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家宝は寝て待て
しおりを挟む唯一外に繋がる外門は騎士だらけ。寮内も学園内も窓に鉄格子が嵌められ、逃走防止に一役買っている。
ムリだよ!ちくしょう!!
ここから逃げ出そうなんて至難の業。
俺は既に脱出を諦めて、子作りを受け入れていた。
願うとすればただひとつ。
前世も今も俺はノーマルだから突っ込まれるは勘弁したい。攻め希望です。
伴侶は受けでありますように。
そーいうことで、今日はもうおやすみなさい。明日、伴侶がわかるそうです。
鉄格子の隙間から覗く朝日の眩しさに目が覚める。
はい、おはようございます。
お待ちかねの伴侶の日です。昨日の今日でわかっちゃうんですね、はやいです。
(あぁ…俺誰に向かって喋ってんの…)
コンコン
扉を叩く音がする。
きっと昨日の騎士の方でしょう。伴侶探しの結果を知らせに来てくれたに違いありません。
(ほんと、誰に向かって喋ってんの?俺…)
ベッドから腰を上げ、背中と手に冷や汗を感じながら、どきどきしながら扉を開けた。
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