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《88話》
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最近セブンの診療所の患者が増えた。
大したことない擦り傷でもわざわざ診療所に来る患者が増えたのだ。
患者が増えれば儲けも増える。
セブンにとって悪い話ではない。
処置も簡単だし薄利多売が見込まれる。
だがセブンは機嫌が悪かった。
守銭奴のセブンが儲けよりも苛立つ理由…。
「サラちゃーん、俺ここ怪我したから治療してくれよ」
「サラちゃん俺最近首のあたりに痛みがあってさ~」
「いや~サラちゃんの治癒法術はホント良く効くわ」
そう、サラに炊かる患者が増えたのだ。
鼻の下を伸ばしてサラの治療を受けに来る。
(何で急にアラに色目使う輩が増えたんだ?)
セブンの機嫌が悪い理由である。
だが働き始めた時からサラを知っている者にしてみれば、この1年近くでサラはめっぽう可愛らしくなった。
相変わらず童顔だが、茶色のクリクリお目目が愛らしい。
唇も栄養状態が良くなったから、綺麗にピンクに色づきプルプルしている。
肌もセブンの食育のお陰で艶々だ。
髪も少し伸びてショートボブがボブくらいの長さになって、女らしさが増した。
そして恋をしたからだろうか?
纏う雰囲気が甘くなった。
微かに女の色気を醸し出してきたのだ。
年頃の少女の淡い色香。
正直好きなタイプの女が清純派な男にとっては、ナナよりもサラの方が好みだろう。
それに体のライン。
完全なぺったんこな胸にポッコリお腹だったサラは法衣の上からでも、何となく幼児体系であることが分かるものだった。
しかし今は緩やかではあるが、柔らかい曲線を描く女の体になってきている。
まだまだナナに比べると大人と子供くらいの差がある体だが、十分男をその気にさせる体つきになった。
サラの成長のお陰で診療所に患者が増えたのだ。
だがセブンは気が良くない。
自分が反応するのを棚に上げて、他の男がサラを女として見るのが気分が悪いのだ。
「いい加減認めたら良いのにね~♡」
「本当にDT拗らせてるよなアイツ。今が食べ時なのになぁサラちゃん♡」
淫魔2人がコソコソ話す。
セブンの後ろで。
「おいレオンハルト!お前何時になったらクロイツに帰るんだ!!」
「あ、言ってなかったけ?俺暫くディノートとの同盟結ぶために外交でこっちに居るんだわ」
「とっとと仕事しろこの淫魔がっ!」
「診療所の営業時間中はちゃんと王宮に通っているぞ?」
そう忘れていた方も多いだろうが、レオンハルトはクロイツの宰相なのだ。
そして仕事のできる男である。
宰相と言う職業ながら、並みの騎士では勝てないほどの剣術の腕。
そして甘いマスクにセクシーボイス。
男の色気が半端ない。
事実ディノートでレオンハルトに落ちた女は既に数多といる。
(アラもコレ位色気ある男だったらサイヒ様と正反対の魅力で惚れたりするんだろうか…?)
ムカッ💢
(何だ今の心臓がむかついた感じ?心筋梗塞の前兆か?)
すでにサラは花開いてきていると言うのに、セブンの方がまだ精神的に成熟していないのだ。
セブンが自分の気持ちに気付くのにはまだまだ先の事になりそうであった。
大したことない擦り傷でもわざわざ診療所に来る患者が増えたのだ。
患者が増えれば儲けも増える。
セブンにとって悪い話ではない。
処置も簡単だし薄利多売が見込まれる。
だがセブンは機嫌が悪かった。
守銭奴のセブンが儲けよりも苛立つ理由…。
「サラちゃーん、俺ここ怪我したから治療してくれよ」
「サラちゃん俺最近首のあたりに痛みがあってさ~」
「いや~サラちゃんの治癒法術はホント良く効くわ」
そう、サラに炊かる患者が増えたのだ。
鼻の下を伸ばしてサラの治療を受けに来る。
(何で急にアラに色目使う輩が増えたんだ?)
セブンの機嫌が悪い理由である。
だが働き始めた時からサラを知っている者にしてみれば、この1年近くでサラはめっぽう可愛らしくなった。
相変わらず童顔だが、茶色のクリクリお目目が愛らしい。
唇も栄養状態が良くなったから、綺麗にピンクに色づきプルプルしている。
肌もセブンの食育のお陰で艶々だ。
髪も少し伸びてショートボブがボブくらいの長さになって、女らしさが増した。
そして恋をしたからだろうか?
纏う雰囲気が甘くなった。
微かに女の色気を醸し出してきたのだ。
年頃の少女の淡い色香。
正直好きなタイプの女が清純派な男にとっては、ナナよりもサラの方が好みだろう。
それに体のライン。
完全なぺったんこな胸にポッコリお腹だったサラは法衣の上からでも、何となく幼児体系であることが分かるものだった。
しかし今は緩やかではあるが、柔らかい曲線を描く女の体になってきている。
まだまだナナに比べると大人と子供くらいの差がある体だが、十分男をその気にさせる体つきになった。
サラの成長のお陰で診療所に患者が増えたのだ。
だがセブンは気が良くない。
自分が反応するのを棚に上げて、他の男がサラを女として見るのが気分が悪いのだ。
「いい加減認めたら良いのにね~♡」
「本当にDT拗らせてるよなアイツ。今が食べ時なのになぁサラちゃん♡」
淫魔2人がコソコソ話す。
セブンの後ろで。
「おいレオンハルト!お前何時になったらクロイツに帰るんだ!!」
「あ、言ってなかったけ?俺暫くディノートとの同盟結ぶために外交でこっちに居るんだわ」
「とっとと仕事しろこの淫魔がっ!」
「診療所の営業時間中はちゃんと王宮に通っているぞ?」
そう忘れていた方も多いだろうが、レオンハルトはクロイツの宰相なのだ。
そして仕事のできる男である。
宰相と言う職業ながら、並みの騎士では勝てないほどの剣術の腕。
そして甘いマスクにセクシーボイス。
男の色気が半端ない。
事実ディノートでレオンハルトに落ちた女は既に数多といる。
(アラもコレ位色気ある男だったらサイヒ様と正反対の魅力で惚れたりするんだろうか…?)
ムカッ💢
(何だ今の心臓がむかついた感じ?心筋梗塞の前兆か?)
すでにサラは花開いてきていると言うのに、セブンの方がまだ精神的に成熟していないのだ。
セブンが自分の気持ちに気付くのにはまだまだ先の事になりそうであった。
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