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日ノ本未だ一統ならず-内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え-
第597話 馬場信春の秘策と三十年後、五十年後を見据えて
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天正二年九月十日(1573/10/5) 安芸日野山城 吉川元春の居城
「殿、武田大膳大夫様が郎党、曽根九郎左衛門尉様がお見えにございます」
「うむ、通すが良い」
日野山城は中世山城でありながら、堀切や竪堀といった一般的な防御施設が見あたらない。
地理的な事が要因なのだろうか。毛利三家の居城はすべて安芸国にあった。
広大な毛利領国の中心である安芸に集中しているのは、毛利・吉川・小早川の政治的連携のためとも考えられる。
「はじめて御意を得ます。武田大膳大夫が郎党、曽根九郎左衛門尉にございます」
「駿河守にござる。ささ、楽になされよ」
元春は機嫌が良かった。良くなった、というのが正しい表現なのかもしれない。
小佐々・織田・武田の三国は対等な同盟関係であるが、毛利は過去の経緯があって小佐々に服属している以上、国力は同等でも同列には扱われない。
しかし現実的にみて、経済・技術的に発展をしているのは、武田より毛利である。
鉱山開発においても調査・採掘の効率化を図り、領内の街道や通信整備も、直轄地以外(減封の上完全に服属している島津や大友は除く)では最も発展している。
各種産業も小佐々の技術導入を図って、実質の石高は200万石に届く勢いなのだ。
小佐々の服属国家としての足かせが毛利の立場を弱くしているのだが、虎盛は先触れに、格上の毛利にお願いをするような文脈の書状を持たせていた。
「して九郎殿、御使者の御用向きは如何なるものかな?」
「は、さればわが殿大膳大夫様におかれましては、駿河守様と誼を通わしたいとお考えにございます」
「ははははは。何を仰せかと思えば、異な事を。わが毛利家は小佐々家に服属しておる立場である。大膳大夫殿が権中納言様と誼を通わしているなら、わしと通わしておるのと同じであろう」
「然に候わず」
笑顔一転、虎盛は元春の顔をみつめ、ゆっくり、はっきりと話し始めた。
「小佐々の御家中とは申せ、小佐々家と毛利家、すなわち吉川家は同じではございませぬ。毛利・吉川・小早川は本家と分家で一心同体なれど、小佐々御家中においては一力の大名にございましょう?」
元春の眉がピクリと動いた。
これまでの状況で小佐々に従ってはいるものの、武田と同等以上の力を持っているなら、本来は毛利と小佐々は対等な同盟を結んでいてしかるべきなのである。
事実、2年前までは対等な同盟であった。
「二年前の西国の諸大名が集まった言問の場において、一人権中納言様に気を吐き、毛利の吉川ここにありと知らしめた儀は、遠く甲斐にいても聞き及んでおりました」
「ふふふ……そうか、もう二年になるか。ついこの間のような気がしてならぬが、吉川も、いや毛利家中もすっかり小佐々に食われて、いやいや……。権中納言様の事を悪く言うておるのではない。心得違いされるな。いついかなる時も武門の気概は忘れてはならぬ、という事じゃ」
元春は、小佐々に服属してはいるものの、いついかなる時に無理難題を言われるかわからない。その時は毅然として否と唱え、抗う気概が必要だと言っているのだ。
「仰せの通りにございます。我が主も権中納言様と争う気など毛頭ございませぬ。今の平和を享受し、領内の民のために良き政を行おうと日々考えておられます」
虎盛の言葉に元春は笑顔でうなずく。
「然りながらこの静謐が、千代に八千代に続くとは考えられませぬ」
元春の顔から笑みが消えた。
「いかなる事か?」
「されば申し上げまする。権中納言様(純正)はお優しい方にて軍を好みませぬ。ゆえに静謐を保つために北条にも使者を送り、奥州の大名にも、この日ノ本大同盟に加わるように文を盛んに送っております」
「うむ」
「しかして日ノ本を大同盟のもと一統した後、十年二十年五十年とたったら、いかがあい成りましょうや。世代は変わり、周りは軍を知らぬものばかりになりて、われらと小佐々の結びつきをも軽んじる輩がでてくるやも知れませぬ」
「ふむ……して、何がいいたいのじゃ? わしはあまり回りくどい言い回しは好きではない」
「然れば、我らを小佐々の脅威とみなし、その力を削がんとする輩が出てきてもおかしくはございませぬ。難癖をつけ、小佐々の力をかさにきて改易に減封なども、無きにしも非ずと存じます」
「で?」
「我らと致しましては、静謐は大事。然れども、家の繁栄と存続は最も重し儀にございます」
「ふむ」
「そうならないよう今のうちに楔を打っておく事こそ、我らが子々孫々のために能う事かと存じます」
そう言って虎盛は、馬場信春草案のもとで練り直し、清書した条件項目を元春に渡した。
「これは……。ふふふ、これは決して権中納言様に仇なす物ではないの。加えて当然のことを書いておる。これならば別に隠さずとも良いのではないか?」
「確かに、中に書いてあります題目は、我らが練りに練ったものゆえ、何人たりとも異を唱える事はできぬでしょう。然れど念には念を押さねばなりませぬ」
「あい分かった。こちらは家中で合議するゆえ、国許に帰るもよし、こちらに留まるもよかろう」
「はは。是非良いお返事をお聞かせ願いたく存じます」
虎盛は毛利全体の返事をきくべく、毛利領に留まることとなった。
一つ、日ノ本大同盟に加盟している大名は、何人たりとも他国の治(内政)に口入れ(干渉)するべからず。
一つ、上記については、民の陳情ならびに流民等はなはだしく、合議の上で口入れすべしとなった場合は除く。
一つ、同上加盟の大名は、一力または複数が与して特定の国を如何ともするべからず。
一つ、もし合議なしにそのような事が起きたならば、他の国が一丸となって阻止するべし。
既に武田大膳大夫勝頼と織田兵部卿信長の署名は既にあった。これは密約でも謀反の企みでもない。最後に純正の署名を求める正当な権利なのだ。
次回 第598話 蝗虫型脱進機と壱式時計の完成。加賀侵攻の是非に関する合議
「殿、武田大膳大夫様が郎党、曽根九郎左衛門尉様がお見えにございます」
「うむ、通すが良い」
日野山城は中世山城でありながら、堀切や竪堀といった一般的な防御施設が見あたらない。
地理的な事が要因なのだろうか。毛利三家の居城はすべて安芸国にあった。
広大な毛利領国の中心である安芸に集中しているのは、毛利・吉川・小早川の政治的連携のためとも考えられる。
「はじめて御意を得ます。武田大膳大夫が郎党、曽根九郎左衛門尉にございます」
「駿河守にござる。ささ、楽になされよ」
元春は機嫌が良かった。良くなった、というのが正しい表現なのかもしれない。
小佐々・織田・武田の三国は対等な同盟関係であるが、毛利は過去の経緯があって小佐々に服属している以上、国力は同等でも同列には扱われない。
しかし現実的にみて、経済・技術的に発展をしているのは、武田より毛利である。
鉱山開発においても調査・採掘の効率化を図り、領内の街道や通信整備も、直轄地以外(減封の上完全に服属している島津や大友は除く)では最も発展している。
各種産業も小佐々の技術導入を図って、実質の石高は200万石に届く勢いなのだ。
小佐々の服属国家としての足かせが毛利の立場を弱くしているのだが、虎盛は先触れに、格上の毛利にお願いをするような文脈の書状を持たせていた。
「して九郎殿、御使者の御用向きは如何なるものかな?」
「は、さればわが殿大膳大夫様におかれましては、駿河守様と誼を通わしたいとお考えにございます」
「ははははは。何を仰せかと思えば、異な事を。わが毛利家は小佐々家に服属しておる立場である。大膳大夫殿が権中納言様と誼を通わしているなら、わしと通わしておるのと同じであろう」
「然に候わず」
笑顔一転、虎盛は元春の顔をみつめ、ゆっくり、はっきりと話し始めた。
「小佐々の御家中とは申せ、小佐々家と毛利家、すなわち吉川家は同じではございませぬ。毛利・吉川・小早川は本家と分家で一心同体なれど、小佐々御家中においては一力の大名にございましょう?」
元春の眉がピクリと動いた。
これまでの状況で小佐々に従ってはいるものの、武田と同等以上の力を持っているなら、本来は毛利と小佐々は対等な同盟を結んでいてしかるべきなのである。
事実、2年前までは対等な同盟であった。
「二年前の西国の諸大名が集まった言問の場において、一人権中納言様に気を吐き、毛利の吉川ここにありと知らしめた儀は、遠く甲斐にいても聞き及んでおりました」
「ふふふ……そうか、もう二年になるか。ついこの間のような気がしてならぬが、吉川も、いや毛利家中もすっかり小佐々に食われて、いやいや……。権中納言様の事を悪く言うておるのではない。心得違いされるな。いついかなる時も武門の気概は忘れてはならぬ、という事じゃ」
元春は、小佐々に服属してはいるものの、いついかなる時に無理難題を言われるかわからない。その時は毅然として否と唱え、抗う気概が必要だと言っているのだ。
「仰せの通りにございます。我が主も権中納言様と争う気など毛頭ございませぬ。今の平和を享受し、領内の民のために良き政を行おうと日々考えておられます」
虎盛の言葉に元春は笑顔でうなずく。
「然りながらこの静謐が、千代に八千代に続くとは考えられませぬ」
元春の顔から笑みが消えた。
「いかなる事か?」
「されば申し上げまする。権中納言様(純正)はお優しい方にて軍を好みませぬ。ゆえに静謐を保つために北条にも使者を送り、奥州の大名にも、この日ノ本大同盟に加わるように文を盛んに送っております」
「うむ」
「しかして日ノ本を大同盟のもと一統した後、十年二十年五十年とたったら、いかがあい成りましょうや。世代は変わり、周りは軍を知らぬものばかりになりて、われらと小佐々の結びつきをも軽んじる輩がでてくるやも知れませぬ」
「ふむ……して、何がいいたいのじゃ? わしはあまり回りくどい言い回しは好きではない」
「然れば、我らを小佐々の脅威とみなし、その力を削がんとする輩が出てきてもおかしくはございませぬ。難癖をつけ、小佐々の力をかさにきて改易に減封なども、無きにしも非ずと存じます」
「で?」
「我らと致しましては、静謐は大事。然れども、家の繁栄と存続は最も重し儀にございます」
「ふむ」
「そうならないよう今のうちに楔を打っておく事こそ、我らが子々孫々のために能う事かと存じます」
そう言って虎盛は、馬場信春草案のもとで練り直し、清書した条件項目を元春に渡した。
「これは……。ふふふ、これは決して権中納言様に仇なす物ではないの。加えて当然のことを書いておる。これならば別に隠さずとも良いのではないか?」
「確かに、中に書いてあります題目は、我らが練りに練ったものゆえ、何人たりとも異を唱える事はできぬでしょう。然れど念には念を押さねばなりませぬ」
「あい分かった。こちらは家中で合議するゆえ、国許に帰るもよし、こちらに留まるもよかろう」
「はは。是非良いお返事をお聞かせ願いたく存じます」
虎盛は毛利全体の返事をきくべく、毛利領に留まることとなった。
一つ、日ノ本大同盟に加盟している大名は、何人たりとも他国の治(内政)に口入れ(干渉)するべからず。
一つ、上記については、民の陳情ならびに流民等はなはだしく、合議の上で口入れすべしとなった場合は除く。
一つ、同上加盟の大名は、一力または複数が与して特定の国を如何ともするべからず。
一つ、もし合議なしにそのような事が起きたならば、他の国が一丸となって阻止するべし。
既に武田大膳大夫勝頼と織田兵部卿信長の署名は既にあった。これは密約でも謀反の企みでもない。最後に純正の署名を求める正当な権利なのだ。
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