愛が重い！がデフォルトの世界で、僕は愛を知る

本編

学園生活、始まります！ side:

side.???

「聞きましたか、会長。今年の新入生に例の子がいるらしいですよ。伝説とまで謳われたあの方の御子ですから、相当優秀なんでしょうねぇ」

「………あぁ、そうだな」

「第二王子も入学しますし、何か面倒ごとにならなければいいんですけどねぇ」

「あぁ…」

「……はあぁ。相変わらずですね、会長も。これだから氷の貴公子なんて言われるんですよ」

「……？そうなのか」

「あれほど言われてて気がつかなかったんですか！？………ほんと、自分のことに関してはとことん鈍いですよね、会長」

ﾊﾞｻｯ、ﾄﾞｽッ

「よいしょっと。これ、本日分の会長宛てのラブレターです。どうしますか？」

「いつも通りにしてくれ」

「はいはい、畏まりました。Ω達もほんっと懲りないですよねえ。会長には運命の番がいるってのに」

「だが、まだ出会ってないからな。どうなるかはわからん」

「でも、そのうち出会うんですよね。いいなぁ～俺も運命の子に出会いたい。…あ！もしかしたら新入生の中にいるかもしれませんよ。案外身近にいるって言いますし」

「……そうだといいが」

「ふぅ～ん？まぁ何にせよ、今年も忙しくなりそうですねぇ」

「………あぁ、そうだな」