143 / 257
《117話》
しおりを挟む
「アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?」
「で、コレは何だ?」
「神の御業によって生まれた悩める珍獣よドクター」
国王との話が終わり、今日は宿泊を是非にと王宮の客間に案内された。
高級ホテルと思わんばかりのスイートルームである。
ベッドも3つ。
どれもキングサイズ。
キッチンとバス、トイレまで付いている。
王宮の大浴場も使ってよいとの事だったが、セブンはあまり人に肌を見せるのが好きではない。
と言うか嫌いである。
何だかんだ言って痩せすぎの体にコンプレックスがあるらしい。
健康オタクの自意識高い系なのでバランスの取れた食事と運動はしている。
何だかんだ言って剣を振らなかった日は無い。
既に幼いころからのルーティンになっているのだ。
素振りを終えてから風呂に入るのがセブンの日常だ。
手に持つものが剣からメスに変わってもこの習慣は止めた事は無い。
なのでそれなりに力もあるし筋肉もあるのである。
ただセブンの筋肉はビルダー系の膨らむ筋肉ではなく、体を引き締める赤筋肉。
見栄えはそれ程良くない。
よく見るとしっかり体を作っているじゃねぇか、とプロが目を光らす体つきなのである。
何のプロかは分からないが…。
で、だ。
セブンが国王と話をしている間にナナとサラは先に部屋に来ていたらしい。
そしてサラがこの状態から元に戻らないそうだ。
正直念仏を聞いてる気分になるから止めて欲しい。
諸悪の根源が自分にあるのは分かっているのだが………。
そりゃ誰もがセブンとアシュバットは別人と思ったはずである。
ドナーと手術者が同一人物何て誰が信じられるものか?
神の御業。
本当にお気に入り甘やかすの大好き神様の御業なのだが。
ナナはある程度検討が付いているみたいだ。
だがサラは元よりセブンとアシュバットは別人だと思っていた。
しかもアシュバットにほの甘い恋心すら抱いていた。
サラにとっては今日はアシュバットが王族だったと言う出来事が1番のパニックポイントだったらしい。
その割には手術中は普段から想像もつかない冷静さで、見事にセブンの助手を務めあげたのだが。
「アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?」
珍獣は床に蹲り未だに呻いている。
その鳴き声何とかしろ、セブンは思った。
「取り合えず面倒くさいから眠らすか」
【睡眠誘導】
「アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさ………くぅーくぅー…………」
「寝たな。これで静かに寝れる」
「まぁ1時しのぎにはなったけど…ドクターこれからサラちゃんとの関係どうするつもり?」
「別に今までと変わらんが?アシュバットが姿を現わさなければ問題ない」
「ドクターそう言うのフラグ、て言うのよ?」
ナナの言葉通りセブンは見事フラグを立ててしまっているのである。
それは、今は外界を楽しそうに覗き込む天界のとある神しか知らない事なのだけれども………。
「で、コレは何だ?」
「神の御業によって生まれた悩める珍獣よドクター」
国王との話が終わり、今日は宿泊を是非にと王宮の客間に案内された。
高級ホテルと思わんばかりのスイートルームである。
ベッドも3つ。
どれもキングサイズ。
キッチンとバス、トイレまで付いている。
王宮の大浴場も使ってよいとの事だったが、セブンはあまり人に肌を見せるのが好きではない。
と言うか嫌いである。
何だかんだ言って痩せすぎの体にコンプレックスがあるらしい。
健康オタクの自意識高い系なのでバランスの取れた食事と運動はしている。
何だかんだ言って剣を振らなかった日は無い。
既に幼いころからのルーティンになっているのだ。
素振りを終えてから風呂に入るのがセブンの日常だ。
手に持つものが剣からメスに変わってもこの習慣は止めた事は無い。
なのでそれなりに力もあるし筋肉もあるのである。
ただセブンの筋肉はビルダー系の膨らむ筋肉ではなく、体を引き締める赤筋肉。
見栄えはそれ程良くない。
よく見るとしっかり体を作っているじゃねぇか、とプロが目を光らす体つきなのである。
何のプロかは分からないが…。
で、だ。
セブンが国王と話をしている間にナナとサラは先に部屋に来ていたらしい。
そしてサラがこの状態から元に戻らないそうだ。
正直念仏を聞いてる気分になるから止めて欲しい。
諸悪の根源が自分にあるのは分かっているのだが………。
そりゃ誰もがセブンとアシュバットは別人と思ったはずである。
ドナーと手術者が同一人物何て誰が信じられるものか?
神の御業。
本当にお気に入り甘やかすの大好き神様の御業なのだが。
ナナはある程度検討が付いているみたいだ。
だがサラは元よりセブンとアシュバットは別人だと思っていた。
しかもアシュバットにほの甘い恋心すら抱いていた。
サラにとっては今日はアシュバットが王族だったと言う出来事が1番のパニックポイントだったらしい。
その割には手術中は普段から想像もつかない冷静さで、見事にセブンの助手を務めあげたのだが。
「アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?」
珍獣は床に蹲り未だに呻いている。
その鳴き声何とかしろ、セブンは思った。
「取り合えず面倒くさいから眠らすか」
【睡眠誘導】
「アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさんが王子?アーシュさ………くぅーくぅー…………」
「寝たな。これで静かに寝れる」
「まぁ1時しのぎにはなったけど…ドクターこれからサラちゃんとの関係どうするつもり?」
「別に今までと変わらんが?アシュバットが姿を現わさなければ問題ない」
「ドクターそう言うのフラグ、て言うのよ?」
ナナの言葉通りセブンは見事フラグを立ててしまっているのである。
それは、今は外界を楽しそうに覗き込む天界のとある神しか知らない事なのだけれども………。
0
お気に入りに追加
2,813
あなたにおすすめの小説

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

素顔を知らない
基本二度寝
恋愛
王太子はたいして美しくもない聖女に婚約破棄を突きつけた。
聖女より多少力の劣る、聖女補佐の貴族令嬢の方が、見目もよく気もきく。
ならば、美しくもない聖女より、美しい聖女補佐のほうが良い。
王太子は考え、国王夫妻の居ぬ間に聖女との婚約破棄を企て、国外に放り出した。
王太子はすぐ様、聖女補佐の令嬢を部屋に呼び、新たな婚約者だと皆に紹介して回った。
国王たちが戻った頃には、地鳴りと水害で、国が半壊していた。

自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのはあなたですよね?
長岡更紗
恋愛
庶民聖女の私をいじめてくる、貴族聖女のニコレット。
王子の婚約者を決める舞踏会に出ると、
「卑しい庶民聖女ね。王子妃になりたいがためにそのドレスも盗んできたそうじゃないの」
あることないこと言われて、我慢の限界!
絶対にあなたなんかに王子様は渡さない!
これは一生懸命生きる人が報われ、悪さをする人は報いを受ける、勧善懲悪のシンデレラストーリー!
*旧タイトルは『灰かぶり聖女は冷徹王子のお気に入り 〜自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのは公爵令嬢、あなたですよ〜』です。
*小説家になろうでも掲載しています。

【完結】わたしは大事な人の側に行きます〜この国が不幸になりますように〜
彩華(あやはな)
恋愛
一つの密約を交わし聖女になったわたし。
わたしは婚約者である王太子殿下に婚約破棄された。
王太子はわたしの大事な人をー。
わたしは、大事な人の側にいきます。
そして、この国不幸になる事を祈ります。
*わたし、王太子殿下、ある方の視点になっています。敢えて表記しておりません。
*ダークな内容になっておりますので、ご注意ください。
ハピエンではありません。ですが、救済はいれました。
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星里有乃
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。

彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
護国の聖女、婚約破棄の上、国外追放される。〜もう護らなくていいんですね〜
ココちゃん
恋愛
平民出身と蔑まれつつも、聖女として10年間一人で護国の大結界を維持してきたジルヴァラは、学園の卒業式で、冤罪を理由に第一王子に婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
護国の大結界は、聖女が結界の外に出た瞬間、消滅してしまうけれど、王子の新しい婚約者さんが次の聖女だっていうし大丈夫だよね。
がんばれ。
…テンプレ聖女モノです。

悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる