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その後
国母が乱心してきている事案について ※魔王視点
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最近リコリスの様子がおかしい。
普段からおかしい?
それはない、リコリスは可愛さの塊だ。
だが今までなら我と2人の時に嬉しそうにしていたが、最近兄やオウマと我が一緒にいる時にひどく嬉しそうなのである。
本人は隠しているつもりのようだが我の目は誤魔化せん。
リコリス検定1級なのだ。
他の誰よりリコリスの事は分かっているつもりだ。
別に夜の営みが減ったわけでもないし、嫌がられもしていない。
子供が欲しいのは今は上手く誤魔化して避けているが。
我はしばらくリコリスと2人の時間を楽しみたい。
我の血を引こうとも赤子にリコリスとの時間を取られるのは嫌である。
そう育ての親(現在の義姉)に相談したところ、何故かでかい溜息をつかれた。
「自分やっぱりエントの弟やなぁ、嫉妬深いところそっくりやで」
兄の事は尊敬しているが、兄ほど執着に狂気が混じっているつもりはない。
「いやいや十分やて。で、何時くらいからリコリスちゃんの様子が変わったん?」
「大体皆で性別が入れ替わってしまった時以来です」
「あ~ユラ姉ちゃんが怒り心頭しまくったあれなぁ…なんかリコリスちゃんに芽生える原因あったかな?ちなみにあの時リコリスちゃんと致した?」
「我のあのみすぼらしい体で事に及べるわけがないでしょう!」
そう女になった我は信じたくないが貧乳だった。
まな板だ。
体の線が細くなっただけで普段とほぼ変化が無かった。
兄は巨乳だったというのに…。
そう言えば兄と義姉は事に及んだらしい。
我の育ての親は好奇心の塊だ。
楽しそうなことは一通りしてみるそのアグレッシブさは羨ましいと思う。
周りを巻き込んで暴走するのはどうかと思うが…。
「女体化…女体化かぁ…それ、リコリスちゃん危ない道に目覚めてきてない?」
どういう意味であろうか?
リコリスは今日も可愛かったぞ?
きっと明日も可愛いぞ?
危ない道とは何ぞや?
「あ~女の子はときに同性に目覚める時があるからなぁ……」
何に目覚めたというのだろう?
女体化に目覚める?
では私の女の姿はリコリスにとって好みであったと言う事だろうか?
「リコリスが女性好きに変わったと?」
「年頃の女の子の機微や、許したれ。時間たてば収まるもんやから」
「どれくらいの時間が?」
「ん~数年?」
「待てません!」
「ええやん、女の自分が好きなだけで浮気してるわけでは無いんやから。何ならも一回女になっとく?」
「重篤化させてどうするんですか!それより何故兄やオウマといる時に嬉しそうなんでしょう?」
「あ~今のところリコリスちゃん発酵してへんからなぁ。自分元々中世的な顔しとるし、他の男と並ぶと男らしさが減ってリコリスちゃん好みになるんちゃう?」
「どうすれば…良いのでしょうか………?」
「愛してるならそのまま受け入れたれ♪」
「姉上、楽しんでいますね?」
「そりゃ楽しいからなぁ。ピュアだけに堕ちるのも早いわ。発酵も促したらすぐ堕ちそうやなぁ」
「それだけは止めてください!絶対禁書庫にリコリスを入れないで下さいよ!!」
「了解了解、それよりほれコレお土産な」
そう言って姉上が何かを渡してきた。
適当にまだ畳んでいない服の山からとっていたが何なのだろうか?
次の瞬間には姉上の姿は消えていたので聞きそびれたが…。
どうやら兄が【空間異動】で姉上を自分の元に引き寄せたようだ。
そう言えばもう昼食の時間だ。
兄は食事は必ず姉上と一緒に取るからな。
2人きりで。
我が兄ながら何時になったら恋愛脳が少しは落ち着くのだろうか…?
仕方ないので我も自室に戻る。
リコリスを誘って今日は王都で何か食べに行こうか?
その前に取り合えず姉から渡された服を広げて見てみる。
チャイナドレス…。
何故あのタイミングで我のサイズのチャイナドレスが出てくるのだ……。
どっと疲れが伸し掛かってきた。
「魔王、ご飯行きましょう!」
バン、と扉を開いてリコリスが飛び込んできた。
ノック?
そんなもの夫婦の間に必要ない。
だが我が手に持っているものを見てリコリスが目を輝かせた。
あ、チャイナドレスを持ったままであった。
「そ、それ、魔王が着るんですか!?」
目が輝いている。
凄く嬉しそうだ。
何なら夜の営みの時より頬を赤く染めて目をウルウルさせている。
非常にかわい…じゃなくてだな。
「いや、姉上から預かっただけだ」
「なんだそうですか…」
あからさまにシュンとしないで欲しい。
今日の夜来た方が良いのか迷ってしまったではないか。
だがリコリスには喜んでほしいが、これは話が別だ。
何とか目を覚まさせねば!
「リコリス、食事の後に服を見に行こう!我に似合う男らしい服を選んでくれ!!」
「え、はい。良いですけど」
「では行こう!」
こうしてリコリスを連れて食事に行ったは良いが、その後服屋でユニセックスの服ばかり着せられて我の気持ちは底辺まで落ち込むのであった………。
普段からおかしい?
それはない、リコリスは可愛さの塊だ。
だが今までなら我と2人の時に嬉しそうにしていたが、最近兄やオウマと我が一緒にいる時にひどく嬉しそうなのである。
本人は隠しているつもりのようだが我の目は誤魔化せん。
リコリス検定1級なのだ。
他の誰よりリコリスの事は分かっているつもりだ。
別に夜の営みが減ったわけでもないし、嫌がられもしていない。
子供が欲しいのは今は上手く誤魔化して避けているが。
我はしばらくリコリスと2人の時間を楽しみたい。
我の血を引こうとも赤子にリコリスとの時間を取られるのは嫌である。
そう育ての親(現在の義姉)に相談したところ、何故かでかい溜息をつかれた。
「自分やっぱりエントの弟やなぁ、嫉妬深いところそっくりやで」
兄の事は尊敬しているが、兄ほど執着に狂気が混じっているつもりはない。
「いやいや十分やて。で、何時くらいからリコリスちゃんの様子が変わったん?」
「大体皆で性別が入れ替わってしまった時以来です」
「あ~ユラ姉ちゃんが怒り心頭しまくったあれなぁ…なんかリコリスちゃんに芽生える原因あったかな?ちなみにあの時リコリスちゃんと致した?」
「我のあのみすぼらしい体で事に及べるわけがないでしょう!」
そう女になった我は信じたくないが貧乳だった。
まな板だ。
体の線が細くなっただけで普段とほぼ変化が無かった。
兄は巨乳だったというのに…。
そう言えば兄と義姉は事に及んだらしい。
我の育ての親は好奇心の塊だ。
楽しそうなことは一通りしてみるそのアグレッシブさは羨ましいと思う。
周りを巻き込んで暴走するのはどうかと思うが…。
「女体化…女体化かぁ…それ、リコリスちゃん危ない道に目覚めてきてない?」
どういう意味であろうか?
リコリスは今日も可愛かったぞ?
きっと明日も可愛いぞ?
危ない道とは何ぞや?
「あ~女の子はときに同性に目覚める時があるからなぁ……」
何に目覚めたというのだろう?
女体化に目覚める?
では私の女の姿はリコリスにとって好みであったと言う事だろうか?
「リコリスが女性好きに変わったと?」
「年頃の女の子の機微や、許したれ。時間たてば収まるもんやから」
「どれくらいの時間が?」
「ん~数年?」
「待てません!」
「ええやん、女の自分が好きなだけで浮気してるわけでは無いんやから。何ならも一回女になっとく?」
「重篤化させてどうするんですか!それより何故兄やオウマといる時に嬉しそうなんでしょう?」
「あ~今のところリコリスちゃん発酵してへんからなぁ。自分元々中世的な顔しとるし、他の男と並ぶと男らしさが減ってリコリスちゃん好みになるんちゃう?」
「どうすれば…良いのでしょうか………?」
「愛してるならそのまま受け入れたれ♪」
「姉上、楽しんでいますね?」
「そりゃ楽しいからなぁ。ピュアだけに堕ちるのも早いわ。発酵も促したらすぐ堕ちそうやなぁ」
「それだけは止めてください!絶対禁書庫にリコリスを入れないで下さいよ!!」
「了解了解、それよりほれコレお土産な」
そう言って姉上が何かを渡してきた。
適当にまだ畳んでいない服の山からとっていたが何なのだろうか?
次の瞬間には姉上の姿は消えていたので聞きそびれたが…。
どうやら兄が【空間異動】で姉上を自分の元に引き寄せたようだ。
そう言えばもう昼食の時間だ。
兄は食事は必ず姉上と一緒に取るからな。
2人きりで。
我が兄ながら何時になったら恋愛脳が少しは落ち着くのだろうか…?
仕方ないので我も自室に戻る。
リコリスを誘って今日は王都で何か食べに行こうか?
その前に取り合えず姉から渡された服を広げて見てみる。
チャイナドレス…。
何故あのタイミングで我のサイズのチャイナドレスが出てくるのだ……。
どっと疲れが伸し掛かってきた。
「魔王、ご飯行きましょう!」
バン、と扉を開いてリコリスが飛び込んできた。
ノック?
そんなもの夫婦の間に必要ない。
だが我が手に持っているものを見てリコリスが目を輝かせた。
あ、チャイナドレスを持ったままであった。
「そ、それ、魔王が着るんですか!?」
目が輝いている。
凄く嬉しそうだ。
何なら夜の営みの時より頬を赤く染めて目をウルウルさせている。
非常にかわい…じゃなくてだな。
「いや、姉上から預かっただけだ」
「なんだそうですか…」
あからさまにシュンとしないで欲しい。
今日の夜来た方が良いのか迷ってしまったではないか。
だがリコリスには喜んでほしいが、これは話が別だ。
何とか目を覚まさせねば!
「リコリス、食事の後に服を見に行こう!我に似合う男らしい服を選んでくれ!!」
「え、はい。良いですけど」
「では行こう!」
こうしてリコリスを連れて食事に行ったは良いが、その後服屋でユニセックスの服ばかり着せられて我の気持ちは底辺まで落ち込むのであった………。
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