9 / 11
微笑ましい二人
しおりを挟む
身体の痛みと違和感で目が覚める。
痛い。めっちゃ痛い!下半身がプルプルする。動かすのがやっとだ。
まだナニか挟まっているような感覚がする。縁はヒリヒリするし奥はジンジンする。
俺を満身創痍にした張本人は隣で穏やかな寝息を立てていた。
寝ながらも俺のお腹と腰に腕を回しがっつりホールドしている様はさすがセフィアスだ。
俺は隣に眠る最愛の人を見て、ひっそりと笑みを浮かべた。
眠る横顔は普段よりも幼く、昔の面影をはっきりと感じ、懐かしい心地になる。
「…ぅ……ん……」
昔の記憶に想いを馳せそうになった時ブルーの髪がさらりと音を立て、長い睫毛の奥から黄金色の瞳が現れた。
「おはよう、俺のリュカ」
寝起きの気怠げな雰囲気はそのままに、セフィアスはふわりと微笑んだ。
甘さを孕んだ目に見つめられ、色気駄々な顔と漏れ掠れた低音で囁かれると、腹の奥が疼いて後ろがきゅっと締まってしまう。
「っ……ん、ぁ………おはよう、セフィアス」
身体の奥に宿った燻る灯火を無視して、挨拶を返す。
最愛の人と同じベッドで夜を過ごし、朝を迎える。
それは当たり前のようで難しい。
幸せな景色に目に涙が溜まり、溢れそうになりながら俺の顔には自然と笑みが溢れたていた。
痛い。めっちゃ痛い!下半身がプルプルする。動かすのがやっとだ。
まだナニか挟まっているような感覚がする。縁はヒリヒリするし奥はジンジンする。
俺を満身創痍にした張本人は隣で穏やかな寝息を立てていた。
寝ながらも俺のお腹と腰に腕を回しがっつりホールドしている様はさすがセフィアスだ。
俺は隣に眠る最愛の人を見て、ひっそりと笑みを浮かべた。
眠る横顔は普段よりも幼く、昔の面影をはっきりと感じ、懐かしい心地になる。
「…ぅ……ん……」
昔の記憶に想いを馳せそうになった時ブルーの髪がさらりと音を立て、長い睫毛の奥から黄金色の瞳が現れた。
「おはよう、俺のリュカ」
寝起きの気怠げな雰囲気はそのままに、セフィアスはふわりと微笑んだ。
甘さを孕んだ目に見つめられ、色気駄々な顔と漏れ掠れた低音で囁かれると、腹の奥が疼いて後ろがきゅっと締まってしまう。
「っ……ん、ぁ………おはよう、セフィアス」
身体の奥に宿った燻る灯火を無視して、挨拶を返す。
最愛の人と同じベッドで夜を過ごし、朝を迎える。
それは当たり前のようで難しい。
幸せな景色に目に涙が溜まり、溢れそうになりながら俺の顔には自然と笑みが溢れたていた。
65
お気に入りに追加
254
あなたにおすすめの小説


禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。


男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。

「じゃあ、別れるか」
万年青二三歳
BL
三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。
期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。
ケンカップル好きへ捧げます。
ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。


学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医
ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。
筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる