76 / 279
その後
【10話】
しおりを挟む
〇貴方は死にました。
道を歩いていると分岐点があり、それぞれの道には扉があります。
1つは天国へ行く扉。
1つは地獄へ行く扉。
それぞれの扉の前に門番が居ます。
天国から来た門番は質問すると本当のことを話します。
地獄から来た門番は質問すると必ず嘘を話します。
どちらの扉が天国へ通じるのか、地獄へ通じるのかわかりません。
貴方は天国へ行きたいですが、質問は《どちらかの門番に1つだけ》しか出来ません。
貴方は天国へ行くため何と質問しますか?
なお、貴方はどちらが天国の番人でどちらが地獄の番人かは知ることはできません。
「あ~それウチ知っとるわ。何億年たってもクイズって内容似てくるんやな~」
「私も答えは分かるぞ」
「大体想像つくが、…ゴニョゴニョゴニョ(オウマに耳打ち)で合っているか?」
「はい、魔王様正解!」
「私分からないです…説得できないんでしょうか?」
「王妃さんダメダメ、質問1つのみ」
「では我が一緒にリコリスを天国へ連れて行こう」
「いや、これそう言う問題じゃないから魔王様……」
午後のお茶の時間、珍しくミヤハルとエントビースドだけでなくオウマやメイド達も加えての賑やかなお茶会だった。
「私なら天国でも地獄でも生き抜く自信があるから大丈夫です☘」
「駄目だよエーデル。ちゃんと天国へ行くのがミッションなんだから☆」
「いや、ミッションて訳でも無いんだけどね…」
思わずオウマが突っ込む。
「片方を殺して、もう片方を力づくで天国へ誘導するよう仕向けます♬」
「可愛いく言ってもコレそう言う問題じゃないからねビーズちゃん」
「気持ち良い事してあげて自分から言いたくなるよう仕向けちゃう♡」
「そう言う刺激的な回答は詳しく内容を聞きたいけど王妃さん居ないとこでしよーねシーナちゃん」
まともな回答が魔王以外全く出ない。
大丈夫だろうか魔国のメイド達…。
「門番言うても勝てる気しか起こらんなぁ」
「鞭とか持ってて凄い強い設定で!」
「鞭?縄は持ってないのかしら♡」
「うん、シーナちゃんちょっと黙っとこーか?」
「でも全員戦闘力高いから地獄言われても怖いイメージが無いんよなぁ」
「確かにミヤハル様の言う通りです☘」
「え、きっとニンジンとかピーマンとか無理矢理食べさせられたりするんじゃ無いんですか?」
「リコリスちゃんの地獄像が想像以上に可愛かった…魔王が萌え死にしとる」
「え、え、?魔王どうしました?何故首筋に額ぐりぐりしてるですか!?」
「あ~うん、好きにさせてあげて王妃さん」
うんうん、と皆が頷くのでリコリスはソレで良いのかと納得した。
「じゃぁ蛇とかがいっぱい出てくるとか~」
「蛇…ニュルニュル…触手………はぁ、良いわぁ♡」
「うん、シーナちゃんはちょっと黙ってよーね!王妃さんの教育に悪いから!」
「私蛇好きですよ?懐いて来てくれますし」
「あぁリコリスちゃんは蛇神の加護あるからな」
「そうなんですか?」
「自分の母方の祀っていた神さんの属性知らんかったんかいな…」
「じゃぁ、虫が、特にでっか~いGがうじゃうじゃいる所、とか?」
ズザザザザザザ!
ミヤハルが物凄いスピードで後ずさりした。
器用に椅子に座ったまま。
「あ、ミヤハル姐さんG嫌いでしたねそう言えば」
「オウマ、後でお仕置きや…想像させただけでも罪は重いでぇ、エントに考えつくまでの拷問やって貰うで…」
「オウマ、しばらくは寝る事も出来ないと思え……」
「いやぁ!何するつもり?俺一応お前たち兄弟の教育係よ?恩赦かけてやろうとか思わない訳!?」
「ハルを苦しめた罪は何よりも重い……」
「ちょ、タンマ!その無表情やめて!マジ怖いから!!」
「さてと、どんな拷問がお好みだオウマ?」
「兄上、オウマは魔国の即戦力の1つなんですから後で復元出来る程度にして下さいよ」
「了解した」
「兄弟揃って教育係不幸者――――――っ!!!」
オウマが飛行魔法で空に飛び立つ。
「逃がさん」
ソレを追ってエントビースドが飛び立った。
「どっちが勝つと思いますか☘」
「え~魔国最強の騎士だからオウマ様ー♪」
「そりゃ魔国1の魔術の使い手のエントさまでしょ♡」
「ではトトカルチョ始めますか☆」
こうしてメイド達による魔国1の剣技の使い手と、魔国1の魔術の使い手による追いかけっこのトトカルチョが始まった。
半日続いた追いかけっこは白熱し、大層大勢を楽しませた。
何が原因で娯楽が始まるか分からないのも魔国の良い所である。
「で、結局どっちになんて聞けば良いんでしょうか……」
リコリスだけは最後までクイズの答えに悩んでいたという。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆様のご回答は?
力技はナシの方向で(*´▽`*)
道を歩いていると分岐点があり、それぞれの道には扉があります。
1つは天国へ行く扉。
1つは地獄へ行く扉。
それぞれの扉の前に門番が居ます。
天国から来た門番は質問すると本当のことを話します。
地獄から来た門番は質問すると必ず嘘を話します。
どちらの扉が天国へ通じるのか、地獄へ通じるのかわかりません。
貴方は天国へ行きたいですが、質問は《どちらかの門番に1つだけ》しか出来ません。
貴方は天国へ行くため何と質問しますか?
なお、貴方はどちらが天国の番人でどちらが地獄の番人かは知ることはできません。
「あ~それウチ知っとるわ。何億年たってもクイズって内容似てくるんやな~」
「私も答えは分かるぞ」
「大体想像つくが、…ゴニョゴニョゴニョ(オウマに耳打ち)で合っているか?」
「はい、魔王様正解!」
「私分からないです…説得できないんでしょうか?」
「王妃さんダメダメ、質問1つのみ」
「では我が一緒にリコリスを天国へ連れて行こう」
「いや、これそう言う問題じゃないから魔王様……」
午後のお茶の時間、珍しくミヤハルとエントビースドだけでなくオウマやメイド達も加えての賑やかなお茶会だった。
「私なら天国でも地獄でも生き抜く自信があるから大丈夫です☘」
「駄目だよエーデル。ちゃんと天国へ行くのがミッションなんだから☆」
「いや、ミッションて訳でも無いんだけどね…」
思わずオウマが突っ込む。
「片方を殺して、もう片方を力づくで天国へ誘導するよう仕向けます♬」
「可愛いく言ってもコレそう言う問題じゃないからねビーズちゃん」
「気持ち良い事してあげて自分から言いたくなるよう仕向けちゃう♡」
「そう言う刺激的な回答は詳しく内容を聞きたいけど王妃さん居ないとこでしよーねシーナちゃん」
まともな回答が魔王以外全く出ない。
大丈夫だろうか魔国のメイド達…。
「門番言うても勝てる気しか起こらんなぁ」
「鞭とか持ってて凄い強い設定で!」
「鞭?縄は持ってないのかしら♡」
「うん、シーナちゃんちょっと黙っとこーか?」
「でも全員戦闘力高いから地獄言われても怖いイメージが無いんよなぁ」
「確かにミヤハル様の言う通りです☘」
「え、きっとニンジンとかピーマンとか無理矢理食べさせられたりするんじゃ無いんですか?」
「リコリスちゃんの地獄像が想像以上に可愛かった…魔王が萌え死にしとる」
「え、え、?魔王どうしました?何故首筋に額ぐりぐりしてるですか!?」
「あ~うん、好きにさせてあげて王妃さん」
うんうん、と皆が頷くのでリコリスはソレで良いのかと納得した。
「じゃぁ蛇とかがいっぱい出てくるとか~」
「蛇…ニュルニュル…触手………はぁ、良いわぁ♡」
「うん、シーナちゃんはちょっと黙ってよーね!王妃さんの教育に悪いから!」
「私蛇好きですよ?懐いて来てくれますし」
「あぁリコリスちゃんは蛇神の加護あるからな」
「そうなんですか?」
「自分の母方の祀っていた神さんの属性知らんかったんかいな…」
「じゃぁ、虫が、特にでっか~いGがうじゃうじゃいる所、とか?」
ズザザザザザザ!
ミヤハルが物凄いスピードで後ずさりした。
器用に椅子に座ったまま。
「あ、ミヤハル姐さんG嫌いでしたねそう言えば」
「オウマ、後でお仕置きや…想像させただけでも罪は重いでぇ、エントに考えつくまでの拷問やって貰うで…」
「オウマ、しばらくは寝る事も出来ないと思え……」
「いやぁ!何するつもり?俺一応お前たち兄弟の教育係よ?恩赦かけてやろうとか思わない訳!?」
「ハルを苦しめた罪は何よりも重い……」
「ちょ、タンマ!その無表情やめて!マジ怖いから!!」
「さてと、どんな拷問がお好みだオウマ?」
「兄上、オウマは魔国の即戦力の1つなんですから後で復元出来る程度にして下さいよ」
「了解した」
「兄弟揃って教育係不幸者――――――っ!!!」
オウマが飛行魔法で空に飛び立つ。
「逃がさん」
ソレを追ってエントビースドが飛び立った。
「どっちが勝つと思いますか☘」
「え~魔国最強の騎士だからオウマ様ー♪」
「そりゃ魔国1の魔術の使い手のエントさまでしょ♡」
「ではトトカルチョ始めますか☆」
こうしてメイド達による魔国1の剣技の使い手と、魔国1の魔術の使い手による追いかけっこのトトカルチョが始まった。
半日続いた追いかけっこは白熱し、大層大勢を楽しませた。
何が原因で娯楽が始まるか分からないのも魔国の良い所である。
「で、結局どっちになんて聞けば良いんでしょうか……」
リコリスだけは最後までクイズの答えに悩んでいたという。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆様のご回答は?
力技はナシの方向で(*´▽`*)
0
お気に入りに追加
3,960
あなたにおすすめの小説

リストラされた聖女 ~婚約破棄されたので結界維持を解除します
青の雀
恋愛
キャロラインは、王宮でのパーティで婚約者のジークフリク王太子殿下から婚約破棄されてしまい、王宮から追放されてしまう。
キャロラインは、国境を1歩でも出れば、自身が張っていた結界が消えてしまうのだ。
結界が消えた王国はいかに?

そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

聖女に負けた侯爵令嬢 (よくある婚約解消もののおはなし)
蒼あかり
恋愛
ティアナは女王主催の茶会で、婚約者である王子クリストファーから婚約解消を告げられる。そして、彼の隣には聖女であるローズの姿が。
聖女として国民に、そしてクリストファーから愛されるローズ。クリストファーとともに並ぶ聖女ローズは美しく眩しいほどだ。そんな二人を見せつけられ、いつしかティアナの中に諦めにも似た思いが込み上げる。
愛する人のために王子妃として支える覚悟を持ってきたのに、それが叶わぬのならその立場を辞したいと願うのに、それが叶う事はない。
いつしか公爵家のアシュトンをも巻き込み、泥沼の様相に……。
ラストは賛否両論あると思います。納得できない方もいらっしゃると思います。
それでも最後まで読んでいただけるとありがたいです。
心より感謝いたします。愛を込めて、ありがとうございました。

聖女のわたしを隣国に売っておいて、いまさら「母国が滅んでもよいのか」と言われましても。
ふまさ
恋愛
「──わかった、これまでのことは謝罪しよう。とりあえず、国に帰ってきてくれ。次の聖女は急ぎ見つけることを約束する。それまでは我慢してくれないか。でないと国が滅びる。お前もそれは嫌だろ?」
出来るだけ優しく、テンサンド王国の第一王子であるショーンがアーリンに語りかける。ひきつった笑みを浮かべながら。
だがアーリンは考える間もなく、
「──お断りします」
と、きっぱりと告げたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる