変態♂学院April(エイプリル)

香月 澪

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ここは、特別保養施設―――通称『学院』と呼ばれる施設だ。
元々は単独一社では施設を建設・維持・運営が出来ない、中小―――というより零細と言った方が近い―――企業が、複数集まって共同運営している施設なのだそうだ。
普通の場合、そういった施設を運営している会社や宿泊施設と契約して、社員の福利厚生を行うものだと思うのだが、ここを設立した人達は違ったようだ。
詳しいいきさつは分からないが、都市部から高速道路を使っても二時間程もかかる山の中、過疎化した限界集落・・・いや限界突破(笑)して無人となったのであろう集落の中にある廃校を買い取り、リノベーションをしてこの施設を造ったのだという。
参加零細企業の中には、建設関連・製造業・商社・アパレル関連・スポーツ関連(GYM等)・その他と多彩な会社が参加しており、リノベーションは参加している建設会社が担当した。
こんな集落には不釣り合いな規模の校舎は、かつてはここが栄えていたという証か、それとも田舎によくある小・中学校合同の校舎だったのか・・・?
表向きは情緒ある木造校舎を、温浴施設を追加し宿泊できるように改装したという話で、内部はかつての面影もないので今となっては分からない―――。
ただ、ここはのんびり保養ができる施設ではない事だけははっきりしていた。

取り敢えず、一通りの施設を見て回った後、僕と部長は食堂に戻ってきていた。
普通の教室より広いかつては職員室だった部屋を、隣り合ったかつての給食の調理室(厨房)との間の壁をくり抜きつなげて料理の受け渡しカウンターを設えらえた食堂になっている。
食堂中央に背の高い一人用の立食テーブルが8台程据え付けられ、それらを取り囲むように三方の壁にソファがずらりと並び、その前に二人程が並んで食事が出来る程度テーブルが置かれているという、珍しいテーブル配置の食堂だ。
そして何故そうなっているかといえば、その意図は明白だった。
何故なら立食用テーブルは『女生徒役』の専用となっていて、食事中のブルマ姿を隠すことなく、たっぷりとその痴態を晒すためだからだ。
そしてこの食堂の壁にも、ウッドデッキのものと比べるといささか小さいものの、四方合わせて10台ものモニターが設置されている。
そんな食堂内を見廻して、僕は感心したように言った。
「それにしても、この施設ホントに凄いですね」
「ああ、そうだね・・・・・・」
僕に相槌を打った部長は、何故かそこで言い淀んだ。
「?・・・部長、どうしたんですか?」
「・・・・・まあ、今更言うまでもないんだが、この施設の利用者は充分な調査の上、勧誘・納得して来てもらっている、いわば会員制の保養所なんだ」
「はあ・・・・・で?」
確かに今更だな、と思いながら話の続きを促す。
「先程も言ったが、複数の会社で共同運営しているとはいえ、年間それなりの利用料を請求するんだが、実を言うとこの施設は現状、11月から翌年3月までの5か月のあいだ閉鎖される」
「はあ・・・・・」
つまり、それなりの金額を払うのに、年の半分は利用できないという事だ。
「勿論、施設の改良も続いていて、ジャグジーに可動式の屋根を架けるなどして、近いうちに通年営業を目指しているんだが・・・・・」
とそこで、部長は僕の足に目を向けたので、ピンときた。
「なるほど、つまり冬の間は、ここの〝売り〟である屋外活動は出来なくなる、という事ですね・・・・・そんなに寒いんですか?」
「ああ、豪雪地帯という訳ではないが、平地に比べ雪も降る・・・・・ましてや、温泉地でもリゾート地という訳でもないからね・・・・・」
“つまり、請求額に見合わない、という訳か・・・・・クレームでも出たのかな?”
なんとなく事情が分かってきた僕は、少し考えてから口を開いた。
「・・・大丈夫、問題ないですよ。部長の懸念も分かりますが、いずれ年間を通して使えるようになるんでしょ?」
「佐久間君・・・・・」
そんな僕の言葉に、部長は顔を上げた。
「それにここは、僕にみたいな人間にとっては貴重な場所です。
今まで公共の場所では、通報されたり、場合によっては職質を受けたりしていましたが、ここではその心配がないんですから」
「・・・・・・ああ、そうだね」
「あと、温泉なんか無くても、ジャグジーはあるんでしょう?・・・ってことは水着の着用も認められてるんですよね?・・・なら、その、あの・・・」
そこで、今度は僕が口籠った。
「・・・なんだい?はっきり言ってくれないか?」
「あ・・・・・は、恥ずかしい水着姿も披露できるかな・・・なんて」
なにやら、嬉しげな笑みを浮かべる部長に、僕はモジモジしてしまう。
「ほう、それは楽しみだね」
「あぅぅ・・・・・」
自分で言っておきながら、言葉に出した事で、今更ながらに恥ずかしさが増してくる。
「・・・そ、それに、屋内リクリエーションとか、仮装パーティとか、冬のあいだ屋内で出来るイベントなんかで、利用できますよね。・・・・・」
「なるほど、具体的には?君がを、に言ってくれないか?」
恥ずかしさを誤魔化すように、早口で言った僕に、部長は愉しそうに追い討ちをかける。
「え、えっとぉ・・・・・仮装クリスマスパーティとか・・・・・エアロビクス教室とか・・・です」
「仮装?、君はどんな仮装を想像したんだい?」
追究の手が緩まない。
「あぅぅ・・・・・そ、その、女装とか・・・アニメの女性キャラの・・・コ、コスプレとか・・・ですかね・・・・・」
「おお、なかなかいいね。・・・・・それで、エアロビ教室と言うのは?」
只の思い付きに、ここまで食いついてくるとは、思っていなかった僕は、いささかタジタジしながら言葉を続ける。
「・・・・・体育館のスペースが余っていたので、ダンススタジオとして利用できないかなって・・・・・思って・・・」
利用者の数に対して広すぎる体育館は、中で二つに区切られ一面は普通にバレーやバスケットのコートに、もう一面はマシンジムとして使われていたのだが、それでも余っていたスペースがあったので使えないかと思ったのだ。
「ふぅむ・・・・・そうか成程、施設設備の事ばかりに目が行っていたが、そういうのも有りだね」
何かに感心したように、中空に視線を彷徨わせながら言う部長に、僕はひとつ気になっていた事を尋ねた。
「あのぅ、それで、ここの暖房っていうのか、空調ってどうなっています?」
突然話が変わった事に、ちょっと驚きながらも、部長は考え考え―――思い返しながら?―――答えた。
「・・・確か、リノベーションした時に、建物の気密性と断熱性はしっかり確保したはずだ、それに全館セントラルヒーティングだから、屋内であれば薄着でも大丈夫なはず・・・」
「・・・そうですか、ではイベントでなくても、冬季でも屋内では堂々とこの恰好は出来るんですね」
言いながら何かに思い至ったのか、いやらしい笑みを浮かべる部長に、僕はなにやら嫌な予感を覚えたのだった。


その後、僕はA4サイズの紙を折って作られたらしい、手作りの冊子を渡された。
表紙には『校則』と記されている。
「『学院』なのに校則ですか?」
揚げ足取りなのは分かっていたが、思わず笑いながら訊いてしまう。
「それは皆が言っている通称だよ、正式名称は特別保養施設『学びの舎址しゃし』と言う」
「学びの宿る跡ですか・・・へぇ~~~」
なんとなく、ノスタルジーを感じさせる名前に、妙に感じ入ってしまう。
「それは説明用のもので、『女子生徒』として本登録されたら、正式な学生手帳が渡される」
「なんだか、変なところにこだわりが有りますね」
「ノリなんだか、本気なんだか、知らないがね・・・」
悪戯っ子のような顔をする部長に、再び笑ってしまう。
そうして始まった『校則』の説明は、本当の教育機関である「学校」とは違って、かなり緩いものだった。
要約すると次のようなものだ。
●『女子生徒』は、下記のモノ以外の着用は禁止する。
 ・半・長袖体操服にブルマ
 ・女子用新・旧スクール水着
 ・女子用競泳水着
 ・レオタード(セパレート可)
 ・女子用陸上用レーシングブラトップとレーシングブルマ
●『女子生徒』は、下着の着用は認めないので、上記のモノを直穿きする事。
●『男子生徒』は、下記のモノ以外の着用は禁止する。
 ・半・長袖体操服に短パン
 ・ラガーパンツ
 ・一分丈スパッツ
 ・ランニングトップとランニングパンツ
●『男子生徒』の下着は、ブリーフ・ビキニ・尻割れサポーターのみ可とする。
●寒冷時、『女子生徒』は上のみジャージの着用の認めるが、下の着用は禁止する。
●寒冷時、『男子生徒』はジャージ上下共着用可とする。
●校内では常に、その行動を記録されることを了承すること。
●校内では常に、見られていることを意識し、適切な行動をとること。
●校内への宿泊の際、『女子生徒』は施設側の指示する教室で休むこととする。
●校内への宿泊の際、『男子生徒』はこの限りとしない。
●『女子生徒』・『男子生徒』共、事前に『申請』をした場合のみ、宿泊の例外を認める。
●『女子生徒』は宿泊する際、明確な理由がなければ、同室になる者を拒んではならない。
●校内での不純異性交遊並びに不純同性交遊は、必ず合意によるものとし、強制・強要で行った場合、該当者は退学になるものとする。
●『女子生徒』は、『男子生徒』・『教師』その他の者とのスキンシップを欠かさないこと。
●校内での不純異性交遊並びに不純同性交遊は、慎みを持って密やかに行われること。
●懲罰その他の例外を除き、公の場での不純行為は禁止とする。
●『授業』に不要な物品の持ち込みをしないこと。
 例・玩具
  ・アクセサリー
 尚、持ち込みを発見した場合には、物品に合わせた処罰をうけること。
●校内での自慰行為の禁止。但し下記は例外とする。
 ・菊門アナルでの自慰行為
 ・他者の手による行為
●尚、この校則を違反した者は『懲戒室』送りとする。
●『生徒指導室』・『懲戒室』へ生徒を呼び出す際は、必ずその理由を明確にするものとする。
●『生徒指導室』に呼び出しを受けた生徒は、『教師』その他の指導者からの指示に必ず従うこと。
このほかにも、教室(宿泊室)での飲食禁止―――建前上―――だのと、等々の規則が説明された・・・。
いささか文章は固いものの、読み進めるうちに、自然と顔が赤くなる内容に、羞恥と共に気の昂りを感じてしまう。
それと同時に、幾つかの疑問を感じて、僕は部長に質問していた。
「あの~~~、幾つか質問してもいいですか?」
「なんだい?」
あまりの内容に、赤面するやら、笑いそうになるわで、僕は複雑な顔をして訊いた。
「この、〝校内での不純異性交遊並びに不純同性交遊は、慎みを持って密やかに行われること〟って、どういう意味ですか?」
「ああそれは、校庭の真ん中や中庭のウッドデッキで、堂々と(性)行為はしてはいけません、ってことだね。
・・・・・まあ、するなら『体育用具室』や『体育館裏』なんかで、ひっそりとって事だね。・・・・・大体、あんまり堂々としたら趣きがないだろう」
「はあ・・・・・」
あからさまな内容の返事に、どんな反応をしたらよいか分からなくなる。
「で、ではこの〝懲罰その他の例外を除き、公の場での不純行為は禁止とする〟っていうのは?」
「まあ、今言った内容と被るし、まだ実際に行われた事はないが、校則違反をした者が反省の色が無い場合なんか、皆の前で公開で罰を受けさせます、ってことで、それ以外はダメだってことだね」
「つまり、〝公開処刑〟という訳ですか?みんなの前で裸にされるとか・・・・・」
幾分、青ざめながら訊く僕に、部長は首を振って答える。
「〝公開処刑〟とは物騒な物言いだね。それに、この施設では不文律になっていて、『校則』にも載っていないし、文章化はされていないが、『生徒役』特に『女子生徒役』の服は脱がさない事が、暗黙のルールになっている」
「・・・・・はあ」
今一つ、ピンと来ていない顔で、曖昧に頷く。
「折角、恥ずかしい恰好をしたい・見せたい者と、そういう者見たい人間が集まっているんだ、簡単に脱がしたら勿体ないし、意味がないだろう?
それに、実例がないと言った通り、実際に行われるとき、何をするかは決まってないんだ。まあ、その時は当事者達で何をするかを決めるんだろうな・・・・・」
「・・・・・・」
明後日の方を向いてそう言う部長に、なんと返事をしたらよいか分からなくなって、僕は黙り込んだ。
「さて、もう質問はないかな?ないなら・・・・・」
「あっ、いえ・・・・・あと、一つと言うか三つほど・・・・・」
少しばかり言葉を失っていた僕は、その台詞に慌てて声を上げた。
「なんだい?」
「この〝『授業』に不要な物品の持ち込みをしないこと。例・玩具・アクセサリー〟となっていますが、これって・・・?」
僕の言葉に、部長は意味ありげな笑みを浮かべる。
「〝大人のおもちゃ〟のことさ。・・・だから、見つかったら〝その物〟を使って罰を受けるんだ」
「え・・・・・?」
その返事に僕は部長の顔を、まじまじと見返してしまう。
「ふふふ・・・・・分からないかい?玩具のバイブを持ってきたら、そのバイブで虐められるし、コックリングなどのアクセサリーを着けていたら、ペニクリを虐められるんだよ・・・・・」
声を潜めて言う部長の台詞に、僕はゴクリと喉を鳴らした。
「そ、それで、〝この校則を違反した者は『懲戒室』送りとする〟となってますが、『懲戒室』ってなんですか?今日見た施設内にはありませんでしたけど」
慌てて話を逸らそうと、些か早口になりながら訊く僕に、部長は笑みを深めた。
「『懲戒室』というのは、いわゆる〝お仕置き部屋〟さ。第二校舎の二階にある」
「・・・・・ああ、〝役員以上専用〟の・・・・・」
そう言えば、あそこだけは案内されていない。
「どんな〝お仕置き〟をされるかは、想像に任せるよ・・・・・」
その表情と〝お仕置き〟と言う言葉に、僕は想像―――いや妄想―――を膨らませて、ずっと半勃ちだったペニスが大きくなってゆく。
「それと〝『生徒指導室』・『懲戒室』へ生徒を呼び出す際は、必ずその理由を明確にするものとする〟ってどういうことでしょう?」
思わず浮かんだ妄想に、少しぼぅっとしたまま質問を続ける。
「・・・ああその、呼び出し理由の明確化と言うのは、校則違反をしたとか、成績が悪かったとかの・・・理由を皆に公表して、これから指導やお仕置きをしますよ、と言うのをはっきりさせる為だよ。
言われない理由で、虐められたり辱しめられたくはないだろう?」
「あ・・・はい・・・」
ぼぅとしたままのそんな表情を見て、ニヤリと笑った部長に、ブルマのお尻を撫でられて、僕は我に返った。
「あっ、・・・んんっ」
「何を、想像していたんだい?こんなにここを大きくして」
昼食時間にも程遠い為、食堂にも厨房にも誰もいないのをいいことに、部長は僕のブルマに包まれたお尻を撫でまわす。
「あぁ・・・部長、ダメです・・・・・、こんな場所でじゃあ〝校則違反〟になっちゃいます・・・・・」
「これぐらいなら大丈夫、スキンシップの範疇だよ。
それに〝校則〟にもあっただろう?〝『女子生徒』は、『男子生徒』や『教師』その他の者とのスキンシップを欠かさないこと〟って」
言いながら、部長の手が徐々にペニスに近づいてくる。
「あぁっ・・・・・そんな・・・」
「それより、まだ答えてないよ。何を想像してペニクリをてたんだい?」
「・・・・・それは・・・・・」
ゆっくり近づく部長の手から目が離せなくなる。
「ほらほら、早く言わないとペニクリに触れてしまうよ・・・」
“・・・・・嘘だぁ!言っても触るくせにぃ!・・・・・”
内心の叫びとは裏腹に、口から漏れるのはこらえるような喘ぎだけ・・・・・。
「それとも、触ってほしいのかな?」
「あぁ・・・・・あ、頭の後ろで・・手を組まされて、う、動かない・・様に言われて、身体検査だと・言って身体中をまさぐられたり・・・・・壁に・手を着いて・・お尻を突き出すポーズに・・されて叩かれたり・・・するのを、想像してましたっ!・・・・・」
羞恥心を煽る為なのだろう、わざと口にさせられた台詞に赤面する。
「ふふん・・・こんな風にかい?」
「あぁん、やぁ・・・」
案の定、止める事無く僕のペニスに触れた、部長の手に弄られる。
「ふふ・・・ほら見てごらん、しっかりモニターに映っているよ」
「ああっ!・・・やっ!」
いつの間にか、僕の背後に廻った部長に、身体ごとカメラの方へ向けられ、ペニスと乳首を捏ね廻されて、悶えるさまがモニターに大写しになっている。
「やぁん!・・・・・ダメぇ!ぶ、部長・・・やめ、て・・・今日・は・・替えを持ってきてないっ!・・・・・」
このままいじられ続ければ、絶頂かされてしまうし、そうならなくてもカウパーで汚れてしまう。
ブルマの替えを持ってきていない事を後悔しながら、結構必死になって拒む僕に、部長はあっさりと言った。
「大丈夫だよ。ここの購買部に、ブルマは売ってるからね。汚してしまったら、お詫びに買ってあげよう・・・」
「・・・えっ?」
今日、案内された施設内にそんなものは無かった。一体どこに?と思っていると、部長が耳元に口を寄せてくる。
「正面玄関のカウンターが購買部になっているんだよ、尤も売っているのはブルマや水着やレオタードなどで、文具や制服なんかはないがね・・・」
それはそうだろう、座学の授業も制服もないのだから当然だ。
「あぁん・・・そん・・な・・・・・」
「ブルマなら、結構な品揃えだと聞いているよ。学販ものからコスプレ用まで揃っているという話だ」
もうハッキリと僕の身体を愛撫しながら、そんな事を言ってくる。
「あふっ・・・あんっ!あぁぁ!・・・やんっ!」
その言葉に安心したせいか、部長の巧みな愛撫のせいか、僕の身体から徐々に力が抜け始める。
「ふふ・・・さて、そろそろ昼食の仕込みの時間だ、このままここで続けたら〝校則違反〟になってしまうし、君も歩けなくなりそうだね。
場所を変えて〝介抱〟してあげよう」
「あ・・・・・」
わざとらしく言いながら、部長は僕の肩を抱くようして、右手はしっかりペニスを弄りながら、食堂の外へと連れ出した。
傍から見ると、具合が悪くなった生徒を、保健室にでも連れて行く『教師』のようだ。
「あ・・・ここ・・・」
そして、予想違わず連れて行かれたのは『保健室』だった。
入室時に『治療中』の札―――後で知ったが、この札をげている際は、行為中なので、入室厳禁なのだそうだ―――を提げて鍵をかけると、部長は僕をベットに連れて行く。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ベットに並んで腰掛けると、部長の本格的な愛撫が始まった。
「あんっ!」
耳朶を甘噛みされ、そのままうなじに舌が這うと、身体にぞくぞくっとした痺れが走る。
「あぁっ!あぁぁっ!・・・・・」
体操服の裾から差し込まれた手が、直に乳首を捏ねり抓まれる。
「ひゃっ!ひぃん!・・・あぁん!」
背後に廻った手が、ブルマの尻を揉みしだき、次いで密着するように抱き寄せた手が前に廻ってペニスを引っ掻くように刺激する。
「ああんっ、あっ!あぁっ!ひぃん!」
すると、暫くして部長が僕の手を自らの股間に導いた。
「・・・・・!?」
いつの間に取り出したのか、部長のそそり立つ肉棒を握らされる。
「あっ・・・・・・」
「扱きなさい・・・・・」
優しい口調でそう言われ、素直に肉棒を扱きはじめた、僕の唇が部長の唇に塞がれる。
「んぷっ、んんっ、んむっ・・・・・」
少しの間、唇の感触を愉しんだ後、部長の舌が僕の口腔に侵入してくる。
「んんっ・・・んむっ・・・むぅっ・・・ふっ・・・」
そのまま暫し愛撫とディープキスを続けると、不意に唇を離した部長が訊いてきた。
「・・・フェラは出来るかい?」
「ぷはっ・・・はぁはぁ・・・あ、あまり上手くないですけど・・・」
躊躇いがちに答える僕に、部長は頷くと優しく促す。
「咥えなさい・・・歯を立てないようにね」
「・・・はい」
そのまま膝枕をする姿勢で、部長の肉棒に舌を這わせ、フェラチオを始めた。
「ぴちゃぴちゃ・・・んっ・んぐっ・・・」
「おおぉぉぉ・・・・・」
そして、部長の手も休みなく、僕のブルマに包まれた尻を愛撫し続ける。
「んぐっ、んぐっ、んぐっ、んぐっ、んぐっ・・・・・んんっ!」
そして束の間、手が離れたかと思うと、再び触れたとき、妙なぬめりを帯びた指が、ブルマの裾から差し込まれた。
「んんっ?・・・んぐっ、んぐっ、んぐっ・・・ううんっ!」
その指は容易く尻の割れ目に達すると、狙いすまして僕の窄まりに辿り着いた。
「うぅん!ふぅ!・・・ぷはっ!・・・だめぇ!」
「続けなさい・・・・・」
菊門アナルを解すように、なぞるような愛撫をしながら、部長が僕の頭を押さえた。
「んぷっ、んぐっ・・・・・」
「おお、おお、いいぞぉ・・・・・」
やがて、解れてきた僕の菊門アナルに、指が一本・二本と侵入してくる。
「んぐっ、んぐっ、ううんっ!・・・んぐっ、んんっ!・・・んぐっ、うぅんっ!」
そして、三本目が侵入はいり掻きます頃には、ぼくの菊門アナルはすっかり解されていた。
「ふうん・・・んぐっ、んぐっ・・・ふぅぅん!・・・んぐっ・・・ぷは・・・・・」
「よし、もういいぞ・・・・・ベットに・・・・・」
言ってフェラを止めさせ、ベットに上がらせる。
「あっ・・・・・」
「前からがいいか?それとも後ろからがいいか?」
肩に手を置き、優しく押し倒しながら訊いてくる。
「あぁ・・・・・うしろ・から・・・・・」
「・・・よし、では念のため・・・」
そう言って、ブルマを捲り上げ剥き出しにした菊門アナルに、ローションを垂らす。
「・・・つめたっ、・・・あ・・・・」
次の瞬間、熱く硬い肉棒が、僕の菊門アナルにあてがわれた。
「あ、あぁ・・・おっきいの・・・挿入はいってくるぅ・・・・・ひゃあん!」
菊門アナルを押し広げて、侵入してきたかと思うと、一気に刺し貫かれる。
「ひっ!ひいぃぃぃぃん!!」
肉棒の根元あたりまで一気に挿入いれられ、快感が背を駆け昇る。
「あっ、ああっ!」
そのまま力強いグラインドが、菊門アナルの奥を突いて、僕は仰け反った。
「あっ!・・・あっ!・・・ああっ!・・・あぁんっ!」
一突き毎に菊門アナルの奥を蹂躙する肉棒に、僕は喘いだ。
「おおぉ!」
「あっ!・・・あぁんっ!・・・ひっ!ひゃぁ!・・・」
一向に休むことなく、僕の乳首とペニスを虐める部長の手と、肉棒に翻弄される菊門アナルに声を上げる。
「あぁ、ああん!・・・やぁっ!・・・ああっ!・・・だめぇ!・・・」
力強くリズムカルに突き込まれる、肉棒に我を忘れ仰け反る。
「あぁん!ひゃあん!!」
と、不意におとがいつかまれると、唇を奪われる。
「んむっ!・・・あんっ!・・・んぐっ!・・・あぁん!」
どちらから舌を絡めたのかは、もう判らなかった。
より肉棒を感じようと、菊門アナルを締めたとき、体内なかで膨張した肉棒が爆ぜた。
「おぉぉ!・・・イッ!イクッ!!」
「ああっ!あぁぁぁぁっ!・・・・・」
菊門アナルの奥で、熱い塊が凄い勢いで放出されるのを感じながら、僕のペニスの先端からカウパーが滲み出す。
「あぁ・・・、あぁ・・・ん」
微かに身体を痙攣させながらも、もどかしさを・・・物足りなさを感じる反面、僕は一息ついて安堵した。
“・・・お、わった・・・?”
身体の奥に残る疼きに、残念さを感じながらも力を抜こうとした時、僕はある事に気付いた。
“・・・ぬ・か・・ないの・・・・・えっ?・・・萎え・てない・・・!?”
射精には至らぬまま、大量のカウパーを滲ませ萎えはじめた、僕のペニスと違い部長の肉棒は硬いままだ。
「っ!!」
と不意に、僕の身体が引き起こされ、肉棒と繋がったままの菊門アナルを基点に、部長の膝の上に座らされる。
「ひぐっ!!」
自らの重みで、今までより深く突き込まれた肉棒に、僕は硬直した。
“・・・そんなぁ、・・ま・さか・・・!?”
「ほら、まだだよ・・・」
「ひいぃん!」
いわゆる背面座位で、下から突き上げられる。
「ほら、何してる?・・・もっと、尻穴を締めなさい」
「ひあぁ・・・・・」
乳首とペニスと菊門アナルを同時に責められ、自然とペニスをてて尻穴を締めてしまい、硬く熱い肉棒を感じてしまう。
「あぁん!あんっ!・・・・・」
と、先程の後背位との体位の違いから、ゴリッと今までと違う場所を、擦り上げられる。
「ひぃぃ!ひんっ!」
「ほら、もっと尻穴を締めないか」
言って乳首を抓り上げる。
「いっ!いぃぃぃん!」
その刺激に声を上げる僕に、部長は力強く腰を突き上げた。
「ふっ、ふっ、ふっ・・・」
「あっ!ああっ!あぁんっ!」
菊門アナルの内壁を擦り上げられる快感に、ペニスをてて、更に菊門アナルを締め付ける、ループに陥って僕は悲鳴のような喘ぎを上げ続ける。
「ひいぃん!ひぃっ!ひぃぃぃぃぃっ!・・・・・」
「おっ・・・おおっ・・・おお・・・イっ・イクッ・・・おおおっ!!」
[ひゃあぁぁぁぁぁん!イッ・・・イクッ!いっちゃうぅぅぅ・・・!]
力強いグラインドの後、一際強い一突きに僕は仰け反り硬直した。
ピーンと爪先の先まで伸ばし、菊門アナルの中に放たれる熱い白濁液を感じると共に、僕は絶頂を感じてブルマの中に思いっきり射精していた。
「ああぁぁぁぁぁ・・・・・」
「ふう・・・・・」
先程の一回目の放出とは、比べようのない快感に、ビクッビクッと身体を跳ねさせたあと、力が抜けてベットに倒れ込む。
と、射精の途中だった、部長の肉棒がブルマの裾に引っ掛かり、ブルマの中に残りのザーメンを盛大に注ぎ込まれる。
「あぁぁぁぁ・・・・・あつぃ・・・・・」
余韻に細かく身体を震わせる僕を暫く眺めた後、ブルマに指を差し入れると、裾の直してピシャンと音を立てて指を離した。
「ひゃっ・・・・・」
「ほら、あと始末だ。・・・こちらに来なさい」
言われて力の入りにくい身体を、ノロノロと起こしてベットを降りると、ベットの縁に座り直した部長の前にガクガクする足で何とか廻り込む。
すると何を思ったのか、部長が僕のブルマのウエスト部分を摘んで引き上げた。
「ひゃぁん・・・・・、気持ち悪いぃ・・・・・」
途端に、自分の精液でヌルヌルになったブルマの感触に呻く。
「ふふ・・・本当か?君のペニクリはそうは言っていない様だが・・・」
「あぁぁん!いやぁ・・・・・」
おぞましいはずのその感触に、射精直後のペニスが過剰反応して、ビクンッと跳ねる。
「ほら、正直に言いなさい。本当に気持ち悪いのかね?」
「あぁん、ヌルヌルしますぅ・・・」
半ばうわ言のようにそう言うと、今度は僕の背後に手を廻して、ブルマの後ろを引き上げる。
「ひゃあん・・・・・」
今度は、にゅるりと尻の割れ目に食い込む感触に、喘ぎとも呻きとも分からない声を漏らしてしまう。
「ふふ・・・ほら浸っていないで、跪いて綺麗にしなさい・・・」
「あぁ・・・・・はぁぃ・・・・・」
返事をして、半ばくずおれる様して跪くと、僕は部長の肉棒に舌を這わせた。
「・・・おお、上手いぞ・・・、そう、尿道の中に残ったものも吸い出しなさい」
「んむっ、んんっ、・・・」〝ぴちゃ、ぴちゃ、ずずず・・・〟
そうして暫しの間、部長の中に残ったものを吸出し、僕は丹念に舐め上げた。
「・・・よぉし、もういいぞ・・・」
「ぷふぁ・・・・・」
やがて、充分にお掃除フェラを行ったと思ったのか、部長の言ったその台詞に、僕はフッと眠気を覚えて意識を手放した。


「ううん・・・・・」
見慣れぬ木目の天井を見上げて、僕は目を覚ました。
「・・・・・あ・・・・・?」
「おお、気が付いたか?」
白いカーテンに周りを囲まれた保健室のベット、その傍ら座る部長が僕の顔を覗き込んだ。
「・・・あ、部長」
「大丈夫か?少し調子に乗りすぎたみたいだ、連続はキツかったか・・・」
済まなさそうに言う部長の顔を見て、僕は先程のお掃除フェラの後に、何が起こったのかを思い出した。
「あ、あの・・・実は・・・そ、その、さっきのは気を失ったんじゃなくて・・・眠くなって・・・」
身体を起しつつ、気まずさを感じながらそう言うと、部長はちょっとだけ呆けたような顔をした。
「は?・・・寝てただけ?」
「は、はい・・・あの、実は前日あまり寝てなくて・・・」
心配してくれた部長に、別の恥ずかしさを感じて、俯き加減に返事をする。
「そりゃあまた、どうして・・・?」
「・・・きょ、今日ここに来る事の、・・・そ、その不安と期待に・・・」
そんな僕の答えに、部長はぽかんとした顔をする。
「・・・そんな、遠足前の小学生みたいな・・・」
「・・・・・すみません」
俯けた顔を赤くしてそう言う僕に、部長は小さく吹き出した。
「ぷっ!くく・・・・・そうか、そんなに楽しみにしてくれたのか・・・・・ぷぷっ!」
「・・・・・・」
気まずさに顔を上げられない。
「まあ、具合が悪くなった訳じゃないならよかった。・・・それで、立てるかい?」
「あ、はい・・・大丈夫だと思います・・・」
言われて腰をずらそうとした途端、尻の辺りにぬちゃとした感触が広がった。
どうやら寝ている間に、水気が失われ粘性が増したらしい、ブルマの中の不快感に眉を顰める。
「・・・・・ああ、ちょっと待っていなさい・・・・・」
そんな僕の様子に気付いて、部長はカーテンの外に出ていくと、程なくして洗面器と何枚かのタオルを手に戻ってきた。
そうしてベット脇にある、湯おけスタンド―――病院の診察室にあるような―――に洗面器を置き、濡れタオルを絞ると僕に渡してくる。
「ほら・・・これで、身体を拭いて。・・・これに穿き替えなさい」
言って乾いたタオルと共に、小さな紙箱を渡される。
「あ、有難うございます・・・・・これって?」
「君が休んでいる間に、購買部に行って来た。僕の趣味だが、そのままよりは良いだろう?」
そう言われ、箱を開けて中身を取り出してみると、ポリエステル製の光沢のある白ブルマが入っていた。
“・・・こんなの穿いたら、汗で透けそう・・・ううん、透けなくても股間が目立っちゃわない!?”
「さあ、さっさと着替えなさい」
手の中の白ブルマに、再び赤面する僕を愉しげに見た後、部長がカーテンの外に出て行くとそう言った。
“・・・あぁ、もうっ!”
初めから、こうする心算つもりだったのか、只の成り行きか・・・。
“最初は大人し目のブルマでいきたかったのに・・・”
しかしこうなっては仕方ない、下半身露出で歩くわけにもいかないと、僕は諦めて着替えることにした。

着替え終わり、カーテンを開けておずおずと出てゆくと、椅子に座って待っていた部長が、目を細めて笑顔になった。
「ほ~、なかなかいいね。そうしていると、下着が見えてる様だよ」
「っ~~~~~!」
体操服もジャージも、今時のダボッとしたものと違い、ウエスト辺りまでしかない丈なので、裾からブルマがバッチリ見えている。
「そういえば、最初に見た時もそうだったけど、ブルマの中にシャツをインしないんだね・・・何故だい?」
「・・・あ、その、・・・ブルマのウエスト部分が、モコモコになるのが嫌で・・・」
今もジャージの裾から僅かにはみ出している、体操服のシャツを指差し、部長が聞いてくる。
「あ、あの・・・・・この着方だと不味いですか・・・?」
「いいや、そこまで『校則』で規定されていないから大丈夫だよ」
あっさり言って、愉しげな顔をする。
「・・・それより、そこでゆっくり身体を一回転させてくれないか?」
「~~~~~っ!」
何故か紺色に比べて、異様に恥ずかしくなる白ブルマ姿に赤面しつつ、言われた通りその場でゆっくりターンする。
「ほぉ~~~」
「・・・・・・」
嘗めまわす様な視線に、恥ずかしさと同時に痺れのようなモノが身体を走った。
「これから、沢山の人に見られるんだ、嬉しいだろう?」
「あぅぅ・・・・・」
羞恥心と共に湧き上がる興奮に、身体がゾクゾクする。
「さあ、それじゃあお披露目に行こうか」
「あっ・・・はい・・・」
部長はそう言うと肩を抱くようにして、僕を保健室から連れ出した。
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