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《126話》

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「サイヒ様、帰られたです、か?」

「明朝に天界にお帰りになった。夜通し酒を飲んだの何て学生の時以来だ」

「眠く、ない、ですか?」

「眠い…猛烈に眠い、お前の朝食だけは用意した、感謝しろ。食べたら片付けは頼む。今日は診療所は午後診だけだ、俺は少し眠る」

「はい、お休み、なさい、です」

「サイヒ様の顔を見逃したのに、あまりショックそうじゃないな?」

 サラの寝ぼけ眼だった双眸をぱちりと瞬いた。
 キョトンとした顔をしている。
 どうやらセブンが言うまで思い付きもしなかったようだ。

「サイヒ様、見送れなくて残念、ですが、セブンさんが居ますから」

 ふにゃ、と締まりない顔でサラが笑う。
 つまりはサイヒよりもセブンの方が良い、と言う事であろうか?
 一瞬そう考えたセブンだが、ただ単にサイヒが先に帰っていたから出た言葉だろう。
 セブンが居なくなってサイヒが居ても、サラはきっと同じ言葉を言う。

(サイヒ様と同格になれただけ進歩だな)

 アルコールが体中に回っている上に睡眠不足だ。
 セブンは自分の思考のおかしさに気付いていない。
 その想いはもう”恋”と呼んでも差し支えないだろうに。

「じゃぁ俺は部屋に戻る」

「了解、しまし、た」

 セブンは階段を上がって行く。
 よろよろとした足取りに思わず支えたくなるが、セブンはそう言うのは望まないだろうとサラは理解していた。
 何せプライドが高い男である。
 だが優秀。
 優秀ゆえにプライドが高い。
 そしてプライドが高いため人の手を借りるのを嫌がる。

「ご飯、たべましょう」

 今日の朝食はベーコンエッグにボイルしたブロッコリー、焼き立てトーストとポタージュスープ。

 何時ものセブンの料理に比べたらかなり貧相と感じるかも知れない。
 だが眠い中、サラが起きてくる時間を見計らって作ってくれた朝食だ。
 料理はどれも湯気を立てている。
 作りたてと言う事だ。
 サラの為だけに作られた特別な朝食だ。

「何でしょう、胸が、ドキドキ、します………」

 サラは頭に「?」を浮かべながら、出来立ての朝食を口に運んだ。
 何時もよりありきたりなメニューの朝食は、それでも自分の為だけに作られたことを知っているので、何処の店の豪華なメニューよりもサラの舌を楽しませたのであった。

 :::

「コレでようやく抜ける………」

 セブンはベッドに腰かけると下腿の衣服を寛げた。
 ソコには臨戦態勢のセブンのメス(特大)が存在した。
 何かに欲情したわけでは無い。
 疲れマラと言うやつだ。
 だが処理した手でサラの食事を作るのに抵抗があり、今まで抜かずにいたのだ。
 もうセブンのメス(特大)はギンギンだ。
 セブンはコレを抜かないと眠れそうにないので、クロイツで学んできたやり方で自慰を行うのだった。

PS
 自慰した後の手で料理作られるのも、勃たせたまま料理を作るのはどっこいどっこいでは無かろうか?
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