41 / 279
第2章
【番外】ミヤハルside
しおりを挟む
※格好良い魔王様はいません
スパダリ魔王様がお好きな方は読まない方が良いと思われます(;^ω^)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「誰が無駄に年くってるて?」
【ゲート】をくぐるとソコには怒りの形相の義姉がいた。
「姉上、デートプランの案を一緒に考えて欲しいのですが」
「無視かい!」
リビングで優雅にお茶を飲んでいる姉の向かいに勝手に座り魔王は使用人にお茶を頼んむ。
「人ん家尋ねてきていきなりお茶を頼むとか図々しいで。そんな風に育てた覚えは無いんやけどな」
「それより姉上、今度リコリスと王都でデートをすることになったのですが!」
「だから無視かい!」
「姉上ならデートの知識も豊富でしょう。何せ長生きですから。その癖中身は子供なので情緒が育ちきっていない子供が喜ぶデートプランも思いつきますよね?」
ミヤハルが顔を手で覆って大きなため息を吐く。
魔王と同じ癖である。
いや、魔王がミヤハルと同じ癖と言う方が正しい。
「あ~もうええわ。リコリスちゃんに夢中過ぎて暴走しとるな自分。で、誰の発言でウチのとこ来たんや?」
「オウマです」
「アレのせいかい。ホンマ皆して可愛げなく育ちよってからに。育ての親を何やと思うとるんや」
「あ、この茶菓子美味しいですね。シェフまた腕を上げたようですね。リコリスに手土産に貰って行って良いですか?」
「何処迄マイペースやねん自分!!」
フォンダンショコラを食べながら魔王が使用人に後で菓子を包むよう指示を出している。
ニコニコと承諾する使用人も使用人だ。
この家で育った魔王にとっては使用人たちは親にも等しい。
子供のころ随分とお世話されたのだ。
実家に帰ってきた気分でくつろいでいるようなものだ。
「まぁええわ。んでリコリスちゃんとのデートやって?自分はどんなプラン考えてたんや?」
「王立図書館を回りドレスや装飾品を選び花束を渡して夜景が綺麗なレストランでディナーをしようかと」
「デートの発想が童〇やな。自分千年以上前に〇貞捨てとる筈やのに何で思考が童〇なんや…」
「筆おろしは十代の時に済んでいますが?」
「体や無くて思考の事を言うてるんや…まぁ自分にとってはリコリスちゃんが初恋みたいなもんやしな。デート経験0やし仕方もあらへんか……」
「デートなど時間の無駄と考えていた時期が我にもありました」
「そやな~自分、勉学と魔術と剣術大好きやったもんな。女の子には興味も示さずひたすらエントと鍛錬にはげんでいたなぁそう言えば」
「兄上は姉上を振り向かせたくて必死でしたからね。我も兄上に負けないよう励みましたが、どれも兄上には敵いませんでした」
「エントは規格外の天才やからな。その分感情面がごっそり抜けとるから人の上に立つには自分の方が向いとるわ。それに自分かて普通のもんからしたらかなりの天才やで。百余年で魔王になったもんなど今まで存在せえへんかったからな」
「ですが、恋人1人を満足させるデートプランも練れないなど男としては恥です」
憂鬱そうに魔王はため息を吐く。
これはかなり落ち込んでいるらしい。
自分が考えたデートプランを2人から即却下を喰らったのが相当ダメージだったのだろう。
「そやな、リコリスちゃんは食べるのが好きやから美味しいもん食べさせるんはいい案やと思うで?」
「では高級ランチを出すレストランを!」
「高級な料理は王宮で食べれるやろが。そうやのうて今まで食べたことない美味しいもん食べさせてやれ、言うとんねん」
「美味しいもの……」
魔王がゲンドウポーズで考え込む。
魔王はエントビースドとオークションで売られたが、当時エントビースドは3歳。魔王に至っては乳飲み子だ。
そしてすぐにミヤハルに買われているので食べ物で不自由をしたことが無い。
不味いモノを食べたことが無い魔王にとって、美味しいものと言うのは上手く想像がつかないのだ。
「リコリスちゃんは家庭の味を知らんからなぁ。庶民的なレストランで子供が好きそうなランチとか喜ぶ思うで?お子様ランチでもええくらいや。自分が子供の頃たまに行くレストランあったやろ?自分もそこのお子様ランチ好きやったやないか。自分が美味しいと思えるもん食べさせてあげるほうが高級ランチよりリコリスちゃんは喜ぶはずやで?」
確かに王宮では庶民的な料理は出てこない。
オムレツ
ハンバーグ
スパゲッティ
チキンライスに乗せられた小さな旗
想像すると確かにリコリスが喜びそうだと思った。
「あとリコリスは本が好きなのですが王立図書館はダメなのですよね?」
「ん~確かリコリスちゃんは漫画好きなんやろ?漫画を多く扱ってる本屋なんて喜ぶんやないか?そう言えばタイミングよくリコリスちゃんが喜びそうなチケット手に入ったんや。ウチがリコリスちゃん誘おうか思ってたけど、なんやったら今回のデートで行ってみぃ」
「……これでリコリスが喜ぶんですか?」
「ウチの感では9割以上の確率で喜ぶで」
「謹んで拝借いたします」
「まぁウチがデートコース全部決めるのも違う気がするし、これでも読んで後は自分で考えてみ。あ、無駄に高い装飾品なんて買うたらあかんで。リコリスちゃん宝石に興味ないんやから」
「では何をプレゼントすれば…」
「それくらい自分で考え!ほら、もう用ないやろ?とっとと王宮戻って仕事片付けや」
「はい、お世話になりました。それでは帰ってからデートプランをしっかり練りたいと思います。これ以上ないくらいリコリスを楽しませてあげたいです」
「おん、その気持ちがあれば大丈夫や。変に格好つけず、まずは自分の楽しいと思うもの進めたったらええ。後当日はあんまり目立たない格好で行きや。2人とも目立つ容姿しとるんや。せめて髪と瞳の色は変えときや~」
ひらひらと手を振って魔王を【ゲート】から追い払う。
魔王はしっかりと【魔国王都ウォーカー】とフォンダンショコラを持って王宮へと帰って行った。
その雑誌に端が折り込まれたページがある事に読んでいれば気づくだろう。
ミヤハルがリコリスを連れて行ってやろうと思っていた店のページには目印をつけておいたのだ。
「それにしてもあの子があんな夢中になるやなんてなぁ。恋は人を変えるもんやわ♪」
2人の初々しいデートを想像すると顔がにやける。
ミヤハルは当然デートを尾行する気満々である。
おそらくリコリスの御付のメイドも1人2人くらいは尾行する気でいるかもしれない。
全く楽しい事になったものだとミヤハルは笑みを浮かべ、まだ食べている途中であったフォンダンショコラにフォークを突き刺した。
スパダリ魔王様がお好きな方は読まない方が良いと思われます(;^ω^)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「誰が無駄に年くってるて?」
【ゲート】をくぐるとソコには怒りの形相の義姉がいた。
「姉上、デートプランの案を一緒に考えて欲しいのですが」
「無視かい!」
リビングで優雅にお茶を飲んでいる姉の向かいに勝手に座り魔王は使用人にお茶を頼んむ。
「人ん家尋ねてきていきなりお茶を頼むとか図々しいで。そんな風に育てた覚えは無いんやけどな」
「それより姉上、今度リコリスと王都でデートをすることになったのですが!」
「だから無視かい!」
「姉上ならデートの知識も豊富でしょう。何せ長生きですから。その癖中身は子供なので情緒が育ちきっていない子供が喜ぶデートプランも思いつきますよね?」
ミヤハルが顔を手で覆って大きなため息を吐く。
魔王と同じ癖である。
いや、魔王がミヤハルと同じ癖と言う方が正しい。
「あ~もうええわ。リコリスちゃんに夢中過ぎて暴走しとるな自分。で、誰の発言でウチのとこ来たんや?」
「オウマです」
「アレのせいかい。ホンマ皆して可愛げなく育ちよってからに。育ての親を何やと思うとるんや」
「あ、この茶菓子美味しいですね。シェフまた腕を上げたようですね。リコリスに手土産に貰って行って良いですか?」
「何処迄マイペースやねん自分!!」
フォンダンショコラを食べながら魔王が使用人に後で菓子を包むよう指示を出している。
ニコニコと承諾する使用人も使用人だ。
この家で育った魔王にとっては使用人たちは親にも等しい。
子供のころ随分とお世話されたのだ。
実家に帰ってきた気分でくつろいでいるようなものだ。
「まぁええわ。んでリコリスちゃんとのデートやって?自分はどんなプラン考えてたんや?」
「王立図書館を回りドレスや装飾品を選び花束を渡して夜景が綺麗なレストランでディナーをしようかと」
「デートの発想が童〇やな。自分千年以上前に〇貞捨てとる筈やのに何で思考が童〇なんや…」
「筆おろしは十代の時に済んでいますが?」
「体や無くて思考の事を言うてるんや…まぁ自分にとってはリコリスちゃんが初恋みたいなもんやしな。デート経験0やし仕方もあらへんか……」
「デートなど時間の無駄と考えていた時期が我にもありました」
「そやな~自分、勉学と魔術と剣術大好きやったもんな。女の子には興味も示さずひたすらエントと鍛錬にはげんでいたなぁそう言えば」
「兄上は姉上を振り向かせたくて必死でしたからね。我も兄上に負けないよう励みましたが、どれも兄上には敵いませんでした」
「エントは規格外の天才やからな。その分感情面がごっそり抜けとるから人の上に立つには自分の方が向いとるわ。それに自分かて普通のもんからしたらかなりの天才やで。百余年で魔王になったもんなど今まで存在せえへんかったからな」
「ですが、恋人1人を満足させるデートプランも練れないなど男としては恥です」
憂鬱そうに魔王はため息を吐く。
これはかなり落ち込んでいるらしい。
自分が考えたデートプランを2人から即却下を喰らったのが相当ダメージだったのだろう。
「そやな、リコリスちゃんは食べるのが好きやから美味しいもん食べさせるんはいい案やと思うで?」
「では高級ランチを出すレストランを!」
「高級な料理は王宮で食べれるやろが。そうやのうて今まで食べたことない美味しいもん食べさせてやれ、言うとんねん」
「美味しいもの……」
魔王がゲンドウポーズで考え込む。
魔王はエントビースドとオークションで売られたが、当時エントビースドは3歳。魔王に至っては乳飲み子だ。
そしてすぐにミヤハルに買われているので食べ物で不自由をしたことが無い。
不味いモノを食べたことが無い魔王にとって、美味しいものと言うのは上手く想像がつかないのだ。
「リコリスちゃんは家庭の味を知らんからなぁ。庶民的なレストランで子供が好きそうなランチとか喜ぶ思うで?お子様ランチでもええくらいや。自分が子供の頃たまに行くレストランあったやろ?自分もそこのお子様ランチ好きやったやないか。自分が美味しいと思えるもん食べさせてあげるほうが高級ランチよりリコリスちゃんは喜ぶはずやで?」
確かに王宮では庶民的な料理は出てこない。
オムレツ
ハンバーグ
スパゲッティ
チキンライスに乗せられた小さな旗
想像すると確かにリコリスが喜びそうだと思った。
「あとリコリスは本が好きなのですが王立図書館はダメなのですよね?」
「ん~確かリコリスちゃんは漫画好きなんやろ?漫画を多く扱ってる本屋なんて喜ぶんやないか?そう言えばタイミングよくリコリスちゃんが喜びそうなチケット手に入ったんや。ウチがリコリスちゃん誘おうか思ってたけど、なんやったら今回のデートで行ってみぃ」
「……これでリコリスが喜ぶんですか?」
「ウチの感では9割以上の確率で喜ぶで」
「謹んで拝借いたします」
「まぁウチがデートコース全部決めるのも違う気がするし、これでも読んで後は自分で考えてみ。あ、無駄に高い装飾品なんて買うたらあかんで。リコリスちゃん宝石に興味ないんやから」
「では何をプレゼントすれば…」
「それくらい自分で考え!ほら、もう用ないやろ?とっとと王宮戻って仕事片付けや」
「はい、お世話になりました。それでは帰ってからデートプランをしっかり練りたいと思います。これ以上ないくらいリコリスを楽しませてあげたいです」
「おん、その気持ちがあれば大丈夫や。変に格好つけず、まずは自分の楽しいと思うもの進めたったらええ。後当日はあんまり目立たない格好で行きや。2人とも目立つ容姿しとるんや。せめて髪と瞳の色は変えときや~」
ひらひらと手を振って魔王を【ゲート】から追い払う。
魔王はしっかりと【魔国王都ウォーカー】とフォンダンショコラを持って王宮へと帰って行った。
その雑誌に端が折り込まれたページがある事に読んでいれば気づくだろう。
ミヤハルがリコリスを連れて行ってやろうと思っていた店のページには目印をつけておいたのだ。
「それにしてもあの子があんな夢中になるやなんてなぁ。恋は人を変えるもんやわ♪」
2人の初々しいデートを想像すると顔がにやける。
ミヤハルは当然デートを尾行する気満々である。
おそらくリコリスの御付のメイドも1人2人くらいは尾行する気でいるかもしれない。
全く楽しい事になったものだとミヤハルは笑みを浮かべ、まだ食べている途中であったフォンダンショコラにフォークを突き刺した。
1
お気に入りに追加
3,965
あなたにおすすめの小説
貴方を捨てるのにこれ以上の理由が必要ですか?
蓮実 アラタ
恋愛
「リズが俺の子を身ごもった」
ある日、夫であるレンヴォルトにそう告げられたリディス。
リズは彼女の一番の親友で、その親友と夫が関係を持っていたことも十分ショックだったが、レンヴォルトはさらに衝撃的な言葉を放つ。
「できれば子どもを産ませて、引き取りたい」
結婚して五年、二人の間に子どもは生まれておらず、伯爵家当主であるレンヴォルトにはいずれ後継者が必要だった。
愛していた相手から裏切り同然の仕打ちを受けたリディスはこの瞬間からレンヴォルトとの離縁を決意。
これからは自分の幸せのために生きると決意した。
そんなリディスの元に隣国からの使者が訪れる。
「迎えに来たよ、リディス」
交わされた幼い日の約束を果たしに来たという幼馴染のユルドは隣国で騎士になっていた。
裏切られ傷ついたリディスが幼馴染の騎士に溺愛されていくまでのお話。
※完結まで書いた短編集消化のための投稿。
小説家になろう様にも掲載しています。アルファポリス先行。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのはあなたですよね?
長岡更紗
恋愛
庶民聖女の私をいじめてくる、貴族聖女のニコレット。
王子の婚約者を決める舞踏会に出ると、
「卑しい庶民聖女ね。王子妃になりたいがためにそのドレスも盗んできたそうじゃないの」
あることないこと言われて、我慢の限界!
絶対にあなたなんかに王子様は渡さない!
これは一生懸命生きる人が報われ、悪さをする人は報いを受ける、勧善懲悪のシンデレラストーリー!
*旧タイトルは『灰かぶり聖女は冷徹王子のお気に入り 〜自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのは公爵令嬢、あなたですよ〜』です。
*小説家になろうでも掲載しています。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
婚約破棄はまだですか?─豊穣をもたらす伝説の公爵令嬢に転生したけど、王太子がなかなか婚約破棄してこない
nanahi
恋愛
火事のあと、私は王太子の婚約者:シンシア・ウォーレンに転生した。王国に豊穣をもたらすという伝説の黒髪黒眼の公爵令嬢だ。王太子は婚約者の私がいながら、男爵令嬢ケリーを愛していた。「王太子から婚約破棄されるパターンね」…私はつらい前世から解放された喜びから、破棄を進んで受け入れようと自由に振る舞っていた。ところが王太子はなかなか破棄を告げてこなくて…?
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる