上 下
236 / 279
その後

過去への旅客11

しおりを挟む
 はぁぁぁぁミソスープが体に染みわたります。
 やはり体を温めるには中からですよね。
 お腹からポカポカして最高です。

 でもこのミソスープ、何時もシェフさんが作ってくれるものと味が違うような?
 いえ、ちゃんと美味しいんですが。
 全体的に少し味付けが違うような気がします。

 ☆本日のミヤハル邸朝食☆
 ・だし巻き卵
  だしがふわっと香る、人気のだし巻き卵をご紹介します。
  口に入れた途端、ジュワッとだしが染み出しておいしい卵焼きです。
  ご飯のお供に、おつまみにぴったり!
 ・鮭の塩焼き
  カリッとふっくら美味しく焼けております。
  白米が止まらないです。
 ・豆腐とまいたけの和風炒め
  ごろっとした豆腐と卵を使った満足感のある主菜です。
  食べ応えがあり、優しい味付けで美味しい!
 ・ささみとなめこのおひたし
  三つ葉の香り高い風味となめこの旨味が絶品!箸が止まらない一品です。
 ・豆腐とワカメのみそ汁
  シンプルイズベストです。
  コレがあるだけで食卓がグッ、と引き締まります。
 ・白米
  変に健康志向の五穀米とかより私は白米が断然好きです!!

 美味しいです。
 ついおかわりを3杯しちゃいました。
 茶碗が小さいので仕方ない…と、自分に言い聞かせます。
 魔国に来てから私の体重は右肩上がりです。
 栄養って凄い。
 胸に肉が付くのは良いのですが、お腹や腰に肉が付くのは複雑です。
 魔王は抱き心地が良くなったと言ってくれますが。
 まぁ私を太らせる1番の原因は魔王の手作りおやつなんですが。
 少し運動を増やしましょうか?

「ヒガンのおねーさん、ご飯美味しいんね?」

「はい、とても美味しいですよ!こんな朝食が毎日食べれたら幸せでしょうね」

「へへ、喜んで貰えて良かったんね~♫」

「……コレはオウマさんの手作りですか?」

「1週間に1回は作ってるんよ。将来に役立つからってミヤハル様がおっしゃるし、一応朝昼晩のご飯の担当しているよん♪あ、後3時のおやつと」

 負けた。
 完全に女子力でオウマさんに負けました。
 男児に女子力負ける成人女性っていったい………_| ̄|○

 どうりで魔王の舌が肥えていて自分でもお菓子作れる訳ですよ。
 ミヤハルさんの指導の元だった訳ですね。
 私もお料理習いましょうか。

 そんな_| ̄|○をテーブルと椅子のまま体現している私に天使が救いの手を差し伸べてくれました。
 どうやら私の凹んでいる様子から理由を察してくれたようです。

「ヒガンのおねーさん、俺で良ければ簡単なご飯教えよんか?」

「是非お願いします!!」

 私は椅子から降りて、三つ指をついてオウマさんに頭を下げたのでした。

 オウマさん、女の子ならきっといいお嫁さんになったろうなぁ、とつい思ってしまう私でした。
しおりを挟む
感想 748

あなたにおすすめの小説

貴方を捨てるのにこれ以上の理由が必要ですか?

蓮実 アラタ
恋愛
「リズが俺の子を身ごもった」 ある日、夫であるレンヴォルトにそう告げられたリディス。 リズは彼女の一番の親友で、その親友と夫が関係を持っていたことも十分ショックだったが、レンヴォルトはさらに衝撃的な言葉を放つ。 「できれば子どもを産ませて、引き取りたい」 結婚して五年、二人の間に子どもは生まれておらず、伯爵家当主であるレンヴォルトにはいずれ後継者が必要だった。 愛していた相手から裏切り同然の仕打ちを受けたリディスはこの瞬間からレンヴォルトとの離縁を決意。 これからは自分の幸せのために生きると決意した。 そんなリディスの元に隣国からの使者が訪れる。 「迎えに来たよ、リディス」 交わされた幼い日の約束を果たしに来たという幼馴染のユルドは隣国で騎士になっていた。 裏切られ傷ついたリディスが幼馴染の騎士に溺愛されていくまでのお話。 ※完結まで書いた短編集消化のための投稿。 小説家になろう様にも掲載しています。アルファポリス先行。

そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?

氷雨そら
恋愛
 結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。  そしておそらく旦那様は理解した。  私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。  ――――でも、それだって理由はある。  前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。  しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。 「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。  そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。  お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!  かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。  小説家になろうにも掲載しています。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。

恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。 キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。 けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。 セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。 キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。 『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』 キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。   そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。 ※ゆるふわ設定 ※ご都合主義 ※一話の長さがバラバラになりがち。 ※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。 ※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのはあなたですよね?

長岡更紗
恋愛
庶民聖女の私をいじめてくる、貴族聖女のニコレット。 王子の婚約者を決める舞踏会に出ると、 「卑しい庶民聖女ね。王子妃になりたいがためにそのドレスも盗んできたそうじゃないの」 あることないこと言われて、我慢の限界! 絶対にあなたなんかに王子様は渡さない! これは一生懸命生きる人が報われ、悪さをする人は報いを受ける、勧善懲悪のシンデレラストーリー! *旧タイトルは『灰かぶり聖女は冷徹王子のお気に入り 〜自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのは公爵令嬢、あなたですよ〜』です。 *小説家になろうでも掲載しています。

【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。

つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。 彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。 なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか? それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。 恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。 その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。 更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。 婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。 生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。 婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。 後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。 「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

処理中です...