18 / 23
17章
侵攻
しおりを挟む
神聖歴742年 ファルハン王国の南に位置する亜人の国である『セニア共和国』に突如『イグニア帝国』が宣戦布告、侵攻を開始した。
それに対し、セニア共和国は『クリアス神聖国』へ、イグニア帝国の宣戦布告とセニアへの侵攻を強く非難し、直ちに兵を引くよう交渉を願う旨の使者を送った。そして、大陸の法と言われるクリアス神聖国は教皇クレオス・マクレール37世の名の下、アイギスの騎士団50名と大司教マルコ・ロマレスを特使として派遣し、セニア共和国の使者を連れ、イグニア帝国との国境で戦場でもある『マルト平原』の帝国本陣へと向かった。
「エンドラ将軍、クリアス神聖国の特使とセニア共和国の使者が面会を求めております」
将軍と呼ばれた男は、静かに命令する。
「通せ」
「ハッ」
部下である兵士は、クリアス神聖国とセニア共和国の使者を呼ぶため、天幕を出る。
「将軍、話は私がしますので、あなたは口を出さないようお願いしますね」
将軍であるエンドラの前に立ち、嫌な目で天幕の入り口を眺めるこの男は、帝国貴族の一人で今回の戦争の監査役でもあるバルボア・ジェノス伯爵と言う人物で、金に汚くすこぶる評判の悪い男である。
バルボア伯爵が今回この戦争の監査役に立候補した理由は、戦勝後の恩賞で皇帝より、マルト平原のセニア共和国北側の穀倉地帯の管理権を貰えるよう上奏するつもりなのである。
大陸の南東端に位置するイグニア帝国は首都こそ発展し、裕福そうに見えるが、実際は国の北側三分の一が砂漠と化しており、西側は山岳地帯で穀倉地帯は山岳地帯の南側にわずかに広がっている程度で、首都以外の町や村は貧困に喘いでいる。
そして、そのバルボア伯爵領は帝国側マルト平原の北東に位置する為、戦勝後にマルト平原とその北側の穀倉地帯を管理下とすれば帝国の食料事情に大きく貢献でき、さらに大儲けができる。そしてあわよくば、その功績で
『陞爵』すらありうると画策しているので、バルボアとしては、何としてでも戦争をしてもらわないと困るのである。
そして、部下の兵士がクリアス神聖国とセニア共和国の使者を連れて来た。
「失礼します」
兵士の挨拶の後、両国の使者が天幕に入る。
「お初にお目に掛かりますエンドラ閣下、私はクリアス神聖国で大司教を務めております『マルコ・ロマレス』と申します」
「私は、セニア共和国の……」
マルコの後に続いて、セニア共和国の使者が挨拶をしようと口を開いたその時……
「おお~ これはこれは、マルコ大司教殿わざわざこのような所までご足労頂き光栄です……それにしても、急に何か匂いますな~~……獣臭ですか……」
セニア共和国の使者の言葉を遮り、バルボア伯爵がニヤニヤと嫌な笑みをしながら話し出すが、マルコ大司教がそれを制す。
「バルボア伯爵殿、まだセニア共和国の使者殿の挨拶が終わっておりませんよ」
マルコ大司教にそう言われるとバルボアは、今気づいたかのように惚ける。しかし、無礼な態度を取られたセニア共和国の使者は、この位の挑発は問題ないと言わんばかりに冷静に対応した。
「では、失礼ながら、私はセニア共和国の使者でバジェ・ベンと申します。以後よろしくお願い致します」
バジェ・ベンは身長が2m程ある熊の獣人でる。
この世界では、亜人と獣人が存在し、身体能力は人間を大きく上回るが、魔法適性が著しく低く獣人に至っては、生活魔法程度しか使うことが出来ない。その為、亜人や獣人は安い魔道具で拘束・支配され、奴隷として売買されている。もちろん人間の奴隷がいないわけではないが、魔法適性のそこそこある人間より、安価な魔道具で拘束・支配でき、体力的な仕事や、女の亜人なら一部の人間の性奴隷にと、重宝されている。
「あ~~あ! 小国セニアの使者か、マルコ殿のペットかと思ったわ」
外交上他国の使者の挨拶の言葉を遮るなど無礼にも程があるが、バルボアはさらに使者であるバジェ・ベンに対し侮辱を続けた。
だが、バジェは侮辱されても尚、耐える。
バルボアの言う通り、セニア共和国は国土が他の国よりも小さく、人口も少ない。その為、亜人の身体能力と言うアドバンテージを持ってしても、攻撃魔法の改良を続けているイグニア帝国には勝てないと知っているからだ。
また、国家元首である狐の亜人で女王のフロン・タニベールは温厚な性格で、国民からも愛され絶大な支持を得ている。
そして、その温厚な性格も相まってか、軍事の増強よりも民生を第一としてきた為、国が抱える戦力はほぼ最低限のレベルとなっているのである。だからこそバジェは耐える。戦争により敬愛する女王フロンの愛する民が、国が傷つかないようにと……
だが、それを良い事にバルボアが挑発と侮辱を続ける。
「そもそも、亜人の分際で、この帝国の本陣である天幕に入って来るとはな! 獣臭くて適わんわ」
「申し訳ない。だが、私もセニア共和国の使者として来ていますのでご容赦を。そして、本題ではありますが、イグニア帝国には、この侵攻の正当性は無く直ちに兵を引いて戴きたい」
バジェの申し入れに対し、エンドラ将軍が答える。
「無理だ。この侵攻は皇帝陛下の勅命である……引くことはできぬ」
「なぜですか!? 我が国は、貴国に対し今まで他の国よりも安く穀物を輸出してきました。感謝される事はあっても侵攻を受ける言われはありません」
バジェは強い口調で抗議する。
「やかましい!! もうよいわ! おい!」
バルボアがそう言って叫んだ瞬間、外から天幕内に5人の兵士が剣を抜いて入ってきた。それを見てバジェがさらに声を荒げる。
「どう言う事ですか!! ここには私だけではなくマルコ大司教殿も居るのですぞ! こんな暴挙をクリアス神聖国が許すとでも……」
そう言ったとたん、バジェはある事に気付く……
(マルコ大司教は最初、天幕に入った時バルボアには挨拶をせず、エンドラ将軍にのみ挨拶をした。まさか……バルボアとマルコ大司教はグルなのか……まずい!)
バジェがそう考えた瞬間バジェの胸から剣先が生えてくる……
「グッ……おのれ! こんな事を……してただで済むと思うな……」
バルボアがニヤニヤしながら答える。
「獣ごときが、気にする事ではないわ。おいお前! この血を拭け」
バルボアは、そう言うと兵士の一人を呼び、バジェの血痕の清掃を命令する。
「はっ」
兵士が地面の血痕を清掃しようとしゃがみこんだ時、別の兵士がしゃがみこんだ兵士の首を刎ねた。そして、天幕内が騒がしい事に気付いた、クリアス神聖国の騎士団が天幕に駆け付け、中に入ろうとした時、中から大司教が現れ、皆にこう告げる。
「セニア共和国の使者殿が、帝国のバルボア伯爵殿と交渉中に暴れ出し、帝国兵がやむなく打ち取った……おそらく、バルボア伯爵を人質に取り、交渉を有利に進めようと画策したのでしょう……私の制止も聞かずに……帝国兵の方もバルボア伯爵を守るために一人が犠牲になりました……私は今回の事を本国に報告し、交渉はできなかったとお伝えします……非常に残念です」
マルコ大司教は沈痛な面持ちで、何も知らず天幕に駆け付けた騎士団と、その他の帝国兵にそう告げると、馬車へと乗り込み早々に戦場を後にした。
だが、この出来事に納得できない者がもう一人、エンドラ将軍である。彼は忠義に厚く部下思いの猛将で曲がった事は絶対に許せないと言う事で有名将軍であった。その彼の前で意味もなく自分の部下が一人、バルボアの私兵に殺されたのだ。当然納得できるものではなく、バルボアを問い詰める。
「バルボア殿、これはどう言う事だ?」
「はんっ! エンドラ将軍は今の帝国がどれほど食糧に困窮しているかお分かりか? このまま行けば数年後に帝国は食糧不足で国民だけではなく、軍隊も維持できなくなります。そんな状態で他国から侵略を受ければどうなるか分るでしょう……それともエンドラド将軍は帝国の未来がどうなっても良いと? これは仕方のない事です」
当然バルボアの言葉を信じた訳ではないが、確かに帝国の食料事情が芳しくない事は周知の事実だった。しかし……
「だが、それとこれとは別だろう!」
エンドラ将軍が語気を強める。
「これは、皇帝陛下のご命令なのです。皇帝陛下を裏切るのですか!?」
忠義に厚い将軍は、皇帝陛下の事を出されると反論は出来ず、納得せざるを得ない。しかし、バルボアの計画にある程度気付いている為、悔しさがこみ上げ、拳を強く握り閉める。
そして、最後にこう付け加えた。
「皇帝陛下のご命令とあらば致し方ない。だが、この天幕へは二度と来ないで頂きたい!」
それだけを言い残し、エンドラ将軍は天幕を後にした。
「ふんっ! 戦いにしか能のない愚か者が!」
バルボアもそれだけを言い残し、少し離れた自分の天幕へと帰っていった。
そして、バジェ・ベンの強硬により、戦争回避が不可能となった事が正式にクリアス神聖国からセニア共和国へ発せられ、その二日後に帝国の侵攻が再開されたのである。
それに対し、セニア共和国は『クリアス神聖国』へ、イグニア帝国の宣戦布告とセニアへの侵攻を強く非難し、直ちに兵を引くよう交渉を願う旨の使者を送った。そして、大陸の法と言われるクリアス神聖国は教皇クレオス・マクレール37世の名の下、アイギスの騎士団50名と大司教マルコ・ロマレスを特使として派遣し、セニア共和国の使者を連れ、イグニア帝国との国境で戦場でもある『マルト平原』の帝国本陣へと向かった。
「エンドラ将軍、クリアス神聖国の特使とセニア共和国の使者が面会を求めております」
将軍と呼ばれた男は、静かに命令する。
「通せ」
「ハッ」
部下である兵士は、クリアス神聖国とセニア共和国の使者を呼ぶため、天幕を出る。
「将軍、話は私がしますので、あなたは口を出さないようお願いしますね」
将軍であるエンドラの前に立ち、嫌な目で天幕の入り口を眺めるこの男は、帝国貴族の一人で今回の戦争の監査役でもあるバルボア・ジェノス伯爵と言う人物で、金に汚くすこぶる評判の悪い男である。
バルボア伯爵が今回この戦争の監査役に立候補した理由は、戦勝後の恩賞で皇帝より、マルト平原のセニア共和国北側の穀倉地帯の管理権を貰えるよう上奏するつもりなのである。
大陸の南東端に位置するイグニア帝国は首都こそ発展し、裕福そうに見えるが、実際は国の北側三分の一が砂漠と化しており、西側は山岳地帯で穀倉地帯は山岳地帯の南側にわずかに広がっている程度で、首都以外の町や村は貧困に喘いでいる。
そして、そのバルボア伯爵領は帝国側マルト平原の北東に位置する為、戦勝後にマルト平原とその北側の穀倉地帯を管理下とすれば帝国の食料事情に大きく貢献でき、さらに大儲けができる。そしてあわよくば、その功績で
『陞爵』すらありうると画策しているので、バルボアとしては、何としてでも戦争をしてもらわないと困るのである。
そして、部下の兵士がクリアス神聖国とセニア共和国の使者を連れて来た。
「失礼します」
兵士の挨拶の後、両国の使者が天幕に入る。
「お初にお目に掛かりますエンドラ閣下、私はクリアス神聖国で大司教を務めております『マルコ・ロマレス』と申します」
「私は、セニア共和国の……」
マルコの後に続いて、セニア共和国の使者が挨拶をしようと口を開いたその時……
「おお~ これはこれは、マルコ大司教殿わざわざこのような所までご足労頂き光栄です……それにしても、急に何か匂いますな~~……獣臭ですか……」
セニア共和国の使者の言葉を遮り、バルボア伯爵がニヤニヤと嫌な笑みをしながら話し出すが、マルコ大司教がそれを制す。
「バルボア伯爵殿、まだセニア共和国の使者殿の挨拶が終わっておりませんよ」
マルコ大司教にそう言われるとバルボアは、今気づいたかのように惚ける。しかし、無礼な態度を取られたセニア共和国の使者は、この位の挑発は問題ないと言わんばかりに冷静に対応した。
「では、失礼ながら、私はセニア共和国の使者でバジェ・ベンと申します。以後よろしくお願い致します」
バジェ・ベンは身長が2m程ある熊の獣人でる。
この世界では、亜人と獣人が存在し、身体能力は人間を大きく上回るが、魔法適性が著しく低く獣人に至っては、生活魔法程度しか使うことが出来ない。その為、亜人や獣人は安い魔道具で拘束・支配され、奴隷として売買されている。もちろん人間の奴隷がいないわけではないが、魔法適性のそこそこある人間より、安価な魔道具で拘束・支配でき、体力的な仕事や、女の亜人なら一部の人間の性奴隷にと、重宝されている。
「あ~~あ! 小国セニアの使者か、マルコ殿のペットかと思ったわ」
外交上他国の使者の挨拶の言葉を遮るなど無礼にも程があるが、バルボアはさらに使者であるバジェ・ベンに対し侮辱を続けた。
だが、バジェは侮辱されても尚、耐える。
バルボアの言う通り、セニア共和国は国土が他の国よりも小さく、人口も少ない。その為、亜人の身体能力と言うアドバンテージを持ってしても、攻撃魔法の改良を続けているイグニア帝国には勝てないと知っているからだ。
また、国家元首である狐の亜人で女王のフロン・タニベールは温厚な性格で、国民からも愛され絶大な支持を得ている。
そして、その温厚な性格も相まってか、軍事の増強よりも民生を第一としてきた為、国が抱える戦力はほぼ最低限のレベルとなっているのである。だからこそバジェは耐える。戦争により敬愛する女王フロンの愛する民が、国が傷つかないようにと……
だが、それを良い事にバルボアが挑発と侮辱を続ける。
「そもそも、亜人の分際で、この帝国の本陣である天幕に入って来るとはな! 獣臭くて適わんわ」
「申し訳ない。だが、私もセニア共和国の使者として来ていますのでご容赦を。そして、本題ではありますが、イグニア帝国には、この侵攻の正当性は無く直ちに兵を引いて戴きたい」
バジェの申し入れに対し、エンドラ将軍が答える。
「無理だ。この侵攻は皇帝陛下の勅命である……引くことはできぬ」
「なぜですか!? 我が国は、貴国に対し今まで他の国よりも安く穀物を輸出してきました。感謝される事はあっても侵攻を受ける言われはありません」
バジェは強い口調で抗議する。
「やかましい!! もうよいわ! おい!」
バルボアがそう言って叫んだ瞬間、外から天幕内に5人の兵士が剣を抜いて入ってきた。それを見てバジェがさらに声を荒げる。
「どう言う事ですか!! ここには私だけではなくマルコ大司教殿も居るのですぞ! こんな暴挙をクリアス神聖国が許すとでも……」
そう言ったとたん、バジェはある事に気付く……
(マルコ大司教は最初、天幕に入った時バルボアには挨拶をせず、エンドラ将軍にのみ挨拶をした。まさか……バルボアとマルコ大司教はグルなのか……まずい!)
バジェがそう考えた瞬間バジェの胸から剣先が生えてくる……
「グッ……おのれ! こんな事を……してただで済むと思うな……」
バルボアがニヤニヤしながら答える。
「獣ごときが、気にする事ではないわ。おいお前! この血を拭け」
バルボアは、そう言うと兵士の一人を呼び、バジェの血痕の清掃を命令する。
「はっ」
兵士が地面の血痕を清掃しようとしゃがみこんだ時、別の兵士がしゃがみこんだ兵士の首を刎ねた。そして、天幕内が騒がしい事に気付いた、クリアス神聖国の騎士団が天幕に駆け付け、中に入ろうとした時、中から大司教が現れ、皆にこう告げる。
「セニア共和国の使者殿が、帝国のバルボア伯爵殿と交渉中に暴れ出し、帝国兵がやむなく打ち取った……おそらく、バルボア伯爵を人質に取り、交渉を有利に進めようと画策したのでしょう……私の制止も聞かずに……帝国兵の方もバルボア伯爵を守るために一人が犠牲になりました……私は今回の事を本国に報告し、交渉はできなかったとお伝えします……非常に残念です」
マルコ大司教は沈痛な面持ちで、何も知らず天幕に駆け付けた騎士団と、その他の帝国兵にそう告げると、馬車へと乗り込み早々に戦場を後にした。
だが、この出来事に納得できない者がもう一人、エンドラ将軍である。彼は忠義に厚く部下思いの猛将で曲がった事は絶対に許せないと言う事で有名将軍であった。その彼の前で意味もなく自分の部下が一人、バルボアの私兵に殺されたのだ。当然納得できるものではなく、バルボアを問い詰める。
「バルボア殿、これはどう言う事だ?」
「はんっ! エンドラ将軍は今の帝国がどれほど食糧に困窮しているかお分かりか? このまま行けば数年後に帝国は食糧不足で国民だけではなく、軍隊も維持できなくなります。そんな状態で他国から侵略を受ければどうなるか分るでしょう……それともエンドラド将軍は帝国の未来がどうなっても良いと? これは仕方のない事です」
当然バルボアの言葉を信じた訳ではないが、確かに帝国の食料事情が芳しくない事は周知の事実だった。しかし……
「だが、それとこれとは別だろう!」
エンドラ将軍が語気を強める。
「これは、皇帝陛下のご命令なのです。皇帝陛下を裏切るのですか!?」
忠義に厚い将軍は、皇帝陛下の事を出されると反論は出来ず、納得せざるを得ない。しかし、バルボアの計画にある程度気付いている為、悔しさがこみ上げ、拳を強く握り閉める。
そして、最後にこう付け加えた。
「皇帝陛下のご命令とあらば致し方ない。だが、この天幕へは二度と来ないで頂きたい!」
それだけを言い残し、エンドラ将軍は天幕を後にした。
「ふんっ! 戦いにしか能のない愚か者が!」
バルボアもそれだけを言い残し、少し離れた自分の天幕へと帰っていった。
そして、バジェ・ベンの強硬により、戦争回避が不可能となった事が正式にクリアス神聖国からセニア共和国へ発せられ、その二日後に帝国の侵攻が再開されたのである。
27
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる