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一年目 春
② 変態と甘い夜
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結局、幸志郎と私は『槌の子』には戻らず、そのまま帰宅しました。
帰りの道すがら和樹さんと梨沙の事を話したりしていましたが、そんな中で
「コウ・・・昨日の朝も今朝も、列車内で私を・・・愛部してくるの・・・止めてくれない?」
「・・・やっぱり、嫌???」
「嫌・・・って訳じゃなくて・・・私が凄く濡れるの知ってるでしょう?
電車から降りたら・・・下着もストッキングも濡れちゃってて、後が大変なの」
「でも・・・君とあんなに密着してると・・・我慢できないよ。
君を愛してて、愛おしくて・・・抱き締めてると・・・スイッチ入っちゃって・・・君が好きだから・・・駄目かな???」
「・・・そんなに触りたいの?
最後まで出来ないのに???
おふざけでしてるのかと思ってた」
「最後まで出来なくても、君が俺の腕の中で感じてる姿を見てると・・・すごく萌えるんだよ。
美しい君が、必死に堪えながらも感じてる姿が・・・メチャクチャ好きなんだ」
「もう・・・馬鹿・・・変態なんだから・・・貴方の総てを受け入れるって決めたから・・・受け入れるけど・・・でも、貴方の手も濡れるでしょ?
大丈夫なの?」
「大丈夫じゃないけど・・・そのまま、誰にも当たらないように気を付けてるよ」
「まさかとは思うけど・・・それって、会社に着いたら、ちゃんと洗ってるのよね?
そのままだと不潔よ」
「まぁ・・・ね・・・勿体ないから、僕としてはそのままにしときたいんだけど・・・仕事の物に触れるからね、洗うしかないよね。
でも・・・洗う前に、君の香りを確認してから洗ってる」
「はぁ???馬鹿!!!変態!!!もう、私の知らない所で、そんな私の・・・恥ずかし過ぎる~馬鹿!馬鹿!変態!」
「君の総ては僕の物なんだろ?
好きにしたら駄目なの???
それに、変な匂いじゃないよ」
「・・・もう・・・好きにしたら良い・・・けど・・・でもね、あの後・・・したくならないの???
貴方のだって、大きくなってるじゃない」
「そりゃ、したいよ・・・でも・・・夜まで我慢する。
で、君に早く会いたくなる」
「・・・私・・・我慢するの辛い・・・の」
もう、私、恥ずかし過ぎて・・・この時は、顔が熱くなって、小声になっていました。
「そう・・・なんだ、ミユ、辛いんだ。
ごめん、そこまで気が回らなかった。
そっか、ミユもスイッチ入っちゃってるんだ」
「気付くの、遅いのよ。
あんなに濡れてるんだから当然でしょ!」
「あ、そっか、そうだよな。
アレが合図だよね」
「うん・・・だから、貴方のしたい事は受け入れるけど・・・貴方は、その後の気持ちはどうコントロールしてるのかな???って」
「我慢・・・君を思って我慢、それだけ」
「それが出来るんだ?」
「だから、早く仕事を済ませて、君に早く会いたいってなって、最近は定時退社が当たり前になってる」
って、笑顔になる彼。
「私は・・・必死なの・・・気持ちをコントロールするのが難しくて・・・困っちゃう」
「やめた方がいい???」
私は、頭を振って否定しました。
「なんとか、我慢出来るように頑張る。
けど、他の人の目も有るから・・・慎重にね」
「分かってる。
だから、凄くゆっくり優しくしてる」
「それは・・・分かってるけど・・・もう、変な癖を持ってるのね?」
「君が相手だからね。
君が人混みの中で、周りを気にしながら感じてる姿に、メッチャ萌えるんだよね。
ゴメンね」
「・・・そういうのが見たいのね」
「君が美し過ぎて、日頃から完璧で、特に仕事に行く時なんて、微塵の乱れも許さないって感じで、まさにクールビューティそのものだから、それが僕の腕の中で、必死に冷静を取り繕いながら、それを受け入れて、感じちゃってる姿が・・・たまらないんだ」
「ホントに私以外の人にして来なかったの?
かなり本気で、貴方、変態よ」
「神に誓って君だけです。
それに・・・変態って自覚してる。
前にも言ったろ、君の前でだけは、俺も自分自身で驚く程、気持ちを抑えられないんだって。
ホントに変なんだよ。
自分でも、それが怖い時がある。
君に、こんな事やあんな事をしてみたいって欲望が渦巻いて、でも、理性がそれを必死に抑え込んでて・・・。
・・・で、思うんだ。
キミに完全に、ドップリと浸かっちゃってるなって・・・もう、抜け出せない。
時々、我に帰って、もし、何らかのトラブルで君を失ったとしたら、俺はどうなるんだろう?って考えちゃって。
俺はもう、絶対に君を失った喪失感から立ち直れない、それを確信してて・・・それが、とてつもなく怖いんだ」
それを言う彼は、俯いて背中を小さく丸めてて・・・自信なさげで、弱々しい感じを受けました。
私、そんな彼の腕に強く自分の腕を絡めて
「貴方を一人にはしないわ。
私は、貴方に一生寄り添って行くから。
一生を貴方に捧げるから、そんなに不安にならないで。
私は、全身全霊で貴方を愛して行くから、安心して」
「ありがとう」
彼は、ウンウンと頷きながら答えていました。
彼の人間不信が、こういう形で影響するとは意外でした。
「そのかわり・・・私の事も、私が貴方を愛するのと同じぐらい、愛して欲しいの。
私は孤独だったから、私は貴方を失ったら・・・・・・死ぬかもしれない。
だから、私を離さないでね」
「当たり前だろ・・・俺から君を手放す事なんて有り得ないよ。約束する」
「うん・・・でも、貴方、モテるから・・・それが心配で」
って、私が茶化して言うと
「それは、君だって同じだと思うよ。
君が気付いて無いだけで、何処に行っても注目の的だろ。
ただ、完璧過ぎて、クールビューティ過ぎて近寄り難いだけだよ。
でも、そういう女を落とす事に燃える男も時々いるからね、そういうのが寄り付かないように見張っとかないと」
「貴方が見張ってくれるの?」
「ああ、俺しか居ないじゃん。
でも、自分でもガードを高くして、変な誘いには乗らないように!」
「うん、分かってる。
でも、大丈夫だと思うけど・・・私、本質的に男嫌いだから」
「それが、信じらんないんだよな。
俺の前で、そんな所、見せた事無いもんな。
だから、心配になるんだよ」
「もう、今度、梨沙に聞いてみて。
私のガードの硬さは、半端じゃないって答えるはずよ」
「まぁ、そこまでしなくても良いけどね。
でも、俺は君を離さないからね。
君も俺から離れないでくれよな!」
「うん!」
「それと・・・下着・・・触りやすいのにしといてね」
「もう・・・馬鹿なの!?」
って、私は笑って、さらに強く腕を絡めて部屋まで歩きました。
そして、それまでの気持ちを晴らすように、甘い夜を堪能しました。(///ω///)♡
でも、二回目から、避妊道具(スキン)が無くなってしまって・・・近くのコンビニに買いに行く事も考えたのですが、彼が
「ゴメン・・・俺のサイズ、売ってないと思う」
って、言って
「えっ!アレってサイズがあるの???」
「あるよ・・・キツイのはちょっと・・・永遠にイケそうに無かったり、気持ち良くなかったり」
「・・・ど、何処で売ってるの?」
「・・・大きな薬局・・・かな」
って、なって・・・それからは外に出す事に・・・。
でも、彼はそれが怖いようで
「ミユ・・・頼むから、不意に締めないでよ」
「・・・うん・・・でも・・・そんなに頻繁に締めてないでしょ?」
「なにが?・・・いつも必ず締めてんじゃん」
「してないよ」
「え~・・・じゃぁ・・・無意識なの?」
「・・・締まってる???」
って、私、彼に抱き締められながら、彼がそれを嫌がってるように思えて、心配になって、彼の顔を見上げました。
かれは、その私にたっぷりと深いキスをして
「あぁ・・・君がそろそろイキそうになのかな?と思ったら、キュッ!って締まって・・・意識して締めてるんだと思ってたんだけど・・・時々、それに捻りが入って・・・俺、それが耐えられなくて・・・イカされてるって思ってた」
「私、貴方で三人目なのよ。
それに・・・エッチで感じれるようになって、半月も経ってないのに、・・・貴方をイカせるなんて思ってないし・・・締めるのも捻るのもこの前に覚えたけど・・・そんな余裕ないよ」
「ホントに?
君にイカされてるって思ってたから・・・凄い女を好きになっちゃったって・・・搾り取られてるって気がしてたんだ」
「馬鹿!・・・そんなの・・・無意識よ。
勝手にそうなってんのよ!」
「そっか・・・じゃあ、昂って来た合図って事?」
「・・・そうじゃないの?知らない!」
私、恥ずかしかったのと、なぜか腹立たしくて、プィッ!と横を向いてしまいました。
「ゴメンな・・・そんなに怒るなよ」
「だって・・・いつも私がメチャクチャ経験豊富で、相当な淫乱で、遊び人で、エッチの達人みたいに言うんだもん。
悲しくなって・・・腹も立つわよ」
「ご、ごめん・・・マジで、ごめん。
けどな・・・俺の経験の中でも、ミユみたいな子は初めてだから・・・俺も戸惑ってんだよ。
本当に、ごめんな」
「もう、そんな風な目で私を見るなら、エッチなんてしない!」
「だから、ごめんって」
「本当に反省してる?」
「してるよ・・・俺が悪かった」
私を、グッと後ろから抱き締める彼。
それに、私の心も身体も反応してしまって・・・キュン!ってなってしまって、気持ちが緩んで、彼への怒りが収まってしまって
「じゃあ、私は貴方が三人目って信じるのね?」
「それは、初めから信じてるんだよ。
ただ、あまりにもイカされる感が強くて・・・そう思っちゃうんだよ」
「貴方の言う事が本当なら、私の気持ちがそうさせてるとしか・・・私は、貴方が避妊せずに入って来た時は、締めちゃイケナイって思ってるのよ。
我慢出来ないって言ってたから・・・だけど・・・私も昂って来ると、自分の感情だけでイッパイになっちゃって、冷静に自分をコントロール出来て無いかも・・・そうなったら、締めてても気付けて無いのかも」
「そうなのか・・・そんなに昂てるんだ。
そうか・・・だから、涙溢れてて、涎も溢れてる時があるのか」
「もう!
また、そういう恥ずかしい事ばかり言うんだから!意地悪!馬鹿!!!
・・・でも・・・ね・・・そんな姿を見てるのは、貴方だけ・・・私をそうさせるのは、貴方なの」
「そう言われると、凄く嬉しいよ。
そうだよな・・・俺と出会うまでは、不感症だったんだもんな」
「そう・・・ぜんぜん濡れなくて・・・女として不良品だと思ってて、そっち方面は自信なかったもん」
「今は、自信あるんだ」
「貴方が喜んでくれるし、自分自身も・・・イキすぎって時を何度も経験してるから・・・ホントに深くイクと、何も考えられなくなって・・・何も分からなくなるの。
女だからなのかな・・・本当に強い想いが有ると、そこまで感じれるのよ、きっと」
「そうか・・・少し羨ましいかも。
男は、そこまで昂る事は無いと思う。
もっと手前で果ててるからね。
だから、少し休むと、普通の精神状態に戻れるんだな。
それに比べて、君は相当な時間が経っても精神的に戻れて無くて、身体が震え続けてる時も有って、心配になる時が有るからね。
それでもな、俺だって、こんなに深くイクようになったのは、ミユと愛し合うようになってからなんだよ。
今までは、果てた後、こんなに時間を置かなくても復活できてたからね」
「そうなの???」
「うん・・・ミユとも最初の頃はそうだっただろ?
今までなら、一回果てても、そのまま抜かずに二回、三回って出来てたけど・・・今のミユとは、一回果てたら、もう暫くは駄目だからね。
でも今は、肉体的にはまだイけるのに精神的にね・・・もう、イッタァ・・・て感じが、何もかも総てを出し切った!って感じで、それが強烈なんだ。
だから、ちょっと戻って来るのに時間掛るんだよね。
これは、ミユの時だけの感覚で、・・・一度、頭の中が真っ白になって、凄く満たされてて、身も心も密着してるって、一つだって実感出来るんだ。
自分でも、これ程のイキ方が出来るんだって、驚いてるからね。
そして、その俺の傍で横たわる、イッた後の余韻に浸る君の姿を見ると、その美しさに見蕩れて・・・本当にこんな子が俺を好きで居てくれるんだなって思って・・・護りたいって気持ちが益々強くなって、幸せだなって思うんだ」
「・・・ありがとう。
嬉しい・・・そんな風に思ってくれてて・・・でも、私も同じよ。
だから、貴方を離したくないって思っちゃうの。
もし、無意識に締めてるのなら、その想いがそうさせてるんだと思う。
私、長く孤独だったでしょう?
だから・・・大切な人への愛情が強すぎちゃうのかも・・・貴方に、こんなにも依存してる自分に驚いてて、このままじゃ駄目だって思ったりして・・・でも、やっぱり貴方しか見てなくて・・・もう、大好き・・・愛してるの・・・離れない」
私、もう気持ちが昂ってしまって、彼に抱きついてしまいました。
「いいよ・・・依存てくれて、俺は君を裏切る事は無いから。
そのかわり、僕も君に依存してるんだから、裏切らないでくれよな。
俺の生き甲斐なんだから」
って、二人で話して、また、熱い想いを確かめ合いました。
彼は、なんとか外で出してくれましたけど・・・もう絶対に用意万端にしておこうと、後で二人で決めました。(´>///<`)(つづく)
帰りの道すがら和樹さんと梨沙の事を話したりしていましたが、そんな中で
「コウ・・・昨日の朝も今朝も、列車内で私を・・・愛部してくるの・・・止めてくれない?」
「・・・やっぱり、嫌???」
「嫌・・・って訳じゃなくて・・・私が凄く濡れるの知ってるでしょう?
電車から降りたら・・・下着もストッキングも濡れちゃってて、後が大変なの」
「でも・・・君とあんなに密着してると・・・我慢できないよ。
君を愛してて、愛おしくて・・・抱き締めてると・・・スイッチ入っちゃって・・・君が好きだから・・・駄目かな???」
「・・・そんなに触りたいの?
最後まで出来ないのに???
おふざけでしてるのかと思ってた」
「最後まで出来なくても、君が俺の腕の中で感じてる姿を見てると・・・すごく萌えるんだよ。
美しい君が、必死に堪えながらも感じてる姿が・・・メチャクチャ好きなんだ」
「もう・・・馬鹿・・・変態なんだから・・・貴方の総てを受け入れるって決めたから・・・受け入れるけど・・・でも、貴方の手も濡れるでしょ?
大丈夫なの?」
「大丈夫じゃないけど・・・そのまま、誰にも当たらないように気を付けてるよ」
「まさかとは思うけど・・・それって、会社に着いたら、ちゃんと洗ってるのよね?
そのままだと不潔よ」
「まぁ・・・ね・・・勿体ないから、僕としてはそのままにしときたいんだけど・・・仕事の物に触れるからね、洗うしかないよね。
でも・・・洗う前に、君の香りを確認してから洗ってる」
「はぁ???馬鹿!!!変態!!!もう、私の知らない所で、そんな私の・・・恥ずかし過ぎる~馬鹿!馬鹿!変態!」
「君の総ては僕の物なんだろ?
好きにしたら駄目なの???
それに、変な匂いじゃないよ」
「・・・もう・・・好きにしたら良い・・・けど・・・でもね、あの後・・・したくならないの???
貴方のだって、大きくなってるじゃない」
「そりゃ、したいよ・・・でも・・・夜まで我慢する。
で、君に早く会いたくなる」
「・・・私・・・我慢するの辛い・・・の」
もう、私、恥ずかし過ぎて・・・この時は、顔が熱くなって、小声になっていました。
「そう・・・なんだ、ミユ、辛いんだ。
ごめん、そこまで気が回らなかった。
そっか、ミユもスイッチ入っちゃってるんだ」
「気付くの、遅いのよ。
あんなに濡れてるんだから当然でしょ!」
「あ、そっか、そうだよな。
アレが合図だよね」
「うん・・・だから、貴方のしたい事は受け入れるけど・・・貴方は、その後の気持ちはどうコントロールしてるのかな???って」
「我慢・・・君を思って我慢、それだけ」
「それが出来るんだ?」
「だから、早く仕事を済ませて、君に早く会いたいってなって、最近は定時退社が当たり前になってる」
って、笑顔になる彼。
「私は・・・必死なの・・・気持ちをコントロールするのが難しくて・・・困っちゃう」
「やめた方がいい???」
私は、頭を振って否定しました。
「なんとか、我慢出来るように頑張る。
けど、他の人の目も有るから・・・慎重にね」
「分かってる。
だから、凄くゆっくり優しくしてる」
「それは・・・分かってるけど・・・もう、変な癖を持ってるのね?」
「君が相手だからね。
君が人混みの中で、周りを気にしながら感じてる姿に、メッチャ萌えるんだよね。
ゴメンね」
「・・・そういうのが見たいのね」
「君が美し過ぎて、日頃から完璧で、特に仕事に行く時なんて、微塵の乱れも許さないって感じで、まさにクールビューティそのものだから、それが僕の腕の中で、必死に冷静を取り繕いながら、それを受け入れて、感じちゃってる姿が・・・たまらないんだ」
「ホントに私以外の人にして来なかったの?
かなり本気で、貴方、変態よ」
「神に誓って君だけです。
それに・・・変態って自覚してる。
前にも言ったろ、君の前でだけは、俺も自分自身で驚く程、気持ちを抑えられないんだって。
ホントに変なんだよ。
自分でも、それが怖い時がある。
君に、こんな事やあんな事をしてみたいって欲望が渦巻いて、でも、理性がそれを必死に抑え込んでて・・・。
・・・で、思うんだ。
キミに完全に、ドップリと浸かっちゃってるなって・・・もう、抜け出せない。
時々、我に帰って、もし、何らかのトラブルで君を失ったとしたら、俺はどうなるんだろう?って考えちゃって。
俺はもう、絶対に君を失った喪失感から立ち直れない、それを確信してて・・・それが、とてつもなく怖いんだ」
それを言う彼は、俯いて背中を小さく丸めてて・・・自信なさげで、弱々しい感じを受けました。
私、そんな彼の腕に強く自分の腕を絡めて
「貴方を一人にはしないわ。
私は、貴方に一生寄り添って行くから。
一生を貴方に捧げるから、そんなに不安にならないで。
私は、全身全霊で貴方を愛して行くから、安心して」
「ありがとう」
彼は、ウンウンと頷きながら答えていました。
彼の人間不信が、こういう形で影響するとは意外でした。
「そのかわり・・・私の事も、私が貴方を愛するのと同じぐらい、愛して欲しいの。
私は孤独だったから、私は貴方を失ったら・・・・・・死ぬかもしれない。
だから、私を離さないでね」
「当たり前だろ・・・俺から君を手放す事なんて有り得ないよ。約束する」
「うん・・・でも、貴方、モテるから・・・それが心配で」
って、私が茶化して言うと
「それは、君だって同じだと思うよ。
君が気付いて無いだけで、何処に行っても注目の的だろ。
ただ、完璧過ぎて、クールビューティ過ぎて近寄り難いだけだよ。
でも、そういう女を落とす事に燃える男も時々いるからね、そういうのが寄り付かないように見張っとかないと」
「貴方が見張ってくれるの?」
「ああ、俺しか居ないじゃん。
でも、自分でもガードを高くして、変な誘いには乗らないように!」
「うん、分かってる。
でも、大丈夫だと思うけど・・・私、本質的に男嫌いだから」
「それが、信じらんないんだよな。
俺の前で、そんな所、見せた事無いもんな。
だから、心配になるんだよ」
「もう、今度、梨沙に聞いてみて。
私のガードの硬さは、半端じゃないって答えるはずよ」
「まぁ、そこまでしなくても良いけどね。
でも、俺は君を離さないからね。
君も俺から離れないでくれよな!」
「うん!」
「それと・・・下着・・・触りやすいのにしといてね」
「もう・・・馬鹿なの!?」
って、私は笑って、さらに強く腕を絡めて部屋まで歩きました。
そして、それまでの気持ちを晴らすように、甘い夜を堪能しました。(///ω///)♡
でも、二回目から、避妊道具(スキン)が無くなってしまって・・・近くのコンビニに買いに行く事も考えたのですが、彼が
「ゴメン・・・俺のサイズ、売ってないと思う」
って、言って
「えっ!アレってサイズがあるの???」
「あるよ・・・キツイのはちょっと・・・永遠にイケそうに無かったり、気持ち良くなかったり」
「・・・ど、何処で売ってるの?」
「・・・大きな薬局・・・かな」
って、なって・・・それからは外に出す事に・・・。
でも、彼はそれが怖いようで
「ミユ・・・頼むから、不意に締めないでよ」
「・・・うん・・・でも・・・そんなに頻繁に締めてないでしょ?」
「なにが?・・・いつも必ず締めてんじゃん」
「してないよ」
「え~・・・じゃぁ・・・無意識なの?」
「・・・締まってる???」
って、私、彼に抱き締められながら、彼がそれを嫌がってるように思えて、心配になって、彼の顔を見上げました。
かれは、その私にたっぷりと深いキスをして
「あぁ・・・君がそろそろイキそうになのかな?と思ったら、キュッ!って締まって・・・意識して締めてるんだと思ってたんだけど・・・時々、それに捻りが入って・・・俺、それが耐えられなくて・・・イカされてるって思ってた」
「私、貴方で三人目なのよ。
それに・・・エッチで感じれるようになって、半月も経ってないのに、・・・貴方をイカせるなんて思ってないし・・・締めるのも捻るのもこの前に覚えたけど・・・そんな余裕ないよ」
「ホントに?
君にイカされてるって思ってたから・・・凄い女を好きになっちゃったって・・・搾り取られてるって気がしてたんだ」
「馬鹿!・・・そんなの・・・無意識よ。
勝手にそうなってんのよ!」
「そっか・・・じゃあ、昂って来た合図って事?」
「・・・そうじゃないの?知らない!」
私、恥ずかしかったのと、なぜか腹立たしくて、プィッ!と横を向いてしまいました。
「ゴメンな・・・そんなに怒るなよ」
「だって・・・いつも私がメチャクチャ経験豊富で、相当な淫乱で、遊び人で、エッチの達人みたいに言うんだもん。
悲しくなって・・・腹も立つわよ」
「ご、ごめん・・・マジで、ごめん。
けどな・・・俺の経験の中でも、ミユみたいな子は初めてだから・・・俺も戸惑ってんだよ。
本当に、ごめんな」
「もう、そんな風な目で私を見るなら、エッチなんてしない!」
「だから、ごめんって」
「本当に反省してる?」
「してるよ・・・俺が悪かった」
私を、グッと後ろから抱き締める彼。
それに、私の心も身体も反応してしまって・・・キュン!ってなってしまって、気持ちが緩んで、彼への怒りが収まってしまって
「じゃあ、私は貴方が三人目って信じるのね?」
「それは、初めから信じてるんだよ。
ただ、あまりにもイカされる感が強くて・・・そう思っちゃうんだよ」
「貴方の言う事が本当なら、私の気持ちがそうさせてるとしか・・・私は、貴方が避妊せずに入って来た時は、締めちゃイケナイって思ってるのよ。
我慢出来ないって言ってたから・・・だけど・・・私も昂って来ると、自分の感情だけでイッパイになっちゃって、冷静に自分をコントロール出来て無いかも・・・そうなったら、締めてても気付けて無いのかも」
「そうなのか・・・そんなに昂てるんだ。
そうか・・・だから、涙溢れてて、涎も溢れてる時があるのか」
「もう!
また、そういう恥ずかしい事ばかり言うんだから!意地悪!馬鹿!!!
・・・でも・・・ね・・・そんな姿を見てるのは、貴方だけ・・・私をそうさせるのは、貴方なの」
「そう言われると、凄く嬉しいよ。
そうだよな・・・俺と出会うまでは、不感症だったんだもんな」
「そう・・・ぜんぜん濡れなくて・・・女として不良品だと思ってて、そっち方面は自信なかったもん」
「今は、自信あるんだ」
「貴方が喜んでくれるし、自分自身も・・・イキすぎって時を何度も経験してるから・・・ホントに深くイクと、何も考えられなくなって・・・何も分からなくなるの。
女だからなのかな・・・本当に強い想いが有ると、そこまで感じれるのよ、きっと」
「そうか・・・少し羨ましいかも。
男は、そこまで昂る事は無いと思う。
もっと手前で果ててるからね。
だから、少し休むと、普通の精神状態に戻れるんだな。
それに比べて、君は相当な時間が経っても精神的に戻れて無くて、身体が震え続けてる時も有って、心配になる時が有るからね。
それでもな、俺だって、こんなに深くイクようになったのは、ミユと愛し合うようになってからなんだよ。
今までは、果てた後、こんなに時間を置かなくても復活できてたからね」
「そうなの???」
「うん・・・ミユとも最初の頃はそうだっただろ?
今までなら、一回果てても、そのまま抜かずに二回、三回って出来てたけど・・・今のミユとは、一回果てたら、もう暫くは駄目だからね。
でも今は、肉体的にはまだイけるのに精神的にね・・・もう、イッタァ・・・て感じが、何もかも総てを出し切った!って感じで、それが強烈なんだ。
だから、ちょっと戻って来るのに時間掛るんだよね。
これは、ミユの時だけの感覚で、・・・一度、頭の中が真っ白になって、凄く満たされてて、身も心も密着してるって、一つだって実感出来るんだ。
自分でも、これ程のイキ方が出来るんだって、驚いてるからね。
そして、その俺の傍で横たわる、イッた後の余韻に浸る君の姿を見ると、その美しさに見蕩れて・・・本当にこんな子が俺を好きで居てくれるんだなって思って・・・護りたいって気持ちが益々強くなって、幸せだなって思うんだ」
「・・・ありがとう。
嬉しい・・・そんな風に思ってくれてて・・・でも、私も同じよ。
だから、貴方を離したくないって思っちゃうの。
もし、無意識に締めてるのなら、その想いがそうさせてるんだと思う。
私、長く孤独だったでしょう?
だから・・・大切な人への愛情が強すぎちゃうのかも・・・貴方に、こんなにも依存してる自分に驚いてて、このままじゃ駄目だって思ったりして・・・でも、やっぱり貴方しか見てなくて・・・もう、大好き・・・愛してるの・・・離れない」
私、もう気持ちが昂ってしまって、彼に抱きついてしまいました。
「いいよ・・・依存てくれて、俺は君を裏切る事は無いから。
そのかわり、僕も君に依存してるんだから、裏切らないでくれよな。
俺の生き甲斐なんだから」
って、二人で話して、また、熱い想いを確かめ合いました。
彼は、なんとか外で出してくれましたけど・・・もう絶対に用意万端にしておこうと、後で二人で決めました。(´>///<`)(つづく)
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