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第2章
【染まるなら貴方の色に・後編】
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披露宴が終わりました。
現在私は浴場に居ます。
それはそれは丁寧に肌を磨かれています。
普段は使わない香油まで使われて、私の肌はモチモチのプルンプルンです。
髪の毛も艶々ですよ!
侍女たちの気合の入り方が異常です。
それも仕方ないでしょう。
何せ今からが本番ですから!!
私だって気合が入っています。
この日の為にいっぱい勉強したんですから!
”男に愛される女~”などのシリーズを書いて下さっている先生方、本当にありがとうございます。
お陰で勝負の1番にちゃんと予習が出来ました。
これなら今夜の戦は我が物です。
毎回気を失う小娘と思って舐めてかかったら舐め返しますからね魔王!
おっと、つい思考がR-18に…。
そしてメイクをミレーユさんにして貰います。
普段の寝化粧でしたらエーデルたちがしてくれる分で充分なんですけどね。
今日の戦闘用の衣装には戦闘用のメイクで挑まねばなりません。
よってミレーユさんには出張メイクを頼みました。
ミレーユさんも楽しそうで良かったです。
デザイナーとして光栄なんですって。
綺麗に髪もセットして貰って装飾品で飾りを付けたします。
装飾品は全て魔王の瞳と同じ月色の宝石です。
この宝石もミレーユさん作です。
魔王の瞳の色と酷似した宝石が見つからないので自作したそうです。
もうデザイナーの域を超えてませんか?
人口宝石ですが魔王の瞳の色のその月色の宝石にうっとり魅入ります。
本物には負けますが、そこいらの宝石より人口宝石のこの石たちの方が私には素敵に見えます。
「出来ましたよ」
ミレーユさんに声をかけられ姿見の前に移動します。
な、何と言いうか恥ずかしいです。
昼間のドレスとは全然違っていて、正直私のキャラじゃない気がするのですが…。
「リコリス様、とてもお似合いです!」
「今日初めての綺麗からの可愛いですね♪」
「魔王様も魅了間違いないです♡」
「頑張ってくださいねリコリス様☆」
4人の私の大切な者たちがそう言ってくれるのです。
負け戦にはする訳にはいけません。
「行って来ますね皆さん!」
「「「「「いってらっしゃいませリコリス様!!」」」」」
5人が笑顔で送り出してくれました。
:::
寝室の扉を開けます。
入ると魔王がすでに寝着でベッドの上で寛いでいました。
細い銀フレームの眼鏡をかけて読書をしています。
眼鏡、似合いますね…。
思わず魅入りそうになりました。
でも今日の私は一味違うのです。
戦いに勝利しに来たのです。
眼鏡1つでやられたりはしませんよ!
「お待たせしました魔王」
「リコリス、おそかっt」
魔王が息を飲みました。
驚いた顔をしています。
そんなに意外だったのでしょうかこの姿が。
でも花嫁が純白のウェディングドレスを見せたいのは、伴侶をおいて他ならないでしょう?
「まさかこんなに愛らしいモノが来るとは思わなかぅた…正直、今日もパンダを抱きしめて寝るつもりだったからな……」
ふふん、作戦は私の勝ちです。
純白のハイ・ロードレス。
上はチューブトップで、腕にはブレスレット。
首には白リボンに月色の石をあしらったチョーカー。
スカートはフロント部分が短く後ろが長いです。
つまり足をガッツリ出しています。
足元を飾るのはドレスと同じ純白色のパンプス。
コレが私の戦闘用装束です。
「私は結婚するなら純白のドレスと決めていたんです。家で読んだたった1つの物語の御姫様が、隣の国の皇子様と純白のウェディングドレスを着て結婚式を挙げるんです。
私は《戦女神》で魔王は《魔国の王》ですが、やっぱり結婚するなら純白のウェディングドレスで魔王と婚姻を結びたかったんです!!」
「純白のウェディングドレス、か。つまりお前を我の色に染めて良いと言う訳だな、リコリス?」
「はい、私を貴方の色に染めて下さい」
魔王の手が伸びてきて、私をベッドにふわり、と持ち上げ下ろしました。
「今日は途中で止めて貰えると思うなよ、煽ったのはお前だ」
「手加減宜しくお願いします魔王……」
既に魔王からフェロモンが駄々洩れなんですがグッ、と我慢です。
意識をしっかり!
ここで気を失う訳にはいけません!!
「シックスリ―」
「え、何ですか……?」
「我の名前だ、お前にだけは呼ばせる。”シックスリ―”と呼べリコリス」
「……シックス、リー」
ドクリ、と心臓が跳ねました。
あぁ何て、幸せそうで切なそうな顔をするんですか魔王。
そんな顔を見せられて、魅せられない者など存在しないですよ。
本当に、ズルい……。
「シックスリ―、私を、貴方の物に……」
「あぁ、頂こう。我が花嫁」
魔王の体が私に覆いかぶさって、与えられる深い口付けを受け入れました。
:::
体が痛いです。
何処が痛いかと言われると口に出せない箇所ですが、体が全身ギシギシします。
世の女性は皆コレを受け入れているのですね、尊敬します。
現在、私はいつものパンダパジャマでぼ~っとしています。
それにしても記憶が途中からあやふやです。
痛いし、ゾクゾクするし、熱に浮かされたようになるし。
もう何がどうなったか覚えていません。
いえ、気は失っていませんよ。
「リコリス、食事だ」
魔王がカートを押して昼食を運んできてくれました。
食欲をそそる良い匂いがしてお腹がクゥ、と鳴りました。
目を覚ましたら既に日が高かったため朝食を取り損ねたのです。
しかも痛くて起きれないのでベッドから出る事も出来ません。
魔王に食事を運ばせるなんて前代未聞の花嫁ですね。
「ドレスはミレーユに返しておいた。血抜きをして貰わねばならんからな。今後着る時に汚れがあっては気が削がれるだろう?我は気にせんがリコリスはそう言う質だからな」
よく分かってらっしゃる。
破瓜の血の付いた衣装何て見ただけで頭に血が上りますよ、恥ずかしくて。
でも今後、と言う事は今後またあのドレスを私に着せる予定があるんですね魔王…。
そんなに気に入ったのでしょうか?
「そんなにハイ・ローが気に入ったなら普段着にも取り入れましょうか?」
「我以外に足を見せるのは禁止だ」
そうですか…あくまでプレイ用と言う訳ですね……。
「それにしても漸くお前の全てを手に入れる事が出来たなリコリス。今日からは遠慮なくお前を抱くことが出来る」
嬉しそうですが魔王、これから毎晩アレする予定ですか!?
体力持ちませんよ!
痛いですし!!
「大丈夫だ、慣れると気持ち良くなる」
「うぅ~手加減して下さいよ、魔…シックスリ―」
私が魔王の名を呼ぶと、魔王がそれはそれは見た事のない様な蕩けた笑顔を浮かべて下さいました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これにて一段落です。
ここまでお付き合い有難うございます(*- -)(*_ _)ペコリ
これからは人によっては蛇足になるかも知れませんが、魔国でのワチャワチャしたほのぼの話を書いていけたらと思っております。
2人の子供も書いてみたいですし。
宜しければソチラもお付き合いして頂けると嬉しいです。
それではまた(*´▽`*)
現在私は浴場に居ます。
それはそれは丁寧に肌を磨かれています。
普段は使わない香油まで使われて、私の肌はモチモチのプルンプルンです。
髪の毛も艶々ですよ!
侍女たちの気合の入り方が異常です。
それも仕方ないでしょう。
何せ今からが本番ですから!!
私だって気合が入っています。
この日の為にいっぱい勉強したんですから!
”男に愛される女~”などのシリーズを書いて下さっている先生方、本当にありがとうございます。
お陰で勝負の1番にちゃんと予習が出来ました。
これなら今夜の戦は我が物です。
毎回気を失う小娘と思って舐めてかかったら舐め返しますからね魔王!
おっと、つい思考がR-18に…。
そしてメイクをミレーユさんにして貰います。
普段の寝化粧でしたらエーデルたちがしてくれる分で充分なんですけどね。
今日の戦闘用の衣装には戦闘用のメイクで挑まねばなりません。
よってミレーユさんには出張メイクを頼みました。
ミレーユさんも楽しそうで良かったです。
デザイナーとして光栄なんですって。
綺麗に髪もセットして貰って装飾品で飾りを付けたします。
装飾品は全て魔王の瞳と同じ月色の宝石です。
この宝石もミレーユさん作です。
魔王の瞳の色と酷似した宝石が見つからないので自作したそうです。
もうデザイナーの域を超えてませんか?
人口宝石ですが魔王の瞳の色のその月色の宝石にうっとり魅入ります。
本物には負けますが、そこいらの宝石より人口宝石のこの石たちの方が私には素敵に見えます。
「出来ましたよ」
ミレーユさんに声をかけられ姿見の前に移動します。
な、何と言いうか恥ずかしいです。
昼間のドレスとは全然違っていて、正直私のキャラじゃない気がするのですが…。
「リコリス様、とてもお似合いです!」
「今日初めての綺麗からの可愛いですね♪」
「魔王様も魅了間違いないです♡」
「頑張ってくださいねリコリス様☆」
4人の私の大切な者たちがそう言ってくれるのです。
負け戦にはする訳にはいけません。
「行って来ますね皆さん!」
「「「「「いってらっしゃいませリコリス様!!」」」」」
5人が笑顔で送り出してくれました。
:::
寝室の扉を開けます。
入ると魔王がすでに寝着でベッドの上で寛いでいました。
細い銀フレームの眼鏡をかけて読書をしています。
眼鏡、似合いますね…。
思わず魅入りそうになりました。
でも今日の私は一味違うのです。
戦いに勝利しに来たのです。
眼鏡1つでやられたりはしませんよ!
「お待たせしました魔王」
「リコリス、おそかっt」
魔王が息を飲みました。
驚いた顔をしています。
そんなに意外だったのでしょうかこの姿が。
でも花嫁が純白のウェディングドレスを見せたいのは、伴侶をおいて他ならないでしょう?
「まさかこんなに愛らしいモノが来るとは思わなかぅた…正直、今日もパンダを抱きしめて寝るつもりだったからな……」
ふふん、作戦は私の勝ちです。
純白のハイ・ロードレス。
上はチューブトップで、腕にはブレスレット。
首には白リボンに月色の石をあしらったチョーカー。
スカートはフロント部分が短く後ろが長いです。
つまり足をガッツリ出しています。
足元を飾るのはドレスと同じ純白色のパンプス。
コレが私の戦闘用装束です。
「私は結婚するなら純白のドレスと決めていたんです。家で読んだたった1つの物語の御姫様が、隣の国の皇子様と純白のウェディングドレスを着て結婚式を挙げるんです。
私は《戦女神》で魔王は《魔国の王》ですが、やっぱり結婚するなら純白のウェディングドレスで魔王と婚姻を結びたかったんです!!」
「純白のウェディングドレス、か。つまりお前を我の色に染めて良いと言う訳だな、リコリス?」
「はい、私を貴方の色に染めて下さい」
魔王の手が伸びてきて、私をベッドにふわり、と持ち上げ下ろしました。
「今日は途中で止めて貰えると思うなよ、煽ったのはお前だ」
「手加減宜しくお願いします魔王……」
既に魔王からフェロモンが駄々洩れなんですがグッ、と我慢です。
意識をしっかり!
ここで気を失う訳にはいけません!!
「シックスリ―」
「え、何ですか……?」
「我の名前だ、お前にだけは呼ばせる。”シックスリ―”と呼べリコリス」
「……シックス、リー」
ドクリ、と心臓が跳ねました。
あぁ何て、幸せそうで切なそうな顔をするんですか魔王。
そんな顔を見せられて、魅せられない者など存在しないですよ。
本当に、ズルい……。
「シックスリ―、私を、貴方の物に……」
「あぁ、頂こう。我が花嫁」
魔王の体が私に覆いかぶさって、与えられる深い口付けを受け入れました。
:::
体が痛いです。
何処が痛いかと言われると口に出せない箇所ですが、体が全身ギシギシします。
世の女性は皆コレを受け入れているのですね、尊敬します。
現在、私はいつものパンダパジャマでぼ~っとしています。
それにしても記憶が途中からあやふやです。
痛いし、ゾクゾクするし、熱に浮かされたようになるし。
もう何がどうなったか覚えていません。
いえ、気は失っていませんよ。
「リコリス、食事だ」
魔王がカートを押して昼食を運んできてくれました。
食欲をそそる良い匂いがしてお腹がクゥ、と鳴りました。
目を覚ましたら既に日が高かったため朝食を取り損ねたのです。
しかも痛くて起きれないのでベッドから出る事も出来ません。
魔王に食事を運ばせるなんて前代未聞の花嫁ですね。
「ドレスはミレーユに返しておいた。血抜きをして貰わねばならんからな。今後着る時に汚れがあっては気が削がれるだろう?我は気にせんがリコリスはそう言う質だからな」
よく分かってらっしゃる。
破瓜の血の付いた衣装何て見ただけで頭に血が上りますよ、恥ずかしくて。
でも今後、と言う事は今後またあのドレスを私に着せる予定があるんですね魔王…。
そんなに気に入ったのでしょうか?
「そんなにハイ・ローが気に入ったなら普段着にも取り入れましょうか?」
「我以外に足を見せるのは禁止だ」
そうですか…あくまでプレイ用と言う訳ですね……。
「それにしても漸くお前の全てを手に入れる事が出来たなリコリス。今日からは遠慮なくお前を抱くことが出来る」
嬉しそうですが魔王、これから毎晩アレする予定ですか!?
体力持ちませんよ!
痛いですし!!
「大丈夫だ、慣れると気持ち良くなる」
「うぅ~手加減して下さいよ、魔…シックスリ―」
私が魔王の名を呼ぶと、魔王がそれはそれは見た事のない様な蕩けた笑顔を浮かべて下さいました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これにて一段落です。
ここまでお付き合い有難うございます(*- -)(*_ _)ペコリ
これからは人によっては蛇足になるかも知れませんが、魔国でのワチャワチャしたほのぼの話を書いていけたらと思っております。
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