「サラが体術?」

「サイヒ様に仕込まれたみたいよ?」

「サラが戦闘を、ね?ふむ、実力が見てみたい」

「私は嫌よ!」

「大丈夫だサキュバスは意外と頑丈だろう?」

「サラちゃん聖法術の使い手!魔族との相性は抜群よ!浄化されたらどう責任取ってくれるのよ!!」

「責任ならレオンにとって貰え」

「なー、ななななな何でそこでレオが出てくるのよ!」

「意外と分かりやすかったんだなエロナース」

「何がよ!」

「無自覚か」

「童貞のドクターにバカにされたぁぁキィィィッィィィイッ!!」

 ヒステリーの声を上げるナナにセブンは涼しい顔。

「サラが起きるだろう喚くな」

「扱いの差ぁっ!!」

 診療所の休憩室。
 テーブルを囲んでお茶をするセブンとナナ。

 ☆本日の昼食☆
  豪華弁当 オニギラズ編
  材料 (おにぎらず4種)
  ①海苔
  適宜
  ■ ごはん
  ■ ②ベーコンエッグ
  ■ 厚切りベーコン
  ■ ゆでたまご
  ■ マヨネーズ
  ■ スライスチーズ
  ■ 塩コショウ
  ■ ③焼肉
  ■ 牛バラ肉
  ■ いんげん
  ■ 塩コショウ
  ■ ④納豆
  ■ ひきわり納豆
  ■ 青ネギ
  ■ 白だし
  ■ ⑤照り焼きチキン
  ■ とりもも
  ■ レタス
  ■ マヨネーズ
  ■ 胡麻油
  ■ ★酒
  ■ ★醤油
  ■ ★砂糖
  ■ ★みりん
  ■ ★にんにく
  ■ ★しょうが
  ①基本のおにぎらずの作り方
   パックにご飯100gを平らに詰める。
   その上に好きな具をのせる。
   具をのせたら上からご飯100gをのせ上から少しおす。
   海苔で包み、海苔を馴染ませたら完成。横半分、対角線、4等分など好きな形に包丁で切る。
  ・ベーコンエッグ
  ベーコンの塩味もありますが、塩コショウ等味つけ。
  ・焼肉
  牛バラ肉を塩コショウで焼いただけ。野菜は水気の少ないものをチョイス。豚肉は片栗粉をまぶして焼く。断面がキレイに見えるようにいんげん5,6本を配置。
  ・納豆
  ひきわり納豆に、刻み青ネギを彩りでプラス。備え付けのタレ+白だしで味を補強。割りと濃い味くらいでも大丈夫。
  ・照り焼きチキン
  彩りでレタスをプラス。
 ☆コツ・ポイント☆
  味がかぶらないように。牛肉はちょっとだけいいやつを使った方が美味しい。冷めても美味しい脂…的なかんじで。左端、余ったスペースでカニかま&ネギでテキトウ卵焼き。味は甘めでも出汁巻きっぽくてもどちらでも。
  
 既に昼食とデザートは終わっているのでサラは簡易ベッドでお寝んね中だ。
 今日も美味しいお弁当を食べて満足して睡魔に勝てなかったらしい。
 セブンはその簡易ベッドに1番近い場所の席に座っているので、腕を後ろに回せばサラに触れられる位置を陣取っている。
 因みに無意識。
 現在サラの頭を撫で撫でしている。
 因みに無意識。
 何度も言うが無意識。

 愛おしそうに髪を長い指で梳く。
 癖のないサラのチョコレート色の髪がさらさらと指の間をすり抜ける。
 ソレが気持ち良いのかサラが微笑を浮かびながら眠る。

 その寝顔を慈しむような視線で見るセブン。

(コレで無自覚なのだから恐ろしいわ)

 ナナも人の事は言えない。
 サキュバスのナナが、もうここ数カ月レオンハルト以外の精を搾取していないのだ。
 レオンのだけで足りるから、とのことだが、別の人間との箸休めや味見の1つもしていない。
 全く持って無自覚の集まる診療所である。

「だがサイヒ様が仕込んだ体術か、興味深いクックックッ」

(ディノートの王族って何で笑い方悪役みたいなのかしら?)

 ナナがそんな事を想っているとも知らずに、セブンの押さえられない好奇心はサラに向かうのだった。
しおりを挟む
感想 945

あなたにおすすめの小説

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。

五月ふう
恋愛
 リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。 「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」  今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。 「そう……。」  マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。    明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。  リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。 「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」  ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。 「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」 「ちっ……」  ポールは顔をしかめて舌打ちをした。   「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」  ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。 だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。 二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。 「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

【完結】「私は善意に殺された」

まほりろ
恋愛
筆頭公爵家の娘である私が、母親は身分が低い王太子殿下の後ろ盾になるため、彼の婚約者になるのは自然な流れだった。 誰もが私が王太子妃になると信じて疑わなかった。 私も殿下と婚約してから一度も、彼との結婚を疑ったことはない。 だが殿下が病に倒れ、その治療のため異世界から聖女が召喚され二人が愛し合ったことで……全ての運命が狂い出す。 どなたにも悪意はなかった……私が不運な星の下に生まれた……ただそれだけ。 ※無断転載を禁止します。 ※朗読動画の無断配信も禁止します。 ※他サイトにも投稿中。 ※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。 「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」 ※小説家になろうにて2022年11月19日昼、日間異世界恋愛ランキング38位、総合59位まで上がった作品です!

私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか

あーもんど
恋愛
聖女のオリアナが神に祈りを捧げている最中、ある女性が現れ、こう言う。 「貴方には、これから裁きを受けてもらうわ!」 突然の宣言に驚きつつも、オリアナはワケを聞く。 すると、出てくるのはただの言い掛かりに過ぎない言い分ばかり。 オリアナは何とか理解してもらおうとするものの、相手は聞く耳持たずで……? 最終的には「神のお告げよ!」とまで言われ、さすがのオリアナも反抗を決意! 「私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか」 さて、聖女オリアナを怒らせた彼らの末路は? ◆小説家になろう様でも掲載中◆ →短編形式で投稿したため、こちらなら一気に最後まで読めます

愚か者の話をしよう

鈴宮(すずみや)
恋愛
 シェイマスは、婚約者であるエーファを心から愛している。けれど、控えめな性格のエーファは、聖女ミランダがシェイマスにちょっかいを掛けても、穏やかに微笑むばかり。  そんな彼女の反応に物足りなさを感じつつも、シェイマスはエーファとの幸せな未来を夢見ていた。  けれどある日、シェイマスは父親である国王から「エーファとの婚約は破棄する」と告げられて――――?

素顔を知らない

基本二度寝
恋愛
王太子はたいして美しくもない聖女に婚約破棄を突きつけた。 聖女より多少力の劣る、聖女補佐の貴族令嬢の方が、見目もよく気もきく。 ならば、美しくもない聖女より、美しい聖女補佐のほうが良い。 王太子は考え、国王夫妻の居ぬ間に聖女との婚約破棄を企て、国外に放り出した。 王太子はすぐ様、聖女補佐の令嬢を部屋に呼び、新たな婚約者だと皆に紹介して回った。 国王たちが戻った頃には、地鳴りと水害で、国が半壊していた。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

結婚するので姉様は出ていってもらえますか?

基本二度寝
恋愛
聖女の誕生に国全体が沸き立った。 気を良くした国王は貴族に前祝いと様々な物を与えた。 そして底辺貴族の我が男爵家にも贈り物を下さった。 家族で仲良く住むようにと賜ったのは古い神殿を改装した石造りの屋敷は小さな城のようでもあった。 そして妹の婚約まで決まった。 特別仲が悪いと思っていなかった妹から向けられた言葉は。 ※番外編追加するかもしれません。しないかもしれません。 ※えろが追加される場合はr−18に変更します。

処理中です...