婚約者の王子に聖女など国に必要ないと言われました~では私を信じてくれる方だけ加護を与えますね~

高井繭来

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《64話》※

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※男の自慰表現あり
 男女の性描写(イメージ)あり
 兜合わせ(知らない人は自分で調べよう!絶対親に聞いちゃだめだぞ!)あり
 苦手な方は斜め読みで!!


「1回だけだからな!2度は無いからな!!」

 眉間に皺を寄せて絶望の表情を浮かべながらレオンハルトはベッドに座った。
 下腿の前を寛げる。
 そして、震える手で己の分身を外気に晒した。

(手が震えるって、どこの乙女だよ俺は!)

「小さいな」

「これからデカくなるんだよ!!」

 セブンの発言にレオンハルトは切れた。
 何故に自分がここまでしてやらないとはいけないのかと。
 だが最初にセブンを揶揄ってこの流れを作ってしまったのは己だ。
 モノを取り出した以上後には引けない。

「で、どうやるんだ?」

「お前は黙って見てろ!」

 怒鳴って、これ以上怒っても仕方ないとレオンハルトは己の分身を上下に扱く。
 眼は瞑っている。
 男性は視覚からの情報で興奮する生き物だ。
 この非常識な友人が目に入っては興奮する物も興奮出来ない。
 根性でレオンハルトは今の状況を頭から振り払って昨夜のナナとの情事を思い浮かべた。

 大きな柔らかい胸。
 そのむねの頂点にあるピンクの突起を捻り上げるとナナが甘い声をあげる。
 硬くなった突起に舌を這わせるとナナはますます声を甘くした。
 片手で胸の突起を弾き、口でもう片方の突起をしゃぶり上げる。
 そして空いた片手で、まだ下着に包まれているナナの秘所へと指を伸ばした。
 面積の少ない下着はすでにグショグショに濡れそぼっていた。
 下着の上から女の1番敏感な秘芽を摘まみ上げる
 ナナが大きな嬌声をあげた。

「ふっ」

 レオンハルトの息が上がって来る。
 頬が、いや肌が熱で上気する。
 その美貌も相まって、それは男から見ても刺激的な光景だった。
 事実、レオンハルトは男から声をかけられることも少なくない。
 身分と武力があったから今まで純潔を守れたと言ったも過言ではない。
 まぁ女との純潔は12歳で捨てているが。
 男にとっては後者は羨ましい限りの発言だろう。
 目の前の性欲0の友人は別だろうが。

「んん、はぁっ、ん」

 段々とレオンハルトの分身がムクリと頭をもたげ、硬度を増してきた。
 萎えている時は標準だったモノが、一般男性の勃起時の1.5倍ほどの大きさになる。

(お、ようやく俺と同じくらいの大きさになったな)

 セブンは黙っとけと言われたので心の中で感想を述べた。
 あまりにもな感想である。
 レオンハルトのモノは決して小さくない。
 寧ろ大きいくらいなのだ。
 セブンが己の股の間に鬼を飼っているだけなのである。
 ちなみにナナがセブンに拘る理由の1つである。
 サキュバスのナナから見ても、人としてはこれ以上無いくらいの大きさなのだ。
 ただ反応はしないが…。

 つぅ、と額から頬へ汗が伝う。
 吐息がだんだんと熱を帯び、熱をはらんだ肌は触れなくてもその熱さを感じそうな程だ。

 ようやく自分のペースを取り戻して射精へと己のモノを促すためその手の動きを早くしようとした時、レオンハルトの体がベッドの上に押し倒された。

「なっ!?」

 思わず目を見開く。
 ソコには双眸に獲物を前にした肉食獣のような凶悪な光を灯したセブンの姿があった。

「お前、何のつもりだ!」

「やり方は覚えた。俺も抜く」

「はぁ、何言って…っ!?」

 レオンハルトの尻に硬いものが当たっていた。
 すでに下着から取り出されたセブンのソレは凶悪な大きさだった。

「擦り上げれば良いんだろう?」
 
 セブンは己の分身とレオンハルトのモノにピタリとくっ付けて、2本を同時に擦り上げた。

「うあぁ、や、め!」

「クッ、成程これは気持ちが良いな。だが馬鹿になりそうだ、あまりしたい行為では無いな」

「したくないなら止めろ!」

「1度出したら収まるんだろう?お前がそう言ったんだぞレオ」

 クチュ
 ズリュ
 
 水音を立てて2本のモノが擦り上げられる。
 レオンハルトもセブンも無意識に腰を振っていた。

「あ、もう…」

「出る!」

 ドピュッ

 2人の分身から欲望の証が吐き出され、レオンハルトの腹を汚した。

 :::

「な~んてなってないかしら♡」

「え、と…分身がモノ、で欲望、が、レオンハルトさんのお腹、を汚したです、か?」

「そうよサラちゃん!そしてそのままドクターはレオンハルトの衣類を脱がせ無理矢理そのあn―――グェ!!!」

「な~にを言っているんだこのエロナース?」

「く、苦しい!ギブ、ギブよドクター!!」

「セブンさん、首絞める、の良くない、です」

「口では嫌がっても本当は嬉しいんだ気にするなアラ」

「イヤヨイヤヨモスキノウチと言う呪文の、やつ、ですね」

「そうそう、それより昼食は何が食べたい?レオの奢りで好きな店入っていいらしいぞ」

「昼食!お腹、ペコペコ、です」

 ふにゃり、とサラが笑う。

(本当に自己処理すると反応が穏やかになるんだな。これからは定期的に処理をしよう。だが男は射精の瞬間のIQが2になると言われているし、適度で留めんと馬鹿になるな。レオの様な下半身でモノを考えるサルになるのは御免だ。しばらくは1番効率が良いペースを探っていくか)

(セブンさん何か、ご機嫌、です。セブンさんが嬉しそうだと、私も嬉しくなる、のは何故でしょう?)

 ご機嫌なセブンとサラと、セブンに腕で首を絞められて引きずられるナナはこうして病院を後にしたのだった。

PS
 自慰のやり方はレオンハルトが逃げたので別の医師から指導を受けました。
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