上 下
162 / 279
その後

近未来からの来訪者3

しおりを挟む
「色々当たってみたけどこの付近の古代種の仕業じゃなさそうよ?」

 きっかり夕食タイムに間に合わせて来たユラさんは流石です。
 美味しいもの逃さない精神、見習いたいと思います。
 それにしても付近の古代種を当たったと言ってましたが、古代種って何人くらいいるんでしょう?
 そして皆が愉快犯なんでしょうか?
 古代種を狙って話を聞きに行く限り、古代種の方は愉快犯が多く思えます。

「ん~でも絶対これくらい出来るのは古代種じゃないと無理やんなぁ」

 モグモグと頬張っていた煮込みハンバーグを飲み込んでミヤハルさんが言いました。
 古代種、色々怖いです。
 
 あ、そうそう因みに今日の夕食のメインは煮込みハンバーグです。
 鳥ミンチで作るのがみそらしいです。
 エノキやマッシュルームときのこが入っていて触感も優しすぎず硬すぎず、とても美味しい逸品です。

 今日の夕食
 ☆煮込みハンバーグ
 ☆マカロニサラダ
 ☆ゴロゴロお野菜具沢山のポトフ
 ☆帆立のアヒージョ
 ☆オリーブのピクルス
 ☆パン3種
  ・フォカッチャ
  ・チーズブレッド
  ・クルミパン
 ☆飲み物2種
  ・ルイボスティー
  ・白ワイン

 私は飲み物はルイボスティーです。

 未だにお酒は慣れません。
 逆にユラさんはお酒が大好きです。
 そのせいで”くろれきし”と言うやつも多いらしいです。
 たまにミヤハルさんが口を滑らしてユラさんが泣いています。
 これと言って仕返しの方法を思いつかないあたり、ユラさんは平和主義だなぁと何時も思います。
 平和、大事ですね。

「ユラねーちゃん、ご飯の前に手洗いうがいやで」

「うっ、分かってるわよミヤハルちゃん」

 多分すぐに白ワインに飛びつくつもりだったんでしょう。
 言葉に詰まりました。
 分かります。
 人を誤魔化すのって難しいですよね。←本人とユラが特別下手な自覚が無い

 そしてユラさんも定位置に座り、ご飯を食べだしました。
 食べだした?
 いえ、飲みだした…ですか?

「あ~、空きっ腹にアルコール最高♬」

「ソレで酔わへんのが凄いやぁユラ姉ちゃん」

「私にとってアルコールは燃料ですから」

 キリッ、とした顔で言いますが恰好付く内容じゃない気がします。
 そんな古代種2人の様子を眺めている私の隣で、魔王がチビチャンにご飯を食べさせていました。
 苦戦しています。
 
 あ、隣に座っていたオウマさんがひょい、とチビチャンを取り上げました。
 そして見事にご飯を食べさせています。
 子育て経験が生きているんでしょうね。
 私も赤ちゃん魔王育てたかったです。
 まぁ魔王そっくりのチビチャンを育てる日がいつか来る日が決定しているみたいですが。
 思わずニヨニヨしてしまします。
 後でオウマさんに子供のご飯食べさせるコツを聞きましょう。

 て、言うかオウマさんいきなりどこから生えたんでしょう?

 流石にミヤハルさんに育てられたかいがあって面白いものの気配を逃がさないですね。

「明日当たり【全知全能】に聞きに行きましょうか」

「ウチ嫌われとるからなぁ…素直に話してくれるやろか………?」

「大丈夫よ!アイツああ見えて結構女に甘いもの」

 それはユラさんだけじゃないでしょうか?
 あ、そうですよね。
 そう言う顔をミヤハルさんがしています。
 何で気付かないんでしょうか?
 ユラさん、ニブニブといわれる私よりニブニブさんですか?
 ちょっと優越感です。

 そんな訳で明日も私はミヤハルさんたちと行動を一緒にします。
 魔王は仕事があるので別行動です。
 チビチャンはしばらくミヤハルさんが預かってくれるそうなので私も暫く一緒に居させて貰います。
 魔王が表情筋を動かさないまま不機嫌な気配を出しています。
 器用ですね。
 でも私だって魔王のミニチュア版のチビチャン愛でたいんですよ!

 恨みがましい魔王の視線をスルーして、煮込みハンバーグの残ったソースにパスタを追加してもらいました。
 トマト味のパスタ旨々。
 ハンバーグの肉の旨味もスープに溶けていて非常に美味しいです。
 最後にゆずのシャーベットを食べて夕食が過ぎたのでした。 
しおりを挟む
感想 748

あなたにおすすめの小説

貴方を捨てるのにこれ以上の理由が必要ですか?

蓮実 アラタ
恋愛
「リズが俺の子を身ごもった」 ある日、夫であるレンヴォルトにそう告げられたリディス。 リズは彼女の一番の親友で、その親友と夫が関係を持っていたことも十分ショックだったが、レンヴォルトはさらに衝撃的な言葉を放つ。 「できれば子どもを産ませて、引き取りたい」 結婚して五年、二人の間に子どもは生まれておらず、伯爵家当主であるレンヴォルトにはいずれ後継者が必要だった。 愛していた相手から裏切り同然の仕打ちを受けたリディスはこの瞬間からレンヴォルトとの離縁を決意。 これからは自分の幸せのために生きると決意した。 そんなリディスの元に隣国からの使者が訪れる。 「迎えに来たよ、リディス」 交わされた幼い日の約束を果たしに来たという幼馴染のユルドは隣国で騎士になっていた。 裏切られ傷ついたリディスが幼馴染の騎士に溺愛されていくまでのお話。 ※完結まで書いた短編集消化のための投稿。 小説家になろう様にも掲載しています。アルファポリス先行。

そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?

氷雨そら
恋愛
 結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。  そしておそらく旦那様は理解した。  私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。  ――――でも、それだって理由はある。  前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。  しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。 「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。  そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。  お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!  かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。  小説家になろうにも掲載しています。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。

恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。 キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。 けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。 セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。 キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。 『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』 キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。   そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。 ※ゆるふわ設定 ※ご都合主義 ※一話の長さがバラバラになりがち。 ※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。 ※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのはあなたですよね?

長岡更紗
恋愛
庶民聖女の私をいじめてくる、貴族聖女のニコレット。 王子の婚約者を決める舞踏会に出ると、 「卑しい庶民聖女ね。王子妃になりたいがためにそのドレスも盗んできたそうじゃないの」 あることないこと言われて、我慢の限界! 絶対にあなたなんかに王子様は渡さない! これは一生懸命生きる人が報われ、悪さをする人は報いを受ける、勧善懲悪のシンデレラストーリー! *旧タイトルは『灰かぶり聖女は冷徹王子のお気に入り 〜自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのは公爵令嬢、あなたですよ〜』です。 *小説家になろうでも掲載しています。

【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。

つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。 彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。 なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか? それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。 恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。 その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。 更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。 婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。 生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。 婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。 後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。 「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

処理中です...