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3章 騒動
分かったこと
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3人は、一昨日あったことをすべて話した。
その話を、レインとルオネットは真剣な面持ちで聞いた。
話し終わると、レインは深いため息をついた。
「あいつら、まだ捕まってなかったのか…」
レインの言葉に、3人は確信した。
「じゃあやっぱり、僕たちを誘拐した人って…」
「母さんの話に出てきた人と同一人物…ってこと?」
「最低だねー………一度のみならず二度も同じことをするなんて……僕達だからああやって対処できたものの、女の子だったらって思うと…………」
しばらく黙っていると、状況がいまいち分かっていないリンが口を開いた。
「ねーねー、お兄ちゃん!遊ぼ!」
どうやらみんなの話が理解できず、退屈だったようだ。
ランは「うーん」と唸りながら部屋を見渡した。
面会室は広い。しかし、広いだけで遊ぶものが何もない。
「なにで遊びたいの?」
ランがリンに聞くと、リンは笑顔で言った。
「えっとねー、お散歩がしたいの!それでねー、お庭に行って、お手紙のお花が見たいの!」
リンの言葉にランは困った顔をして、レインの方を見た。
勝手に面会室を出ていっていいのだろうか。自分には判断ができない。そこで、レインに助けを求めたのだ。
しかし、レインもランと同様だった。
面会だけならまだしも、庭に行ってもいいのかどうか、分からない。
2人で困った顔をしていると、ノックもなしにドアが開いた。
その話を、レインとルオネットは真剣な面持ちで聞いた。
話し終わると、レインは深いため息をついた。
「あいつら、まだ捕まってなかったのか…」
レインの言葉に、3人は確信した。
「じゃあやっぱり、僕たちを誘拐した人って…」
「母さんの話に出てきた人と同一人物…ってこと?」
「最低だねー………一度のみならず二度も同じことをするなんて……僕達だからああやって対処できたものの、女の子だったらって思うと…………」
しばらく黙っていると、状況がいまいち分かっていないリンが口を開いた。
「ねーねー、お兄ちゃん!遊ぼ!」
どうやらみんなの話が理解できず、退屈だったようだ。
ランは「うーん」と唸りながら部屋を見渡した。
面会室は広い。しかし、広いだけで遊ぶものが何もない。
「なにで遊びたいの?」
ランがリンに聞くと、リンは笑顔で言った。
「えっとねー、お散歩がしたいの!それでねー、お庭に行って、お手紙のお花が見たいの!」
リンの言葉にランは困った顔をして、レインの方を見た。
勝手に面会室を出ていっていいのだろうか。自分には判断ができない。そこで、レインに助けを求めたのだ。
しかし、レインもランと同様だった。
面会だけならまだしも、庭に行ってもいいのかどうか、分からない。
2人で困った顔をしていると、ノックもなしにドアが開いた。
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