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日ノ本未だ一統ならず-北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。-
第649話 『レイテ沖海戦~壱~情報の取捨選択と生かし方が命運を分ける』
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天正七年五月九日 マクタン島 マゼラン湾 第一連合艦隊旗艦 穂高
「御屋形様! 偵察小隊が戻ってきました!」
「よし、聞こう」
純正は全艦隊司令官と信長を含めた全幕僚の作戦会議を招集した。
「敵の戦力はおおよそですが、1,000トン級が3隻で砲は各50門ほど。500から1,000トン級は砲が20門から30門で15隻。500トン未満は7隻で砲は10から20。合計で711門で25隻となります」
ここでいうトン数とは、もちろん量ったものではない。小佐々海軍内での、大砲の積載数であるとか全長、マストなどの船具の種類や配置・数等で予測しているのだ。
「我が艦隊の一個半程度の兵力という事だな……」
第四艦隊司令官の佐々清左衛門加雲中将が言う。第4艦隊は戦艦4隻、重巡3隻、軽巡5隻、駆逐艦8隻(補給艦含まず)の合計20隻で496門である。
「ふむ……。ともかくこれで、織田艦隊の報告との整合性が上がったわけだ。敵の予想戦力は41隻。いや、この前のように偵察にでているであろうから、あと2~3隻はいるだろう。火力は955門~1,000門強というのが妥当だろうか」
純正は先日の織田艦隊の報告とあわせ、敵であるスペイン艦隊が本隊と哨戒部隊に分かれて布陣しているという確証ができあがった。
「御屋形様、これはもう、あらかた勝ち筋(勝てる可能性)は見えてきたのではないでしょうか? 兵力でも敵の倍近くあります」
「うむ……確かにそうだが。敵の陸上部隊は確認できなかったのか?」
「は。確認できておりません」
「そうか」
純正はスペイン軍陸上部隊による攻撃を恐れていたが、それはすなわち艦隊が運んできた陸軍であり、サン・ペドロ要塞のようなものではない。
カバリアン湾に拠点はあったものの、簡素な木の柵ていどのものだったからだ。
「よし。では残りの分隊の報告をまって作戦行動をとることとしよう。何か策はあるか?」
全員が意見を出し合い、スペイン艦隊と決戦をするべく議論は続いた。
■九日 バト港
スペイン軍の海岸沿いに展開した布陣と、カバリアン湾奥深くに布陣している二つの部隊を発見し、その詳細を記録した偵察B分隊が、山越えをして帰還のためにバト港まで来ていた。
「待て! なんだあれは! 友軍の艦は泊まっているが、岸には敵がいるではないか! これでは小舟を呼ぶことができないぞ」
分隊長は海岸に陣取っているスペイン兵を発見し、部隊の行軍を止めた。敵は10名程度で、こちらは15名。全員が射程の長いライフル銃を所持している。
「全員、狙撃の準備だ。敵の数を減らしてから接近し、小舟を確保する。射撃の合図は私が出す」
分隊は慎重に最適な位置を確保し、狙いを定めた。
「……!」
手を挙げ、勢いよく前方へ振り下ろす。
一斉に鳴り響く銃声。驚いたスペイン兵は応戦しようとするが、狙撃の正確さと速さに圧倒される。数分の間にほとんどの敵が倒れ、残った者は逃げるか、降伏するかの選択を迫られた。
「前進! 残敵を掃討し、乗艦するぞ」
小隊は迅速に海岸線に進出し、残った敵3名のうち2名は逃走を図ったので射殺し、1名は捕虜とした。その後分隊は損害を出すことなく全員が乗艦し、マゼラン湾の艦隊泊地へ急ぐのであった。
■同日 カバリアン湾 スペイン軍
「オニャーテ総司令! 何度も言いますが、行動を起こさなければ、むざむざ敵の来襲を待つだけですぞ! 敵はわが軍より数も火力も上なのです! そう報告したでしょう!」
フアンは怒鳴り、ゴイチは同調する。
「我々の現在地が敵に完全に把握されている可能性が高いです。否! 把握されています! このままでは海からの砲撃だけでなく、陸からの奇襲も受けかねません」
続いてゴイチが補足するかのように提案する。
「時には逃げるのも戦略です。今は兵力を温存し、より有利な地点で戦うべきです」
オニャーテは苦々しく頷いたが、未だ決断を下せずにいた。
「……仮に、仮にそうだとして! いったいどこへいけばいいのだ? このカバリアン湾はスーゴッド湾とパナアン海峡を隔てた守りやすい地形なのだぞ」
「総司令! 仮にそうだとしても、泊まっていては軍艦ではありませぬ。動いてこそ軍艦の機動力が活かせるのです。泊まっていては陸の砲台と変わらぬではありませんか! さらには城壁の石と比べて船体の木は脆い分弱い!」
「だからいったいどこなのだ! どこへ行けば良いのだ!」
オニャーテは怒鳴り散らしてはいるが、解決策をもっている訳ではない。自らが率いてきた大艦隊が、さらなる規模の艦隊に負けるなど考えたくはないのだ。
「北に向かいましょう」
「北?」
「理想を言えばすぐ北のハイヌナンガン湾が適していますが、現在地と近すぎます。敵をあざむき、かつ攻勢にでるためにはもう少し北上して、タクロバンのキャンカバト湾が最適かと思われます」
「そこは……確かに、良い場所だが、住民とは交渉はできなかったのではないか? そのような場所に拠点など築けるのか?」
スペイン艦隊はセブ島へ本拠地を移す前、ミンダナオ島南端の島であったり、レイテ島・サマール島・ボホール島など各所に、より良い拠点を求めて築いてきた。
その最上級がセブ島であり、次に狙ったのがマニラだったのだ。
「拠点を築き、長居する事が目的ではありません。何度も言いますが、敵を欺き、劣勢なわれらが勝つには奇襲しかありません。つまり、こちらの位置を知られずに敵の位置を知るという事です」
「そんな事ができるのか?」
オニャーテは半分自暴自棄に近い精神状態のようだ。
現実を認めたくない人間とは、このようになるのだろうか。フアンはそう感じたが、今はどうやって小佐々軍の目をくらますかを考えなければならない。
「できるかどうかはやってみなければわかりません! しかしやらなければ確実に負けるのです!」
即日、全艦隊に撤収命令が下され、砦を破棄し、積めるだけの物資を詰め込んで、スペイン艦隊は北上した。
■五月九日 マゼラン湾 穂高
「残りの偵察部隊が戻りました!」
「よし! これで全ての部隊が無事に戻った」
純正はB分隊の分隊長を呼び、報告を求めた。
「敵は半島の東岸に、南北にそって艦隊を布陣させておりました。しかしその前に敵と遭遇し、再び会敵の恐れがあったため南進はしませんでした。そのため南側半分は不明です。しかし北側と同じであれば、十六、七隻は配置されていたでしょう」
「うむ」
タラレバは良くないが、織田艦隊の2回目の索敵報告と合致する。おそらく間違いないであろう。
「さらに北上しましたところ、敵の本隊らしき艦隊を発見。概要は……」
A分隊とほぼ同じ内容で、これでA・B分隊と織田偵察部隊との報告における、情報のすりあわせが終わった。
「良し。これで決まりだな。敵艦隊はわが方のおよそ半分である。いかなる策をもってこれを攻めるか?」
セブ島のサン・ペドロ要塞南のタリサイに陣地を設営している陸軍への、海上からの支援の必要はなくなった。すでに何度も哨戒し、この段階で海上からの攻撃はないと判断したのだ。
①包囲攻撃作戦
②分断して撃破作戦
③夜襲戦術
④陸軍との連携作戦
最終的にこの四つの中から選ぶ事となった。
次回 第650話 (仮)『レイテ沖海戦~弐~作戦決定セリ、小佐々艦隊出撃ス』
「御屋形様! 偵察小隊が戻ってきました!」
「よし、聞こう」
純正は全艦隊司令官と信長を含めた全幕僚の作戦会議を招集した。
「敵の戦力はおおよそですが、1,000トン級が3隻で砲は各50門ほど。500から1,000トン級は砲が20門から30門で15隻。500トン未満は7隻で砲は10から20。合計で711門で25隻となります」
ここでいうトン数とは、もちろん量ったものではない。小佐々海軍内での、大砲の積載数であるとか全長、マストなどの船具の種類や配置・数等で予測しているのだ。
「我が艦隊の一個半程度の兵力という事だな……」
第四艦隊司令官の佐々清左衛門加雲中将が言う。第4艦隊は戦艦4隻、重巡3隻、軽巡5隻、駆逐艦8隻(補給艦含まず)の合計20隻で496門である。
「ふむ……。ともかくこれで、織田艦隊の報告との整合性が上がったわけだ。敵の予想戦力は41隻。いや、この前のように偵察にでているであろうから、あと2~3隻はいるだろう。火力は955門~1,000門強というのが妥当だろうか」
純正は先日の織田艦隊の報告とあわせ、敵であるスペイン艦隊が本隊と哨戒部隊に分かれて布陣しているという確証ができあがった。
「御屋形様、これはもう、あらかた勝ち筋(勝てる可能性)は見えてきたのではないでしょうか? 兵力でも敵の倍近くあります」
「うむ……確かにそうだが。敵の陸上部隊は確認できなかったのか?」
「は。確認できておりません」
「そうか」
純正はスペイン軍陸上部隊による攻撃を恐れていたが、それはすなわち艦隊が運んできた陸軍であり、サン・ペドロ要塞のようなものではない。
カバリアン湾に拠点はあったものの、簡素な木の柵ていどのものだったからだ。
「よし。では残りの分隊の報告をまって作戦行動をとることとしよう。何か策はあるか?」
全員が意見を出し合い、スペイン艦隊と決戦をするべく議論は続いた。
■九日 バト港
スペイン軍の海岸沿いに展開した布陣と、カバリアン湾奥深くに布陣している二つの部隊を発見し、その詳細を記録した偵察B分隊が、山越えをして帰還のためにバト港まで来ていた。
「待て! なんだあれは! 友軍の艦は泊まっているが、岸には敵がいるではないか! これでは小舟を呼ぶことができないぞ」
分隊長は海岸に陣取っているスペイン兵を発見し、部隊の行軍を止めた。敵は10名程度で、こちらは15名。全員が射程の長いライフル銃を所持している。
「全員、狙撃の準備だ。敵の数を減らしてから接近し、小舟を確保する。射撃の合図は私が出す」
分隊は慎重に最適な位置を確保し、狙いを定めた。
「……!」
手を挙げ、勢いよく前方へ振り下ろす。
一斉に鳴り響く銃声。驚いたスペイン兵は応戦しようとするが、狙撃の正確さと速さに圧倒される。数分の間にほとんどの敵が倒れ、残った者は逃げるか、降伏するかの選択を迫られた。
「前進! 残敵を掃討し、乗艦するぞ」
小隊は迅速に海岸線に進出し、残った敵3名のうち2名は逃走を図ったので射殺し、1名は捕虜とした。その後分隊は損害を出すことなく全員が乗艦し、マゼラン湾の艦隊泊地へ急ぐのであった。
■同日 カバリアン湾 スペイン軍
「オニャーテ総司令! 何度も言いますが、行動を起こさなければ、むざむざ敵の来襲を待つだけですぞ! 敵はわが軍より数も火力も上なのです! そう報告したでしょう!」
フアンは怒鳴り、ゴイチは同調する。
「我々の現在地が敵に完全に把握されている可能性が高いです。否! 把握されています! このままでは海からの砲撃だけでなく、陸からの奇襲も受けかねません」
続いてゴイチが補足するかのように提案する。
「時には逃げるのも戦略です。今は兵力を温存し、より有利な地点で戦うべきです」
オニャーテは苦々しく頷いたが、未だ決断を下せずにいた。
「……仮に、仮にそうだとして! いったいどこへいけばいいのだ? このカバリアン湾はスーゴッド湾とパナアン海峡を隔てた守りやすい地形なのだぞ」
「総司令! 仮にそうだとしても、泊まっていては軍艦ではありませぬ。動いてこそ軍艦の機動力が活かせるのです。泊まっていては陸の砲台と変わらぬではありませんか! さらには城壁の石と比べて船体の木は脆い分弱い!」
「だからいったいどこなのだ! どこへ行けば良いのだ!」
オニャーテは怒鳴り散らしてはいるが、解決策をもっている訳ではない。自らが率いてきた大艦隊が、さらなる規模の艦隊に負けるなど考えたくはないのだ。
「北に向かいましょう」
「北?」
「理想を言えばすぐ北のハイヌナンガン湾が適していますが、現在地と近すぎます。敵をあざむき、かつ攻勢にでるためにはもう少し北上して、タクロバンのキャンカバト湾が最適かと思われます」
「そこは……確かに、良い場所だが、住民とは交渉はできなかったのではないか? そのような場所に拠点など築けるのか?」
スペイン艦隊はセブ島へ本拠地を移す前、ミンダナオ島南端の島であったり、レイテ島・サマール島・ボホール島など各所に、より良い拠点を求めて築いてきた。
その最上級がセブ島であり、次に狙ったのがマニラだったのだ。
「拠点を築き、長居する事が目的ではありません。何度も言いますが、敵を欺き、劣勢なわれらが勝つには奇襲しかありません。つまり、こちらの位置を知られずに敵の位置を知るという事です」
「そんな事ができるのか?」
オニャーテは半分自暴自棄に近い精神状態のようだ。
現実を認めたくない人間とは、このようになるのだろうか。フアンはそう感じたが、今はどうやって小佐々軍の目をくらますかを考えなければならない。
「できるかどうかはやってみなければわかりません! しかしやらなければ確実に負けるのです!」
即日、全艦隊に撤収命令が下され、砦を破棄し、積めるだけの物資を詰め込んで、スペイン艦隊は北上した。
■五月九日 マゼラン湾 穂高
「残りの偵察部隊が戻りました!」
「よし! これで全ての部隊が無事に戻った」
純正はB分隊の分隊長を呼び、報告を求めた。
「敵は半島の東岸に、南北にそって艦隊を布陣させておりました。しかしその前に敵と遭遇し、再び会敵の恐れがあったため南進はしませんでした。そのため南側半分は不明です。しかし北側と同じであれば、十六、七隻は配置されていたでしょう」
「うむ」
タラレバは良くないが、織田艦隊の2回目の索敵報告と合致する。おそらく間違いないであろう。
「さらに北上しましたところ、敵の本隊らしき艦隊を発見。概要は……」
A分隊とほぼ同じ内容で、これでA・B分隊と織田偵察部隊との報告における、情報のすりあわせが終わった。
「良し。これで決まりだな。敵艦隊はわが方のおよそ半分である。いかなる策をもってこれを攻めるか?」
セブ島のサン・ペドロ要塞南のタリサイに陣地を設営している陸軍への、海上からの支援の必要はなくなった。すでに何度も哨戒し、この段階で海上からの攻撃はないと判断したのだ。
①包囲攻撃作戦
②分断して撃破作戦
③夜襲戦術
④陸軍との連携作戦
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