796 / 801
中国分割と世界戦略始動- 八紘共栄圏を目指して-
第795話 『哱拝・ヌルハチ・楊応龍』
しおりを挟む
文禄二年六月十日(1593/7/8) 寧夏鎮
「陛下、明が我が国の独立を認めましたな。これでようやく、民を安んじることができ、平穏が訪れるというものです」
哱拝が独立を宣言後に明国の軍勢は撤退したが、和平は成立したものの、正式に明は寧夏国の独立を認めてはいなかった。それがようやく、冊封体制と宗主権の放棄、いわゆる独立を公式に認めるという使者がきたのだ。
寧夏鎮全域で民衆が祝杯をあげ、町中が熱気につつまれている。
「うむ、大変喜ばしいことである」
土文秀の言葉に哱拝は喜びつつも、不安があったのだ。
「父上、何かお悩みでも? ようやく願いが叶ったのですよ」
哱承恩も哱拝の態度をいぶかしがる。
「……独立を認めるといっても、国境も明確に定まってはおらぬし、いまだ明は強大である。いつ前言を覆し、我が国へ攻め入るかもしれんのだ。安穏とはしてられん」
「では、どういたしますか?」
「うむ、使者を遣わし、こちらの領土を要求する。無論ただでは呑まんだろうが、これをやるやらんでは大きく違ってくるであろう」
土文秀の確認に哱拝が答えると、続いて哱承恩が聞く。
「どれほどの領土を要求するのですか?」
「……そうであるな。まず東は、海が欲しいの。ゆえに北直隷の天津衛……ああ、彼の地は肥前国に割譲されたのであったな。では永平府から廣寧衛、これで海を得る。そこから開平衛と宣府、大同、太原府と山西省。それから陝西省と河西回廊、とでも言えばよかろう」
哱拝の発言に土文秀も哱承恩も驚きを隠せない。
「陛下……。それではあまりにも……明を刺激するのではありませんか?」
「そうです父上。せっかく領土を得たのに、また戦になるかもしれません」
「ふふふ。今の明にそんな力はないわ。われらの他にも女真に楊応龍もいるのだ。それに、たとえ紙の上で条約を結び独立を得たとして、それが何になる? 紙なぞすぐに破れるではないか。わしはお前もそうだし、孫やひ孫、子々孫々まで安心して暮らせる世が欲しいのだ。そのためには明が太刀打ちできないくらいの国力がなければならぬ。なに、全部取れずとも良いのだ」
そう言って哱拝は地図を指差した。
「それに、ヌルハチが海西女真を平らげたという報も入っている。これで女真は海を得た。一時は肥前国に建州衛一帯の沿岸部を奪われたが、残る女真、東海女真を滅ぼす前に西へ進めば、我が国と国を接するのだ」
さらに、と言って哱拝は続ける。
「明を共通の敵としていたときは良いが、女真の力が強くなりすぎるのはよろしくない。うかうかしていると女真を統一する前に、西進して遼河を越えて北直隷まで入ってくるかもしれんのだ。ゆえに明に対して北直隷の海の割譲は譲れぬ。山西省は延安より北があればよいし、最悪河南は捨てても良い」
「なるほど。父上の考えはよくわかりました」
哱承恩は真剣な表情でうなずいた。
「しかし、明が要求を呑むとは思えません。おそらく、交渉は難航するでしょう」
「ゆえに、交渉と同時に武力で脅すのだ」
■女真 へトゥアラ
「さて、どうするべきか」
ヌルハチは地図を眺めながら考えている。
「海西女真を平定した今、我らに残された道は2つ。1つは北へ進み東海女真を討ち、女真統一を成し遂げる道。もう1つは西へ進み、明の領土を奪い、勢力拡大を図る道」
ヌルハチの言葉に武将たちは息を呑んだ。どちらの道を選ぶかによって、女真の未来は大きく変わる。
「東海女真は北の辺境の地、急いで攻め滅ばさなくても良いでしょう。それよりも肥前国と懇意にして武器弾薬を融通してもらい、西へ進んで更に明から奪い、国力を高めるべきでございます」
「しかし、明はいまだ強大。油断はできぬぞ」
若い臣下の発言の後に、一人の老臣が慎重な意見を述べた。
「確かに明は強大だが、肥前国に敗れたいま、我らが攻め入ったとしても大がかりな反撃はできぬであろう。しかも哱拝に楊応龍と、明は内乱続きで疲弊しておる。今こそ攻める好機なのだ!」
若き武将と老臣が討論するなか、ヌルハチは静かに耳を傾けていた。
ヌルハチは討論の声をしばらく聞いた後、ゆっくりと立ち上がって一同の視線を一身に集めた。
「お前たちの意見はどちらも一理ある。だが、我らの歩む道は1つしかない。女真統一なくして未来はないが、その先が大事なのだ。東海女真を討つ前に西へ進み、明へ圧力をかける。そのために肥前国との友誼を強固にし、明と哱拝の動きを見極めねばならん、よいな?」
「ははっ」
■播州
「明が肥前国とやらに敗れたか……」
「はっ。広州・寧波・天津を割譲させられ、660万貫文の支払いを命じられたそうにございます」
「なんと! ふふふふふ……。まさに瀕死であるな。さて、どうするか。明は冊封をやめ、朝鮮はおろか哱拝や女真にまで独立を認めたというではないか」
「はい」
「そうか。では我らも、過大なる要求とやらをしてみるか。貴州はもとより、四川、湖廣、廣西を我が領土とするよう言ってみよう」
楊応龍と側近の会話が、のちに北京の朝廷を揺るがす事になる。
■文禄二年七月十一日(1593/8/7)肥前国 諫早
「割譲後の治安は如何だ?」
蒸気機関の発達で、広州から諫早まで安定して片道10日~2週間での連絡が可能になった。逐一寧波と天津の状況とあわせて送られてくるのだ。
「は。はじめは民の動揺もあったようですが、しかと説明し、彼の地の風習を尊重することで事なきを得ております」
「然様か。よし、いい感じだ。他には何か気になることはあるか?」
直茂の報告に純正は安堵し、他に懸念事項がないか確認した。
「は……それが……」
「如何した?」
「は。殿下の予想通り、哱拝にヌルハチ、楊応龍が動き出したようにございます」
「……然様か。まあ、明が遷都して南明となるまでは、手出し無用であるな。山東と北直隷に関してはそれぞれで争ってもらえばよい。楊応龍に関しては、あまりに手に負えぬ様であれば、明に手助けしてもよいと伝えておけ。なるべく内政干渉はしない、とな」
「ははっ」
次回予告 第796話 『明、万事休す』
「陛下、明が我が国の独立を認めましたな。これでようやく、民を安んじることができ、平穏が訪れるというものです」
哱拝が独立を宣言後に明国の軍勢は撤退したが、和平は成立したものの、正式に明は寧夏国の独立を認めてはいなかった。それがようやく、冊封体制と宗主権の放棄、いわゆる独立を公式に認めるという使者がきたのだ。
寧夏鎮全域で民衆が祝杯をあげ、町中が熱気につつまれている。
「うむ、大変喜ばしいことである」
土文秀の言葉に哱拝は喜びつつも、不安があったのだ。
「父上、何かお悩みでも? ようやく願いが叶ったのですよ」
哱承恩も哱拝の態度をいぶかしがる。
「……独立を認めるといっても、国境も明確に定まってはおらぬし、いまだ明は強大である。いつ前言を覆し、我が国へ攻め入るかもしれんのだ。安穏とはしてられん」
「では、どういたしますか?」
「うむ、使者を遣わし、こちらの領土を要求する。無論ただでは呑まんだろうが、これをやるやらんでは大きく違ってくるであろう」
土文秀の確認に哱拝が答えると、続いて哱承恩が聞く。
「どれほどの領土を要求するのですか?」
「……そうであるな。まず東は、海が欲しいの。ゆえに北直隷の天津衛……ああ、彼の地は肥前国に割譲されたのであったな。では永平府から廣寧衛、これで海を得る。そこから開平衛と宣府、大同、太原府と山西省。それから陝西省と河西回廊、とでも言えばよかろう」
哱拝の発言に土文秀も哱承恩も驚きを隠せない。
「陛下……。それではあまりにも……明を刺激するのではありませんか?」
「そうです父上。せっかく領土を得たのに、また戦になるかもしれません」
「ふふふ。今の明にそんな力はないわ。われらの他にも女真に楊応龍もいるのだ。それに、たとえ紙の上で条約を結び独立を得たとして、それが何になる? 紙なぞすぐに破れるではないか。わしはお前もそうだし、孫やひ孫、子々孫々まで安心して暮らせる世が欲しいのだ。そのためには明が太刀打ちできないくらいの国力がなければならぬ。なに、全部取れずとも良いのだ」
そう言って哱拝は地図を指差した。
「それに、ヌルハチが海西女真を平らげたという報も入っている。これで女真は海を得た。一時は肥前国に建州衛一帯の沿岸部を奪われたが、残る女真、東海女真を滅ぼす前に西へ進めば、我が国と国を接するのだ」
さらに、と言って哱拝は続ける。
「明を共通の敵としていたときは良いが、女真の力が強くなりすぎるのはよろしくない。うかうかしていると女真を統一する前に、西進して遼河を越えて北直隷まで入ってくるかもしれんのだ。ゆえに明に対して北直隷の海の割譲は譲れぬ。山西省は延安より北があればよいし、最悪河南は捨てても良い」
「なるほど。父上の考えはよくわかりました」
哱承恩は真剣な表情でうなずいた。
「しかし、明が要求を呑むとは思えません。おそらく、交渉は難航するでしょう」
「ゆえに、交渉と同時に武力で脅すのだ」
■女真 へトゥアラ
「さて、どうするべきか」
ヌルハチは地図を眺めながら考えている。
「海西女真を平定した今、我らに残された道は2つ。1つは北へ進み東海女真を討ち、女真統一を成し遂げる道。もう1つは西へ進み、明の領土を奪い、勢力拡大を図る道」
ヌルハチの言葉に武将たちは息を呑んだ。どちらの道を選ぶかによって、女真の未来は大きく変わる。
「東海女真は北の辺境の地、急いで攻め滅ばさなくても良いでしょう。それよりも肥前国と懇意にして武器弾薬を融通してもらい、西へ進んで更に明から奪い、国力を高めるべきでございます」
「しかし、明はいまだ強大。油断はできぬぞ」
若い臣下の発言の後に、一人の老臣が慎重な意見を述べた。
「確かに明は強大だが、肥前国に敗れたいま、我らが攻め入ったとしても大がかりな反撃はできぬであろう。しかも哱拝に楊応龍と、明は内乱続きで疲弊しておる。今こそ攻める好機なのだ!」
若き武将と老臣が討論するなか、ヌルハチは静かに耳を傾けていた。
ヌルハチは討論の声をしばらく聞いた後、ゆっくりと立ち上がって一同の視線を一身に集めた。
「お前たちの意見はどちらも一理ある。だが、我らの歩む道は1つしかない。女真統一なくして未来はないが、その先が大事なのだ。東海女真を討つ前に西へ進み、明へ圧力をかける。そのために肥前国との友誼を強固にし、明と哱拝の動きを見極めねばならん、よいな?」
「ははっ」
■播州
「明が肥前国とやらに敗れたか……」
「はっ。広州・寧波・天津を割譲させられ、660万貫文の支払いを命じられたそうにございます」
「なんと! ふふふふふ……。まさに瀕死であるな。さて、どうするか。明は冊封をやめ、朝鮮はおろか哱拝や女真にまで独立を認めたというではないか」
「はい」
「そうか。では我らも、過大なる要求とやらをしてみるか。貴州はもとより、四川、湖廣、廣西を我が領土とするよう言ってみよう」
楊応龍と側近の会話が、のちに北京の朝廷を揺るがす事になる。
■文禄二年七月十一日(1593/8/7)肥前国 諫早
「割譲後の治安は如何だ?」
蒸気機関の発達で、広州から諫早まで安定して片道10日~2週間での連絡が可能になった。逐一寧波と天津の状況とあわせて送られてくるのだ。
「は。はじめは民の動揺もあったようですが、しかと説明し、彼の地の風習を尊重することで事なきを得ております」
「然様か。よし、いい感じだ。他には何か気になることはあるか?」
直茂の報告に純正は安堵し、他に懸念事項がないか確認した。
「は……それが……」
「如何した?」
「は。殿下の予想通り、哱拝にヌルハチ、楊応龍が動き出したようにございます」
「……然様か。まあ、明が遷都して南明となるまでは、手出し無用であるな。山東と北直隷に関してはそれぞれで争ってもらえばよい。楊応龍に関しては、あまりに手に負えぬ様であれば、明に手助けしてもよいと伝えておけ。なるべく内政干渉はしない、とな」
「ははっ」
次回予告 第796話 『明、万事休す』
0
お気に入りに追加
158
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
『転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』
姜維信繁
ファンタジー
佐賀藩より早く蒸気船に蒸気機関車、アームストロング砲。列強に勝つ!
人生100年時代の折り返し地点に来た企画営業部長の清水亨は、大きなプロジェクトをやり遂げて、久しぶりに長崎の実家に帰ってきた。
学生時代の仲間とどんちゃん騒ぎのあげく、急性アルコール中毒で死んでしまう。
しかし、目が覚めたら幕末の動乱期。龍馬や西郷や桂や高杉……と思いつつ。あまり幕末史でも知名度のない「薩長土肥」の『肥』のさらに隣の藩の大村藩のお話。
で、誰に転生したかと言うと、これまた誰も知らない、地元の人もおそらく知らない人の末裔として。
なーんにもしなければ、間違いなく幕末の動乱に巻き込まれ、戊辰戦争マッシグラ。それを回避して西洋列強にまけない国(藩)づくりに励む事になるのだが……。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる