御主人様は痴漢で変態です!

TUCHINOKO

文字の大きさ
上 下
36 / 57
一年目 春

② 変態と甘い夜

しおりを挟む
結局、幸志郎と私は『槌の子』には戻らず、そのまま帰宅しました。

帰りの道すがら和樹さんと梨沙の事を話したりしていましたが、そんな中で

「コウ・・・昨日の朝も今朝も、列車内で私を・・・愛部してくるの・・・止めてくれない?」

「・・・やっぱり、嫌???」

「嫌・・・って訳じゃなくて・・・私が凄く濡れるの知ってるでしょう?
電車から降りたら・・・下着もストッキングも濡れちゃってて、後が大変なの」

「でも・・・君とあんなに密着してると・・・我慢できないよ。
君を愛してて、愛おしくて・・・抱き締めてると・・・スイッチ入っちゃって・・・君が好きだから・・・駄目かな???」

「・・・そんなに触りたいの?
最後まで出来ないのに???
おふざけでしてるのかと思ってた」

「最後まで出来なくても、君が俺の腕の中で感じてる姿を見てると・・・すごく萌えるんだよ。
美しい君が、必死に堪えながらも感じてる姿が・・・メチャクチャ好きなんだ」

「もう・・・馬鹿・・・変態なんだから・・・貴方の総てを受け入れるって決めたから・・・受け入れるけど・・・でも、貴方の手も濡れるでしょ?
大丈夫なの?」

「大丈夫じゃないけど・・・そのまま、誰にも当たらないように気を付けてるよ」

「まさかとは思うけど・・・それって、会社に着いたら、ちゃんと洗ってるのよね?
そのままだと不潔よ」

「まぁ・・・ね・・・勿体ないから、僕としてはそのままにしときたいんだけど・・・仕事の物に触れるからね、洗うしかないよね。
でも・・・洗う前に、君の香りを確認してから洗ってる」

「はぁ???馬鹿!!!変態!!!もう、私の知らない所で、そんな私の・・・恥ずかし過ぎる~馬鹿!馬鹿!変態!」

「君の総ては僕の物なんだろ?
好きにしたら駄目なの???
それに、変な匂いじゃないよ」

「・・・もう・・・好きにしたら良い・・・けど・・・でもね、あの後・・・したくならないの???
貴方のだって、大きくなってるじゃない」

「そりゃ、したいよ・・・でも・・・夜まで我慢する。
で、君に早く会いたくなる」

「・・・私・・・我慢するの辛い・・・の」

もう、私、恥ずかし過ぎて・・・この時は、顔が熱くなって、小声になっていました。

「そう・・・なんだ、ミユ、辛いんだ。
ごめん、そこまで気が回らなかった。
そっか、ミユもスイッチ入っちゃってるんだ」

「気付くの、遅いのよ。
あんなに濡れてるんだから当然でしょ!」

「あ、そっか、そうだよな。
アレが合図だよね」

「うん・・・だから、貴方のしたい事は受け入れるけど・・・貴方は、その後の気持ちはどうコントロールしてるのかな???って」

「我慢・・・君を思って我慢、それだけ」

「それが出来るんだ?」

「だから、早く仕事を済ませて、君に早く会いたいってなって、最近は定時退社が当たり前になってる」

って、笑顔になる彼。

「私は・・・必死なの・・・気持ちをコントロールするのが難しくて・・・困っちゃう」

「やめた方がいい???」

私は、頭を振って否定しました。

「なんとか、我慢出来るように頑張る。

けど、他の人の目も有るから・・・慎重にね」

「分かってる。
だから、凄くゆっくり優しくしてる」

「それは・・・分かってるけど・・・もう、変な癖を持ってるのね?」

「君が相手だからね。
君が人混みの中で、周りを気にしながら感じてる姿に、メッチャ萌えるんだよね。
ゴメンね」

「・・・そういうのが見たいのね」

「君が美し過ぎて、日頃から完璧で、特に仕事に行く時なんて、微塵の乱れも許さないって感じで、まさにクールビューティそのものだから、それが僕の腕の中で、必死に冷静を取り繕いながら、それを受け入れて、感じちゃってる姿が・・・たまらないんだ」

「ホントに私以外の人にして来なかったの?

かなり本気で、貴方、変態よ」

「神に誓って君だけです。

それに・・・変態って自覚してる。

前にも言ったろ、君の前でだけは、俺も自分自身で驚く程、気持ちを抑えられないんだって。

ホントに変なんだよ。

自分でも、それが怖い時がある。
君に、こんな事やあんな事をしてみたいって欲望が渦巻いて、でも、理性がそれを必死に抑え込んでて・・・。

・・・で、思うんだ。
キミに完全に、ドップリと浸かっちゃってるなって・・・もう、抜け出せない。

時々、我に帰って、もし、何らかのトラブルで君を失ったとしたら、俺はどうなるんだろう?って考えちゃって。

俺はもう、絶対に君を失った喪失感から立ち直れない、それを確信してて・・・それが、とてつもなく怖いんだ」

それを言う彼は、俯いて背中を小さく丸めてて・・・自信なさげで、弱々しい感じを受けました。

私、そんな彼の腕に強く自分の腕を絡めて

「貴方を一人にはしないわ。

私は、貴方に一生寄り添って行くから。

一生を貴方に捧げるから、そんなに不安にならないで。

私は、全身全霊で貴方を愛して行くから、安心して」

「ありがとう」

彼は、ウンウンと頷きながら答えていました。

彼の人間不信が、こういう形で影響するとは意外でした。

「そのかわり・・・私の事も、私が貴方を愛するのと同じぐらい、愛して欲しいの。

私は孤独だったから、私は貴方を失ったら・・・・・・死ぬかもしれない。

だから、私を離さないでね」

「当たり前だろ・・・俺から君を手放す事なんて有り得ないよ。約束する」

「うん・・・でも、貴方、モテるから・・・それが心配で」

って、私が茶化して言うと

「それは、君だって同じだと思うよ。

君が気付いて無いだけで、何処に行っても注目の的だろ。

ただ、完璧過ぎて、クールビューティ過ぎて近寄り難いだけだよ。

でも、そういう女を落とす事に燃える男も時々いるからね、そういうのが寄り付かないように見張っとかないと」

「貴方が見張ってくれるの?」

「ああ、俺しか居ないじゃん。
でも、自分でもガードを高くして、変な誘いには乗らないように!」

「うん、分かってる。
でも、大丈夫だと思うけど・・・私、本質的に男嫌いだから」

「それが、信じらんないんだよな。

俺の前で、そんな所、見せた事無いもんな。

だから、心配になるんだよ」

「もう、今度、梨沙に聞いてみて。

私のガードの硬さは、半端じゃないって答えるはずよ」

「まぁ、そこまでしなくても良いけどね。

でも、俺は君を離さないからね。

君も俺から離れないでくれよな!」

「うん!」

「それと・・・下着・・・触りやすいのにしといてね」

「もう・・・馬鹿なの!?」

って、私は笑って、さらに強く腕を絡めて部屋まで歩きました。

そして、それまでの気持ちを晴らすように、甘い夜を堪能しました。(///ω///)♡

でも、二回目から、避妊道具(スキン)が無くなってしまって・・・近くのコンビニに買いに行く事も考えたのですが、彼が

「ゴメン・・・俺のサイズ、売ってないと思う」

って、言って

「えっ!アレってサイズがあるの???」

「あるよ・・・キツイのはちょっと・・・永遠にイケそうに無かったり、気持ち良くなかったり」

「・・・ど、何処で売ってるの?」

「・・・大きな薬局・・・かな」

って、なって・・・それからは外に出す事に・・・。

でも、彼はそれが怖いようで

「ミユ・・・頼むから、不意に締めないでよ」

「・・・うん・・・でも・・・そんなに頻繁に締めてないでしょ?」

「なにが?・・・いつも必ず締めてんじゃん」

「してないよ」

「え~・・・じゃぁ・・・無意識なの?」

「・・・締まってる???」

って、私、彼に抱き締められながら、彼がそれを嫌がってるように思えて、心配になって、彼の顔を見上げました。

かれは、その私にたっぷりと深いキスをして

「あぁ・・・君がそろそろイキそうになのかな?と思ったら、キュッ!って締まって・・・意識して締めてるんだと思ってたんだけど・・・時々、それに捻りが入って・・・俺、それが耐えられなくて・・・イカされてるって思ってた」

「私、貴方で三人目なのよ。
それに・・・エッチで感じれるようになって、半月も経ってないのに、・・・貴方をイカせるなんて思ってないし・・・締めるのも捻るのもこの前に覚えたけど・・・そんな余裕ないよ」

「ホントに?
君にイカされてるって思ってたから・・・凄い女を好きになっちゃったって・・・搾り取られてるって気がしてたんだ」

「馬鹿!・・・そんなの・・・無意識よ。
勝手にそうなってんのよ!」

「そっか・・・じゃあ、昂って来た合図って事?」

「・・・そうじゃないの?知らない!」

私、恥ずかしかったのと、なぜか腹立たしくて、プィッ!と横を向いてしまいました。

「ゴメンな・・・そんなに怒るなよ」

「だって・・・いつも私がメチャクチャ経験豊富で、相当な淫乱で、遊び人で、エッチの達人みたいに言うんだもん。
悲しくなって・・・腹も立つわよ」

「ご、ごめん・・・マジで、ごめん。
けどな・・・俺の経験の中でも、ミユみたいな子は初めてだから・・・俺も戸惑ってんだよ。
本当に、ごめんな」

「もう、そんな風な目で私を見るなら、エッチなんてしない!」

「だから、ごめんって」

「本当に反省してる?」

「してるよ・・・俺が悪かった」

私を、グッと後ろから抱き締める彼。

それに、私の心も身体も反応してしまって・・・キュン!ってなってしまって、気持ちが緩んで、彼への怒りが収まってしまって

「じゃあ、私は貴方が三人目って信じるのね?」

「それは、初めから信じてるんだよ。
ただ、あまりにもイカされる感が強くて・・・そう思っちゃうんだよ」

「貴方の言う事が本当なら、私の気持ちがそうさせてるとしか・・・私は、貴方が避妊せずに入って来た時は、締めちゃイケナイって思ってるのよ。

我慢出来ないって言ってたから・・・だけど・・・私も昂って来ると、自分の感情だけでイッパイになっちゃって、冷静に自分をコントロール出来て無いかも・・・そうなったら、締めてても気付けて無いのかも」

「そうなのか・・・そんなに昂てるんだ。
そうか・・・だから、涙溢れてて、涎も溢れてる時があるのか」

「もう!
また、そういう恥ずかしい事ばかり言うんだから!意地悪!馬鹿!!!

・・・でも・・・ね・・・そんな姿を見てるのは、貴方だけ・・・私をそうさせるのは、貴方なの」

「そう言われると、凄く嬉しいよ。
そうだよな・・・俺と出会うまでは、不感症だったんだもんな」

「そう・・・ぜんぜん濡れなくて・・・女として不良品だと思ってて、そっち方面は自信なかったもん」

「今は、自信あるんだ」

「貴方が喜んでくれるし、自分自身も・・・イキすぎって時を何度も経験してるから・・・ホントに深くイクと、何も考えられなくなって・・・何も分からなくなるの。
女だからなのかな・・・本当に強い想いが有ると、そこまで感じれるのよ、きっと」

「そうか・・・少し羨ましいかも。

男は、そこまで昂る事は無いと思う。

もっと手前で果ててるからね。

だから、少し休むと、普通の精神状態に戻れるんだな。

それに比べて、君は相当な時間が経っても精神的に戻れて無くて、身体が震え続けてる時も有って、心配になる時が有るからね。

それでもな、俺だって、こんなに深くイクようになったのは、ミユと愛し合うようになってからなんだよ。

今までは、果てた後、こんなに時間を置かなくても復活できてたからね」

「そうなの???」

「うん・・・ミユとも最初の頃はそうだっただろ?

今までなら、一回果てても、そのまま抜かずに二回、三回って出来てたけど・・・今のミユとは、一回果てたら、もう暫くは駄目だからね。

でも今は、肉体的にはまだイけるのに精神的にね・・・もう、イッタァ・・・て感じが、何もかも総てを出し切った!って感じで、それが強烈なんだ。

だから、ちょっと戻って来るのに時間掛るんだよね。

これは、ミユの時だけの感覚で、・・・一度、頭の中が真っ白になって、凄く満たされてて、身も心も密着してるって、一つだって実感出来るんだ。

自分でも、これ程のイキ方が出来るんだって、驚いてるからね。

そして、その俺の傍で横たわる、イッた後の余韻に浸る君の姿を見ると、その美しさに見蕩れて・・・本当にこんな子が俺を好きで居てくれるんだなって思って・・・護りたいって気持ちが益々強くなって、幸せだなって思うんだ」

「・・・ありがとう。
嬉しい・・・そんな風に思ってくれてて・・・でも、私も同じよ。
だから、貴方を離したくないって思っちゃうの。
もし、無意識に締めてるのなら、その想いがそうさせてるんだと思う。

私、長く孤独だったでしょう?

だから・・・大切な人への愛情が強すぎちゃうのかも・・・貴方に、こんなにも依存してる自分に驚いてて、このままじゃ駄目だって思ったりして・・・でも、やっぱり貴方しか見てなくて・・・もう、大好き・・・愛してるの・・・離れない」

私、もう気持ちが昂ってしまって、彼に抱きついてしまいました。

「いいよ・・・依存てくれて、俺は君を裏切る事は無いから。
そのかわり、僕も君に依存してるんだから、裏切らないでくれよな。
俺の生き甲斐なんだから」

って、二人で話して、また、熱い想いを確かめ合いました。

彼は、なんとか外で出してくれましたけど・・・もう絶対に用意万端にしておこうと、後で二人で決めました。(´>///<`)(つづく)
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【R-18】1人でしてください。

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:4

王妃となったアンゼリカ

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:132,288pt お気に入り:8,667

女怪盗アクア 電子の監獄

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:99pt お気に入り:7

ラブドールはディルドの淫夢を見るか

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:2

Hな短編集・不倫編

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:35pt お気に入り:14

【R18】愛欲の施設- First Wedge -

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:66

致死量の愛と泡沫に

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:3,494pt お気に入り:72

私のお父様とパパ様

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:546pt お気に入り:4,070

奥様は女装妻(R18)

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:220pt お気に入り:10

処理中です...