皇太子から婚約破棄を言い渡されたので国の果ての塔で隠居生活を楽しもうと思っていたのですが…どうして私は魔王に口説かれているのでしょうか？

その後

【番外】オウマside１４

　時はたって５年後。
　俺は１３歳になったよ。
　誕生日も５回祝われた。
　誕生日って嬉しいね。
　皆が俺におめでとう、て言ってくれる。
　この頃には近所の人とも仲良くんってたから、隣のおばちゃん迄俺の誕生日を祝ってくれたよ。

　そして１３歳になった俺は、遂にケンキさんから１本取ることが出来るようになっていた。
　いっても５本中１本くらいだけど。
　でも凄くない？
　ケンキさんどう見ても高位魔族だし。
　そんなケンキさんから下位魔族の俺が１本取れるようになってきたんだよ？
　今乗りに乗ってるし、負けなくなる日も近いかも知れない。

　そして１３歳になって驚いた事。

　ミヤハル様の外見年齢は１２歳らしい。
　今の俺より１歳下。
　同い年位になって気づいたけど、ミヤハル様、意外と背が低い。
　女として魅力的な肉好きだけど、凄ーい美少女だけど。
　美女、じゃないんだよな。
　どれだけ綺麗でもミヤハル様は子供だ。

　今の俺と並んだら、誰が見ても俺の方がお兄ちゃんだと思うだろう。

　何でこんなに成長が止まるのが早かったんだろう？
　普通魔族は肉体年齢がピークの時に成長が止まって、そこから緩やかに年を取る。
　１２歳が流石にピークとは思えない。
　最低でも15～6歳までは成長する。

　気づいたら聞かずにはいられなくなった。

　気になったら質問しちゃう、これ俺の悪い癖。
　ミヤハル様も別に気にしてないからイイ、と言ってくれたので話を聞くこととする。
　その後、俺はミヤハル様に質問したことを後悔することになる。

　ミヤハル様のデリケートな部分に踏み込んでしまった。
　
　でもそれ以来かな？
　エントビースドがミヤハル様を見る目が変わったのは。
　
　あ、御免時間が無いから今日は短めに終わるね。
　次からはエントビースドの甘酸っぱい初恋の話になるかも。
　勿論俺の活躍も話させて貰うけどね。

　ではこれにて。
　また次に～(^^♪