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ーⅠー
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「ふぅ・・・、さすがに少し肌寒いな・・・」
校舎の間に挟まれた、広い―――50坪程の―――ウッドデッキに足を踏み出した僕は、そう言って腕を摩った。
僕の名前は、佐久間真人(さくま まさと)・・・いや、ここでは「女子生徒のマコト」として『女の子役』だ。
年齢24歳、身長170cm、体重59kgで、地毛のショートはウルフカット。
はじめてここを訪れてから約四ヶ月、八月の長期休暇を利用して今回が初めての長期滞在―――と言っても二泊三日だが―――となる訳だが、平地の都市部に比べ山沿いのせいか、気温が低く半袖体操服にブルマ姿では少々寒く感じられてしまう。
ここは、特別保養施設―――通称『学院』と呼ばれる施設だ。
詳しい経緯は知らないが、都市部から高速道路を使っても二時間程もかかる山の中、過疎化した限界集落・・・いや限界突破(笑)して無人となったのであろう集落の中にある廃校を買い取り、リノベーションをしてこの施設を造ったのだという。
表向きは情緒ある木造校舎を、温浴施設を追加し宿泊できるように改造したのだというここは、ただの保養施設ではなかった・・・。
“こうしてても寒いだけだし、早く身体を動かそう・・・・・あっ!”
口には出さずに呟いて歩き出そうとした時だった。
正面の壁面に設置されたモニターに、半袖体操服にブルマーの恥ずかしい姿で映る自分を見て思わず立ち竦む。
“うぅ・・・恥ずかしい・・・”
実はウッドデッキに出てからずっと、モニターに映し出されていたのだが、今まで気付いていなかったのだ。
とは言え、この事は初回の訪問前から事前に説明されていたし、承知したからこそここに来ているのだが・・・。
毎回来るたびにモニターに映る、自分のはしたない姿を、最初に見たときに湧き上がる、羞恥心はどうしようもないのだ。
“・・・・・っ!”
しかし、いつまでもこうしていては始まらないと思い直して、意を決してウッドデッキに進み出る。
とたんに前から全身を映していたモニターが、後ろからヒップを大写しにした画像に切り替わる。
“んっ!”
思わず立ち止まりそうになるのを、何とか堪え正面のモニターをチラチラ見ながら歩みを続ける。
別に特別大げさに尻を振っている訳ではないのだが、モニターの中の僕は殊更厭らしくお尻を振っているように見えてしまう。
“・・・ううぅ・・・”
そうしてウッドデッキの中ほどまで出ると足を止めた。
因みに、このウッドデッキは校舎と渡り廊下で三方が囲まれていて、自分が映るモニターと同じ100インチはあろうかと思われるモニターが合計5台も壁面に設置されている。
それから盗撮(?)用のカメラが見える所、見えない所に複数仕掛けられていて、僕のような『女の子役』の姿を余さず撮っているのだ。
今日は『女の子役』の数が少ないのか、自分を含め5つそれぞれのモニターに一人一台づつ割り振られ対象を追い続けている。
ズームアップしてのブルマの大写しから、全身が映る映像やら、前をもっこりさせているところまで5人の『女の子役』の映像が大画面に映し出されている。
そう、カメラはこのウッドデッキだけではなく校庭・校舎のあちこちに、それこそ無数に仕掛けられているのだ。
とは言え校庭に出ればモニターは無いので、僕は一刻も早くこの羞恥責めから逃れる為に、10分おきに流れるラジオ体操に合わせて準備運動をはじめた。
イヤラシイ要素などないはずのラジオ体操なのに、前屈した尻を突き出す様子や開脚して身体を廻す様をアップの大写しでモニターに映し出されると、恥ずかしさに顔を赤らめてしまう。
“ああっ・・・やっ!・・・・・映ってる!”
羞恥に内心で呻き、あちこちに仕掛けられているカメラを意識しながら、ブルマに包まれた尻を振ってそれでも体操を続ける。
そうして、一通りの準備運動が済むと、僕は逃げるように校庭へと向かったのだった。
「ふぅ・・・」
モニターによる羞恥責めから解放された僕は、校庭に出ると取り敢えず安堵の溜息を吐いて息を整えた。
まずはランニングを5周してのウォーミングアップだ。
土ではない陸上競技場のようなゴム舗装がされた校庭は、それほど広くないせいか普通のと比べると随分とこじんまりとしたトラックだ。
それが済むと、その日参加する予定の「生徒」が全てが揃うまで自由時間となる。
『体育の授業』というシュチュエーションプレイなので、本当の授業を行う訳では無く、本来の目的である『盗撮』・・・いや、撮影を行う為だ。
そう、この校庭がゴム塗装なのは、地面にカメラを仕掛けるためなのだった。
地面だけではない、フェンスの上や植えられた樹木の枝、校舎の壁など校庭のあちこちに、カメラが仕掛けられていて、ブルマや短パン姿を余さず撮っている。
そうこうするうち全員が揃う頃、午前の『授業』が終わり、一旦昼食休憩のため校舎内の食堂に移動したのだった。
おそらくかつては職員室だったのであろう、普通の教室より広いその部屋は今は食堂として使われていた。
食堂中央に背の高い一人用の立食テーブルが8台程据え付けられ、それらを取り囲むように三方の壁に長椅子がずらりと並び、その前に二人程が並んで食事が出来る程度テーブルが置かれているという、珍しいテーブル配置の食堂だ。
そして何故そうなっているかといえば、その意図は明白だった。
何故なら立食用テーブルは『女の子役』の専用となっていて、食事中のブルマ姿を隠すことなく、たっぷりとその痴態を晒すためだからだ。
“んっ・・・!やだ・・・!”
そしてこの食堂の壁にも、ウッドデッキのものと比べるといささか小さいものの、四方合わせて10台ものモニターが設置されている。
当然そこに映るのは、先程の準備運動から『授業中』に至る映像だ。
今回の『女の子役』は自分を含め5人で10台のモニターの内、1人に1台が割り振られて5人の羞恥動画を映している。
そして残り5台はリアルタイムの痴態を映し出しているのだ。
“ああ・・・、あんなアップで映されて、見られ・・・ううん、映像だけじゃない・・・直に見られてる・・・!”
そう感じるなり、ゾクゾクッとした感覚が背筋を走り、まるで視線に身体を舐めまわされた様な錯覚に陥ってしまう。
「うぅん・・・!」
食事をしながら小さく悶える様な声が漏れ、みるみる勃起していくペニスに羞恥で身体が火照りはじめる。
そしてそれは僕だけでなく、他の4人の『女の子役』の子も同様のようで、微かに身悶えて身体を震わせていることからも明らかだ。
「おっ!見ろよ、あいつペニクリおっきくしているぜ!」
「あっちの奴もだ!やっぱ男のくせにこんな恰好したがる奴らだから淫乱なんだな」
「見られてるだけで感じちゃってるんだ!イヤラシ~!」
“あぁん、・・・やん!”
決して大きな声ではなくコソコソ話しなのに、思ったより良く聞こえてきて、返ってそれが羞恥心を煽って興奮してしまう。
もはや隠しようがない程に、ブルマの前を膨らませているのが、モニターに大写しになる。
“ああん・・・見ない・で・・・。ううん、ちがう・・・!”
気持ちが昂って、思わず口に出しそうになるのを堪えて唇を引き結ぶ。
「まったく、こんな淫乱な生徒がいるとは、問題ですな」
「いや、まったく」
気が付くと『父兄役』か『PTA役員役』らしき参加会社の役員か経営者達らしき者まで混じって、嬲るような目を向けてくる。
“ああっ!・・・もおぉぉぉぉぉ!”
まだ初日が始まったばかりだというのに、気の昂りを抑えるのに苦労しながら、僕は内心で悲鳴を上げていた。
途中から食事どころではなくなってしまったが、それでも何とか食べ終えて食堂を出る・・・と、後ろから声がかかった。
「ちょっと、マコトちゃん、大丈夫?」
その声に振り返ると、優子さん―――田中優(たなか すぐる)―――と呼ばれる、自分より一つ年上の『女の子役』の“オネーサン”がいた。
身長175㎝はあるだろうか?僕より少し背が高い彼は、地毛なのか背に届く綺麗なサラサラロングのストレートヘアが特徴だ。
「あっ、優子さん・・・うん、だいじょう・・・ぶじゃないかも・・・」
言いかけて、腰をモジモジさせてしまう。
「ああっ・・・大変だったよね・・・正直、私も・・・」
「だよねぇ・・・ちょっと私もヤバかった・・・」
と言って優子さんの隣にいた、歩(あゆむ)――加藤歩生(かとう あゆむ)――さんも会話に加わってくる。
彼も優子さんと同い年の『女の子役』で、ベリーショートの似合うスリムでボーイッシュなキャラが特徴だ。
「うん・・・なんで今日は、あんな雰囲気になったのかな?・・・」
「なんでって・・・マコトちゃん・・・」
「判ってない・・?」
「・・・・・?」
不思議そうな顔をしてそんな事を呟く僕に、二人は驚いた様な目を向けた。
「マコトちゃん・・・それ、普通のスクールブルマじゃないよね・・・」
「・・・そんな色鮮やかなハイレグブルマ穿いてたら、・・・みんな盛り上がるって・・・」
「えっ!?・・・ええ、そうですけど・・・盛り上がるって・・・?」
確かに優子さんの濃紺と歩さんのえんじ色のスクールブルマと違い、二人の言う通りスカイブルーのハイレグブルマで、所謂コスプレ用のものだが、普通のスクールブルマとそんなに違いがあるだろうか?
「・・・まったく、今日は覚悟しておいた方がいいかもね・・・?」
「生地が薄いっての・・・・・天然って奴かね・・・・・」
「?」
何のことか分からず、頭の上に盛大に“?”を浮かべる僕に二人は苦笑いを浮かべる。
「えっと・・・これがダメなら、陸上競技用のレーシングウェアとか着たら不味いですかね・・・・・?」
「「!」」
おずおずとそう訊く僕に、まるでシンクロしたように二人同時に振り向いて、驚いた様な目を向けられる。
「・・・ええっと・・・」
そんな二人の様子に思わず目をしばたたかせる僕に、二人は顔を見合わせ呆れたような楽しそうな、なんともいえない複雑な表情を浮かべる。
「・・・いいんじゃない?」
「まぁ、好きにしたらいいと思うよ・・・」
不思議と嫌な感じのしない複雑な笑みを浮かべる二人に、僕は首を傾げたのだった。
昼食休憩が終わり、僕は午後の「授業」に出る為、更衣室から出ていった。
そのまま校庭に行くと、姿を現したとたんに、校庭にいる全員から小さなどよめきが起こった。
“あれ、なんか思ったより・・・・・?”
反応が大袈裟な気がして、自分の身体を見下ろした。
同じデザインで統一された、エメラルドグリーンのレーシングブルマとブラトップのセットに白のハイソックスという姿だ。
最近のモノに見られるハイウエストモデルではなく、少し前のローウエストモデルだが、そのぶんスポーティで露出度が高いセクシーなモノだ。
昼食中に感じてしまって、大きな染みが出来て汚してしまった為、このウェアに思い切って着替えたのだけれど、予想よりも反響が大きかったようだ。
“・・・やっぱり、恥ずかしいな・・・”
「マコトったら、だいたん~~~!」
「・・・まさか、本当にそれに着替えてくるなんて」
言って歩さんと優子さんが近寄ってくる。
「歩さん、優子さん、・・・やっぱり軽率だったかな・・・?」
「今更だよ~~~」
「自業自得っていうのよ」
顔を赤らめながら訊く僕に、そう言って優子さんはお尻をつるりと撫で上げた。
「ひゃん!」
「まぁ、そうされたかったんだから、たっぷり視姦されなさいな・・・」
「うぅっ・・・!」
からかうような、呆れたような二人の台詞に呻いていると、残り二人の『女の子役』も近付いてきた。
「マコさん、えっちです・・・!」
郁(いく)ちゃん―――有沢郁人(ありさわ いくと)―――は両手で顔を覆って指の間から覗き見るお約束をしながらそう言ってきた。
肩口までも無いショートボブ―――おそらくウィッグ―――の、自分と同じくらいの背丈の天然系キャラだ。
「・・・マコトくん、恥ずかしくないですか・・・?」
幾分顔を赤らめながら、硬い口調で雅(みやび)―――瓜生雅人(うりゅう まさと)―――が言った。
肩にかかるショートストレート―――こちらもおそらくウィッグ―――の、同い年で僕より背の低い典型的な委員長キャラだ。
「・・・・・・っ!」
言われてるうちに、どんどん羞恥心が増してくる。
「まあ、許された範囲の服装ですから・・・問題ないですけど・・・」
そう、この学院敷地内では『女の子役』の服装は決められていて、基本はブルマに体操服なのだが、その他にレオタード・女子用の競泳水着や陸上競技用レーシングウェア等が許されている。
因みにブルマは直穿きで下着の着用は認められていないし、寒くても着れるのはジャージの上だけでジャージパンツは許されていない。
その事を意識すると羞恥の快感が背を這い伝わり、再び股間が疼き出す。
「それより、大丈夫?この後、走れる?」
「そうそう、もし最下位タイムになったら大変だよ!」
「・・・ちょっと、不味いかも・・・」
『女の子役』同士集まって話しているせいか、『男子生徒役』以外に『父兄役』のギャラリーの注目が集まって、肌に・・・お尻に視線が突き刺さり撫でまわされるような気がして、腰をモジモジさせてしまう。
「・・・もしかしてマコトくん、マ・・・」
雅が何かに気付いたように言いかけたとき、ホイッスルが鳴って午後の授業の開始が告げられた。
まずは念入りな柔軟体操に、ウォーミングアップを兼ねたランニング。
午前中より明らかに増えた『父兄役』のギャラリーの前で、惜しげもなくブルマに包まれたヒップを晒し、やけにはっきり聞こえてくるヒソヒソ声に、羞恥心を煽られながら150mもない小さなトラックを走っていく。
「あんなに尻を振って、堪りませんな・・・」
「見てくださいよ、前が膨らんできてますよ・・・」
「イヤラシイですなぁ・・・」
“あうぅ・・・”
自分でそう仕向けた事とは言え衆中環視の中、痴態を晒す羞恥に快感が走る。
自然と立ち上がるペニスがみるみる硬く勃起して、ブルマの布地に擦れ、切ない刺激が股間を襲う。
トラックのあちこちに立って・・・或いはしゃがみ込んで、憚ることなく至近距離から凝視され、すれ違うたび卑猥な言葉で声援(?)を送られる。
「はぁはぁはぁ“はあん”はぁはぁ“やんっ”はぁ・・・」
息遣いの間に、声にならない喘ぎが混ざる。
「はぁはぁ“ああん”はぁ“あんっ!”はぁはぁ・・・ふぁっ!」
羞恥の言葉責めにいつしか乳首も勃ち、ブラトップと擦れて更なる刺激に眉を顰める。
そうして、指示された5周を走り終わる頃には、明らかに運動によるものとは違う足の震えに見舞われていた。
「ほら!そこ!座るなよ!」
思わず座り込みそうになる僕に、『教師役』からの鋭い声がかかる。
“・・・あぁっ!”
意地悪なその台詞の意図は明らかだ。
座ったらお尻のラインが見えなくなるので立っていろ・・・つまり、あくまで“晒しもの”としてにして辱める為だ。
だがそれも当然である。
この保養施設は、同性愛者の中でも特殊性癖を持つ者が、誰に気兼ねする事無く自分の嗜好を満喫して、またそうした者との交遊を楽しむ場所なのだ。
まあ、平たく言うとブルマやレオタード・女性用競泳水着など―――勿論それ以外のセーラー服など―――の女装の愛好者と、そういった男の娘を愛でたい同性愛者の為の施設だということだ。
だから、辱しめられるのも織り込み済み・・・いや、むしろ望んでいる事だったのだから・・・。
「次は50m走のテストだ!名前を呼ばれた順にタイム測定するぞ!」
と言う『教師役』の声に、初日の50m走の開始が告げられた。
これはタイムを計り順位が決めらる重要なテストで、成績が最下位になると「生徒指導室」への呼び出しが待っているという。
噂では呼び出された『女の子役』の生徒は、「指導」と称し一晩中弄ばれて慰み者にされたらしい・・・。
いくらなんでも、好みでもない相手にされたいとは思わない。
“最下位だけは避けなくっちゃ・・・!”
と思いながら太ももをパチパチ叩き、擦ってほぐしていると。
「次!佐久間マコト!」
「はい!」
思ったより早く呼ばれた僕は、スタートラインに立って合図と共に走り出した。
「っ!!」
とたんに、乳首と股間に痺れるような刺激が走った。
急激な動きにブラトップの布地と乳首が・・・ブルマの布とペニスが擦れたのだ。
“ああんっ!”
刺激に足から力が抜けそうになるのを、踏ん張ってゴールを目指す。
しかし、ランニング時と違い動きが大きいせいか、一歩踏み出す度に乳首とペニスが擦れて、甘い痺れが下半身を襲う。
“あんっ!・・・あうんっ!”
腰に力が入らず、ふらつくの堪えながら必死になって走るが、案の定スピードは上がらない。
“あっ!・・・あん・・・あふっ!”
それでも足を叱咤して走り、なんとかゴールした僕は、そのまま座り込みそうになった処を、正面から抱き留められた。
「はぁはぁはぁ・・・・・」
「誰か、救護所に運んで休ませてやってくれませんか?」
「ああ、それじゃ私が・・・!」「私も手伝いますよ」
何人かいる『教師役』の一人が支えながらそう言うと、二人の『父兄役』らしき男達が名乗り出て、息を荒げる僕を支えて少し離れた場所にある「救護所」と書かれたテントの処に連れて行く。
“・・・?”
手助けなら一人で充分だろうと、男達に目を向けた瞬間、尻を撫で上げられた。
「ひゃん!」
偶々とか偶然触れたとかとは明らかに違う、ハッキリと掌で“触って”きたのだ。
「な、何を!・・・あんっ!」
触ってきた右の男に驚きの目を向けるのと、左の男が尻を揉むのは同時だった。
「やっ!・・・だめっ!」
思わず尻を振って拒む、その反応に気を良くしたのか、二人の男は介抱する振りをしながら、傍から見てもはっきりと分かるように尻を揉み始める。
「あっ!・・・やん!・・・だめぇ!・・・や、めて!」
周りに気付かれたくなくて、小さな声で抗い身を捩る僕の両腕を、肩を貸すふりをして抑えながら、遠慮なくブルマに包まれた尻を弄ぶ。
「やぁん!・・・あんっ!・・・ひゃんっ・・・!」
左右から伸びた手の動きが更に大胆になり、堪らず声が上ずって大きくなってゆくと、当然周りに気付かれ始める。
「ほら、しっかり歩いて」
「もう少しだよ」
「あぅっ!・・・あぁん!・・・やぁっ!・・・やんっ!」
二人の男達は口々に・・・白々しくそう言って尻を弄られ悶える様を、周りに見せ付けながら「救護所」テントに連れて行く。
走った時の刺激と今の「公開痴漢」で、すっかり腰の力が抜けてしまった僕はされるがままだ。
そうしてそれは、『養護教諭役』に引き渡されるまで続いたのだった。
暫くの後、ようやく自力で立って歩けるまでに回復した頃、「集合」の掛け声がかかった。
その合図に参加『生徒』全員が校庭に整列する。
『女の子役』五人が前に、その後ろに『男の子役』12人が並ぶ。
別段、出席番号とかが決められている訳ではない―――参加者が毎回違うため―――ので、適当に並ぶのだが、この時は右から歩さん・僕・郁ちゃん・雅・優子さんの順だった。
正直、まだ足に力が入りにくく少しふらつきながらもどうにか並んだ僕は、隣に立つ歩さんの様子が気になった。
“・・・・・?”
息は荒く微かに身を震わせて、時折ビクッと身体を揺らすのだ。
(・・・歩さん、大丈夫・・・?)
(あっ・・・マコト・・・んっ!大ジョ、ウブ・・・)
歩さんだけに聞こえるような小声で問いかけると、同じく小声で返事が聞こえる。
“本当かな・・・?”
そうこうする内、「終礼」が終わりその日の授業は解散となる。
僕より余程ふらつきながら、校舎に向かう歩さんが気になって、後を追って足を速めたのが誤りだった。
“うくっ!”
せっかく鎮まりかけた疼きが、乳首とペニスの刺激に再び再燃する。
“あんっ!・・・もうっ!”
電気が走るような刺激に苛まれながらも、歩さんを追った僕はようやく更衣室で追いついた。
「歩さんっ・・・!この音は?」
「マコト・・・」
室内に入ったせいか今まで聞こえなかった、“ヴヴヴ・・・”という羽虫の様な音が聞こえてくる。
「入浴準備して、・・・ついてきて」
振り返った歩さんは、切なそうな顔をして僕をシャワールームに促した。
「歩さん?」
「・・・マコト・・・こっち・・・」
互いに脱衣所で全ての服を脱ぎ、備え付けのバスタオルを巻いて胸から下を覆う(笑)と、歩さんはシャワーブースのひとつに僕を引っ張り込んだ。
“えっ?えっ?えっ?”
このシャワーブースは、二人位なら余裕で入れる広さがある、・・・まさか『女の子役』同士で?などと、余計な妄想を膨らませていると、歩さんは肩幅に足を開き、奥の壁に手を着いて僕にお尻を突き出した。
「マコト・・・、僕のアナルを見て・・・」
内心“わぁ~~~”と騒ぎながらも、吸い寄せられるようにアナルに目を向ける。
「・・・?」
キュッと窄まったアナルに、漏斗状の何かと先端が輪っかになった紐が一本飛び出している。
「ゴムごと、引っ張って・・・」
「えっ?」
漏斗状に見えた何かは、良く見ればコンドームだった。
訳が判らず言われるがまま、輪っかになった紐に指を通し、ゴムごと引っ張っる。
「ううっ・・・、うくっ!・・・あふっ!」
すると見る間にアナルが膨らみ、黒いボールが顔を出した。
「・・・って!歩さん・・・これって!!」
しかも一つではなく、さらに紐で繋がったボールがもう一つ出てきた上、その更に奥から同じ位の大きさの黒い卵が現れる。
「・・・何これ!?」
「ケーゲルボール・・・と、リモコンローター・・・」
「けー・・・げろ・・・?」
アナルを内側から押し広げられた刺激に、荒げた息を整えながら歩さんの言った聞き慣れない言葉に首を傾げる。
と、一番下にあった卵形のローターがコンドームごと床に落ちて、僕の指先に紐で繋がった二つのボールが残った。
「・・・それ、が・・・ケーゲルボール・・・振ってみて・・・」
まだ少し身体を震わせて言った歩さんの、途切れ途切れに台詞に、僕はそのボールを振ってみる。
「っ!!」
「中に小さなボールが仕込まれていて、揺らすと振動するんだ・・・アナルビーズとかとも言うね・・・」
「・・・・・」
「・・・で、それとリモコンローターを併せて、お尻に仕込んでいたんだ・・・」
驚きに声を出せないでいると、僅かに頬を染めながらそう説明する歩さんに、僕は恐る恐る口を開いた。
「歩さん、自分で・・・?」
「・・・半分、当たり・・・。入れたのは自分だけど、先せ・・・じゃなかった、ご主人様に指示されたんだ・・・」
「ごしゅじんさま・・・?」
「うん・・・、今日一緒に来てる・・・みんなの前で虐められるのもスリルがあってイイだろうって・・・」
「歩さん・・・・・」
話を聞きながら、手の中のケーゲルボールを見つめる。
“入れたら、どんな感じになるんだろ・・・?”
我知らずゴクリと喉を鳴らし、自分に挿入されたら・・・と想像していると。
「挿れてみる?」
「!?」
僕の様子になにかを察したのだろう、顔を寄せてそう訊いてくる。
「えっ!あ、あのっ!その!・・・・・」
「ふふっ、ものは試しってやつだよ・・・」
と言うと、歩さんはシャワー浣腸用のヘッドが付いたホース―――そう、このシャワーブースには普通のシャワーの他に、シャワ浣用のホースも設置されている―――を手に取った。
「じゃあ、まずは綺麗にしないとね」
言うなりコックを捻って、シャワ浣用に温度調節されたぬるま湯を僕の尻穴に流し込む。
「ふあっ!・・・あっああっああぁぁぁぁぁ・・・・・・!」
家を出る前に予め洗浄してきたとはいえ、もう半日も経っているので、それなりの汚物は溜まっている。
「こらこら、じっとして!」
「あ~~~~~」
そうして、出てくるのが水になるまでじっくりと洗浄すると、どこから出したのか新しいコンドームとローションを取り出し、手早く準備して僕のアナルにつるりと挿入する。
「ああんっ!」
「ふうん、簡単に入るね・・・それじゃ、もうひとつっと・・・!」
「あうんっ!」
ズボッという感触と共に、二つのボールが尻穴の中に埋没し、止めとばかりに指で更に奥まで押し込まれる。
「ふあっ!・・・ううんっ!」
それから、飛び出した紐を数回引っ張り抜けない事を確認してから、歩みさんは手を放した。
「はいっ!かんりょう~~~!・・・どう?」
「・・・どうって・・・、っ!!」
いつの間にか、先程の歩さんと同じ様に壁に手を着いて、お尻を突き出す姿勢にされていた僕は、身体を起こして振り返ろうとした瞬間、下腹部を襲ったゴロゴロいう振動に呻いた。
「ふふっ、気に入った?歩くともっと凄いよ~~~!」
「うぅ・・・」
成程、先程の「終礼」で歩さんが身を震わせていた訳である。
あの時はこの上リモコンローターまで入れられていたのである、ただ立っているだけでも大変だったのだろう。
そんな感慨に耽っていると、歩さんはさっさとシャワーを済ませ。
「それは帰りまで貸しといてあげる、たっぷり楽しんで!」
と言ってシャワールームを出て行ったのだった。
放課後――――――
と言っても、まだ午後3時で夏の日差しは高かったが、この後夕食までは自由時間となり各々好きに過ごす。
ある者は体育館でバスケットボールやマシンジム―――因みにこの体育館は利用者の数に対して広すぎる為、中で二つに区切られて使われていた。―――で汗を流し、ある者は遊戯室でボードゲームを楽しんだり、カメラを持ち込んで撮影会(女装希望者の)が行われていたりと様々だ。
とは言え、この時期の一番人気はやはりプールだろう。
学校施設を流用しているため、リゾート地やプールバーの様にはいかないが、それでもプールサイドにはデッキチェアやビーチパラソル等が並べられ、張られた小さなテントの下には移動式の冷蔵庫に飲み物が用意されている。
なので、僕はシャワーが済むと女性用競泳水着に着替えてプールに向かうことにした。
“うっ!・・・うぅっ!”
歩さんに仕込まれた、ケーゲルボールのゴロゴロいう振動に一歩ごとにアナルを苛まれながら、プールに向かう。
今回用意していた競泳水着は、最近の太ももまで覆うダサいデザインと違い、一昔前のものだ。
ハイレグというほど切れ込みの激しいものではないものの、足のラインに沿ったスポーティなデザインで、今ではあまり見ない白を基調とした足ぐりのVラインと肩口に切り替えしに青色が配色がされたワンピース水着である。
肩からバスタオルを羽織り、ビーサンを突っかけ屋根付きの廊下を歩いてゆく。
“うんっ・・・うぅっ・・・あうっ・・・”
振動自体は小さいのだが、尻穴の奥と入り口という敏感なところを刺激され、ボールが震える度にアナルが窄まり締め付けては感じてしまうという、ループ状態になっている。
その刺激に眉を顰めながらプールサイドに着くと、早速準備運動を開始する。
膝屈伸から足を開いて深い伸脚に続いて上体の前後屈、それから体側を伸ばしてからの上体回旋・・・と身体の動きにつれて、アナルに仕込まれたボールの動きが変わり、快感に拍車がかかる。
“あっ・・・あんっ・・・ああんっ・・・”
当然、ペニスはさっきから勃ちっぱなしで白い水着の生地にくっきりと浮き出ている。
その上、隠れる所などないプールサイドで、足を開き尻を突き出し痴態を晒しているのだ。
まるでストリップショーのダンサーになったかのように、僕の周りにその場の数人が集まり、間近から遠慮ない視線を浴びせられる。
“・・・この後、水に入ってスケスケになった水着を見せたら、どうなるだろう・・・?”
ゴクッと喉を鳴らしてそんな事を考える。
そう、この水着の当て布は全て取り去ってあるのだ。
もともと女性用水着の当て布では、ペニスを隠す事など出来ないが、全て取り去った事で竿だけでなく玉もスケスケの丸見えになるのだ。
もはや隠しようがないほど股間を膨らませ、白い布地にはっきりとペニスの形を浮き立たせながら、一通りの準備運動を終えてプールの縁に立つ。
と、それを見ていた男達が、慌てたように水中眼鏡を着けて、次々と水に飛び込んでゆく。
水の中で披露される痴態を余さず鑑賞するつもりなのだ。
“!”
飛び込む飛沫を全身に浴び、マダラに濡れた水着が肌に吸い付く。
やがて、水面が落ち着くのを待ってから、僕はスルリと足から飛び込んだ。
派手に飛沫を上げる事無く、あまり気泡も出さないように水の中に入ったせいか、鑑賞者の視界を遮ることなく、濡れた水着が瞬時にくっきりとペニスを透けさせ、いつの間にか立った乳首も、布地が割れ目に食い込むヒップも露わにする。
全裸より恥ずかしい恰好を水の中で晒して、ゆっくりと泳ぐため手は使わず足だけで泳いで存分に見てもらう。
“ああっ・・・見られてる・・・”
ゴーグルを装着し水の中に潜って、堂々と僕の破廉恥な姿を視姦している男達に背を這う快感が込み上げる。
勿論、アナルの刺激も続いている。
“あっ・・あっ・・・あふっ・・・んっ!”
足をバタつかせる度に響くボールに感じながら、25mプールの端まで行くとターンして背泳ぎに変え水中の浮遊感に身を任せる。
誰憚ることなく痴態を晒せる解放感と、卑猥な視線で視姦される快感に、アナルから響くボールの刺激を受けつつ、相反して身体の火照りに水の冷たさが心地よく肌を水流が撫でてゆく。
しかし、最早その程度では治まらない股間に、視線が集まるのをそれとなく視界の隅に捉えながら、泳ぎを変えようと身体を回転させた瞬間、アナルをゴロゴロッっとした振動が襲った。
“あうっ!”
思わず口の中だけで喘いで、腰を跳ねさせそうになる。
それでもなんとかペースを変えずに端まで辿り着くと、プールの縁に背を預け寄りかかるようにして小休止をする。
50mを泳ぐうちに大半の者が脱落―――ほとんどが普通の水泳用の、いわゆる水中眼鏡だった為、息が続かなかった―――した中、二人だけ違う者がいた。
なんと、シュノーケリング用のゴーグルで、水の中に潜ったまま付いてきた者がいたのだ。
しかも、一人は良く見かけるタイプのモノだったが、もう一人はフルフェイス(?)で頭頂部から息継ぎ用のシュノーケルが突き出している珍しいタイプだ。
“そんな・・・透け透けで丸見えになったペニスをみられてるぅ!”
なんでそんなモノを用意しているのかは不明だったが、その構造のせいか通常のモノより深い位置まで潜れる為、間近でたっぷり鑑賞されてしまう。
“ああ・・・そんなに近くで・・・!”
折角動きを止めてボールの刺激が止んだのに、舐めるように痴態を堪能されて、その視線にゾクゾクした快感が身を震わせてしまう。
「あっ!」
と不意に手を掴まれると引っ張られた。
「マコト、ダメだよ!そんな壁際に居たらその可愛いお尻が見えないでしょ」
「あ、歩さん!」
「そうだよ~、水の中で分かりにくいだから、もっとアピールしなきゃ~~~」
そんな声と共に右肩を押される。
「郁ちゃんも・・・!」
「マコトくん、へんたいです!」
「される気満々ねマコトちゃん。これはもう、拒否不能と思った方がいいわよ・・・」
「雅!それに優子さんも!」
いつの間に来ていたのか、『女の子役』全員がプールに来ていた。
「ほらほら、もっと足開かなきゃ!」(でないと、お尻に仕込んだアレが見えないでしょ・・・)
「あ、歩さん・・・ダメぇ!」
こそっと耳元で囁くように言って、歩さんが太ももの内側に手を差し込んだ。
「そうよぉ、ほらこっちの足も・・・」
「優子さんまで!やっ!」
言って肩幅程に足を広げられると、すかさず真下から股間を覗かれてしまう。
「ほへぇ~~~、マコさんマコさん!しっかり見られてますよぅ~~~」
「当然ですよね、こんなドスケベな格好してるんですから」
「そんな、雅・・・軽蔑したような言い方・・・」
口々にそんな風に僕を詰りながらも、気のせいか皆の顔も心なしか赤くなっている。
それもそのはず、『女の子役』が集まったせいか、水中の鑑賞者達が増えているのだ。
雅の白スク水に、淡色の今では珍しいビキニスタイルのフィットネス水着が似合う歩さん、紺色の正統派旧スク水の郁ちゃんに、同じく紺系で女性用競泳水着の優子さん。
僕だけでなく、『女の子役』全員に好色な眼を遠慮なく向けてくる、水中を潜る男達にみんな明らかに気を昂らせている。
外の・・・一般の公共施設のプールでこんなあからさま行為をしたら、やれセクハラだ痴漢だと大騒ぎになるだろうが、ここでは別である。
自分の好きなイヤラシイ恰好をして、見せて見られる事が目的だからだ。
無論、それだけではなかったが・・・・・。
「軽蔑して当然です。こんなイヤラシイ恰好してるんですから」
真面目な顔をしてそんな風に言いながらも、その目は妖しい艶を帯びている・・・雅には、Sっ気があるのだろうか?
「そうそう、もう誰に襲われても文句は言えないわよ、覚悟してたっぷり弄られ嬲られて虐められなさい」
「ああん・・・、そっ、そんな・・・」
実際は無理矢理の行為や強姦は許されていない。
あくまで双方合意のうえでなければ、性行為は禁止されているのだ。
つまり、気分を上げる為の『言葉責め』のようなものなのだが・・・。
“・・・でも、もしホントに襲われちゃったら・・・!?”
と、ついつい妄想して腰をモジモジさせてしまう。
「マコさん!このお尻のトコロの紐ってなんですかぁ~~~?」
すると急に郁ちゃんが素っ頓狂な声を上げた。
「っ!」
「あれぇ?ホントに紐がある!マコト、これなぁに?」
ワザとらしくそう言って、歩さんが水着の裾から指を入れると紐をクイッと引っ張った。
「(歩さんっ!ダメぇ!)・・・あうっ!」
中からアナルを押し広げられる感覚に、思わず喘ぎ声を上げてしまう。
「マコトったら、こんなの挿れて・・・えっち!」
“歩さんが挿れたクセにぃ・・・!”
「あっ!・・・あうっ!」
クイックイッっと紐を引っ張りながら意地悪を言う歩さんに、内心で反論しながらも口から洩れるのは吐息のような喘ぎだけ。
すると空いている手を上げ、歩さんが周り中に聞こえるように大きな声を上げた。
「せんせぇ~~~!マコトさんがイヤラシイおもちゃを持ち込んでま~す!」
「っ!!」
「「「「「!?」」」」」
その声にプールサイドに居た全員が反応した。
「なにっ、それは本当か、佐久間マコト?」
「あぅ・・・はい・・・」
初めからその心算だったのか、今思いついたのかは分からなかったが、この場の雰囲気を盛り上げる為のイベント開催というところだろうか。
“咄嗟に思い付いたんだとしたら、歩さん凄いなぁ・・・”
頭の片隅の冷静な部分でそんな事を考えていると、『教師役』の男から声がかかる。
「水から出て、こちらに来なさい」
「・・・はい」
その台詞にゴクリッと喉を鳴らす。
今までは水に遮られ水中に居なければ良く見えなかったが、プールから上がればこの場の全員の目に晒される事になる。―――それが望みとはいえやはり羞恥は覚えるのだ。
“うぅ・・・・・”
だが何時までもこうしていられないので、僕は意を決して水から上がった。
足を伝い水がきれるに伴い、身体の凸面だけに水着が張り付く卑猥極まりない―――すなわちペニスや乳首が浮き出る―――姿を曝け出す。
“あうぅ・・・”
水の中とは異なる卑猥さに、みるみる顔に熱が上がってくる。
「さっさと来ないか!」
「あっ、はい!」
声に驚いて背を伸ばすと、反射的に『教師役』の方へ足を踏み出す。
(ゴロゴロッ)
“あふっ!”
途端にアナルのケーゲルボールが震え出した。
思わず足を止めそうなるのを堪えて『教師役』のもとに辿り着く。
「それで、どこにイヤラシイおもちゃを隠し持っているんだ?」
「・・・ええと・・・」
部位が部位なので、言い淀んでいるとプールの中から声が掛かった。
「お尻の中で~す!」
“歩さん!”
反射的に歩さんを睨むと、ぺろりと舌を出す。
「なんだと?・・・では、そこの壁に手を着いてお尻を突き出しなさい」
「っ・・・!?」
言ってプール入り口のコンクリート塀を指差した。
このプールサイドで一番広い、つまりギャラリーが最も集まれる場所だ。
“・・・やぁんっ!”
だが逃げる事もできない―――もう既にプールに居た全員が集まっている―――ので、観念すると僕は言われた通りのポーズを取った。
「ほう・・・、確かに何か入っているな・・・」
「あっ・・・」
歩さんに引っ張られたせいで、水着の裾からはみ出している紐に指がかかる。
「何が入っているんだ?」
「あうっ!」
空いた手でアナルが剥き出しなるまで水着をずらされ、遠慮なく紐を引かれるとズボッと言う感触と共にボールが引き出された。
「「「「「おお~~~!」」」」」
驚きか感嘆か分からない、どよめく様な声が上がる。
「これは・・・」
一つ引き出したところで止めると、『教師役』は何かを考える様に黙り込んだ。
「ううっ・・・」
「・・・校則違反だな・・・・・自分で挿れたのか?」
手の中で弄ぶようにボールを揺らして訊いてくる。
「ひんっ・・・やあっ!」
「「「「「おぉ!」」」」」
喘ぐ僕に周囲のギャラリーから更に声が上がった。
“やあっ・・・、やめてぇ!・・・・って、あれ?”
何の根拠もないがある事が閃いた。
―――先せ・・・じゃなかった、ご主人様に指示されたんだ―――
先程シャワールームで言いかけた歩さんの台詞を思い出す。
“もしかして、歩さんの言ってた『ご主人様』って・・・”
この人がそうじゃないかと思い至る。
「・・・違います。歩さんに挿れられました・・・」
ささやかな意趣返しを兼ねて、正直にそう言うと『教師役』の男がニヤリと嗤ったように見えた。
「加藤歩!本当か!?」
「えっ!・・・あの・・・その・・・」
主導権を握って仕向けていた自分に「飛び火」するとは思っていなかったのか、それとも演技か・・・・・目に見えて狼狽えた歩さんがしどろもどろに返事をする。
「こっちに来なさい!」
「・・・はい」
強い口調にビクンッと背を反らし、今までとは一転して大人しくなると、おずおずと水から上がり『教師役』のもとに来る。
その様子を肩越しに盗み見ると、先程の小悪魔的な感じとは異なり、明らかにしおらしくなっている。
“あたり・・・かな?”
推測を確信に変え、アナルからボールを垂らしながら屈辱のポーズを維持する。
「どうなんだ?君がマコト君にこれを挿れたのか?」
「あの・・・その・・・・・。
・・・・・はい、そうです・・・」
躊躇いがちに、そして何かを期待するかのような声音で答える歩さん。
「・・・そうか、では君は友人を虐めていた訳だな?」
「ひっ!・・・・・は、はい・・・そうです・・・」
じろりと睨むと、怯えと僅かな期待の入り混じった複雑な声が聞こえる。
「・・・・・そうか、では二人とも『指導』が必要だな・・・・・」
「んっ!」
「ええっ!僕もですか!?」
歩さんの微かな歓喜が混じる声と、僕の驚きの声が同時に上がった。
「当然だろう?歩君は友人を虐めた事に・・・、マコト君は『持ち物』違反を黙認した事に対しての『指導』だ」
「・・・そんなぁ」
つまりどうあっても、僕と歩さんの二人を辱めるつもりなのだ。
「では、『尻叩き』か『指導棒』を選びなさい」
「『尻叩き』でお願いします!」
躊躇う僕より先に、間髪入れずに歩さんが答える。
「!」
「そうか・・・では、マコト君は『指導棒』だな」
その声に思わず歩さんを見れば、ニヤリと嗤って僕を見返して来る、『転んでも只で起きないぞ!』と言わんばかりの表情だ。
“・・・ん!”
きっと、巻き込んだ僕への反撃なのだろう。
「じゃあ、歩君、マコト君・・・こちらに来て向かい合って、両手を合わせたらお互いを支え合うようにしてお尻を突き出しなさい」
「「・・・はい」」
羞恥か期待かは分からないが、微かに顔を赤らめた歩さんと共に、人垣の中央に引き出されると、指示されるまま“手四つ”の状態で組み合いお尻を突き出した。
「え~、それでは誰か手伝って下さる方はおりませんか?私はマコト君の方を担当しますので、歩君の『尻叩き』を手伝っていただきたい」
その言葉に、歩さんが“えっ?”と言う顔をして『教師役』の方を振り向いた。
どうやら自分へお仕置きするのは『彼』だと思い込んでいたようだ。
「『尻叩き』の『指導』は10回、一人2回でお願いします。1回の時間制限はありません」
そんな台詞に俺も俺もと、瞬く間に5人が名乗り出る。
「・・・そんな、他の人に・・・」
直ぐ間近にいる僕にしか聞こえないような小さな呟きに、僅かな同情の目を向ける。
「ひゃうっ!」
とその直後、予告なしの衝撃が僕の下半身を襲った。
アナルの中に残っていたボールを一気に引き抜かれたのだ。
「そして、マコト君・・・君にはこの棒で『指導』する」
と言って、僕の目の前にグロテスクなディオルドを突き出した。
「ひっ!」
それは、直径3~4cmはあろうかというモノだった。
先端は亀頭の形をしており、それに続く竿の部分には、まるで絡みつく蛇のように、線状の突起が螺旋状に取り巻いている。
「こちらは回数・時間制限無しだ。歩君の『指導』が終わるまで続ける」
つまり、歩さんの『尻叩き』が終わるまで、このディオルドで尻穴を犯され続けるという事だ。
「ああ・・・そ、そんなぁ・・・」
思わずそんな情けない声を上げる僕に、隠す気もない好色な視線が注がれる。
周囲をギャラリーに取り囲まれた中央で、互いを両手で支え合い尻を突き出すポーズを取る僕達を、いつの間にかプールサイドに上がった、優子さん達三人も遠巻きに見ていた。
その顔は皆一様に真っ赤だ。
「・・・っ!?」
と突然、冷たくぬるりとした感触―――ローションをたっぷりと塗した『教師役』の指―――がアナルの周りをなぞり解すと、
そのまま尻穴の中に指を差し入れ、中にも外にも万遍なくローションを塗してゆく。
「あふっ・・・あん・・・」
そうして準備が整うと、僕のアナルにディオルドの先が当てがわれた。
「さて、いいかね?・・・『指導』開始だ」
掛け声と共に、ズブブっと音を立ててディオルドがゆっくりと挿入される。
「あぐぅ!ああぁ・・・うぅぅぅっ・・・!」
同時に歩さんの後ろに立った男が舐るような手付きで、歩さんの尻を撫で廻したかと思うと、一転して平手打ちを見舞った。
「あんっ、ああん・・・やぁ・・・・・ひゃんっ!」
「ふあぁぁぁん・・・くうぅん・・・あぁぁぁぁぁ・・・」
顔を真っ赤にして唇を引き結ぶ歩さんを間近に見ながら、根元まで挿入されたディオルドを今度はゆっくりと引き抜かれる感触に、堪らず嬌声を上げてしまう。
「あっ・・・いっ・たぁぃ・・・あぁ・・・」
叩かれたところを撫でられたのだろうか?苦痛と快感が混じったような声が、歩さんの口から零れ出る。
と今度は僕だ。
引き抜かれていたディオルドが亀頭辺りで止まると、そのまま抜かずに先程より早い速度で挿ってくる。
「あっああっ・・・あぁぁぁぁぁ!」
「やぁ・・・いたっ・・・・・、ひっぐ!!」
パシンッと小気味良い音とともに2発目が、歩さんのお尻に打ち下ろされる。
「・・・中のローターに響くぅ・・・ひんっ!」
「!!」
譫言のような歩さんの台詞に、僕は驚いて顔を見直した。
なんと、またローターを挿れて・・・いや、挿れられていたのだ。
が、僕もそれどころではなかった。
「あっ!あん!ああんっ!あふっ!あんっ!」
徐々にペースを上げてグラインドする、ディオルドに身体の奥から快感が湧き上がる。
「やぁ・・・やん・・・ひゃぁ・・・・・ひぐっ!!」
「あっ、あっ、ああっ!あああぁぁぁぁぁっ・・・・・!」
執拗に尻を嬲られ叩かれる歩さんと、明らかにそれより速いペースで尻穴を抉り貫かれる僕。
「ひゃんっ!!・・・ああっ・・・ふあぁ・・・やぁん・・・ひんっ!!」
「あうんっ!あん!ああぁん!あぁぁぁぁぁっ!・・・・・」
いつしか僕は、痛みと羞恥と快感に涙を零しながら喘ぐ歩さんに唇を重ねていた。
「んふっ・・・んんっ・・・ふぐっ・・・、ひゃあん!!」
「んぐっ・・・あんっ・・・うぐっ・・・ああぁん!」
ぴちゃぴちゃとどちら共なく、舌を絡み合わせてゲイショー(レズショー?)に耽る。
巧みに緩急をつけてグラインドするディオルドに喘ぐ僕と、もはや痛みも完全に快感に代えた歩さんは、周囲の視線を一身に浴びて昇りつめてゆく。
「んぐっ・・・んぐっ・・・はあっ・・・ぷぁっ・・・ああっ!」
「・・・ふあっ・・・ひん・・・んふっ・・・あひん・・・!」
そうして絶頂を迎えるより前に、一際高いぴしゃんという音と共に歩さんの『尻叩き』が終わり、同時に僕のアナルからディオルドが完全に引き抜かれる。
「あふっ・・・」
「ああん・・・」
支え合った姿勢のまま、ずるずると頽れるように僕と歩さんがへたり込んだ。
「どうやら、反省も仲直りも出来たようだな」
「・・・ふぁい・・・」
「・・・ひゃい・・・」
言って『教師役』の男―――歩さんの御主人様(仮定)―――が傍らに膝をつく。
しかし快感に蕩けた僕と歩さんは、返事とも喘ぎともつかない声を上げるのみだ。
「ふふっ・・・しかしもう立てないみたいだな・・・。
君たち!手を貸してくれないか?」
顔を赤くしながらも遠巻きに一部始終を見守って(?)いた、『女の子役』の三人に声を掛ける。
「もう薔薇なんだか、百合なんだか分からないわね・・・」
「すごかったですぅ・・・」
「ま、まあ・・・勉強にはなったかも・・・」
呼ばれた、優子・郁・雅の三人が口々にそんな事を言いながら近寄ってくる。
「済まないが、郁くんと雅くんはマコトくんを、優子くんは僕と歩くんを頼む」
「「「は~い」」」
「まあ、病気という訳ではないから、更衣室のベンチで休ませれば大丈夫だろう」
「「「はいは~い」」」
指示を受け、郁ちゃんと雅が僕に肩を貸すようにして立ち上がらせようとする。
「マコさん、だいじょうぶですかぁ~?」
「マコトくんのすけべ・・・」
二人にそんな事を言われるが、蕩けた頭は“ほへぇ~”と返事になっていない返事をかえすのがやっとだ。
「お、おもい・・・」
「ほら、ちゃんと立って」
二人に支えられて何とか立ち上がるが、足はプルプルいっており、股間はカウパーで濡れてペニスを浮き立たせている。
「ああ、ちょっと待ってくれ」
「「?」」
そんな僕達に『教師役』が声を掛けてくる。
「忘れ物だ」
不思議そうな顔をして振り返る郁と雅に目配せして、『教師役』は僕の後ろに回り込むと、水着の裾を捲ってアナルを剥き出しにする。
「・・・?」
先程までの『指導』で閉じきっていないローション塗れのアナルに、ケーゲルボールをつるりと挿入する。
「ひゃっ!ひゃぁん!」
ビクンッと身体が跳ねた。
「「・・・・・」」
「・・・これは、君が歩くんから借りたものだろう?だったら、君から返さないとな」
詭弁と言うかなんというか、要は僕達を虐め足りないのだろう。
それは、郁ちゃんと雅にも分かったみたいだ。
「・・・・・」
「没収しないんですか?」
呆れたように無言でジト目をする郁ちゃんに代わって、雅が疑問を口にする。
「しないよ・・・ここは、本物の学校じゃないからね。・・・それは君たちも承知だろ?」
「・・・・・そうですね」
「・・・・・」
変わらずジト目のままの郁ちゃんに苦笑いしながら、『教師役』は立ち上がった。
「それじゃあ、マコトくんは頼んだよ・・・」
言って歩さんのもとに歩み去る。
「じゃ、行こうか?夕飯までまだ時間もあるし、ゆっくり休ませないとね・・・」
「うん、そだねぇ~~~。ほらマコさん、いっくよ~~~」
掛け声と共に引きずられるように足を踏み出した途端、嬌声を上げてしまう。
「あぅんっ!」
「きゃっ!」
その声に驚きつられて、郁ちゃんも悲鳴をあげる。
「・・・効果覿面だね・・・」
やれやれとでもいう風に首を振ると、雅は改めて支え直して僕を更衣室に連れて行ってくれたのだった。
校舎の間に挟まれた、広い―――50坪程の―――ウッドデッキに足を踏み出した僕は、そう言って腕を摩った。
僕の名前は、佐久間真人(さくま まさと)・・・いや、ここでは「女子生徒のマコト」として『女の子役』だ。
年齢24歳、身長170cm、体重59kgで、地毛のショートはウルフカット。
はじめてここを訪れてから約四ヶ月、八月の長期休暇を利用して今回が初めての長期滞在―――と言っても二泊三日だが―――となる訳だが、平地の都市部に比べ山沿いのせいか、気温が低く半袖体操服にブルマ姿では少々寒く感じられてしまう。
ここは、特別保養施設―――通称『学院』と呼ばれる施設だ。
詳しい経緯は知らないが、都市部から高速道路を使っても二時間程もかかる山の中、過疎化した限界集落・・・いや限界突破(笑)して無人となったのであろう集落の中にある廃校を買い取り、リノベーションをしてこの施設を造ったのだという。
表向きは情緒ある木造校舎を、温浴施設を追加し宿泊できるように改造したのだというここは、ただの保養施設ではなかった・・・。
“こうしてても寒いだけだし、早く身体を動かそう・・・・・あっ!”
口には出さずに呟いて歩き出そうとした時だった。
正面の壁面に設置されたモニターに、半袖体操服にブルマーの恥ずかしい姿で映る自分を見て思わず立ち竦む。
“うぅ・・・恥ずかしい・・・”
実はウッドデッキに出てからずっと、モニターに映し出されていたのだが、今まで気付いていなかったのだ。
とは言え、この事は初回の訪問前から事前に説明されていたし、承知したからこそここに来ているのだが・・・。
毎回来るたびにモニターに映る、自分のはしたない姿を、最初に見たときに湧き上がる、羞恥心はどうしようもないのだ。
“・・・・・っ!”
しかし、いつまでもこうしていては始まらないと思い直して、意を決してウッドデッキに進み出る。
とたんに前から全身を映していたモニターが、後ろからヒップを大写しにした画像に切り替わる。
“んっ!”
思わず立ち止まりそうになるのを、何とか堪え正面のモニターをチラチラ見ながら歩みを続ける。
別に特別大げさに尻を振っている訳ではないのだが、モニターの中の僕は殊更厭らしくお尻を振っているように見えてしまう。
“・・・ううぅ・・・”
そうしてウッドデッキの中ほどまで出ると足を止めた。
因みに、このウッドデッキは校舎と渡り廊下で三方が囲まれていて、自分が映るモニターと同じ100インチはあろうかと思われるモニターが合計5台も壁面に設置されている。
それから盗撮(?)用のカメラが見える所、見えない所に複数仕掛けられていて、僕のような『女の子役』の姿を余さず撮っているのだ。
今日は『女の子役』の数が少ないのか、自分を含め5つそれぞれのモニターに一人一台づつ割り振られ対象を追い続けている。
ズームアップしてのブルマの大写しから、全身が映る映像やら、前をもっこりさせているところまで5人の『女の子役』の映像が大画面に映し出されている。
そう、カメラはこのウッドデッキだけではなく校庭・校舎のあちこちに、それこそ無数に仕掛けられているのだ。
とは言え校庭に出ればモニターは無いので、僕は一刻も早くこの羞恥責めから逃れる為に、10分おきに流れるラジオ体操に合わせて準備運動をはじめた。
イヤラシイ要素などないはずのラジオ体操なのに、前屈した尻を突き出す様子や開脚して身体を廻す様をアップの大写しでモニターに映し出されると、恥ずかしさに顔を赤らめてしまう。
“ああっ・・・やっ!・・・・・映ってる!”
羞恥に内心で呻き、あちこちに仕掛けられているカメラを意識しながら、ブルマに包まれた尻を振ってそれでも体操を続ける。
そうして、一通りの準備運動が済むと、僕は逃げるように校庭へと向かったのだった。
「ふぅ・・・」
モニターによる羞恥責めから解放された僕は、校庭に出ると取り敢えず安堵の溜息を吐いて息を整えた。
まずはランニングを5周してのウォーミングアップだ。
土ではない陸上競技場のようなゴム舗装がされた校庭は、それほど広くないせいか普通のと比べると随分とこじんまりとしたトラックだ。
それが済むと、その日参加する予定の「生徒」が全てが揃うまで自由時間となる。
『体育の授業』というシュチュエーションプレイなので、本当の授業を行う訳では無く、本来の目的である『盗撮』・・・いや、撮影を行う為だ。
そう、この校庭がゴム塗装なのは、地面にカメラを仕掛けるためなのだった。
地面だけではない、フェンスの上や植えられた樹木の枝、校舎の壁など校庭のあちこちに、カメラが仕掛けられていて、ブルマや短パン姿を余さず撮っている。
そうこうするうち全員が揃う頃、午前の『授業』が終わり、一旦昼食休憩のため校舎内の食堂に移動したのだった。
おそらくかつては職員室だったのであろう、普通の教室より広いその部屋は今は食堂として使われていた。
食堂中央に背の高い一人用の立食テーブルが8台程据え付けられ、それらを取り囲むように三方の壁に長椅子がずらりと並び、その前に二人程が並んで食事が出来る程度テーブルが置かれているという、珍しいテーブル配置の食堂だ。
そして何故そうなっているかといえば、その意図は明白だった。
何故なら立食用テーブルは『女の子役』の専用となっていて、食事中のブルマ姿を隠すことなく、たっぷりとその痴態を晒すためだからだ。
“んっ・・・!やだ・・・!”
そしてこの食堂の壁にも、ウッドデッキのものと比べるといささか小さいものの、四方合わせて10台ものモニターが設置されている。
当然そこに映るのは、先程の準備運動から『授業中』に至る映像だ。
今回の『女の子役』は自分を含め5人で10台のモニターの内、1人に1台が割り振られて5人の羞恥動画を映している。
そして残り5台はリアルタイムの痴態を映し出しているのだ。
“ああ・・・、あんなアップで映されて、見られ・・・ううん、映像だけじゃない・・・直に見られてる・・・!”
そう感じるなり、ゾクゾクッとした感覚が背筋を走り、まるで視線に身体を舐めまわされた様な錯覚に陥ってしまう。
「うぅん・・・!」
食事をしながら小さく悶える様な声が漏れ、みるみる勃起していくペニスに羞恥で身体が火照りはじめる。
そしてそれは僕だけでなく、他の4人の『女の子役』の子も同様のようで、微かに身悶えて身体を震わせていることからも明らかだ。
「おっ!見ろよ、あいつペニクリおっきくしているぜ!」
「あっちの奴もだ!やっぱ男のくせにこんな恰好したがる奴らだから淫乱なんだな」
「見られてるだけで感じちゃってるんだ!イヤラシ~!」
“あぁん、・・・やん!”
決して大きな声ではなくコソコソ話しなのに、思ったより良く聞こえてきて、返ってそれが羞恥心を煽って興奮してしまう。
もはや隠しようがない程に、ブルマの前を膨らませているのが、モニターに大写しになる。
“ああん・・・見ない・で・・・。ううん、ちがう・・・!”
気持ちが昂って、思わず口に出しそうになるのを堪えて唇を引き結ぶ。
「まったく、こんな淫乱な生徒がいるとは、問題ですな」
「いや、まったく」
気が付くと『父兄役』か『PTA役員役』らしき参加会社の役員か経営者達らしき者まで混じって、嬲るような目を向けてくる。
“ああっ!・・・もおぉぉぉぉぉ!”
まだ初日が始まったばかりだというのに、気の昂りを抑えるのに苦労しながら、僕は内心で悲鳴を上げていた。
途中から食事どころではなくなってしまったが、それでも何とか食べ終えて食堂を出る・・・と、後ろから声がかかった。
「ちょっと、マコトちゃん、大丈夫?」
その声に振り返ると、優子さん―――田中優(たなか すぐる)―――と呼ばれる、自分より一つ年上の『女の子役』の“オネーサン”がいた。
身長175㎝はあるだろうか?僕より少し背が高い彼は、地毛なのか背に届く綺麗なサラサラロングのストレートヘアが特徴だ。
「あっ、優子さん・・・うん、だいじょう・・・ぶじゃないかも・・・」
言いかけて、腰をモジモジさせてしまう。
「ああっ・・・大変だったよね・・・正直、私も・・・」
「だよねぇ・・・ちょっと私もヤバかった・・・」
と言って優子さんの隣にいた、歩(あゆむ)――加藤歩生(かとう あゆむ)――さんも会話に加わってくる。
彼も優子さんと同い年の『女の子役』で、ベリーショートの似合うスリムでボーイッシュなキャラが特徴だ。
「うん・・・なんで今日は、あんな雰囲気になったのかな?・・・」
「なんでって・・・マコトちゃん・・・」
「判ってない・・?」
「・・・・・?」
不思議そうな顔をしてそんな事を呟く僕に、二人は驚いた様な目を向けた。
「マコトちゃん・・・それ、普通のスクールブルマじゃないよね・・・」
「・・・そんな色鮮やかなハイレグブルマ穿いてたら、・・・みんな盛り上がるって・・・」
「えっ!?・・・ええ、そうですけど・・・盛り上がるって・・・?」
確かに優子さんの濃紺と歩さんのえんじ色のスクールブルマと違い、二人の言う通りスカイブルーのハイレグブルマで、所謂コスプレ用のものだが、普通のスクールブルマとそんなに違いがあるだろうか?
「・・・まったく、今日は覚悟しておいた方がいいかもね・・・?」
「生地が薄いっての・・・・・天然って奴かね・・・・・」
「?」
何のことか分からず、頭の上に盛大に“?”を浮かべる僕に二人は苦笑いを浮かべる。
「えっと・・・これがダメなら、陸上競技用のレーシングウェアとか着たら不味いですかね・・・・・?」
「「!」」
おずおずとそう訊く僕に、まるでシンクロしたように二人同時に振り向いて、驚いた様な目を向けられる。
「・・・ええっと・・・」
そんな二人の様子に思わず目をしばたたかせる僕に、二人は顔を見合わせ呆れたような楽しそうな、なんともいえない複雑な表情を浮かべる。
「・・・いいんじゃない?」
「まぁ、好きにしたらいいと思うよ・・・」
不思議と嫌な感じのしない複雑な笑みを浮かべる二人に、僕は首を傾げたのだった。
昼食休憩が終わり、僕は午後の「授業」に出る為、更衣室から出ていった。
そのまま校庭に行くと、姿を現したとたんに、校庭にいる全員から小さなどよめきが起こった。
“あれ、なんか思ったより・・・・・?”
反応が大袈裟な気がして、自分の身体を見下ろした。
同じデザインで統一された、エメラルドグリーンのレーシングブルマとブラトップのセットに白のハイソックスという姿だ。
最近のモノに見られるハイウエストモデルではなく、少し前のローウエストモデルだが、そのぶんスポーティで露出度が高いセクシーなモノだ。
昼食中に感じてしまって、大きな染みが出来て汚してしまった為、このウェアに思い切って着替えたのだけれど、予想よりも反響が大きかったようだ。
“・・・やっぱり、恥ずかしいな・・・”
「マコトったら、だいたん~~~!」
「・・・まさか、本当にそれに着替えてくるなんて」
言って歩さんと優子さんが近寄ってくる。
「歩さん、優子さん、・・・やっぱり軽率だったかな・・・?」
「今更だよ~~~」
「自業自得っていうのよ」
顔を赤らめながら訊く僕に、そう言って優子さんはお尻をつるりと撫で上げた。
「ひゃん!」
「まぁ、そうされたかったんだから、たっぷり視姦されなさいな・・・」
「うぅっ・・・!」
からかうような、呆れたような二人の台詞に呻いていると、残り二人の『女の子役』も近付いてきた。
「マコさん、えっちです・・・!」
郁(いく)ちゃん―――有沢郁人(ありさわ いくと)―――は両手で顔を覆って指の間から覗き見るお約束をしながらそう言ってきた。
肩口までも無いショートボブ―――おそらくウィッグ―――の、自分と同じくらいの背丈の天然系キャラだ。
「・・・マコトくん、恥ずかしくないですか・・・?」
幾分顔を赤らめながら、硬い口調で雅(みやび)―――瓜生雅人(うりゅう まさと)―――が言った。
肩にかかるショートストレート―――こちらもおそらくウィッグ―――の、同い年で僕より背の低い典型的な委員長キャラだ。
「・・・・・・っ!」
言われてるうちに、どんどん羞恥心が増してくる。
「まあ、許された範囲の服装ですから・・・問題ないですけど・・・」
そう、この学院敷地内では『女の子役』の服装は決められていて、基本はブルマに体操服なのだが、その他にレオタード・女子用の競泳水着や陸上競技用レーシングウェア等が許されている。
因みにブルマは直穿きで下着の着用は認められていないし、寒くても着れるのはジャージの上だけでジャージパンツは許されていない。
その事を意識すると羞恥の快感が背を這い伝わり、再び股間が疼き出す。
「それより、大丈夫?この後、走れる?」
「そうそう、もし最下位タイムになったら大変だよ!」
「・・・ちょっと、不味いかも・・・」
『女の子役』同士集まって話しているせいか、『男子生徒役』以外に『父兄役』のギャラリーの注目が集まって、肌に・・・お尻に視線が突き刺さり撫でまわされるような気がして、腰をモジモジさせてしまう。
「・・・もしかしてマコトくん、マ・・・」
雅が何かに気付いたように言いかけたとき、ホイッスルが鳴って午後の授業の開始が告げられた。
まずは念入りな柔軟体操に、ウォーミングアップを兼ねたランニング。
午前中より明らかに増えた『父兄役』のギャラリーの前で、惜しげもなくブルマに包まれたヒップを晒し、やけにはっきり聞こえてくるヒソヒソ声に、羞恥心を煽られながら150mもない小さなトラックを走っていく。
「あんなに尻を振って、堪りませんな・・・」
「見てくださいよ、前が膨らんできてますよ・・・」
「イヤラシイですなぁ・・・」
“あうぅ・・・”
自分でそう仕向けた事とは言え衆中環視の中、痴態を晒す羞恥に快感が走る。
自然と立ち上がるペニスがみるみる硬く勃起して、ブルマの布地に擦れ、切ない刺激が股間を襲う。
トラックのあちこちに立って・・・或いはしゃがみ込んで、憚ることなく至近距離から凝視され、すれ違うたび卑猥な言葉で声援(?)を送られる。
「はぁはぁはぁ“はあん”はぁはぁ“やんっ”はぁ・・・」
息遣いの間に、声にならない喘ぎが混ざる。
「はぁはぁ“ああん”はぁ“あんっ!”はぁはぁ・・・ふぁっ!」
羞恥の言葉責めにいつしか乳首も勃ち、ブラトップと擦れて更なる刺激に眉を顰める。
そうして、指示された5周を走り終わる頃には、明らかに運動によるものとは違う足の震えに見舞われていた。
「ほら!そこ!座るなよ!」
思わず座り込みそうになる僕に、『教師役』からの鋭い声がかかる。
“・・・あぁっ!”
意地悪なその台詞の意図は明らかだ。
座ったらお尻のラインが見えなくなるので立っていろ・・・つまり、あくまで“晒しもの”としてにして辱める為だ。
だがそれも当然である。
この保養施設は、同性愛者の中でも特殊性癖を持つ者が、誰に気兼ねする事無く自分の嗜好を満喫して、またそうした者との交遊を楽しむ場所なのだ。
まあ、平たく言うとブルマやレオタード・女性用競泳水着など―――勿論それ以外のセーラー服など―――の女装の愛好者と、そういった男の娘を愛でたい同性愛者の為の施設だということだ。
だから、辱しめられるのも織り込み済み・・・いや、むしろ望んでいる事だったのだから・・・。
「次は50m走のテストだ!名前を呼ばれた順にタイム測定するぞ!」
と言う『教師役』の声に、初日の50m走の開始が告げられた。
これはタイムを計り順位が決めらる重要なテストで、成績が最下位になると「生徒指導室」への呼び出しが待っているという。
噂では呼び出された『女の子役』の生徒は、「指導」と称し一晩中弄ばれて慰み者にされたらしい・・・。
いくらなんでも、好みでもない相手にされたいとは思わない。
“最下位だけは避けなくっちゃ・・・!”
と思いながら太ももをパチパチ叩き、擦ってほぐしていると。
「次!佐久間マコト!」
「はい!」
思ったより早く呼ばれた僕は、スタートラインに立って合図と共に走り出した。
「っ!!」
とたんに、乳首と股間に痺れるような刺激が走った。
急激な動きにブラトップの布地と乳首が・・・ブルマの布とペニスが擦れたのだ。
“ああんっ!”
刺激に足から力が抜けそうになるのを、踏ん張ってゴールを目指す。
しかし、ランニング時と違い動きが大きいせいか、一歩踏み出す度に乳首とペニスが擦れて、甘い痺れが下半身を襲う。
“あんっ!・・・あうんっ!”
腰に力が入らず、ふらつくの堪えながら必死になって走るが、案の定スピードは上がらない。
“あっ!・・・あん・・・あふっ!”
それでも足を叱咤して走り、なんとかゴールした僕は、そのまま座り込みそうになった処を、正面から抱き留められた。
「はぁはぁはぁ・・・・・」
「誰か、救護所に運んで休ませてやってくれませんか?」
「ああ、それじゃ私が・・・!」「私も手伝いますよ」
何人かいる『教師役』の一人が支えながらそう言うと、二人の『父兄役』らしき男達が名乗り出て、息を荒げる僕を支えて少し離れた場所にある「救護所」と書かれたテントの処に連れて行く。
“・・・?”
手助けなら一人で充分だろうと、男達に目を向けた瞬間、尻を撫で上げられた。
「ひゃん!」
偶々とか偶然触れたとかとは明らかに違う、ハッキリと掌で“触って”きたのだ。
「な、何を!・・・あんっ!」
触ってきた右の男に驚きの目を向けるのと、左の男が尻を揉むのは同時だった。
「やっ!・・・だめっ!」
思わず尻を振って拒む、その反応に気を良くしたのか、二人の男は介抱する振りをしながら、傍から見てもはっきりと分かるように尻を揉み始める。
「あっ!・・・やん!・・・だめぇ!・・・や、めて!」
周りに気付かれたくなくて、小さな声で抗い身を捩る僕の両腕を、肩を貸すふりをして抑えながら、遠慮なくブルマに包まれた尻を弄ぶ。
「やぁん!・・・あんっ!・・・ひゃんっ・・・!」
左右から伸びた手の動きが更に大胆になり、堪らず声が上ずって大きくなってゆくと、当然周りに気付かれ始める。
「ほら、しっかり歩いて」
「もう少しだよ」
「あぅっ!・・・あぁん!・・・やぁっ!・・・やんっ!」
二人の男達は口々に・・・白々しくそう言って尻を弄られ悶える様を、周りに見せ付けながら「救護所」テントに連れて行く。
走った時の刺激と今の「公開痴漢」で、すっかり腰の力が抜けてしまった僕はされるがままだ。
そうしてそれは、『養護教諭役』に引き渡されるまで続いたのだった。
暫くの後、ようやく自力で立って歩けるまでに回復した頃、「集合」の掛け声がかかった。
その合図に参加『生徒』全員が校庭に整列する。
『女の子役』五人が前に、その後ろに『男の子役』12人が並ぶ。
別段、出席番号とかが決められている訳ではない―――参加者が毎回違うため―――ので、適当に並ぶのだが、この時は右から歩さん・僕・郁ちゃん・雅・優子さんの順だった。
正直、まだ足に力が入りにくく少しふらつきながらもどうにか並んだ僕は、隣に立つ歩さんの様子が気になった。
“・・・・・?”
息は荒く微かに身を震わせて、時折ビクッと身体を揺らすのだ。
(・・・歩さん、大丈夫・・・?)
(あっ・・・マコト・・・んっ!大ジョ、ウブ・・・)
歩さんだけに聞こえるような小声で問いかけると、同じく小声で返事が聞こえる。
“本当かな・・・?”
そうこうする内、「終礼」が終わりその日の授業は解散となる。
僕より余程ふらつきながら、校舎に向かう歩さんが気になって、後を追って足を速めたのが誤りだった。
“うくっ!”
せっかく鎮まりかけた疼きが、乳首とペニスの刺激に再び再燃する。
“あんっ!・・・もうっ!”
電気が走るような刺激に苛まれながらも、歩さんを追った僕はようやく更衣室で追いついた。
「歩さんっ・・・!この音は?」
「マコト・・・」
室内に入ったせいか今まで聞こえなかった、“ヴヴヴ・・・”という羽虫の様な音が聞こえてくる。
「入浴準備して、・・・ついてきて」
振り返った歩さんは、切なそうな顔をして僕をシャワールームに促した。
「歩さん?」
「・・・マコト・・・こっち・・・」
互いに脱衣所で全ての服を脱ぎ、備え付けのバスタオルを巻いて胸から下を覆う(笑)と、歩さんはシャワーブースのひとつに僕を引っ張り込んだ。
“えっ?えっ?えっ?”
このシャワーブースは、二人位なら余裕で入れる広さがある、・・・まさか『女の子役』同士で?などと、余計な妄想を膨らませていると、歩さんは肩幅に足を開き、奥の壁に手を着いて僕にお尻を突き出した。
「マコト・・・、僕のアナルを見て・・・」
内心“わぁ~~~”と騒ぎながらも、吸い寄せられるようにアナルに目を向ける。
「・・・?」
キュッと窄まったアナルに、漏斗状の何かと先端が輪っかになった紐が一本飛び出している。
「ゴムごと、引っ張って・・・」
「えっ?」
漏斗状に見えた何かは、良く見ればコンドームだった。
訳が判らず言われるがまま、輪っかになった紐に指を通し、ゴムごと引っ張っる。
「ううっ・・・、うくっ!・・・あふっ!」
すると見る間にアナルが膨らみ、黒いボールが顔を出した。
「・・・って!歩さん・・・これって!!」
しかも一つではなく、さらに紐で繋がったボールがもう一つ出てきた上、その更に奥から同じ位の大きさの黒い卵が現れる。
「・・・何これ!?」
「ケーゲルボール・・・と、リモコンローター・・・」
「けー・・・げろ・・・?」
アナルを内側から押し広げられた刺激に、荒げた息を整えながら歩さんの言った聞き慣れない言葉に首を傾げる。
と、一番下にあった卵形のローターがコンドームごと床に落ちて、僕の指先に紐で繋がった二つのボールが残った。
「・・・それ、が・・・ケーゲルボール・・・振ってみて・・・」
まだ少し身体を震わせて言った歩さんの、途切れ途切れに台詞に、僕はそのボールを振ってみる。
「っ!!」
「中に小さなボールが仕込まれていて、揺らすと振動するんだ・・・アナルビーズとかとも言うね・・・」
「・・・・・」
「・・・で、それとリモコンローターを併せて、お尻に仕込んでいたんだ・・・」
驚きに声を出せないでいると、僅かに頬を染めながらそう説明する歩さんに、僕は恐る恐る口を開いた。
「歩さん、自分で・・・?」
「・・・半分、当たり・・・。入れたのは自分だけど、先せ・・・じゃなかった、ご主人様に指示されたんだ・・・」
「ごしゅじんさま・・・?」
「うん・・・、今日一緒に来てる・・・みんなの前で虐められるのもスリルがあってイイだろうって・・・」
「歩さん・・・・・」
話を聞きながら、手の中のケーゲルボールを見つめる。
“入れたら、どんな感じになるんだろ・・・?”
我知らずゴクリと喉を鳴らし、自分に挿入されたら・・・と想像していると。
「挿れてみる?」
「!?」
僕の様子になにかを察したのだろう、顔を寄せてそう訊いてくる。
「えっ!あ、あのっ!その!・・・・・」
「ふふっ、ものは試しってやつだよ・・・」
と言うと、歩さんはシャワー浣腸用のヘッドが付いたホース―――そう、このシャワーブースには普通のシャワーの他に、シャワ浣用のホースも設置されている―――を手に取った。
「じゃあ、まずは綺麗にしないとね」
言うなりコックを捻って、シャワ浣用に温度調節されたぬるま湯を僕の尻穴に流し込む。
「ふあっ!・・・あっああっああぁぁぁぁぁ・・・・・・!」
家を出る前に予め洗浄してきたとはいえ、もう半日も経っているので、それなりの汚物は溜まっている。
「こらこら、じっとして!」
「あ~~~~~」
そうして、出てくるのが水になるまでじっくりと洗浄すると、どこから出したのか新しいコンドームとローションを取り出し、手早く準備して僕のアナルにつるりと挿入する。
「ああんっ!」
「ふうん、簡単に入るね・・・それじゃ、もうひとつっと・・・!」
「あうんっ!」
ズボッという感触と共に、二つのボールが尻穴の中に埋没し、止めとばかりに指で更に奥まで押し込まれる。
「ふあっ!・・・ううんっ!」
それから、飛び出した紐を数回引っ張り抜けない事を確認してから、歩みさんは手を放した。
「はいっ!かんりょう~~~!・・・どう?」
「・・・どうって・・・、っ!!」
いつの間にか、先程の歩さんと同じ様に壁に手を着いて、お尻を突き出す姿勢にされていた僕は、身体を起こして振り返ろうとした瞬間、下腹部を襲ったゴロゴロいう振動に呻いた。
「ふふっ、気に入った?歩くともっと凄いよ~~~!」
「うぅ・・・」
成程、先程の「終礼」で歩さんが身を震わせていた訳である。
あの時はこの上リモコンローターまで入れられていたのである、ただ立っているだけでも大変だったのだろう。
そんな感慨に耽っていると、歩さんはさっさとシャワーを済ませ。
「それは帰りまで貸しといてあげる、たっぷり楽しんで!」
と言ってシャワールームを出て行ったのだった。
放課後――――――
と言っても、まだ午後3時で夏の日差しは高かったが、この後夕食までは自由時間となり各々好きに過ごす。
ある者は体育館でバスケットボールやマシンジム―――因みにこの体育館は利用者の数に対して広すぎる為、中で二つに区切られて使われていた。―――で汗を流し、ある者は遊戯室でボードゲームを楽しんだり、カメラを持ち込んで撮影会(女装希望者の)が行われていたりと様々だ。
とは言え、この時期の一番人気はやはりプールだろう。
学校施設を流用しているため、リゾート地やプールバーの様にはいかないが、それでもプールサイドにはデッキチェアやビーチパラソル等が並べられ、張られた小さなテントの下には移動式の冷蔵庫に飲み物が用意されている。
なので、僕はシャワーが済むと女性用競泳水着に着替えてプールに向かうことにした。
“うっ!・・・うぅっ!”
歩さんに仕込まれた、ケーゲルボールのゴロゴロいう振動に一歩ごとにアナルを苛まれながら、プールに向かう。
今回用意していた競泳水着は、最近の太ももまで覆うダサいデザインと違い、一昔前のものだ。
ハイレグというほど切れ込みの激しいものではないものの、足のラインに沿ったスポーティなデザインで、今ではあまり見ない白を基調とした足ぐりのVラインと肩口に切り替えしに青色が配色がされたワンピース水着である。
肩からバスタオルを羽織り、ビーサンを突っかけ屋根付きの廊下を歩いてゆく。
“うんっ・・・うぅっ・・・あうっ・・・”
振動自体は小さいのだが、尻穴の奥と入り口という敏感なところを刺激され、ボールが震える度にアナルが窄まり締め付けては感じてしまうという、ループ状態になっている。
その刺激に眉を顰めながらプールサイドに着くと、早速準備運動を開始する。
膝屈伸から足を開いて深い伸脚に続いて上体の前後屈、それから体側を伸ばしてからの上体回旋・・・と身体の動きにつれて、アナルに仕込まれたボールの動きが変わり、快感に拍車がかかる。
“あっ・・・あんっ・・・ああんっ・・・”
当然、ペニスはさっきから勃ちっぱなしで白い水着の生地にくっきりと浮き出ている。
その上、隠れる所などないプールサイドで、足を開き尻を突き出し痴態を晒しているのだ。
まるでストリップショーのダンサーになったかのように、僕の周りにその場の数人が集まり、間近から遠慮ない視線を浴びせられる。
“・・・この後、水に入ってスケスケになった水着を見せたら、どうなるだろう・・・?”
ゴクッと喉を鳴らしてそんな事を考える。
そう、この水着の当て布は全て取り去ってあるのだ。
もともと女性用水着の当て布では、ペニスを隠す事など出来ないが、全て取り去った事で竿だけでなく玉もスケスケの丸見えになるのだ。
もはや隠しようがないほど股間を膨らませ、白い布地にはっきりとペニスの形を浮き立たせながら、一通りの準備運動を終えてプールの縁に立つ。
と、それを見ていた男達が、慌てたように水中眼鏡を着けて、次々と水に飛び込んでゆく。
水の中で披露される痴態を余さず鑑賞するつもりなのだ。
“!”
飛び込む飛沫を全身に浴び、マダラに濡れた水着が肌に吸い付く。
やがて、水面が落ち着くのを待ってから、僕はスルリと足から飛び込んだ。
派手に飛沫を上げる事無く、あまり気泡も出さないように水の中に入ったせいか、鑑賞者の視界を遮ることなく、濡れた水着が瞬時にくっきりとペニスを透けさせ、いつの間にか立った乳首も、布地が割れ目に食い込むヒップも露わにする。
全裸より恥ずかしい恰好を水の中で晒して、ゆっくりと泳ぐため手は使わず足だけで泳いで存分に見てもらう。
“ああっ・・・見られてる・・・”
ゴーグルを装着し水の中に潜って、堂々と僕の破廉恥な姿を視姦している男達に背を這う快感が込み上げる。
勿論、アナルの刺激も続いている。
“あっ・・あっ・・・あふっ・・・んっ!”
足をバタつかせる度に響くボールに感じながら、25mプールの端まで行くとターンして背泳ぎに変え水中の浮遊感に身を任せる。
誰憚ることなく痴態を晒せる解放感と、卑猥な視線で視姦される快感に、アナルから響くボールの刺激を受けつつ、相反して身体の火照りに水の冷たさが心地よく肌を水流が撫でてゆく。
しかし、最早その程度では治まらない股間に、視線が集まるのをそれとなく視界の隅に捉えながら、泳ぎを変えようと身体を回転させた瞬間、アナルをゴロゴロッっとした振動が襲った。
“あうっ!”
思わず口の中だけで喘いで、腰を跳ねさせそうになる。
それでもなんとかペースを変えずに端まで辿り着くと、プールの縁に背を預け寄りかかるようにして小休止をする。
50mを泳ぐうちに大半の者が脱落―――ほとんどが普通の水泳用の、いわゆる水中眼鏡だった為、息が続かなかった―――した中、二人だけ違う者がいた。
なんと、シュノーケリング用のゴーグルで、水の中に潜ったまま付いてきた者がいたのだ。
しかも、一人は良く見かけるタイプのモノだったが、もう一人はフルフェイス(?)で頭頂部から息継ぎ用のシュノーケルが突き出している珍しいタイプだ。
“そんな・・・透け透けで丸見えになったペニスをみられてるぅ!”
なんでそんなモノを用意しているのかは不明だったが、その構造のせいか通常のモノより深い位置まで潜れる為、間近でたっぷり鑑賞されてしまう。
“ああ・・・そんなに近くで・・・!”
折角動きを止めてボールの刺激が止んだのに、舐めるように痴態を堪能されて、その視線にゾクゾクした快感が身を震わせてしまう。
「あっ!」
と不意に手を掴まれると引っ張られた。
「マコト、ダメだよ!そんな壁際に居たらその可愛いお尻が見えないでしょ」
「あ、歩さん!」
「そうだよ~、水の中で分かりにくいだから、もっとアピールしなきゃ~~~」
そんな声と共に右肩を押される。
「郁ちゃんも・・・!」
「マコトくん、へんたいです!」
「される気満々ねマコトちゃん。これはもう、拒否不能と思った方がいいわよ・・・」
「雅!それに優子さんも!」
いつの間に来ていたのか、『女の子役』全員がプールに来ていた。
「ほらほら、もっと足開かなきゃ!」(でないと、お尻に仕込んだアレが見えないでしょ・・・)
「あ、歩さん・・・ダメぇ!」
こそっと耳元で囁くように言って、歩さんが太ももの内側に手を差し込んだ。
「そうよぉ、ほらこっちの足も・・・」
「優子さんまで!やっ!」
言って肩幅程に足を広げられると、すかさず真下から股間を覗かれてしまう。
「ほへぇ~~~、マコさんマコさん!しっかり見られてますよぅ~~~」
「当然ですよね、こんなドスケベな格好してるんですから」
「そんな、雅・・・軽蔑したような言い方・・・」
口々にそんな風に僕を詰りながらも、気のせいか皆の顔も心なしか赤くなっている。
それもそのはず、『女の子役』が集まったせいか、水中の鑑賞者達が増えているのだ。
雅の白スク水に、淡色の今では珍しいビキニスタイルのフィットネス水着が似合う歩さん、紺色の正統派旧スク水の郁ちゃんに、同じく紺系で女性用競泳水着の優子さん。
僕だけでなく、『女の子役』全員に好色な眼を遠慮なく向けてくる、水中を潜る男達にみんな明らかに気を昂らせている。
外の・・・一般の公共施設のプールでこんなあからさま行為をしたら、やれセクハラだ痴漢だと大騒ぎになるだろうが、ここでは別である。
自分の好きなイヤラシイ恰好をして、見せて見られる事が目的だからだ。
無論、それだけではなかったが・・・・・。
「軽蔑して当然です。こんなイヤラシイ恰好してるんですから」
真面目な顔をしてそんな風に言いながらも、その目は妖しい艶を帯びている・・・雅には、Sっ気があるのだろうか?
「そうそう、もう誰に襲われても文句は言えないわよ、覚悟してたっぷり弄られ嬲られて虐められなさい」
「ああん・・・、そっ、そんな・・・」
実際は無理矢理の行為や強姦は許されていない。
あくまで双方合意のうえでなければ、性行為は禁止されているのだ。
つまり、気分を上げる為の『言葉責め』のようなものなのだが・・・。
“・・・でも、もしホントに襲われちゃったら・・・!?”
と、ついつい妄想して腰をモジモジさせてしまう。
「マコさん!このお尻のトコロの紐ってなんですかぁ~~~?」
すると急に郁ちゃんが素っ頓狂な声を上げた。
「っ!」
「あれぇ?ホントに紐がある!マコト、これなぁに?」
ワザとらしくそう言って、歩さんが水着の裾から指を入れると紐をクイッと引っ張った。
「(歩さんっ!ダメぇ!)・・・あうっ!」
中からアナルを押し広げられる感覚に、思わず喘ぎ声を上げてしまう。
「マコトったら、こんなの挿れて・・・えっち!」
“歩さんが挿れたクセにぃ・・・!”
「あっ!・・・あうっ!」
クイックイッっと紐を引っ張りながら意地悪を言う歩さんに、内心で反論しながらも口から洩れるのは吐息のような喘ぎだけ。
すると空いている手を上げ、歩さんが周り中に聞こえるように大きな声を上げた。
「せんせぇ~~~!マコトさんがイヤラシイおもちゃを持ち込んでま~す!」
「っ!!」
「「「「「!?」」」」」
その声にプールサイドに居た全員が反応した。
「なにっ、それは本当か、佐久間マコト?」
「あぅ・・・はい・・・」
初めからその心算だったのか、今思いついたのかは分からなかったが、この場の雰囲気を盛り上げる為のイベント開催というところだろうか。
“咄嗟に思い付いたんだとしたら、歩さん凄いなぁ・・・”
頭の片隅の冷静な部分でそんな事を考えていると、『教師役』の男から声がかかる。
「水から出て、こちらに来なさい」
「・・・はい」
その台詞にゴクリッと喉を鳴らす。
今までは水に遮られ水中に居なければ良く見えなかったが、プールから上がればこの場の全員の目に晒される事になる。―――それが望みとはいえやはり羞恥は覚えるのだ。
“うぅ・・・・・”
だが何時までもこうしていられないので、僕は意を決して水から上がった。
足を伝い水がきれるに伴い、身体の凸面だけに水着が張り付く卑猥極まりない―――すなわちペニスや乳首が浮き出る―――姿を曝け出す。
“あうぅ・・・”
水の中とは異なる卑猥さに、みるみる顔に熱が上がってくる。
「さっさと来ないか!」
「あっ、はい!」
声に驚いて背を伸ばすと、反射的に『教師役』の方へ足を踏み出す。
(ゴロゴロッ)
“あふっ!”
途端にアナルのケーゲルボールが震え出した。
思わず足を止めそうなるのを堪えて『教師役』のもとに辿り着く。
「それで、どこにイヤラシイおもちゃを隠し持っているんだ?」
「・・・ええと・・・」
部位が部位なので、言い淀んでいるとプールの中から声が掛かった。
「お尻の中で~す!」
“歩さん!”
反射的に歩さんを睨むと、ぺろりと舌を出す。
「なんだと?・・・では、そこの壁に手を着いてお尻を突き出しなさい」
「っ・・・!?」
言ってプール入り口のコンクリート塀を指差した。
このプールサイドで一番広い、つまりギャラリーが最も集まれる場所だ。
“・・・やぁんっ!”
だが逃げる事もできない―――もう既にプールに居た全員が集まっている―――ので、観念すると僕は言われた通りのポーズを取った。
「ほう・・・、確かに何か入っているな・・・」
「あっ・・・」
歩さんに引っ張られたせいで、水着の裾からはみ出している紐に指がかかる。
「何が入っているんだ?」
「あうっ!」
空いた手でアナルが剥き出しなるまで水着をずらされ、遠慮なく紐を引かれるとズボッと言う感触と共にボールが引き出された。
「「「「「おお~~~!」」」」」
驚きか感嘆か分からない、どよめく様な声が上がる。
「これは・・・」
一つ引き出したところで止めると、『教師役』は何かを考える様に黙り込んだ。
「ううっ・・・」
「・・・校則違反だな・・・・・自分で挿れたのか?」
手の中で弄ぶようにボールを揺らして訊いてくる。
「ひんっ・・・やあっ!」
「「「「「おぉ!」」」」」
喘ぐ僕に周囲のギャラリーから更に声が上がった。
“やあっ・・・、やめてぇ!・・・・って、あれ?”
何の根拠もないがある事が閃いた。
―――先せ・・・じゃなかった、ご主人様に指示されたんだ―――
先程シャワールームで言いかけた歩さんの台詞を思い出す。
“もしかして、歩さんの言ってた『ご主人様』って・・・”
この人がそうじゃないかと思い至る。
「・・・違います。歩さんに挿れられました・・・」
ささやかな意趣返しを兼ねて、正直にそう言うと『教師役』の男がニヤリと嗤ったように見えた。
「加藤歩!本当か!?」
「えっ!・・・あの・・・その・・・」
主導権を握って仕向けていた自分に「飛び火」するとは思っていなかったのか、それとも演技か・・・・・目に見えて狼狽えた歩さんがしどろもどろに返事をする。
「こっちに来なさい!」
「・・・はい」
強い口調にビクンッと背を反らし、今までとは一転して大人しくなると、おずおずと水から上がり『教師役』のもとに来る。
その様子を肩越しに盗み見ると、先程の小悪魔的な感じとは異なり、明らかにしおらしくなっている。
“あたり・・・かな?”
推測を確信に変え、アナルからボールを垂らしながら屈辱のポーズを維持する。
「どうなんだ?君がマコト君にこれを挿れたのか?」
「あの・・・その・・・・・。
・・・・・はい、そうです・・・」
躊躇いがちに、そして何かを期待するかのような声音で答える歩さん。
「・・・そうか、では君は友人を虐めていた訳だな?」
「ひっ!・・・・・は、はい・・・そうです・・・」
じろりと睨むと、怯えと僅かな期待の入り混じった複雑な声が聞こえる。
「・・・・・そうか、では二人とも『指導』が必要だな・・・・・」
「んっ!」
「ええっ!僕もですか!?」
歩さんの微かな歓喜が混じる声と、僕の驚きの声が同時に上がった。
「当然だろう?歩君は友人を虐めた事に・・・、マコト君は『持ち物』違反を黙認した事に対しての『指導』だ」
「・・・そんなぁ」
つまりどうあっても、僕と歩さんの二人を辱めるつもりなのだ。
「では、『尻叩き』か『指導棒』を選びなさい」
「『尻叩き』でお願いします!」
躊躇う僕より先に、間髪入れずに歩さんが答える。
「!」
「そうか・・・では、マコト君は『指導棒』だな」
その声に思わず歩さんを見れば、ニヤリと嗤って僕を見返して来る、『転んでも只で起きないぞ!』と言わんばかりの表情だ。
“・・・ん!”
きっと、巻き込んだ僕への反撃なのだろう。
「じゃあ、歩君、マコト君・・・こちらに来て向かい合って、両手を合わせたらお互いを支え合うようにしてお尻を突き出しなさい」
「「・・・はい」」
羞恥か期待かは分からないが、微かに顔を赤らめた歩さんと共に、人垣の中央に引き出されると、指示されるまま“手四つ”の状態で組み合いお尻を突き出した。
「え~、それでは誰か手伝って下さる方はおりませんか?私はマコト君の方を担当しますので、歩君の『尻叩き』を手伝っていただきたい」
その言葉に、歩さんが“えっ?”と言う顔をして『教師役』の方を振り向いた。
どうやら自分へお仕置きするのは『彼』だと思い込んでいたようだ。
「『尻叩き』の『指導』は10回、一人2回でお願いします。1回の時間制限はありません」
そんな台詞に俺も俺もと、瞬く間に5人が名乗り出る。
「・・・そんな、他の人に・・・」
直ぐ間近にいる僕にしか聞こえないような小さな呟きに、僅かな同情の目を向ける。
「ひゃうっ!」
とその直後、予告なしの衝撃が僕の下半身を襲った。
アナルの中に残っていたボールを一気に引き抜かれたのだ。
「そして、マコト君・・・君にはこの棒で『指導』する」
と言って、僕の目の前にグロテスクなディオルドを突き出した。
「ひっ!」
それは、直径3~4cmはあろうかというモノだった。
先端は亀頭の形をしており、それに続く竿の部分には、まるで絡みつく蛇のように、線状の突起が螺旋状に取り巻いている。
「こちらは回数・時間制限無しだ。歩君の『指導』が終わるまで続ける」
つまり、歩さんの『尻叩き』が終わるまで、このディオルドで尻穴を犯され続けるという事だ。
「ああ・・・そ、そんなぁ・・・」
思わずそんな情けない声を上げる僕に、隠す気もない好色な視線が注がれる。
周囲をギャラリーに取り囲まれた中央で、互いを両手で支え合い尻を突き出すポーズを取る僕達を、いつの間にかプールサイドに上がった、優子さん達三人も遠巻きに見ていた。
その顔は皆一様に真っ赤だ。
「・・・っ!?」
と突然、冷たくぬるりとした感触―――ローションをたっぷりと塗した『教師役』の指―――がアナルの周りをなぞり解すと、
そのまま尻穴の中に指を差し入れ、中にも外にも万遍なくローションを塗してゆく。
「あふっ・・・あん・・・」
そうして準備が整うと、僕のアナルにディオルドの先が当てがわれた。
「さて、いいかね?・・・『指導』開始だ」
掛け声と共に、ズブブっと音を立ててディオルドがゆっくりと挿入される。
「あぐぅ!ああぁ・・・うぅぅぅっ・・・!」
同時に歩さんの後ろに立った男が舐るような手付きで、歩さんの尻を撫で廻したかと思うと、一転して平手打ちを見舞った。
「あんっ、ああん・・・やぁ・・・・・ひゃんっ!」
「ふあぁぁぁん・・・くうぅん・・・あぁぁぁぁぁ・・・」
顔を真っ赤にして唇を引き結ぶ歩さんを間近に見ながら、根元まで挿入されたディオルドを今度はゆっくりと引き抜かれる感触に、堪らず嬌声を上げてしまう。
「あっ・・・いっ・たぁぃ・・・あぁ・・・」
叩かれたところを撫でられたのだろうか?苦痛と快感が混じったような声が、歩さんの口から零れ出る。
と今度は僕だ。
引き抜かれていたディオルドが亀頭辺りで止まると、そのまま抜かずに先程より早い速度で挿ってくる。
「あっああっ・・・あぁぁぁぁぁ!」
「やぁ・・・いたっ・・・・・、ひっぐ!!」
パシンッと小気味良い音とともに2発目が、歩さんのお尻に打ち下ろされる。
「・・・中のローターに響くぅ・・・ひんっ!」
「!!」
譫言のような歩さんの台詞に、僕は驚いて顔を見直した。
なんと、またローターを挿れて・・・いや、挿れられていたのだ。
が、僕もそれどころではなかった。
「あっ!あん!ああんっ!あふっ!あんっ!」
徐々にペースを上げてグラインドする、ディオルドに身体の奥から快感が湧き上がる。
「やぁ・・・やん・・・ひゃぁ・・・・・ひぐっ!!」
「あっ、あっ、ああっ!あああぁぁぁぁぁっ・・・・・!」
執拗に尻を嬲られ叩かれる歩さんと、明らかにそれより速いペースで尻穴を抉り貫かれる僕。
「ひゃんっ!!・・・ああっ・・・ふあぁ・・・やぁん・・・ひんっ!!」
「あうんっ!あん!ああぁん!あぁぁぁぁぁっ!・・・・・」
いつしか僕は、痛みと羞恥と快感に涙を零しながら喘ぐ歩さんに唇を重ねていた。
「んふっ・・・んんっ・・・ふぐっ・・・、ひゃあん!!」
「んぐっ・・・あんっ・・・うぐっ・・・ああぁん!」
ぴちゃぴちゃとどちら共なく、舌を絡み合わせてゲイショー(レズショー?)に耽る。
巧みに緩急をつけてグラインドするディオルドに喘ぐ僕と、もはや痛みも完全に快感に代えた歩さんは、周囲の視線を一身に浴びて昇りつめてゆく。
「んぐっ・・・んぐっ・・・はあっ・・・ぷぁっ・・・ああっ!」
「・・・ふあっ・・・ひん・・・んふっ・・・あひん・・・!」
そうして絶頂を迎えるより前に、一際高いぴしゃんという音と共に歩さんの『尻叩き』が終わり、同時に僕のアナルからディオルドが完全に引き抜かれる。
「あふっ・・・」
「ああん・・・」
支え合った姿勢のまま、ずるずると頽れるように僕と歩さんがへたり込んだ。
「どうやら、反省も仲直りも出来たようだな」
「・・・ふぁい・・・」
「・・・ひゃい・・・」
言って『教師役』の男―――歩さんの御主人様(仮定)―――が傍らに膝をつく。
しかし快感に蕩けた僕と歩さんは、返事とも喘ぎともつかない声を上げるのみだ。
「ふふっ・・・しかしもう立てないみたいだな・・・。
君たち!手を貸してくれないか?」
顔を赤くしながらも遠巻きに一部始終を見守って(?)いた、『女の子役』の三人に声を掛ける。
「もう薔薇なんだか、百合なんだか分からないわね・・・」
「すごかったですぅ・・・」
「ま、まあ・・・勉強にはなったかも・・・」
呼ばれた、優子・郁・雅の三人が口々にそんな事を言いながら近寄ってくる。
「済まないが、郁くんと雅くんはマコトくんを、優子くんは僕と歩くんを頼む」
「「「は~い」」」
「まあ、病気という訳ではないから、更衣室のベンチで休ませれば大丈夫だろう」
「「「はいは~い」」」
指示を受け、郁ちゃんと雅が僕に肩を貸すようにして立ち上がらせようとする。
「マコさん、だいじょうぶですかぁ~?」
「マコトくんのすけべ・・・」
二人にそんな事を言われるが、蕩けた頭は“ほへぇ~”と返事になっていない返事をかえすのがやっとだ。
「お、おもい・・・」
「ほら、ちゃんと立って」
二人に支えられて何とか立ち上がるが、足はプルプルいっており、股間はカウパーで濡れてペニスを浮き立たせている。
「ああ、ちょっと待ってくれ」
「「?」」
そんな僕達に『教師役』が声を掛けてくる。
「忘れ物だ」
不思議そうな顔をして振り返る郁と雅に目配せして、『教師役』は僕の後ろに回り込むと、水着の裾を捲ってアナルを剥き出しにする。
「・・・?」
先程までの『指導』で閉じきっていないローション塗れのアナルに、ケーゲルボールをつるりと挿入する。
「ひゃっ!ひゃぁん!」
ビクンッと身体が跳ねた。
「「・・・・・」」
「・・・これは、君が歩くんから借りたものだろう?だったら、君から返さないとな」
詭弁と言うかなんというか、要は僕達を虐め足りないのだろう。
それは、郁ちゃんと雅にも分かったみたいだ。
「・・・・・」
「没収しないんですか?」
呆れたように無言でジト目をする郁ちゃんに代わって、雅が疑問を口にする。
「しないよ・・・ここは、本物の学校じゃないからね。・・・それは君たちも承知だろ?」
「・・・・・そうですね」
「・・・・・」
変わらずジト目のままの郁ちゃんに苦笑いしながら、『教師役』は立ち上がった。
「それじゃあ、マコトくんは頼んだよ・・・」
言って歩さんのもとに歩み去る。
「じゃ、行こうか?夕飯までまだ時間もあるし、ゆっくり休ませないとね・・・」
「うん、そだねぇ~~~。ほらマコさん、いっくよ~~~」
掛け声と共に引きずられるように足を踏み出した途端、嬌声を上げてしまう。
「あぅんっ!」
「きゃっ!」
その声に驚きつられて、郁ちゃんも悲鳴をあげる。
「・・・効果覿面だね・・・」
やれやれとでもいう風に首を振ると、雅は改めて支え直して僕を更衣室に連れて行ってくれたのだった。
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