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その後

最年長シンデレラが行く!3 童話パロ

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 このままでは姉2人が死んでしまいます。
 急遽、舞踏会の招待状がシンデレラの邸にも届けられたのでした。

「きゃ~やっと来たわ招待状♡」

 シンデレラがクルクルと招待状を抱きしめた周ります。
 本当に嬉しそうですね。

「だって王子様よ王子様!!!!」

 近い近い!
 天の声と物理的に距離を近く出来るとはどういう理屈ですか!
 鼻息荒いんですよ!!

「ちょっと~女の子に鼻息とか言うとかないわ~」

 女の子…女の子ですね。
 22歳は女の子、ですかね?
 まぁ天の声的には女の子のゾーンに入ると思いますよ?
 でもその時代に22歳は女の子なんですか?
 たしか十代で結婚が基本ですよね?
 20歳を過ぎて結婚してないのは魔国では行き遅r―――っ!!!!

 く、苦しいっ!
 どんな技ですかソレっ!?

「私と特に何もしてないけど?」

 と言う事はシンデレラを貶めた事を怒った誰かが天の声に攻撃を図った、と。
 空気吸えなくするとかとんだ神業ですね。
 まぁ出来そうな相手は想像できるんですが…。

「きっと私の王子様ね♡」

 その言葉、撤回しなくて良いですか?
 言質取って良いですか?

「良いわよ~私と王子様のハッピーエンドよろしくね~♡」

 後で後悔すると思うんですけどねぇ(・∀・)ニヤニヤ
 まぁ話を進めましょう。

「シンデレラは舞踏会いけないみたいよん♪」

「え~と家を全部綺麗にしないと駄目、みたいです」

 姉1・2がシンデレラの舞踏会参加を阻みます。
 家全体を綺麗にするなんて舞踏会の時間に間に合いません。
 ダークマターによってキッチンはマックロクロスケ出ておいで状態なんですから。
 あ、【復元】使っちゃ駄目ですよ?

「せっかくお母様(概念)の形見のドレスを見つけたのに!!」

 そして姉1・2は綺麗に着飾ってお城に向かいました。
 馬車使わないんですね。 
 流石武闘派2人です。
 騎士団長と武神では馬車が遅く感じるそうです。
 そんな訳で走って城に行った姉たちを見送りながらシンデレラは涙ながらにキッチンを掃除するのでした。

「無理よ~高圧洗浄機誰か出して~」

 それ出せるの貴方だけですから。

「魔女さん速く~!!」

 まだ掃除10分も経ってないですよ?
 まぁ話が進まないので魔女が泣いてるシンデレラの前に現れます。

 漆黒のローブに身を包んだ夜色の髪に月色の瞳の美丈夫です。

「あ、魔王君が魔女なのね」

「………本当にこの呪文であってるのか天の声?」

 はい、変身と言えばこの呪文です。

 嫌々そうに魔女が杖を振りました。

「yes!高〇クリニーック!!」

 キラキラキラ✨

 光にシンデレラが包まれます。
 そして光が収まるとそこには豪奢なドレスとアクセサリーを纏ったシンデレラが居ました。
 キッチンも綺麗になってます。
 流石は〇須医院長!

「辱められた気分になるのは何故だ………?」

 気にしない気にしない。
 それより馬車出して。

「あ、カボチャね?」

「いえ、金を握らせて普通に馬車を呼びました」

「夢が無いわね~まぁ城まで連れて行ってくれるなら良いわ♡」

 こうしてばカボチャっぽい外装の馬車に乗ったシンデレラは城へと向かうのでした。
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