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中国分割と世界戦略始動-東アジアの風雲-
第754話 『大日本国予算審議会』
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天正十八年八月三十日(1589/10/9)
「それでは方々、天正十八年度、第一回補正予算会議を開きたいと存じます」
肥前国の財務大臣である太田和屋弥市が立ち上がり、会議の開始を告げた。大日本国の中で肥前国があまりに強力であり、その近代的な統治機構のため、そのまま大日本国の閣僚となっている。
織田州からは財務副大臣として羽柴秀吉が参画しており、小佐々家が閣僚を独占しているわけではない。
「まずは各州の只今の事の様(状況)と、補正予算の要望をお聞きしたいと存じます。然れど三年前の地震の災い未だ癒えず、繕い直し(復旧・復興)に多大なる銭が要ることは理の当然にございますれば、織田州と浅井州からお考えを伺いたい。まずは浅井殿、つぶさなる算用の内訳を教えていだだけないでしょうか?」
弥市はそういって浅井長政の方を向く。
それぞれの州の代表者は統治している大名となるため、官位があり序列があるが、大日本国の国政においては、敬称としての官位であり、横一列で『~殿』と呼ぶ事となっている。
浅井長政は姿勢を正し、静かに口を開いた。
「はい。湖北、湖東の被害地の繕い直しに十二万貫、琵琶湖の灌漑に一万貫、計十三万貫を要します」
「では続いて、織田州お願いします」
弥市の言葉に続き、信長は姿勢を正して静かに口を開いた。
「畿内と飛騨、美濃、尾張、伊勢、越前などの繕い直しに二十万貫、琵琶湖の灌漑と伊勢の内海の船着き場を拡げるに五万貫、合わせて二十五万貫を要します。これは被った害の大きさと先の世の事を考えた算用です。琵琶湖と伊勢の事業は他州にも利するものですが、大日本国の勝手向きによっては少なく、また先へ延ばす事も考えまする」
弥市は、ふう、と息を吐いてまとめた。
「地震の害が最もあったがゆえに予算の額も大きものにならざるを得ませんね。合わせて三八万貫となります。続いて武田州、徳川州、畠山州、北条州、里見州、上杉州、大宝寺州お願いします」
弥市は全州の要望金額をきいてまとめた。
武田州……8万貫
北条州……5万貫
上杉州……3万貫
徳川州……5万貫
畠山州……10万貫
大宝寺州……2万貫
里見州……3万貫
「これで全てが出ましたが、あわせて七四万貫となります。国庫の残りは三十万貫となりますが、こちらは蓄えとして残し、不測の事態に備えとうございます」
「御屋形様、此度の談合は如何でございましたか」
明智十五郎(光慶・光秀の嫡男)が信長に問いかけた。
「うん? まあよい感じではあったぞ。地震の繕い直しの銭もこちらの求め通り出るとの事。他に琵琶湖の水利や伊勢の湊の整えなど、こちらの求めは全て通った」
「然様でございましたか。それはようございました。ところで、関白殿下は日ノ本の外の所領の視察に向かわれた由にございますが、いつごろお戻りになるのでしょうか」
信長はわはははは、と笑いながら言う。
「わからん! あやつも……いや、関白殿下であるな。殿下の考えは壮大であるゆえ、わしなどの及びもつかぬもの。昨年の六月に天竺のさらに西にて、南蛮人とも違う異教徒と戦って勝ったそうだぞ」
「なんと! それは重畳……。然れど……然れど関白太政大臣なるものが、国をこれだけの間空けて良いものでしょうか。一年近く前に天竺より西にあり、さらに西の葡萄牙国に向かったとなれば、戻ってくるのにあと一年、いや二年はかかるのではありませぬか?」
今度は弟の明智十次郎(光泰)である。
「子細(問題・支障)のう……。確かに殿下がおらずんば政が回らぬ、というのであれば然もありなん。然れど回っておる。よほどの障り(支障)あれば別であるが、肥前国の閣僚と我らで執り行って子細ない(問題ない)。差し当たって論ずる事もなかろう」
十五郎は、眉をひそめながらさらに問いかける。
「御屋形様、確かに日々の政は滞りなく執り行われております。然りながら関白殿下のご不在が長引けば、諸大名の心が動ず(動揺する)のではないかと危ぶみまする」
「ほう、如何なる心騒ぎ(動揺)だ?」
信長は、わずかに目を細めて十五郎を見つめた。
「例えば、関白殿下のご威光が薄れ、各州がより強い自治を求めるようになるやもしれません」
「それは……我が州も入っておるのか? わしは然様な事は微塵も考えておらぬが、よもやこの泰平の世を揺るがそうなどという輩が現れるともおもえぬがの」
信長は含み笑いをした。
「御屋形様、決して我が州や他の有力諸州のことを申しているのではございません。ただ、殿下の長きにわたる不在により、辺境の地や新たに編入された領地で穏やかならぬな動きが生じる恐れを危ぶんでおるのでございます」
十五郎は信長の含み笑いの意味を察し、慎重に言葉を選んだ。
「辺境の地……もしや新たに併合された海外の地のことを言うておるのか? 奥州の大名ならば先の飢饉の施し米で政府に恩を感じる事はあっても、みすみすその大元に害をなそうとは考えまい」
明智十五郎は深く考え込んだ後、慎重に言葉を選んで答える。
「御屋形様の仰せの通りにございます。奥州の諸大名は確かに政府に対し感謝の念を抱いているはずでございます。某が危ぶんでおるのは、むしろ新たに併合された海外の所領や、遠く離れた土地にございます」
「然様、例えば台湾や琉球、さらにはルソンなどの地です。これらの土地は、大日本国の統治下に入ってまだ日が浅く、殿下の威光が直に及びにくい土地かと存じます」
十次郎も兄の言葉に続いたが、信長は眉をひそめた。
「何を申すか。それはすなわち肥前州であるところの肥前国ではないか。肥前国の王である関白殿下が、自らの裁量でなさっておること、われらがとやかく言う事ではない。無論、肥前国ありきの大日本国ではある。肥前州はわれらその他の州の全てをあわせても、その半分にも満たぬ。それゆえ肥前国の屋台骨が揺らげば、大日本国の存亡に関わる事は心得ておる。然れど……」
信長は呆れたように首を振った。
「京都も諫早も、もともとルソンや台湾から大いに離れているではないか。平時から離れているのだ。今さら不在も何もない」
「申し訳ございません。御屋形様の仰せの通りです。某の考えが至らぬところでした。確かに、平時から子細なく遠き地を統べ治めておられました」
十五郎が顔を赤らめて慌てて言葉を訂正すると、十次郎も頭を下げながら付け加える。
「殿下の視察は、むしろその仕組みの強さを示すものかもしれません。日ごろから各地の総督府がしかと役目を果たしているからこそ、斯様な長きにわたる視察も能うのでしょう」
「そうだ。肥前国の治め統べる仕組みが十分に働いていることの証だ。我々がすべきは、この仕組みを支えることだ」
「御慧眼、恐れ入ります」
十五郎は深く頭を下げ、続ける。
「然れど、やはり長きにわたり京や諫早を離れることに異を唱える者や、一族をつれてまるで物見遊山ではないか、と申す者もいるとかいないとか」
「ふん、言いたい者には言わせておけば良いのだ。殿下はやるべき事をおやりになり、その上での家族との交わりじゃ。殿下の苦労を知らぬ者が、何を言うておるのだ」
信長はもはや、純正の好敵手でも同盟者でもなくなっていた。もちろん、純正が悪逆非道の行いをすれば相応の行動を起こすだろうが、それは考えられない。
例えは違うが、伊達政宗が野心をすてて徳川三代に仕えた事と似ているのかもしれない。すでに天下への野望は消えていた。
次回 第755話 (仮)『帰路』
「それでは方々、天正十八年度、第一回補正予算会議を開きたいと存じます」
肥前国の財務大臣である太田和屋弥市が立ち上がり、会議の開始を告げた。大日本国の中で肥前国があまりに強力であり、その近代的な統治機構のため、そのまま大日本国の閣僚となっている。
織田州からは財務副大臣として羽柴秀吉が参画しており、小佐々家が閣僚を独占しているわけではない。
「まずは各州の只今の事の様(状況)と、補正予算の要望をお聞きしたいと存じます。然れど三年前の地震の災い未だ癒えず、繕い直し(復旧・復興)に多大なる銭が要ることは理の当然にございますれば、織田州と浅井州からお考えを伺いたい。まずは浅井殿、つぶさなる算用の内訳を教えていだだけないでしょうか?」
弥市はそういって浅井長政の方を向く。
それぞれの州の代表者は統治している大名となるため、官位があり序列があるが、大日本国の国政においては、敬称としての官位であり、横一列で『~殿』と呼ぶ事となっている。
浅井長政は姿勢を正し、静かに口を開いた。
「はい。湖北、湖東の被害地の繕い直しに十二万貫、琵琶湖の灌漑に一万貫、計十三万貫を要します」
「では続いて、織田州お願いします」
弥市の言葉に続き、信長は姿勢を正して静かに口を開いた。
「畿内と飛騨、美濃、尾張、伊勢、越前などの繕い直しに二十万貫、琵琶湖の灌漑と伊勢の内海の船着き場を拡げるに五万貫、合わせて二十五万貫を要します。これは被った害の大きさと先の世の事を考えた算用です。琵琶湖と伊勢の事業は他州にも利するものですが、大日本国の勝手向きによっては少なく、また先へ延ばす事も考えまする」
弥市は、ふう、と息を吐いてまとめた。
「地震の害が最もあったがゆえに予算の額も大きものにならざるを得ませんね。合わせて三八万貫となります。続いて武田州、徳川州、畠山州、北条州、里見州、上杉州、大宝寺州お願いします」
弥市は全州の要望金額をきいてまとめた。
武田州……8万貫
北条州……5万貫
上杉州……3万貫
徳川州……5万貫
畠山州……10万貫
大宝寺州……2万貫
里見州……3万貫
「これで全てが出ましたが、あわせて七四万貫となります。国庫の残りは三十万貫となりますが、こちらは蓄えとして残し、不測の事態に備えとうございます」
「御屋形様、此度の談合は如何でございましたか」
明智十五郎(光慶・光秀の嫡男)が信長に問いかけた。
「うん? まあよい感じではあったぞ。地震の繕い直しの銭もこちらの求め通り出るとの事。他に琵琶湖の水利や伊勢の湊の整えなど、こちらの求めは全て通った」
「然様でございましたか。それはようございました。ところで、関白殿下は日ノ本の外の所領の視察に向かわれた由にございますが、いつごろお戻りになるのでしょうか」
信長はわはははは、と笑いながら言う。
「わからん! あやつも……いや、関白殿下であるな。殿下の考えは壮大であるゆえ、わしなどの及びもつかぬもの。昨年の六月に天竺のさらに西にて、南蛮人とも違う異教徒と戦って勝ったそうだぞ」
「なんと! それは重畳……。然れど……然れど関白太政大臣なるものが、国をこれだけの間空けて良いものでしょうか。一年近く前に天竺より西にあり、さらに西の葡萄牙国に向かったとなれば、戻ってくるのにあと一年、いや二年はかかるのではありませぬか?」
今度は弟の明智十次郎(光泰)である。
「子細(問題・支障)のう……。確かに殿下がおらずんば政が回らぬ、というのであれば然もありなん。然れど回っておる。よほどの障り(支障)あれば別であるが、肥前国の閣僚と我らで執り行って子細ない(問題ない)。差し当たって論ずる事もなかろう」
十五郎は、眉をひそめながらさらに問いかける。
「御屋形様、確かに日々の政は滞りなく執り行われております。然りながら関白殿下のご不在が長引けば、諸大名の心が動ず(動揺する)のではないかと危ぶみまする」
「ほう、如何なる心騒ぎ(動揺)だ?」
信長は、わずかに目を細めて十五郎を見つめた。
「例えば、関白殿下のご威光が薄れ、各州がより強い自治を求めるようになるやもしれません」
「それは……我が州も入っておるのか? わしは然様な事は微塵も考えておらぬが、よもやこの泰平の世を揺るがそうなどという輩が現れるともおもえぬがの」
信長は含み笑いをした。
「御屋形様、決して我が州や他の有力諸州のことを申しているのではございません。ただ、殿下の長きにわたる不在により、辺境の地や新たに編入された領地で穏やかならぬな動きが生じる恐れを危ぶんでおるのでございます」
十五郎は信長の含み笑いの意味を察し、慎重に言葉を選んだ。
「辺境の地……もしや新たに併合された海外の地のことを言うておるのか? 奥州の大名ならば先の飢饉の施し米で政府に恩を感じる事はあっても、みすみすその大元に害をなそうとは考えまい」
明智十五郎は深く考え込んだ後、慎重に言葉を選んで答える。
「御屋形様の仰せの通りにございます。奥州の諸大名は確かに政府に対し感謝の念を抱いているはずでございます。某が危ぶんでおるのは、むしろ新たに併合された海外の所領や、遠く離れた土地にございます」
「然様、例えば台湾や琉球、さらにはルソンなどの地です。これらの土地は、大日本国の統治下に入ってまだ日が浅く、殿下の威光が直に及びにくい土地かと存じます」
十次郎も兄の言葉に続いたが、信長は眉をひそめた。
「何を申すか。それはすなわち肥前州であるところの肥前国ではないか。肥前国の王である関白殿下が、自らの裁量でなさっておること、われらがとやかく言う事ではない。無論、肥前国ありきの大日本国ではある。肥前州はわれらその他の州の全てをあわせても、その半分にも満たぬ。それゆえ肥前国の屋台骨が揺らげば、大日本国の存亡に関わる事は心得ておる。然れど……」
信長は呆れたように首を振った。
「京都も諫早も、もともとルソンや台湾から大いに離れているではないか。平時から離れているのだ。今さら不在も何もない」
「申し訳ございません。御屋形様の仰せの通りです。某の考えが至らぬところでした。確かに、平時から子細なく遠き地を統べ治めておられました」
十五郎が顔を赤らめて慌てて言葉を訂正すると、十次郎も頭を下げながら付け加える。
「殿下の視察は、むしろその仕組みの強さを示すものかもしれません。日ごろから各地の総督府がしかと役目を果たしているからこそ、斯様な長きにわたる視察も能うのでしょう」
「そうだ。肥前国の治め統べる仕組みが十分に働いていることの証だ。我々がすべきは、この仕組みを支えることだ」
「御慧眼、恐れ入ります」
十五郎は深く頭を下げ、続ける。
「然れど、やはり長きにわたり京や諫早を離れることに異を唱える者や、一族をつれてまるで物見遊山ではないか、と申す者もいるとかいないとか」
「ふん、言いたい者には言わせておけば良いのだ。殿下はやるべき事をおやりになり、その上での家族との交わりじゃ。殿下の苦労を知らぬ者が、何を言うておるのだ」
信長はもはや、純正の好敵手でも同盟者でもなくなっていた。もちろん、純正が悪逆非道の行いをすれば相応の行動を起こすだろうが、それは考えられない。
例えは違うが、伊達政宗が野心をすてて徳川三代に仕えた事と似ているのかもしれない。すでに天下への野望は消えていた。
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