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その後
近未来からの来訪者 番外 王女VS司書
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「ああああああ私のオウマさんが可愛いぃぃぃぃぃいぃぃいぃぃぃぃっ!!!」
訓練所から女の子の叫び声が聞こえました。
美声なのに内容が狂っています。
男に可愛いは無いと思うのですが。
確かに最近のオウマさん、可愛い感じになってきたなぁとは思ってましたが。
そして私はその声に聞き覚えがありました。
これってチビチャンの声ですよね?
チビチャンを知らない方は【近未来からの来訪者】を読んで下さると有難いです。
あ、今回は私目線で話を進めさせて貰います。
リコリスです。
最近とみに出番が無いです。
まぁ話の外で魔王とイチャイチャ出来ているから良いんですが。
私このシリーズの主人公だった気がするのですが、最近オウマさんがシリーズで1番目立っているような気がします。
いえ、間違いなく私よりオウマさんが目立っています。
たまには主人公の私と伴侶の魔王のイチャラブ書いて欲しい事この上ないです。
今度天の声さんに相談してみましょう。
さて、訓練所がざわついているので一応王妃の私も何があったか確認そしに行きましょう。
…………
…………………
…………………………
場面が変わりまして現在王宮の書庫に集まっております。
メンバーは私に魔王、書庫の番人の司書のアムカさん、ミヤハルさん、エントさん、ユラさんです。
何故この場所が選ばれたかと言うとチビチャンが指定したからです。
チビチャン、相変わらず名前に縛りをかけているようです。
まぁチビチャンで通じるから良いでしょう。
そしてチビチャンは何と、20歳くらいの美女に成長していました。
「魔王そっくりの美人さんやなぁ。気が強そうなのも魔王にやろか?」
「リコリスに似たら間違いなく天然だろうからな。間違いなく魔王似だ」
「で、その姫さんが俺に何か用でも?」
「あら、自分に用事がある事は把握なさっているのね?」
「まぁ書庫に来るなら司書に俺に用があると思うのが当然だろ?」
「話が早くて助かるわ。で、前回あった時よりオウマさんが可愛いんだけど、司書さんのせいよね?」
「ほう、良く分かったな」
「私のオウマさんに色々聞いているから。私が来たことでこの時間軸のオウマさんがどうなってるか気になって来たのだけど…10万歳も年下に手を出すなんて貴方ロリコン?」
え、え、どういう事ですか?
話についていけません!
と言うかその冷たい目が仕事モードの魔王に似てて少しキュンとしてしまします。
じゃなくて!
「俺のオウマは可愛いだろう?姫さんのとこのオウマより」
ニヤニヤとアムカさんが笑います。
これは挑発と言うやつですね。
私でも分かります。
そしてチビチャンとアムカさんの視線が絡み合って空中で見えない火花を散らせています。
「どういう事だアムカ、詳しく話して貰おうか」
あ、魔王が司会進行を務めてくれました。
話が早くなりそうで助かります。
「私のオウマさんの方が可愛いわよ!勿論こちらのオウマさんも可愛いけど!」
「いやいや俺が精魂詰めて可愛がっているオウマが可愛さで負ける訳が無いだろう?」
「私が可愛がっているオウマさんの方が可愛いです!」
あぁ、火花が目に見えるようです。
部屋の温度が下がった気がします。
2人の極寒の目つきが怖いです。
そして私たちはオウマさんの衝撃の事実をこの後知る事になるのでした。
訓練所から女の子の叫び声が聞こえました。
美声なのに内容が狂っています。
男に可愛いは無いと思うのですが。
確かに最近のオウマさん、可愛い感じになってきたなぁとは思ってましたが。
そして私はその声に聞き覚えがありました。
これってチビチャンの声ですよね?
チビチャンを知らない方は【近未来からの来訪者】を読んで下さると有難いです。
あ、今回は私目線で話を進めさせて貰います。
リコリスです。
最近とみに出番が無いです。
まぁ話の外で魔王とイチャイチャ出来ているから良いんですが。
私このシリーズの主人公だった気がするのですが、最近オウマさんがシリーズで1番目立っているような気がします。
いえ、間違いなく私よりオウマさんが目立っています。
たまには主人公の私と伴侶の魔王のイチャラブ書いて欲しい事この上ないです。
今度天の声さんに相談してみましょう。
さて、訓練所がざわついているので一応王妃の私も何があったか確認そしに行きましょう。
…………
…………………
…………………………
場面が変わりまして現在王宮の書庫に集まっております。
メンバーは私に魔王、書庫の番人の司書のアムカさん、ミヤハルさん、エントさん、ユラさんです。
何故この場所が選ばれたかと言うとチビチャンが指定したからです。
チビチャン、相変わらず名前に縛りをかけているようです。
まぁチビチャンで通じるから良いでしょう。
そしてチビチャンは何と、20歳くらいの美女に成長していました。
「魔王そっくりの美人さんやなぁ。気が強そうなのも魔王にやろか?」
「リコリスに似たら間違いなく天然だろうからな。間違いなく魔王似だ」
「で、その姫さんが俺に何か用でも?」
「あら、自分に用事がある事は把握なさっているのね?」
「まぁ書庫に来るなら司書に俺に用があると思うのが当然だろ?」
「話が早くて助かるわ。で、前回あった時よりオウマさんが可愛いんだけど、司書さんのせいよね?」
「ほう、良く分かったな」
「私のオウマさんに色々聞いているから。私が来たことでこの時間軸のオウマさんがどうなってるか気になって来たのだけど…10万歳も年下に手を出すなんて貴方ロリコン?」
え、え、どういう事ですか?
話についていけません!
と言うかその冷たい目が仕事モードの魔王に似てて少しキュンとしてしまします。
じゃなくて!
「俺のオウマは可愛いだろう?姫さんのとこのオウマより」
ニヤニヤとアムカさんが笑います。
これは挑発と言うやつですね。
私でも分かります。
そしてチビチャンとアムカさんの視線が絡み合って空中で見えない火花を散らせています。
「どういう事だアムカ、詳しく話して貰おうか」
あ、魔王が司会進行を務めてくれました。
話が早くなりそうで助かります。
「私のオウマさんの方が可愛いわよ!勿論こちらのオウマさんも可愛いけど!」
「いやいや俺が精魂詰めて可愛がっているオウマが可愛さで負ける訳が無いだろう?」
「私が可愛がっているオウマさんの方が可愛いです!」
あぁ、火花が目に見えるようです。
部屋の温度が下がった気がします。
2人の極寒の目つきが怖いです。
そして私たちはオウマさんの衝撃の事実をこの後知る事になるのでした。
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