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《10話》※
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※スカ〇ロ(大)表現あり
毎朝の習慣になっている祈りを捧げる。
本日の祈りは、昨日の入浴場と清拭場の説明をしてくれた中年女性を少し優遇で。
これくらいの贔屓なら神様も許してくれる。
そして2時間の祈りの後は朝食だ。
昨日タイマーでセットしておいた炊飯器のお米が炊けている。
実は祈りの最中からお米の美味しそうな匂いが漂って来て、少しばかり祈りが疎かになりかけた。
そこは5年の聖女歴の経験を持って、感覚を遮断。
意識を祈りに集中させる。
本日の御祈りも無事終了。
さて朝食である。
白飯とお味噌汁と玉子焼き、そしてお漬物。
お漬物は昨日の夕食前に購入。
少しの量でご飯が進む。
フォクウンの名産だ。
大根のお漬物が試食で気に入ったので試しに1本購入。
昨日のうちに切っておいてタッパに入れて冷蔵BOXに保管。
皿に数キレ入れてポリポリと味わう。
確かにご飯が進む。
大変、財布に優しいおかずである。
みそ汁は出汁パックでお出汁を取り、みそを溶かしてネギを入れるだけ。
ネギだけで充分だ。
ようは米が進めばよい。
玉子焼きはお塩を入れて、フライパンでクルクル巻く。
完成作は本に載ってるものに比べて不細工だが米が進めばよい。
そう、ようは米が進めばよいのだ。
サラは質素なおかずと米を腹に詰めて人心地をつく。
食後は銅貨均一で買って来た”キュウス”で淹れた緑茶を嗜む。
温かいお茶を飲んでほっ、と息を吐く。
朝から充実した1日だ。
やる気がみなぎる。
やはり1日3食嗜むと言う贅沢は捨てれない。
本日は診療所の面接だ。
ギルドの受付嬢から貰った”リレキショ”の書ける欄を記入して綺麗にたたむ。
で、封筒に直して。
「本日のお昼からの面接の前に、清拭で体を清めてから行きましょう」
午前中の予定は”清拭場”にむかうことになった。
診療所の面接なので今日もローブにした。
致し方ない。
少しでも優秀に見える様に印象付けたい。
お洒落はまたの機会にだ。
「今日はコチラの小さな建物の方、と」
清拭場の内部は公衆浴場と同じだ。
作りがコンパクトなだけで、番台にお金を払うシステムも、ロッカーに荷物を預けるシステムも変わりない。
「シャンプーや石鹸などの泡立てる行為はダメなんですよね」
浴場程でないが人1人入れそうな浴槽が2つある。
1つにはラベンダーが浮いていた。
こちらは熱湯だ。
隣の浴槽には冷水が。
どうやら自分で温度調節をしろと言う事らしい。
清拭場はラベンダーの優しい香りが充満していた。
ほっこりした気分になる。
さすがリラックス効果の高いと言われているラベンダーだ。
沈静、沈痛作用があるので、ストレスが溜まった時や不安に陥った時、なかなか寝付けない時などには、とても効果があると言う。
面接に緊張しているサラの気持ちも落ち着かす。
古代より、ラベンダーは薬として扱われてきた。
殺菌作用があり、皮膚の炎症を抑えたり、抗菌の効果があるとされている。
軽い火傷の場合は応急処置や、ニキビや肌荒れで悩んでいる場合も、ラベンダーは最適だ。
傷口の洗浄や消毒にも使われることがある。
髪への効能としては、肌荒れを起こしにくいラベンダーは、頭皮の炎症やかゆみを抑える働きもしてくれる。
また、皮脂の分泌を整えてくれるので、頭皮のべたつきで悩んでいる人への効果も期待できる。
熱湯を桶に組んで、水で好きな温度に下げ清拭を行う。
水だけの清拭より体は冷えないし、汚れは落ちるし、何より広いから体が拭きやすい。
室内は湯の蒸気で温いので体も冷えない。
髪を濡らすのは良いらしいので、適温にしたラベンダー湯をゆっくり頭にかけながら地肌を擦る。
「ふ~気持ち良し、です」
櫛で水気を拭って、乾いているタオルで水気を切る。
体も同じように水気を拭き、浴室を出た。
「しかし…やっぱり私の胸より小さい人はいない、と言う事ですね…グスン」
しっかり周りも観察していたらしい…。
:::
「ぐ、ぬぬぬぬぬ……」
王族用の便器に跨がっているのはアコロ王子である。
彼は肛門と臀部の裂傷の為、便器に跨がるだけでも痛いのだ。
「糞ッ、出ない!あと少しなのに出ない!!」
今日の彼は糞詰まりを起こしているらしく、なかなか便が出なかった。
息んでみるが中々出ない。
「仕方ない、便器についている水魔石で尻を刺激だ」
今風に言うならウォシュレット機能である。
壁の魔石と連動しているので、壁の魔石に魔力を流し込む。
ジョロロロロロ
「んん!あっつぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!」
アコロ王子が大声で叫ぶ。
「何故、何故熱湯が出てくるのだ!!ひぃ、痛い!熱い!!私の美しい尻が!!!」
「大丈夫ですか殿下!」
アコロ王子の悲鳴を聞きつけ兵士がトイレの扉を開けた。
「早く私を医務室に連れていけ!!」
「御意!」
兵士はアコロ王子の下半身を布で隠すと医務室へ運んだ。
「今日はどうされました!?」
「熱湯が尻を!早く治せ!!」
顔をひつらせたアコロ王子が涙目で命令してくる。
女豹のポーズなので威厳は無い。
「は、はいぃい!!」
医師が軟膏をアコロ王子の臀部に塗布していく。
「あsじゃぽ青所pあ!!」
昨日と同じく奇声を発するアコロ王子を数名で押さえつける。
ぬる、にゅる、にゅにゅ…
「おっおっおっおっ!!」
痛みと同時に肛門を指で何度も刺激され、アコロ王子が荒い息を吐く。
「んほおおおおおおおおおっ!!」
ブリュリュリュリュリュ!!
「ひぃぃぃぃっぃぃぃっ!!」
アコロ王子の肛門から太くて長くて硬い、便が排出された。
「「「「臭っ!!」」」」
「み、見るなぁぁぁぁぁぁっ!!」
涙声でアコロ王子が叫ぶ。
その日からアコロ王子は陰で脱糞王子と呼ばれる事となる。
毎朝の習慣になっている祈りを捧げる。
本日の祈りは、昨日の入浴場と清拭場の説明をしてくれた中年女性を少し優遇で。
これくらいの贔屓なら神様も許してくれる。
そして2時間の祈りの後は朝食だ。
昨日タイマーでセットしておいた炊飯器のお米が炊けている。
実は祈りの最中からお米の美味しそうな匂いが漂って来て、少しばかり祈りが疎かになりかけた。
そこは5年の聖女歴の経験を持って、感覚を遮断。
意識を祈りに集中させる。
本日の御祈りも無事終了。
さて朝食である。
白飯とお味噌汁と玉子焼き、そしてお漬物。
お漬物は昨日の夕食前に購入。
少しの量でご飯が進む。
フォクウンの名産だ。
大根のお漬物が試食で気に入ったので試しに1本購入。
昨日のうちに切っておいてタッパに入れて冷蔵BOXに保管。
皿に数キレ入れてポリポリと味わう。
確かにご飯が進む。
大変、財布に優しいおかずである。
みそ汁は出汁パックでお出汁を取り、みそを溶かしてネギを入れるだけ。
ネギだけで充分だ。
ようは米が進めばよい。
玉子焼きはお塩を入れて、フライパンでクルクル巻く。
完成作は本に載ってるものに比べて不細工だが米が進めばよい。
そう、ようは米が進めばよいのだ。
サラは質素なおかずと米を腹に詰めて人心地をつく。
食後は銅貨均一で買って来た”キュウス”で淹れた緑茶を嗜む。
温かいお茶を飲んでほっ、と息を吐く。
朝から充実した1日だ。
やる気がみなぎる。
やはり1日3食嗜むと言う贅沢は捨てれない。
本日は診療所の面接だ。
ギルドの受付嬢から貰った”リレキショ”の書ける欄を記入して綺麗にたたむ。
で、封筒に直して。
「本日のお昼からの面接の前に、清拭で体を清めてから行きましょう」
午前中の予定は”清拭場”にむかうことになった。
診療所の面接なので今日もローブにした。
致し方ない。
少しでも優秀に見える様に印象付けたい。
お洒落はまたの機会にだ。
「今日はコチラの小さな建物の方、と」
清拭場の内部は公衆浴場と同じだ。
作りがコンパクトなだけで、番台にお金を払うシステムも、ロッカーに荷物を預けるシステムも変わりない。
「シャンプーや石鹸などの泡立てる行為はダメなんですよね」
浴場程でないが人1人入れそうな浴槽が2つある。
1つにはラベンダーが浮いていた。
こちらは熱湯だ。
隣の浴槽には冷水が。
どうやら自分で温度調節をしろと言う事らしい。
清拭場はラベンダーの優しい香りが充満していた。
ほっこりした気分になる。
さすがリラックス効果の高いと言われているラベンダーだ。
沈静、沈痛作用があるので、ストレスが溜まった時や不安に陥った時、なかなか寝付けない時などには、とても効果があると言う。
面接に緊張しているサラの気持ちも落ち着かす。
古代より、ラベンダーは薬として扱われてきた。
殺菌作用があり、皮膚の炎症を抑えたり、抗菌の効果があるとされている。
軽い火傷の場合は応急処置や、ニキビや肌荒れで悩んでいる場合も、ラベンダーは最適だ。
傷口の洗浄や消毒にも使われることがある。
髪への効能としては、肌荒れを起こしにくいラベンダーは、頭皮の炎症やかゆみを抑える働きもしてくれる。
また、皮脂の分泌を整えてくれるので、頭皮のべたつきで悩んでいる人への効果も期待できる。
熱湯を桶に組んで、水で好きな温度に下げ清拭を行う。
水だけの清拭より体は冷えないし、汚れは落ちるし、何より広いから体が拭きやすい。
室内は湯の蒸気で温いので体も冷えない。
髪を濡らすのは良いらしいので、適温にしたラベンダー湯をゆっくり頭にかけながら地肌を擦る。
「ふ~気持ち良し、です」
櫛で水気を拭って、乾いているタオルで水気を切る。
体も同じように水気を拭き、浴室を出た。
「しかし…やっぱり私の胸より小さい人はいない、と言う事ですね…グスン」
しっかり周りも観察していたらしい…。
:::
「ぐ、ぬぬぬぬぬ……」
王族用の便器に跨がっているのはアコロ王子である。
彼は肛門と臀部の裂傷の為、便器に跨がるだけでも痛いのだ。
「糞ッ、出ない!あと少しなのに出ない!!」
今日の彼は糞詰まりを起こしているらしく、なかなか便が出なかった。
息んでみるが中々出ない。
「仕方ない、便器についている水魔石で尻を刺激だ」
今風に言うならウォシュレット機能である。
壁の魔石と連動しているので、壁の魔石に魔力を流し込む。
ジョロロロロロ
「んん!あっつぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!」
アコロ王子が大声で叫ぶ。
「何故、何故熱湯が出てくるのだ!!ひぃ、痛い!熱い!!私の美しい尻が!!!」
「大丈夫ですか殿下!」
アコロ王子の悲鳴を聞きつけ兵士がトイレの扉を開けた。
「早く私を医務室に連れていけ!!」
「御意!」
兵士はアコロ王子の下半身を布で隠すと医務室へ運んだ。
「今日はどうされました!?」
「熱湯が尻を!早く治せ!!」
顔をひつらせたアコロ王子が涙目で命令してくる。
女豹のポーズなので威厳は無い。
「は、はいぃい!!」
医師が軟膏をアコロ王子の臀部に塗布していく。
「あsじゃぽ青所pあ!!」
昨日と同じく奇声を発するアコロ王子を数名で押さえつける。
ぬる、にゅる、にゅにゅ…
「おっおっおっおっ!!」
痛みと同時に肛門を指で何度も刺激され、アコロ王子が荒い息を吐く。
「んほおおおおおおおおおっ!!」
ブリュリュリュリュリュ!!
「ひぃぃぃぃっぃぃぃっ!!」
アコロ王子の肛門から太くて長くて硬い、便が排出された。
「「「「臭っ!!」」」」
「み、見るなぁぁぁぁぁぁっ!!」
涙声でアコロ王子が叫ぶ。
その日からアコロ王子は陰で脱糞王子と呼ばれる事となる。
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