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その後
最年長シンデレラが行く!2 童話パロ
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チュド―――――ッン!!
今日もシンデレラ邸の厨房が爆発しました。
シンデレラが昼食を作ったからです。
前から思っていたのですが、何故に料理下手が作ると厨房が爆発するのでしょう?
普通料理の工程で爆発は起きないですよね?
「突っ込まないでよ!私だって何故か分からないんだから!!」
おっと逆切れですシンデレラ。
そして爆発の末に作り上げたダークマター、もとい昼食を食堂に配膳します。
召使の1人もいないのです。
シンデレラしか仕事する者はこの邸には存在しません。
なので邸の仕事は全部シンデレラが全て行います。
料理も洗濯も掃除も何もかもです。
もう昔の美しい家は亡くなりました。
母(概念)が生きていた頃は召使が美味しい料理を作り、掃除をし、洗濯をしてくれていたのでシンデレラは苦労をしたことがありませんでした。
令和の調理家電とレトルト食品やル〇バ、全自動洗濯機に慣れたシンデレラには 文明が未発達のこの時代を1人で生き抜く能力は無かったのです。
おかしいですね、姪のミヤハルはちゃんと家事出来る(しかも結構料理が上手い)のにです。
1人身で1人暮らしの長いシンデレラが家事を一切出来ないとはどういう事でしょう?
だから1度も彼氏出来た事ないんですよ。
「今それ関係なくない!?」
「シンデレラ、また料理失敗したのねん………」
「黒い塊…炭…飲み込むために果実水用意しないと………」
姉1・2の目が死んでいます。
仕方ありません。
父と母が消えてから長い時間が経ちました。
その間姉たちはこのダークマターの処理を行っていたのですから。
食事を蔑ろに出来ないオウマとリコリスはダークマターでも頑張って処理しようとします。
そして何時もお腹を壊すのです。
それでも残せない育ちの性。
本当にキャスティング失敗ですね!
「天の声、自分の所業に切れない!!」
だったらヒロイン力見せて下さいよシンデレラ!
「そんなんあったらとっくに喪女卒業してるわよぉぉぉぉっぉぉぉおぉっぉっぉっ!!」
シンデレラが泣きながら食堂から立ち去りました。
泣き声にドップラー効果までつけて。
そしてシンデレラは涙を零さないように唇をかみしめて上を向いて、掃除に勤しむのです。
と言うか爆発させて掃除の規模を増やしたのはシンデレラなのでほぼ自業自得です。
その間姉1・2は食事を死んだ目でモッモッと食べ進めるのでした。
王子様が出るまで後数話………。
今日もシンデレラ邸の厨房が爆発しました。
シンデレラが昼食を作ったからです。
前から思っていたのですが、何故に料理下手が作ると厨房が爆発するのでしょう?
普通料理の工程で爆発は起きないですよね?
「突っ込まないでよ!私だって何故か分からないんだから!!」
おっと逆切れですシンデレラ。
そして爆発の末に作り上げたダークマター、もとい昼食を食堂に配膳します。
召使の1人もいないのです。
シンデレラしか仕事する者はこの邸には存在しません。
なので邸の仕事は全部シンデレラが全て行います。
料理も洗濯も掃除も何もかもです。
もう昔の美しい家は亡くなりました。
母(概念)が生きていた頃は召使が美味しい料理を作り、掃除をし、洗濯をしてくれていたのでシンデレラは苦労をしたことがありませんでした。
令和の調理家電とレトルト食品やル〇バ、全自動洗濯機に慣れたシンデレラには 文明が未発達のこの時代を1人で生き抜く能力は無かったのです。
おかしいですね、姪のミヤハルはちゃんと家事出来る(しかも結構料理が上手い)のにです。
1人身で1人暮らしの長いシンデレラが家事を一切出来ないとはどういう事でしょう?
だから1度も彼氏出来た事ないんですよ。
「今それ関係なくない!?」
「シンデレラ、また料理失敗したのねん………」
「黒い塊…炭…飲み込むために果実水用意しないと………」
姉1・2の目が死んでいます。
仕方ありません。
父と母が消えてから長い時間が経ちました。
その間姉たちはこのダークマターの処理を行っていたのですから。
食事を蔑ろに出来ないオウマとリコリスはダークマターでも頑張って処理しようとします。
そして何時もお腹を壊すのです。
それでも残せない育ちの性。
本当にキャスティング失敗ですね!
「天の声、自分の所業に切れない!!」
だったらヒロイン力見せて下さいよシンデレラ!
「そんなんあったらとっくに喪女卒業してるわよぉぉぉぉっぉぉぉおぉっぉっぉっ!!」
シンデレラが泣きながら食堂から立ち去りました。
泣き声にドップラー効果までつけて。
そしてシンデレラは涙を零さないように唇をかみしめて上を向いて、掃除に勤しむのです。
と言うか爆発させて掃除の規模を増やしたのはシンデレラなのでほぼ自業自得です。
その間姉1・2は食事を死んだ目でモッモッと食べ進めるのでした。
王子様が出るまで後数話………。
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