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一年目 春
GW① 【人間不信】
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彼の話によると、私は弱々しく笑った後、彼にキスをしようとしたところで気を失ってしまったのだそうです。
実は、『 グサッ!』っといった瞬間に、下腹部を思いっきり蹴り上げられたような激痛が走って、目の前なのか頭の中なのか分からないのですが、星がパチパチと輝いて・・・彼を見詰めていた視界が遠のいて行くような感じで、ブラックアウトしていったのでした。
彼に介抱して貰って、彼の上で仰向けで抱き抱えて貰って、湯船に浸かってる状態で、私は意識を取り戻しました。
「 あ・・・あれ?」
「 良かった・・・意外と早く気が付いたね」
「 コウ・・・私、どうしたの?」
「 俺のを騎乗位で根元まで一気に入れて、気絶したんだよ。
覚えて無い?
身体、大丈夫?
痛みは無い?」
彼に言われて、下腹部に残る鈍痛の原因を思い出しました。
「 大丈夫・・・痛みは無いみたい」
ちょっと嘘つきました。
「 本当かよ?
物凄く痛そうにして、急に意識を失ったから、大量出血でもしてるんじゃないかって心配になって、確認したけど出血はして無さそうだったけど、馬鹿をするにも程があるだろ」
「 確認?」
「 そう、確認はしたよ」
「 どうやって?」
「 どうやってって、中を見たんだけど」
「 中って、私のアソコの中を見たの?」
「 うん」
「 ・・・馬鹿じゃないの!
私が意識ないからって、中を見るなんて・・・馬鹿!スケベ!変態!最低!」
私、顔を真っ赤にしてたと思います。
彼に抱き抱えられながら、半身になって、彼の胸をグーで何回か叩きました。
「 いや、そうしかやりよう無いだろ!
怒るなよ!」
「 もう・・・泣きそう」
「 いや、それより、もうこんな事、絶対にするなよな!
めっちゃくちゃ心配したんだからな」
「 貴方が、私を不安にするからでしょ!」
「 いや、さっきまで不安になってたの俺なんだけど・・・」
「 馬鹿じゃないの!
貴方が不安になったら、女の私は、その何倍も不安になるんだから!」
「 そうなんだ?」
「 当たり前でしょう、私は貴方のモノなのよ。
貴方が私の居場所なの。
貴方を頼りにしてるの。
その貴方が不安になったら、私はその何倍も不安になるの。
分かる?」
「 そうだよな、ゴメン」
「 私の御主人様って自覚あるの?
貴方の不安を払拭するには、あーするしか方法ないって思ったの!
凄く怖かったんだから!
こんな事、貴方に出来る?」
「 いや、君の為に命を張る覚悟は出来てるよ。
何かあったら、俺の命に替えても守って見せる!って思ってる。
けど、それとこれとは、ちょっと違うだろ」
「 どうかしたら、病院行きかもって、覚悟してやったんだから。
もう・・・私を不安にさせないで!」
って、私、そこで大泣きしてしまいました。
「 私・・・私、貴方のモノなんだから・・・もっとギュッっとして・・・離さないで・・・よ。
他の男が現れても・・・私が目移りなんて出来ないくらい・・・私をしっかり捕まえといてよ~!」
って、泣きながら大声で言って、彼に向き直って、抱き着きました。
すると、彼は私を抱き留めてくれたのですが、大きな浴槽なので、彼は中で滑ったみたいで、私諸共、湯船の中に沈んでしまいました。
私、そのままお湯の中で彼にキスをしてました。
けど・・・幸志郎は、必死の形相で藻掻いて、私を抱き抱えるようにして、お湯から跳ねるように起き上がって
「 ゲホッ!ゲボッ!水・・・飲んだ・・・鼻入ったし・・・くぁっー鼻痛い・・・もう今日のミユ、何から何までやり過ぎやろ~」
って、暫く苦しむ事に・・・。
「 ゴ、ゴメンなさい」
「 なんで、そんなに無茶苦茶するん?」
「 だって・・・さっきのコウに不安にされたのが・・・腹立たしくて・・・もっと・・・二人で今日を祝いたかったのに・・・」
「 祝う?って・・・あーそうか・・・そうだよな、俺達二人にとっては、そうなるよな。
っていうか、瀬田家にとっては、凄くおめでたい日なんだよな」
「 そうよ、今日は皆にとって、嬉しい日だったのに、誰かさんが不安になるから、こうなったのよ。
馬鹿なの?
まったく~、嫌んなっちゃう」
「 俺の事、嫌になった?」
「 なってないわよ、馬鹿!」
「 ゴメンな・・・俺、頑張るわ。
俺は、ミユの御主人様なんだよな。
不安になってる場合じゃないよな」
「 そうよ・・・私も貴方を不安にさせないように頑張るから」
こうして、彼と湯船に浸かりながら話していて、ついつい長湯してしまって、二人とも頭痛がしてきて、逆上せてる事に気が付いて、フラフラになりながら二人で床に着いて、眠りに着きました。
でも・・・この時、私は彼と付き合い出して初めて、彼の人間不信と繊細な心から来る弱さというのを実感しました。
いつもは、冷静で鉄のような芯の強さを感じていたのに・・・仕事の時も、車でドライブしてる時も、私と一緒に何処かに出掛けている時もそうなのに、この時の彼の自信の無い姿に驚きました。
けど・・・よく考えると、私と二人だけで部屋に居る時に、彼は弱さを見せていたのです。
彼は、彼なりに私の前では本当の自分に戻って、弱さを見せて甘えてくれて居た事に気付いたのでした。
でも、彼が私に本当に甘えてくれていた事が嬉しくて・・・胸がキュ~ンってなって、可愛くて愛おしくて・・・でも、こんなに彼に総てを捧げて生きてるのに、彼に絶対的な信用を得れていない事に、凄くショックを受けていて、精神的に不安定な中で、どうすれば彼の信頼を得れるのか?をモンモンと考えながら、彼の胸に顔を埋めて眠りました。
実は、『 グサッ!』っといった瞬間に、下腹部を思いっきり蹴り上げられたような激痛が走って、目の前なのか頭の中なのか分からないのですが、星がパチパチと輝いて・・・彼を見詰めていた視界が遠のいて行くような感じで、ブラックアウトしていったのでした。
彼に介抱して貰って、彼の上で仰向けで抱き抱えて貰って、湯船に浸かってる状態で、私は意識を取り戻しました。
「 あ・・・あれ?」
「 良かった・・・意外と早く気が付いたね」
「 コウ・・・私、どうしたの?」
「 俺のを騎乗位で根元まで一気に入れて、気絶したんだよ。
覚えて無い?
身体、大丈夫?
痛みは無い?」
彼に言われて、下腹部に残る鈍痛の原因を思い出しました。
「 大丈夫・・・痛みは無いみたい」
ちょっと嘘つきました。
「 本当かよ?
物凄く痛そうにして、急に意識を失ったから、大量出血でもしてるんじゃないかって心配になって、確認したけど出血はして無さそうだったけど、馬鹿をするにも程があるだろ」
「 確認?」
「 そう、確認はしたよ」
「 どうやって?」
「 どうやってって、中を見たんだけど」
「 中って、私のアソコの中を見たの?」
「 うん」
「 ・・・馬鹿じゃないの!
私が意識ないからって、中を見るなんて・・・馬鹿!スケベ!変態!最低!」
私、顔を真っ赤にしてたと思います。
彼に抱き抱えられながら、半身になって、彼の胸をグーで何回か叩きました。
「 いや、そうしかやりよう無いだろ!
怒るなよ!」
「 もう・・・泣きそう」
「 いや、それより、もうこんな事、絶対にするなよな!
めっちゃくちゃ心配したんだからな」
「 貴方が、私を不安にするからでしょ!」
「 いや、さっきまで不安になってたの俺なんだけど・・・」
「 馬鹿じゃないの!
貴方が不安になったら、女の私は、その何倍も不安になるんだから!」
「 そうなんだ?」
「 当たり前でしょう、私は貴方のモノなのよ。
貴方が私の居場所なの。
貴方を頼りにしてるの。
その貴方が不安になったら、私はその何倍も不安になるの。
分かる?」
「 そうだよな、ゴメン」
「 私の御主人様って自覚あるの?
貴方の不安を払拭するには、あーするしか方法ないって思ったの!
凄く怖かったんだから!
こんな事、貴方に出来る?」
「 いや、君の為に命を張る覚悟は出来てるよ。
何かあったら、俺の命に替えても守って見せる!って思ってる。
けど、それとこれとは、ちょっと違うだろ」
「 どうかしたら、病院行きかもって、覚悟してやったんだから。
もう・・・私を不安にさせないで!」
って、私、そこで大泣きしてしまいました。
「 私・・・私、貴方のモノなんだから・・・もっとギュッっとして・・・離さないで・・・よ。
他の男が現れても・・・私が目移りなんて出来ないくらい・・・私をしっかり捕まえといてよ~!」
って、泣きながら大声で言って、彼に向き直って、抱き着きました。
すると、彼は私を抱き留めてくれたのですが、大きな浴槽なので、彼は中で滑ったみたいで、私諸共、湯船の中に沈んでしまいました。
私、そのままお湯の中で彼にキスをしてました。
けど・・・幸志郎は、必死の形相で藻掻いて、私を抱き抱えるようにして、お湯から跳ねるように起き上がって
「 ゲホッ!ゲボッ!水・・・飲んだ・・・鼻入ったし・・・くぁっー鼻痛い・・・もう今日のミユ、何から何までやり過ぎやろ~」
って、暫く苦しむ事に・・・。
「 ゴ、ゴメンなさい」
「 なんで、そんなに無茶苦茶するん?」
「 だって・・・さっきのコウに不安にされたのが・・・腹立たしくて・・・もっと・・・二人で今日を祝いたかったのに・・・」
「 祝う?って・・・あーそうか・・・そうだよな、俺達二人にとっては、そうなるよな。
っていうか、瀬田家にとっては、凄くおめでたい日なんだよな」
「 そうよ、今日は皆にとって、嬉しい日だったのに、誰かさんが不安になるから、こうなったのよ。
馬鹿なの?
まったく~、嫌んなっちゃう」
「 俺の事、嫌になった?」
「 なってないわよ、馬鹿!」
「 ゴメンな・・・俺、頑張るわ。
俺は、ミユの御主人様なんだよな。
不安になってる場合じゃないよな」
「 そうよ・・・私も貴方を不安にさせないように頑張るから」
こうして、彼と湯船に浸かりながら話していて、ついつい長湯してしまって、二人とも頭痛がしてきて、逆上せてる事に気が付いて、フラフラになりながら二人で床に着いて、眠りに着きました。
でも・・・この時、私は彼と付き合い出して初めて、彼の人間不信と繊細な心から来る弱さというのを実感しました。
いつもは、冷静で鉄のような芯の強さを感じていたのに・・・仕事の時も、車でドライブしてる時も、私と一緒に何処かに出掛けている時もそうなのに、この時の彼の自信の無い姿に驚きました。
けど・・・よく考えると、私と二人だけで部屋に居る時に、彼は弱さを見せていたのです。
彼は、彼なりに私の前では本当の自分に戻って、弱さを見せて甘えてくれて居た事に気付いたのでした。
でも、彼が私に本当に甘えてくれていた事が嬉しくて・・・胸がキュ~ンってなって、可愛くて愛おしくて・・・でも、こんなに彼に総てを捧げて生きてるのに、彼に絶対的な信用を得れていない事に、凄くショックを受けていて、精神的に不安定な中で、どうすれば彼の信頼を得れるのか?をモンモンと考えながら、彼の胸に顔を埋めて眠りました。
応援ありがとうございます!
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