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西国王小佐々純正と第三勢力-対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む-
緊急事態に立花道雪の決断と秘密兵器
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天正元年 四月二日 巳の二つ刻(0930) 庄川西岸(出来田村) 立花道雪移動中
「申し上げます! 敵別働隊が放生津城に入っております!」
道雪を驚愕させる報告がはいったのだ。
「何? 数は?」
「は、およそ二千の上杉兵! さらに寺西五位之助、寺島高継、一道氏治など射水郡東部と婦負郡北部の国人が集まっております!」
「なに! ? 一体どこから湧いて出たのじゃ?」
「海からにございます! 放生津の湊より上陸し、城へ続々と入っております!」
「……まずい! このままでは悉(完全に)取り籠めらるる(包囲される)ぞ! ……そうじゃ、急ぎ、急ぎ三好の陣まで行き確かめよ! 出来ているようならすぐさま島津のいる能村の陣まで送るのだ!」
道雪はこんな事で使うとは思いも寄らなかったが、まさに使うのは今だとばかりに命じた。
発 道雪 宛 兵庫頭(島津義弘)
メ 敵 伏兵 放生津二 アリ メ
長くなりがちな通信文であったが、戦場では速く、的確に伝える事が重要となる。道雪は初めての運用であったが、『何が』と『どこに』という部分だけを伝えた。
『二千』という数字も重要だろうし、『敵襲に備えよ』という命令も必要だったかもしれない。
しかし道雪は、義弘ならそれを踏まえて、自らの意図をくんで指示を出すであろうと予測したのだ。
■枇杷首村 三好本陣
「よし、滞りなく進んでおるな。敵の楯突き(反撃)はないようだ。先陣の第一陣が渡って難無し(問題なし)ならば、中陣も渡河が能う(できる)ようにしておくのじゃぞ」
三好長治は分裂した三好家のうち摂津三好家の当主であり、滅んだ若江三好義継は従兄弟である。
もともと長慶の後継者序列では義継より上だったため、阿波三好家も含めた三好の宗家として、存在感を高めたかったというのは事実であろう。
史実では悪政がたたり、国人衆の離反を招いて家を衰退させる。
だがこの世界では対信長・対純正で三好は分裂するものの、摂津の反乱を収めて、最終的には純正のもと、摂津と淡路を治める二ヶ国の太守となっている。
「? これは何だ?」
「敵の事の様(状況)を報せる文です。設営は終わっておりますので、お許しいただければ、すぐにでも送ります」
伝令が長治に許可を求める。
「そうではない! ……なにやら作っておったが、それは良い。敵の伏兵がおるのか?」
「は、道雪様はそれを急ぎ島津様にお知らせせねばと仰せにございました」
「あいわかった! 以後は好きに送るが良い! それよりも敵が島津殿の後ろにおるなら、なおのこと我らは正面に掛かりて(攻撃して)、敵の戒め(注意)をこちらに向けねばならぬではないか!」
長治は通信の許可を出し、中陣の有馬則頼、小西行長、伊丹親興に準備を急がせた。
■庄川東岸 吉久新村
「掛かれ掛かれ掛かれ! 敵はわれらと同じぞ!」
伊東軍、先陣中翼の山田宗昌は主君祐兵の初陣を勝利で飾るため、兵を鼓舞し、突き進んでいる。それに呼応するかのように、左翼の米良矩重、右翼の米良重鑑も突き進む。
矢文での約束通り、力と力のぶつかり合いになったのだ。
伊東軍の先陣は左翼・中翼・右翼あわせて六百である。
対して上杉軍は、中陣右翼、新発田長敦の千である。六百対千では数に勝る上杉軍が優勢であったが、徐々に伊東軍が押し出してきた。
蜂矢の陣のように伊東軍の先陣が変形し、それに中陣・本陣・後陣と続く。
一進一退を繰り返し、新発田長敦の軍を押して陣に穴を空けようと言うところまで来たとき、伝令がきた。
「申し上げます! 中翼の荒武様より伝令! 先陣が奥に入り込み過ぎとの事、中陣が来るまでまたれよ、との事にございます!」
「何を申すか! あともう少しで敵陣が突破能うのじゃ! 然すれば右にも左にも行くとこが能い、敵の後ろを衝けよう!」
荒武宗並の心配は、未だ動いていない上杉軍の左翼(もともと先陣右翼)と右翼(もともと後陣右翼)が、一挙に包囲を敢行してくるという恐れであった。
山田宗昌の考えは逆である。
まもなく敵陣が突破出来れば、先陣が敵の背後で自由に動けるようになる。
中陣と後陣が仮に囲まれたとしても、押されている方の(押している敵の)背後に回れば良いというのだ。
「そもそも兵の数は同じなのだ、勝つには機を見ねばならぬ。それが今なのじゃ! そう申し伝えよ!」
「はは!」
伝令は走り去って行った。
「さあ! 今少しぞ! 皆の者!」
■庄川西岸 能町村 島津本陣
「ほうほうほう……どうやら押しておるようではないか。確か、伊東の先陣は、ああ、山田殿ではないか。さすがであるな」
義弘は下賜された望遠鏡を覗きながら、そうつぶやく。義弘だけではなく、今回の参陣にあたって純正は、大将級の指揮官には望遠鏡を渡していたのだ。
便利な物や革新的なやり方を少しずつ教え、与えて、意識改革をしている。もちろん、今回の戦いに必要だと考えていたのもある。
「兄者、それがしにも見せてくだされ」
家久が、まるで子供のようにせがんでいる。それを遠目でみる歳久。
「うひゃあ、これは、よく、見えますなあ!」
歳久の気持ちを察したのか、義弘が歳久を呼んで望遠鏡を使わせる。
「おお、これは……! いや、然れどこれは、いささか危うくはございませぬか? どうにも伊東の先陣が出過ぎているようにも思えますが」
「兄者の考え過ぎではないか?」
「否、歳久の言もっともである。然りながら、山田殿もひとかどの将、心得ておるであろう」
そう言いつつも、一抹の不安を感じた義弘であった。
※出典 国土地理院標準地図をもとに作成
https://maps.gsi.go.jp/#12/36.667180/137.046890/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f2&d=m
■第三師団、陸路にて北信濃の平倉城へ。4/5着の予定。
■第二師団、吉城郡塩屋城下。
■第四艦隊、出羽田川郡鼠ヶ関湊。
■上杉軍城生城別働隊、喜右衛門。行軍中。
■杉浦玄任、井波城より金屋へ。
■島津(伊東)軍、上杉の右翼と交戦。
■島津(肝付)軍、庄川渡河準備。
■島津本軍、庄川西岸にて待機。
■三好軍、庄川西岸枇杷首村より大門新村に向け渡河準備。
■立花軍、南下中、庄川西岸出来田村。一条軍、龍造寺軍も同じ。
■謙信、庄川東岸、大門新村に布陣、右翼、伊東軍と交戦。
■(秘)○上中
■(秘)○○作戦中
■(秘)○○行軍中
「申し上げます! 敵別働隊が放生津城に入っております!」
道雪を驚愕させる報告がはいったのだ。
「何? 数は?」
「は、およそ二千の上杉兵! さらに寺西五位之助、寺島高継、一道氏治など射水郡東部と婦負郡北部の国人が集まっております!」
「なに! ? 一体どこから湧いて出たのじゃ?」
「海からにございます! 放生津の湊より上陸し、城へ続々と入っております!」
「……まずい! このままでは悉(完全に)取り籠めらるる(包囲される)ぞ! ……そうじゃ、急ぎ、急ぎ三好の陣まで行き確かめよ! 出来ているようならすぐさま島津のいる能村の陣まで送るのだ!」
道雪はこんな事で使うとは思いも寄らなかったが、まさに使うのは今だとばかりに命じた。
発 道雪 宛 兵庫頭(島津義弘)
メ 敵 伏兵 放生津二 アリ メ
長くなりがちな通信文であったが、戦場では速く、的確に伝える事が重要となる。道雪は初めての運用であったが、『何が』と『どこに』という部分だけを伝えた。
『二千』という数字も重要だろうし、『敵襲に備えよ』という命令も必要だったかもしれない。
しかし道雪は、義弘ならそれを踏まえて、自らの意図をくんで指示を出すであろうと予測したのだ。
■枇杷首村 三好本陣
「よし、滞りなく進んでおるな。敵の楯突き(反撃)はないようだ。先陣の第一陣が渡って難無し(問題なし)ならば、中陣も渡河が能う(できる)ようにしておくのじゃぞ」
三好長治は分裂した三好家のうち摂津三好家の当主であり、滅んだ若江三好義継は従兄弟である。
もともと長慶の後継者序列では義継より上だったため、阿波三好家も含めた三好の宗家として、存在感を高めたかったというのは事実であろう。
史実では悪政がたたり、国人衆の離反を招いて家を衰退させる。
だがこの世界では対信長・対純正で三好は分裂するものの、摂津の反乱を収めて、最終的には純正のもと、摂津と淡路を治める二ヶ国の太守となっている。
「? これは何だ?」
「敵の事の様(状況)を報せる文です。設営は終わっておりますので、お許しいただければ、すぐにでも送ります」
伝令が長治に許可を求める。
「そうではない! ……なにやら作っておったが、それは良い。敵の伏兵がおるのか?」
「は、道雪様はそれを急ぎ島津様にお知らせせねばと仰せにございました」
「あいわかった! 以後は好きに送るが良い! それよりも敵が島津殿の後ろにおるなら、なおのこと我らは正面に掛かりて(攻撃して)、敵の戒め(注意)をこちらに向けねばならぬではないか!」
長治は通信の許可を出し、中陣の有馬則頼、小西行長、伊丹親興に準備を急がせた。
■庄川東岸 吉久新村
「掛かれ掛かれ掛かれ! 敵はわれらと同じぞ!」
伊東軍、先陣中翼の山田宗昌は主君祐兵の初陣を勝利で飾るため、兵を鼓舞し、突き進んでいる。それに呼応するかのように、左翼の米良矩重、右翼の米良重鑑も突き進む。
矢文での約束通り、力と力のぶつかり合いになったのだ。
伊東軍の先陣は左翼・中翼・右翼あわせて六百である。
対して上杉軍は、中陣右翼、新発田長敦の千である。六百対千では数に勝る上杉軍が優勢であったが、徐々に伊東軍が押し出してきた。
蜂矢の陣のように伊東軍の先陣が変形し、それに中陣・本陣・後陣と続く。
一進一退を繰り返し、新発田長敦の軍を押して陣に穴を空けようと言うところまで来たとき、伝令がきた。
「申し上げます! 中翼の荒武様より伝令! 先陣が奥に入り込み過ぎとの事、中陣が来るまでまたれよ、との事にございます!」
「何を申すか! あともう少しで敵陣が突破能うのじゃ! 然すれば右にも左にも行くとこが能い、敵の後ろを衝けよう!」
荒武宗並の心配は、未だ動いていない上杉軍の左翼(もともと先陣右翼)と右翼(もともと後陣右翼)が、一挙に包囲を敢行してくるという恐れであった。
山田宗昌の考えは逆である。
まもなく敵陣が突破出来れば、先陣が敵の背後で自由に動けるようになる。
中陣と後陣が仮に囲まれたとしても、押されている方の(押している敵の)背後に回れば良いというのだ。
「そもそも兵の数は同じなのだ、勝つには機を見ねばならぬ。それが今なのじゃ! そう申し伝えよ!」
「はは!」
伝令は走り去って行った。
「さあ! 今少しぞ! 皆の者!」
■庄川西岸 能町村 島津本陣
「ほうほうほう……どうやら押しておるようではないか。確か、伊東の先陣は、ああ、山田殿ではないか。さすがであるな」
義弘は下賜された望遠鏡を覗きながら、そうつぶやく。義弘だけではなく、今回の参陣にあたって純正は、大将級の指揮官には望遠鏡を渡していたのだ。
便利な物や革新的なやり方を少しずつ教え、与えて、意識改革をしている。もちろん、今回の戦いに必要だと考えていたのもある。
「兄者、それがしにも見せてくだされ」
家久が、まるで子供のようにせがんでいる。それを遠目でみる歳久。
「うひゃあ、これは、よく、見えますなあ!」
歳久の気持ちを察したのか、義弘が歳久を呼んで望遠鏡を使わせる。
「おお、これは……! いや、然れどこれは、いささか危うくはございませぬか? どうにも伊東の先陣が出過ぎているようにも思えますが」
「兄者の考え過ぎではないか?」
「否、歳久の言もっともである。然りながら、山田殿もひとかどの将、心得ておるであろう」
そう言いつつも、一抹の不安を感じた義弘であった。
※出典 国土地理院標準地図をもとに作成
https://maps.gsi.go.jp/#12/36.667180/137.046890/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f2&d=m
■第三師団、陸路にて北信濃の平倉城へ。4/5着の予定。
■第二師団、吉城郡塩屋城下。
■第四艦隊、出羽田川郡鼠ヶ関湊。
■上杉軍城生城別働隊、喜右衛門。行軍中。
■杉浦玄任、井波城より金屋へ。
■島津(伊東)軍、上杉の右翼と交戦。
■島津(肝付)軍、庄川渡河準備。
■島津本軍、庄川西岸にて待機。
■三好軍、庄川西岸枇杷首村より大門新村に向け渡河準備。
■立花軍、南下中、庄川西岸出来田村。一条軍、龍造寺軍も同じ。
■謙信、庄川東岸、大門新村に布陣、右翼、伊東軍と交戦。
■(秘)○上中
■(秘)○○作戦中
■(秘)○○行軍中
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