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《番外》とある厨房side4 ※R-18
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ディノートの中心街で有名な洋菓子店《オノミアマ》。
今日も漢パティシエ達が腕を振るっている。
しかし何処か目が死んでいる。
どうやらやる気を根こそぎ奪われる事があったようだ。
「はぁ、今月も来ませんでしたね青髪の女神………」
「あのぽってりした唇が練乳掛けバナナを食べるところをもう4か月も見ていない!」
「服の生地越しでも分かる胸元のサクランボを確認したい!」
「足の付け根スレスレのスリットから覗く脚線美に挟まれたい!」
「あの生地の下のピンクの花びらを!今日こそ、今日こそ確認したいのに!!」
「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁ(´Д`)ハァ…」」」」」
どうやらエロスが足りないようである。
本日は火の曜日。
女神が来るのは日の曜日だ。
少なくとも早くとも5日間は女神は来ないだろう。
「やる気でね~~~~~…」
「もう歓楽街のねぇちゃんは飽きたわ……」
「チラリズムだよ!しな垂れかかってくるミニスカートの仕事の女じゃこの飢えは満たせない……」
流石はサキュバスである。
商売女など相手でない。
厚みの薄い生地の服を着て、練乳掛けバナナを咥えるだけで漢どもは絶頂するほど刺激的なのだ。
因みに彼らは中心街で働いているため、平民街のセブンの診療所の事を知らない。
知っていれば仕事の合間をぬってでも按摩の施術を受けに行くだろう。
カランカラン
ベルの音が店内に響く。
どうやら客が入って来たらしい。
どうせ大した女じゃ無いんだろ、と男達は項垂れた顔を上げた。
「め、めめめめめめ女神です!青髪の女神が降臨されました!!」
「「「「「何ぃぃぃぃぃぃぃぃっぃぃっぃぃいぃぃっ!!!」」」」」
男達は立ち上がった。
条件反射で漢達の息子も勃ち上がった。
カウンター越しでパティシエ達の下半身が客から見えない店の設計で良かった。
これで醜聞は免れるだろう。
「は、と言う事は幼児体系の悪魔も!?」
「あの悪魔が店を荒らしにk………誰だアレは?」
チョコレート色の髪と瞳。
あどけなく構ってやりたくなる可憐な容貌。
細やかだが服を持ち上げる胸の隆起。
うっすら膨らんでいた腹はぺったんこだ。
「悪魔が…悪魔が天使になった………」
「嘘、だろ…ちゃんと可愛い………」
「ヤバい、結構好みだ俺………」
そうサラは1年の時を経て幼児体系の悪魔から可憐な美少女になっていたのである。
4か月も店に来ていなかったからパティシエ達はその変化していく過程を知らない。
突然悪魔が天使になった。
まるで店を神が祝福しているようである。
ナナとサラが店に入り、セブンが後に続いた。
「ちっ、男かよ」
「はい邪魔」
「男が甘味屋に来るんじゃねーよ」
男には辛いパティシエ達である。
だがそんなパティシエ達に驚愕の事態が巻き起こる。
セブンが店に入った後に、もう1人少年が店に入って来たのだ。
空色の髪に翡翠の瞳。
神が数年かけて作り出したんじゃないかと思うほどの美貌。
すらりとした肢体は若木のようだ。
そして少年は切れ長の双眸でチラリ、とパティシエ達を見た。
「「「「「うっ!!!!!」」」」」
その流し目だけで漢達は達した。
正直青髪の女神以上の色気だった。
だが男である。
しかし男でも色香が凄いのだ。
もう性別の概念を超えている。
青髪の女神とは違う、雄の匂いすら纏わせた若者特有の煌めき。
その雄の匂いに漢達の脳は破壊された。
(((((抱かれても良い………♡)))))
また訳の分からないところでサイヒは信者を増やしたらしい。
こうして漢達は乙男へと変貌した。
「毎日最高の菓子を差し上げたい♡」
「寝ているところを寝顔を堪能した後起こしてあげたい♡」
「俺の作った味噌スープで朝を迎えて欲しい♡」
(((((俺の作るケーキを1番多く召し上がって貰うぞ!!!!)))))
こうしてケーキを巡った謎の戦いが今始まろうとしていた。
今日も漢パティシエ達が腕を振るっている。
しかし何処か目が死んでいる。
どうやらやる気を根こそぎ奪われる事があったようだ。
「はぁ、今月も来ませんでしたね青髪の女神………」
「あのぽってりした唇が練乳掛けバナナを食べるところをもう4か月も見ていない!」
「服の生地越しでも分かる胸元のサクランボを確認したい!」
「足の付け根スレスレのスリットから覗く脚線美に挟まれたい!」
「あの生地の下のピンクの花びらを!今日こそ、今日こそ確認したいのに!!」
「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁ(´Д`)ハァ…」」」」」
どうやらエロスが足りないようである。
本日は火の曜日。
女神が来るのは日の曜日だ。
少なくとも早くとも5日間は女神は来ないだろう。
「やる気でね~~~~~…」
「もう歓楽街のねぇちゃんは飽きたわ……」
「チラリズムだよ!しな垂れかかってくるミニスカートの仕事の女じゃこの飢えは満たせない……」
流石はサキュバスである。
商売女など相手でない。
厚みの薄い生地の服を着て、練乳掛けバナナを咥えるだけで漢どもは絶頂するほど刺激的なのだ。
因みに彼らは中心街で働いているため、平民街のセブンの診療所の事を知らない。
知っていれば仕事の合間をぬってでも按摩の施術を受けに行くだろう。
カランカラン
ベルの音が店内に響く。
どうやら客が入って来たらしい。
どうせ大した女じゃ無いんだろ、と男達は項垂れた顔を上げた。
「め、めめめめめめ女神です!青髪の女神が降臨されました!!」
「「「「「何ぃぃぃぃぃぃぃぃっぃぃっぃぃいぃぃっ!!!」」」」」
男達は立ち上がった。
条件反射で漢達の息子も勃ち上がった。
カウンター越しでパティシエ達の下半身が客から見えない店の設計で良かった。
これで醜聞は免れるだろう。
「は、と言う事は幼児体系の悪魔も!?」
「あの悪魔が店を荒らしにk………誰だアレは?」
チョコレート色の髪と瞳。
あどけなく構ってやりたくなる可憐な容貌。
細やかだが服を持ち上げる胸の隆起。
うっすら膨らんでいた腹はぺったんこだ。
「悪魔が…悪魔が天使になった………」
「嘘、だろ…ちゃんと可愛い………」
「ヤバい、結構好みだ俺………」
そうサラは1年の時を経て幼児体系の悪魔から可憐な美少女になっていたのである。
4か月も店に来ていなかったからパティシエ達はその変化していく過程を知らない。
突然悪魔が天使になった。
まるで店を神が祝福しているようである。
ナナとサラが店に入り、セブンが後に続いた。
「ちっ、男かよ」
「はい邪魔」
「男が甘味屋に来るんじゃねーよ」
男には辛いパティシエ達である。
だがそんなパティシエ達に驚愕の事態が巻き起こる。
セブンが店に入った後に、もう1人少年が店に入って来たのだ。
空色の髪に翡翠の瞳。
神が数年かけて作り出したんじゃないかと思うほどの美貌。
すらりとした肢体は若木のようだ。
そして少年は切れ長の双眸でチラリ、とパティシエ達を見た。
「「「「「うっ!!!!!」」」」」
その流し目だけで漢達は達した。
正直青髪の女神以上の色気だった。
だが男である。
しかし男でも色香が凄いのだ。
もう性別の概念を超えている。
青髪の女神とは違う、雄の匂いすら纏わせた若者特有の煌めき。
その雄の匂いに漢達の脳は破壊された。
(((((抱かれても良い………♡)))))
また訳の分からないところでサイヒは信者を増やしたらしい。
こうして漢達は乙男へと変貌した。
「毎日最高の菓子を差し上げたい♡」
「寝ているところを寝顔を堪能した後起こしてあげたい♡」
「俺の作った味噌スープで朝を迎えて欲しい♡」
(((((俺の作るケーキを1番多く召し上がって貰うぞ!!!!)))))
こうしてケーキを巡った謎の戦いが今始まろうとしていた。
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