皇太子から婚約破棄を言い渡されたので国の果ての塔で隠居生活を楽しもうと思っていたのですが…どうして私は魔王に口説かれているのでしょうか?

高井繭来

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その後

最年長シンデレラが行く!5 童話パロ

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「久しぶりだな【復元】…いや、今はシンデレラだったな」

 白い髪に赤い瞳の整った美貌。
 白い正装に身を包む肉体は背が高く、若干細身。
 だがその能力は誰よりも優秀。

 何せ彼は【全知全能】ですから。

 【復元】なんて外れ能力じゃないのですよシンデレラ。

 古代種の中で1番の当たり能力を引いた【全知全能】さんが貴方の王子様です!!
 チャラチャラチャチャッチャ――――――ンッ☆
 あ、今のはドラ〇エのレベルが上がった時のメロディーを頭で再現して下さいね。
 天の声に音楽性を求めてはいけません。
 天の声はカラオケが大好きですがアウトプットが下手なので、悲しい事にボカロなどの早い歌以外は基本平均点が出ない女です。
 あ、でもシンデレラよりは上手いですよ(ΦωΦ)フフフ…

「外れ言わない!つーか何でアンタが王子様なのよ【全知全能】!!」

「王子をするキャラが居なかったらしいのでな。まぁお前が相手では仕方ないだろう、それで私が特別に出演してやることにした訳だ。
天の声はそれはそれは喜んでいたぞ。
それにしても【復元】、お前は私の事が好きだったのか…今まで気付かなくて済まなかったな。これからはそう言う方向でお前を見て行こう」

「見なくてイイ!見なくていいから!!つーか見ないで!!!」

「そう照れるな【復元】、お前を相手出来るのは私くらいだろう?互いに億の年月を生きてきた身、そろそろ互いに伴侶を求めるのも悪く無いではないか?
それに王子様と絶対ハッピーエンドにしてくれと天の声にあんなに頼んでいたではないか」

「違う人想像してたの――――っ!もしかしたらパロだから時間軸も歪めていると思って違う相手を想像していたのよ――――――っ!!
キャンセルで!王子様チェンジでお願いするわ天の声さまぁぁっぁぁぁあぁあぁっ!!!」

「ふっ、照れ隠しも下手糞だな」

「下手じゃない!照れてない!隠してない!!」

 シンデレラと王子様の会話が弾みます。
 初対面でこんなにも互いの内面を出せるなんて、相当相性が良いのでしょう。
 まるで長年連れ添った伴侶のようです。

「天の声!無視して話進めないっ!!」

「【復元】のことは気にしなくていいぞ天の声、私が幸せにすると誓おう」

「きゃー、おにあいだわあのおふたり」

「なんておにあいのかっぷるなのかしら」

「わたしじゃあのじょせいにたちうちできないわー」

 ほら、モブたちも2人を心から祝福してますよ?
 良かったですねシンデレラ(笑)

「無茶苦茶棒読みでしょーがっ!!幸せにならない!【全知全能】相手じゃ幸せになれないわよ私!!」

「心配するな【復元】、そう言う方向でお前と向き合う覚悟は出来た。ちゃんと幸せにしてやるぞ」

「あんたは人の話を聞けぇぇぇぇっぇぇぇぇぇっぇぇぇえぇぇっ!ええい、もう強硬脱出よぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉおぉおっ!!!」

「おい、待て【復元】、いや、シンデレラ!!」

 まだ時計の針は12時を指していませんでしたがシンデレラは全力で逃げました。
 途中階段でガラスの靴が脱げました。
 ですがソレを取りに行く余裕はありません。

「待ってくれシンデレラ――――――ッ!!」

「誰が待つもんですか―――――――っ!!」

 お似合いに見えるんですけどねぇ。
 【全知全能】は美形だと思うのですが何が気に入らないのですか?

「生理的に無理なのよっ!!」

 可哀そうに【全知全能】…。
 きっと幸せにしてやりますからね。

「誰の味方なのよ天の声っ!?」

 私はしいて言うなら可愛い子羊ちゃんや健気大型犬なんかをひっそりと贔屓してますよ?
 後は2度美味しい騎士団長ちゃんもエロくて書きやすいので贔屓しております。

「天の声が1部のキャラだけ贔屓するの駄目絶対!」

 んじゃ皆同じ扱いしますね。
 誰か1人の意見を通さないようにしますね。
 この場合、シンデレラが1人で言っている王子様との関係破棄の要求は飲まない訳です。
 それで良いんですね、シンデレラ?

「好きなキャラ贔屓にして下さい!!」

 まぁ皆自分の可愛いキャラなので好きですよ?
 さぁ今回は誰を贔屓にしようかなぁ~(・∀・)ニヤニヤ

「天の声!アムカ君とオウマ君のエチエチ一緒に考えてあげるから私を今回は贔屓して!」

 おぉ、なかなか良い交渉カードですよそれは。
 では次回に続きます。
 次回までに良い交渉材料揃えておきましょうねシンデレラ☆

 ☆シンデレラの運命はコメント欄の発言で変わります☆

「いやぁぁぁぁぁぁぁあっぁ何そのシステム!?皆さま私の応援してぇぇっぇえぇぇぇっぇぇっ!!!」

 こうしてシンデレラは悲鳴を上げながらカボチャを模した馬車に駆け込むのでした。
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