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その後

チビ魔王と一緒2

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「ミヤハル様!今度は何する気でしょーかん!?」

 バタン、と扉を開けてチビ魔王を肩車したオウマさんがエントビースドさんの執務室の扉を開けました。
 ちなみにこの時点で他の兵士さんは通常業務に戻っています。
 ミヤハルさん案件は業務外のようです。
 そんな訳でオウマさんが今の便りです。

「お~成功やなぁ」

「見事に小さくなったわね~」

 ミヤハルさんが楽しそうに言います。
 で、ユラさんも居ると言う事は共謀犯なんでしょうか?

「やっぱりお姉さま方が犯人な訳ね?」

「オウマ、ハルを怯えさせるな」

 エントビースドさんが感情の籠ってない声でオウマさんに言い放ちました。

「エント~ウチあんなにどやされたら怖いわ~」

 ギュ~ッとミヤハル様がエントビースドさんの首に腕を廻して抱きつきます。
 もともと膝の上に座っていたので密着率が高いです。

「大丈夫だハル、お前は私が守る」

 エントビースドさんの手がミヤハルさんの頬を撫ぜました。
 全く持って一瞬でよく2人の世界が瞬時に作れるものです。
 私と魔王ではこうはいきません。
 やはり年季の差でしょうか?
 そしてエントビースドさんはミヤハルさんが係わると知能が低下している様な気がするけど気のせいでしょうか?

「良いな~私も誰かに守って欲しい~」

「ユラ姐さんは誰かに守って貰わなくても十分強いでしょーが!それとミヤハル様下手な泣きまね止めて!エントの俺を見る目が怖いのよ!」

「オウマ、女性に”強い”は時に侮辱になるから言わん方がええで。だから本命の女の子にすぐフラれんねん自分」

 グサッ!

 オウマさんの心臓に見えない刃が突き立てられました。
 言葉の刃は時に武器による攻撃より人を傷つけることがあるそうです。
 そしてオウマさんは本命の彼女と上手く行った試しがない事がトラウマだそうで。
 床に膝をつき泣いています。
 言葉の刃強し!です。

「大丈夫ですかオウマさん!」

「王妃さん、俺はもう駄目だ…シックスリ―を宜しく頼むねん……」

 キャッキャとチビ魔王がオウマさんの髪で遊んでいます。
 引き離して良い物でしょうか?

「取り合えず何でこんな事態が起こったかだけ説明してお姉さま方……」

 凄いですオウマさん。
 地にひれ伏しながらもちゃんと古代種2人との会話を続けようとしています。
 流石は魔国1の剣の実力を持つ騎士団長です。
 そこいらの方とはタフさが違います。

「うん、新刊なショタもんにしよ思うてん」

「後はオネショタかBLどっちにするか議論している所よ」

 古代種2人は笑顔で答えてくれました。

「だからって国のトップを幼児化させたらだめでしょーがー!!!」

 オウマさんの絶叫がエントビースドさんの執務室に木霊しました。
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