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その後
2次元・2,5次元・3次元 その2
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「ミヤハルさん!今日は何をするんですか!?」
頬を興奮で赤く染めて元気にリコリスが尋ねて来た。
可愛らしい義妹である。
ミヤハルに心の底から懐いている。
疑う事もしない。
基本、ミヤハルは全ての生き物に警戒されている存在なので、心の底から無垢に懐いてくるリコリスが可愛くて仕方ないのだ。
義弟から取り上げることなどしょっちゅうだ。
いや、魔王は義弟と言うべきか義息と言うべきか悩むところだが。
キャラの相関図がややこしくなってきて書き手も困っている所である。
「リコちゃん、ユラ姉さんもいるわよ~♡」
「はい、ユラさん今日も綺麗ですね」
綺麗ですね…
綺麗ですね………
綺麗ですね……………
ユラの頭の中でエコーが木霊した。
「リコちゃんも可愛いわよ!!」
思わず鼻息も荒くなる。
しかも言ってくれた相手は美少女中の美少女。
女でも興奮すると言うものだ。
「ユラ姉ちゃん…そっちに目覚めてもええけどリコリスちゃんは食べんといてな」
「ミヤハルちゃんの中の私のイメージって!?」
「聞きたい?」
「いや、落ち込みそうだから止めとくわ………」
(褒めるつもりやったのにな、うん、今度弄り倒したろ)
ミヤハルがユラに悪戯を仕掛けるのを心に決めた瞬間だった。
「で、何するんですか?」
ミヤハルとユラの行動に一切の疑問も何も思わずにリコリスが純粋な眼差しで見つめてくる。
もう少し色々学んだ方が良いかも知れない。
世界はリコリスが思うほど綺麗では無いのだと……。
しかしリコリス命の魔王がその無垢さを何より愛しており、リコリスを変えるつもりが無いのだからそれも難しいだろう。
リコリスの知らない所で魔王の粛清を受けている輩は意外と多いのだ。
ちなみに1番警戒しているのはミヤハルなのだが…流石にこれは手が出せない………。
実兄、エントのセコムが強すぎる。
そうしてリコリスは少しづつだがミヤハルによって俗世に染まらされていくのだ。
「今日はオーディションやで。テニヌのミュージカル俳優オーディションやで!!!」
「テニヌ?」
「司書に無かったん?テニヌのお殿様」
「あぁぁぁあれ、私大好きです!!べ様が好きです!!」
「お、リコリスちゃんもウチと同じ雌猫やね♪」
「雌猫?」
「べ様ファンは雌猫言うんやで~」
「じゃぁ私雌猫です!」
きっと夜に魔王に報告して魔王が荒ぶるフラグがたった瞬間であった。
「私コート上の虚言師好きだわ♡」
「姉ちゃん色物も結構好きやなぁ」
「んじゃ、べ様と虚言師は吟味に吟味を重ねるで!では1グループのモン入場してや!!」
ミヤハルの言葉に扉が開き、そこはイケメンパラダイスになるのだった。
勿論ユラが1番興奮したのは言うに及ばないだろう。
頬を興奮で赤く染めて元気にリコリスが尋ねて来た。
可愛らしい義妹である。
ミヤハルに心の底から懐いている。
疑う事もしない。
基本、ミヤハルは全ての生き物に警戒されている存在なので、心の底から無垢に懐いてくるリコリスが可愛くて仕方ないのだ。
義弟から取り上げることなどしょっちゅうだ。
いや、魔王は義弟と言うべきか義息と言うべきか悩むところだが。
キャラの相関図がややこしくなってきて書き手も困っている所である。
「リコちゃん、ユラ姉さんもいるわよ~♡」
「はい、ユラさん今日も綺麗ですね」
綺麗ですね…
綺麗ですね………
綺麗ですね……………
ユラの頭の中でエコーが木霊した。
「リコちゃんも可愛いわよ!!」
思わず鼻息も荒くなる。
しかも言ってくれた相手は美少女中の美少女。
女でも興奮すると言うものだ。
「ユラ姉ちゃん…そっちに目覚めてもええけどリコリスちゃんは食べんといてな」
「ミヤハルちゃんの中の私のイメージって!?」
「聞きたい?」
「いや、落ち込みそうだから止めとくわ………」
(褒めるつもりやったのにな、うん、今度弄り倒したろ)
ミヤハルがユラに悪戯を仕掛けるのを心に決めた瞬間だった。
「で、何するんですか?」
ミヤハルとユラの行動に一切の疑問も何も思わずにリコリスが純粋な眼差しで見つめてくる。
もう少し色々学んだ方が良いかも知れない。
世界はリコリスが思うほど綺麗では無いのだと……。
しかしリコリス命の魔王がその無垢さを何より愛しており、リコリスを変えるつもりが無いのだからそれも難しいだろう。
リコリスの知らない所で魔王の粛清を受けている輩は意外と多いのだ。
ちなみに1番警戒しているのはミヤハルなのだが…流石にこれは手が出せない………。
実兄、エントのセコムが強すぎる。
そうしてリコリスは少しづつだがミヤハルによって俗世に染まらされていくのだ。
「今日はオーディションやで。テニヌのミュージカル俳優オーディションやで!!!」
「テニヌ?」
「司書に無かったん?テニヌのお殿様」
「あぁぁぁあれ、私大好きです!!べ様が好きです!!」
「お、リコリスちゃんもウチと同じ雌猫やね♪」
「雌猫?」
「べ様ファンは雌猫言うんやで~」
「じゃぁ私雌猫です!」
きっと夜に魔王に報告して魔王が荒ぶるフラグがたった瞬間であった。
「私コート上の虚言師好きだわ♡」
「姉ちゃん色物も結構好きやなぁ」
「んじゃ、べ様と虚言師は吟味に吟味を重ねるで!では1グループのモン入場してや!!」
ミヤハルの言葉に扉が開き、そこはイケメンパラダイスになるのだった。
勿論ユラが1番興奮したのは言うに及ばないだろう。
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