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その後
【2話】
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「魔王を喜ばせたいんです」
王宮に遊びに来ていた…否、旦那様に昼食の差し入れを持ってきたミヤハルさんを捕まえて、私は悩みを相談をしました。
「おん、ウチを捕まえるとは腕が上がったなぁリコリスちゃん。魔王の魔力注がれた影響やろか?」
「?」
「いや、気にせんといて」
今一意味が分からなかったのですが、ミヤハルさんが肩を落としているので申し訳なく思います。
勉強不足ですみません。
「ミヤハルさんはどうやってエントビースドさんを喜ばせているんですか?」
「エントは何しても喜ぶからなぁ。魔王も兄弟やし同じやと思うで?」
その何でもが思いつかないんですよね…。
そう言えば私の人生にプレゼントは無縁でしたものね。
魔王からプレゼントをいくつかは貰いましたが。
無意識にイヤーカフを触ってました。
癖になって来ているような気がします。
「エントに聞いたら、リコリスちゃんが朝起きられへん時の魔王はウキウキらしから、リコリスちゃんがプレゼントで良いんちゃう?」
「やっぱり城中の皆知ってますよね?」
「ばっちり何があったか皆よう分かっとるで」
顔に熱が集まります。
恥ずかしい事この上ない…。
でも私がしたいのはそう言うことじゃなくて!
「あ~初々しいわ~。ウチの初々しい時代何て何億年も前に終わっとるもんなぁ、若い子が眩しい」
何億年て…ミヤハルさん本当に何歳なんですか……?
女性に年齢を聞いてはいけないそうなので心の中だけで質問は終わらせます。
「まぁ無難に食べ物の差し入れ?」
「料理は魔王の方が上手いです…」
「刺繍したハンカチとか?」
「私剣より軽いモノあんまり持たないです…」
「魔王の好きな花とか?」
「薔薇とヒマワリの花束ってシュールじゃないでしょうか……」
「詰んだなぁ」
「投げ出さないで下さいよぉ」
「そう言うたってなぁ。本当に魔王はリコリスちゃん自身が1番のプレゼントやし?」
「権力もお金もあるから欲しいものなんて何でも手に入れれますもんね…やっぱりお金がない私は手作りで何とかしないといけないんですよ」
「手作り、なぁ……あ、それやったらエエモンあるわ!」
「何ですか?私にも出来ますか!?」
「誰でも簡単お気楽に出来るやつや。で、王宮では出てこえへん料理があるで~」
「ご指導よろしくお願いします!」
「んじゃ今日の夕食はウチの家で食べるてシェフに伝えよか」
どうやら今日はミヤハルさんのお家で晩御飯です。
テーブルが無駄に大きくないからすぐ傍に魔王が居るので、ミヤハルさんのお家に行くのは毎回楽しみなのであります。
:::
「そんなにお魚買うんですか?」
「魚以外も用意するけど魚が無いと話にならへん。で、ウチは納豆が1番好きや」
「ナットウ…初耳です」
「癖があるけど嵌るで~」
ミヤハルさんがとても楽しそうです。
いったい何が出来るんでしょうか?
:::
ミヤハルさんのお家で魚を捌きます。
やり方さえ聞けば刃物を使うのはお手の物です。
捌いたお魚を言われたとおりに切って、と
「糸が出てますね」
「この糸が美味しいんや!いっぱい混ぜるの大切!!」
ミヤハルさんが”ナットウ”とやらを混ぜています。
混ぜるほど糸がネバネバです。
独自の匂いもしますし……。
本当に美味しいんでしょうか?
その後、キュウリを切ったり卵を焼いたり。
卵焼きと言う料理名で卵を焼きました。
普段皆が食べてるのは目玉焼きだそうです。
私たちが普段食べてる卵の料理名、不気味な名前だぅたんですね。
後はいっぱい炊いた硬めのお米にお酢を入れて混ぜ混ぜ。
”ウチワ”と言うもので仰ぎます。
後は”ノリ”を用意して出来上がだそうです!
:::
「手巻き寿司か、久しいな」
やっぱりテーブルは大きすぎない方が良いですね。
魔王と隣どうしです。
私の前にはミヤハルさん。
その隣にエントビースドさん。
王宮の食卓より、こうして皆の距離が近い食卓の方が実は好きです。
”ノリ”にご飯とお魚を入れてクルクル巻きます。
”ショーユ”を付けていただきます。
こ、これは…美味しいです!
食べたこと無い味ですが、魔王には懐かしい味なんですね。
家庭の味、と言うやつでしょうか。
「リコリスちゃんが頑張って作ったんやから残したらあかんで~」
「リコリスが?」
「初めてなので失敗していないか不安です。お口に合いましたか?」
「あぁ、とても美味だ。有難うリコリス」
ふわぁぁぁ、魔王の気の抜けた笑顔!
この顔知ってるのはココに居る人だけなんですよね!
知ってますよ、嬉しい時魔王はその笑顔をするんです!!
「良かったなぁリコリスちゃん」
「はい、またこうしてご飯食べたいです!」
「うんうん、何時でもおいでや。家族やねんから遠慮せんでエエんやからな~♫」
エントビースドさんに巻き巻きして貰った手巻き寿司を美味しそうに食べながらミヤハルさんが言いました。
”家族”なんですね。
魔王と出会ってから色んな宝物が増える一方です。
手巻き寿司では帳尻が合わない気がするのですが……。
魔王が笑顔なのできっとコレで正解なんでしょう!
ちなみに私はサーモンが1番美味しかったです!!
後”ナットウ”は結構癖になりそうな味でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お腹が空いて自分の欲望をぶつけたのがコレです。
サーモンと納豆が好きなのは書き手です(;'∀')
これからもご飯話が多々出来てくるかも…。
このお話は一段落したんで、暫くほのぼので進みたいですね♡
王宮に遊びに来ていた…否、旦那様に昼食の差し入れを持ってきたミヤハルさんを捕まえて、私は悩みを相談をしました。
「おん、ウチを捕まえるとは腕が上がったなぁリコリスちゃん。魔王の魔力注がれた影響やろか?」
「?」
「いや、気にせんといて」
今一意味が分からなかったのですが、ミヤハルさんが肩を落としているので申し訳なく思います。
勉強不足ですみません。
「ミヤハルさんはどうやってエントビースドさんを喜ばせているんですか?」
「エントは何しても喜ぶからなぁ。魔王も兄弟やし同じやと思うで?」
その何でもが思いつかないんですよね…。
そう言えば私の人生にプレゼントは無縁でしたものね。
魔王からプレゼントをいくつかは貰いましたが。
無意識にイヤーカフを触ってました。
癖になって来ているような気がします。
「エントに聞いたら、リコリスちゃんが朝起きられへん時の魔王はウキウキらしから、リコリスちゃんがプレゼントで良いんちゃう?」
「やっぱり城中の皆知ってますよね?」
「ばっちり何があったか皆よう分かっとるで」
顔に熱が集まります。
恥ずかしい事この上ない…。
でも私がしたいのはそう言うことじゃなくて!
「あ~初々しいわ~。ウチの初々しい時代何て何億年も前に終わっとるもんなぁ、若い子が眩しい」
何億年て…ミヤハルさん本当に何歳なんですか……?
女性に年齢を聞いてはいけないそうなので心の中だけで質問は終わらせます。
「まぁ無難に食べ物の差し入れ?」
「料理は魔王の方が上手いです…」
「刺繍したハンカチとか?」
「私剣より軽いモノあんまり持たないです…」
「魔王の好きな花とか?」
「薔薇とヒマワリの花束ってシュールじゃないでしょうか……」
「詰んだなぁ」
「投げ出さないで下さいよぉ」
「そう言うたってなぁ。本当に魔王はリコリスちゃん自身が1番のプレゼントやし?」
「権力もお金もあるから欲しいものなんて何でも手に入れれますもんね…やっぱりお金がない私は手作りで何とかしないといけないんですよ」
「手作り、なぁ……あ、それやったらエエモンあるわ!」
「何ですか?私にも出来ますか!?」
「誰でも簡単お気楽に出来るやつや。で、王宮では出てこえへん料理があるで~」
「ご指導よろしくお願いします!」
「んじゃ今日の夕食はウチの家で食べるてシェフに伝えよか」
どうやら今日はミヤハルさんのお家で晩御飯です。
テーブルが無駄に大きくないからすぐ傍に魔王が居るので、ミヤハルさんのお家に行くのは毎回楽しみなのであります。
:::
「そんなにお魚買うんですか?」
「魚以外も用意するけど魚が無いと話にならへん。で、ウチは納豆が1番好きや」
「ナットウ…初耳です」
「癖があるけど嵌るで~」
ミヤハルさんがとても楽しそうです。
いったい何が出来るんでしょうか?
:::
ミヤハルさんのお家で魚を捌きます。
やり方さえ聞けば刃物を使うのはお手の物です。
捌いたお魚を言われたとおりに切って、と
「糸が出てますね」
「この糸が美味しいんや!いっぱい混ぜるの大切!!」
ミヤハルさんが”ナットウ”とやらを混ぜています。
混ぜるほど糸がネバネバです。
独自の匂いもしますし……。
本当に美味しいんでしょうか?
その後、キュウリを切ったり卵を焼いたり。
卵焼きと言う料理名で卵を焼きました。
普段皆が食べてるのは目玉焼きだそうです。
私たちが普段食べてる卵の料理名、不気味な名前だぅたんですね。
後はいっぱい炊いた硬めのお米にお酢を入れて混ぜ混ぜ。
”ウチワ”と言うもので仰ぎます。
後は”ノリ”を用意して出来上がだそうです!
:::
「手巻き寿司か、久しいな」
やっぱりテーブルは大きすぎない方が良いですね。
魔王と隣どうしです。
私の前にはミヤハルさん。
その隣にエントビースドさん。
王宮の食卓より、こうして皆の距離が近い食卓の方が実は好きです。
”ノリ”にご飯とお魚を入れてクルクル巻きます。
”ショーユ”を付けていただきます。
こ、これは…美味しいです!
食べたこと無い味ですが、魔王には懐かしい味なんですね。
家庭の味、と言うやつでしょうか。
「リコリスちゃんが頑張って作ったんやから残したらあかんで~」
「リコリスが?」
「初めてなので失敗していないか不安です。お口に合いましたか?」
「あぁ、とても美味だ。有難うリコリス」
ふわぁぁぁ、魔王の気の抜けた笑顔!
この顔知ってるのはココに居る人だけなんですよね!
知ってますよ、嬉しい時魔王はその笑顔をするんです!!
「良かったなぁリコリスちゃん」
「はい、またこうしてご飯食べたいです!」
「うんうん、何時でもおいでや。家族やねんから遠慮せんでエエんやからな~♫」
エントビースドさんに巻き巻きして貰った手巻き寿司を美味しそうに食べながらミヤハルさんが言いました。
”家族”なんですね。
魔王と出会ってから色んな宝物が増える一方です。
手巻き寿司では帳尻が合わない気がするのですが……。
魔王が笑顔なのできっとコレで正解なんでしょう!
ちなみに私はサーモンが1番美味しかったです!!
後”ナットウ”は結構癖になりそうな味でした。
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お腹が空いて自分の欲望をぶつけたのがコレです。
サーモンと納豆が好きなのは書き手です(;'∀')
これからもご飯話が多々出来てくるかも…。
このお話は一段落したんで、暫くほのぼので進みたいですね♡
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