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3章 騒動
お出掛け2
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馬車に揺られること数分。
目的の場所に着いたらしく、馬車が止まった。
「さぁ、行こうか」
そう言って降りたエルオリントに続き、3人も馬車を降りた。
「ここからは、馬車よりも歩いた方が自由に行動できるし、馬車を置くところも近くにあるしね」
そう3人に説明をした後、エルオリントは尋ねた。
「さて、これからどこに行こうか?」
3人は「うーん…」と唸りながら、首を傾げた。
「はいはーい」
すると、ロンが手を挙げてアピールをした。
「はい、ロン」
「僕、市場に行きたいでーす!市場だったら、色んなものあるし、掘り出し物もあるかもだし……どうでしょうか?」
ロンの意見に、他の二人も頷いた。
それを見て、エルオリントは言った。
「それじゃあ、市場に向かおうか」
『はい!』
そうして4人は、市場に向かって歩き出した。
市場を回っていると、ランはあるものに目を留める。
それを見た瞬間、「これだ!」と思ったランは、エルオリントに声をかける。
「あの、エルさん。買ってきたいものがあるんですけど、いいですか?」
「いいよ。じゃあ私達は、店の外で待ってるからね」
エルオリントの言葉にランは頷き、急いで商品を買いに行った。
レンは、あるものを見ていた。
レンが動かないのを不思議に思ったロンがその視線の先を見て、悪戯に微笑んだ。
「えー?レン、それ欲しいのぉー?そーゆーのあんまり買うとこ見たこと無いけど、もしかしてー?」
「なっ!?う、うるさいっ!これは、決して俺の為ではなくてだな………」
「クレーク王子のため?」
「はぁーっ!?そ、そんな訳ないだろ!?」
「いいんだよ?隠さなくて。僕もなんか買おっかなーって思ってるし」
そう言って離れていくロンを見ながら、レンは急いで会計を済ませた。
「おぉー、これはいいかもしれない……」
そう呟いたロンの手には、ある商品が握られていた。
その商品を見たエルオリントは、ロンに尋ねた。
「それ、買ってきますか?」
「はい!いいですかー?」
「いいですよ。タナーク王子もきっと喜びます」
「ホントですかぁ!じゃあ、買ってきまーす!」
そう言ってロンは、軽い足取りで会計をしに行った。
こうして、4人のお出掛けは無事に終了した。
目的の場所に着いたらしく、馬車が止まった。
「さぁ、行こうか」
そう言って降りたエルオリントに続き、3人も馬車を降りた。
「ここからは、馬車よりも歩いた方が自由に行動できるし、馬車を置くところも近くにあるしね」
そう3人に説明をした後、エルオリントは尋ねた。
「さて、これからどこに行こうか?」
3人は「うーん…」と唸りながら、首を傾げた。
「はいはーい」
すると、ロンが手を挙げてアピールをした。
「はい、ロン」
「僕、市場に行きたいでーす!市場だったら、色んなものあるし、掘り出し物もあるかもだし……どうでしょうか?」
ロンの意見に、他の二人も頷いた。
それを見て、エルオリントは言った。
「それじゃあ、市場に向かおうか」
『はい!』
そうして4人は、市場に向かって歩き出した。
市場を回っていると、ランはあるものに目を留める。
それを見た瞬間、「これだ!」と思ったランは、エルオリントに声をかける。
「あの、エルさん。買ってきたいものがあるんですけど、いいですか?」
「いいよ。じゃあ私達は、店の外で待ってるからね」
エルオリントの言葉にランは頷き、急いで商品を買いに行った。
レンは、あるものを見ていた。
レンが動かないのを不思議に思ったロンがその視線の先を見て、悪戯に微笑んだ。
「えー?レン、それ欲しいのぉー?そーゆーのあんまり買うとこ見たこと無いけど、もしかしてー?」
「なっ!?う、うるさいっ!これは、決して俺の為ではなくてだな………」
「クレーク王子のため?」
「はぁーっ!?そ、そんな訳ないだろ!?」
「いいんだよ?隠さなくて。僕もなんか買おっかなーって思ってるし」
そう言って離れていくロンを見ながら、レンは急いで会計を済ませた。
「おぉー、これはいいかもしれない……」
そう呟いたロンの手には、ある商品が握られていた。
その商品を見たエルオリントは、ロンに尋ねた。
「それ、買ってきますか?」
「はい!いいですかー?」
「いいですよ。タナーク王子もきっと喜びます」
「ホントですかぁ!じゃあ、買ってきまーす!」
そう言ってロンは、軽い足取りで会計をしに行った。
こうして、4人のお出掛けは無事に終了した。
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