531 / 766
西国王小佐々純正と第三勢力-対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む-
風神・雷神。畠山義慶の苦悩と決断
しおりを挟む
天正元年(1572) 三月二十八日 京都 大使館
先日十三日の御申出、石山の御坊の御意趣(石山本願寺の意向)にも沿うものにて、お受け致したく存じ候。
以後は幾久しく誼を通わし、盛んに商いを行いたく存じ候。
さて、権中納言様(純正)におかれては、上杉と越中門徒との和議を扱ひけり(調停した)と聞き及び候。
誠に有り難き事なれど、恨めしき至り(残念な結果)となりけり候。
加えて越後より謙信出でて、越中に討ち入らんとの報せを受けき候。
われら軍兵を率いて合力いたさんとするも、分の悪しき軍の恐れありと案じ候へば、率爾(ぶしつけ)ながら権中納言様の合力をお願い申し上げ候。恐惶謹言。
三月十五日 玄任
小佐々権中納言様
予想通りの玄任の返信である。
これには了解の旨と、援軍の件とは別件で上杉と戦うので、間接的に援軍になると送った。
攻守の盟約ではなく、あくまで『たまたま』戦うので、援軍と同様になる、と加えたのだ。
ここであからさまに援軍になってしまうと、今後織田と本願寺が戦った際に、味方しないと余計なとばっちりを受けるかもしれないからだ。
あくまで、付かず離れず、である。
■能登 所口湊
「これだけの軍兵を率るのは初めてにございますな」
大名衆軍団の副将である高橋紹運は言う。確かに五万近い軍勢を率いるのは大将の道雪にとっても初めてである。
「然もありなん(そりゃそうだろう)。鎮西だけでなく四国の軍兵もそろうておる。しかも全てではない」
還暦を迎えた道雪と、三十五も年の若い紹運の組み合わせであるが、互いに尊敬しあう間柄である。
「さて、以後はいかがなさいますか」
「うむ」
紹運の問いに道雪が答える。
「まずは土佐一条の軍兵の着到をもって軍評定をせねばなるまいて。御屋形様よりの命は、新しき軍旅には、謙信には先に掛かるべからすとあったが、これは我らも同じであろう。されど、専ら守りて防ぎて衛れ、という事ではあるまい」
ははははは、と道雪が笑う。
「つまりは奇に(むやみに)打ち掛かる(攻撃する)のではなく、仇(敵)の有り様の報せをよく吟味し動け、と? 上杉が仇(敵)なりは自明の理。この上取り掛からるるを(攻められるのを)待てとはおかしな事にございますからね」
「左様」
あうんの呼吸とはこのことであろうか。
直属の軍は一万五千ではあるが、五万すべてを直接指揮するならば? 風神・雷神である。いかに謙信とて、そら恐ろしいものを感じずにはいられないだろう。
「然りとて(そうは言っても)、そこらく(十分)に用心せねばならぬぞ。此(ここ)は勝手知りたる筑前でもなければ豊後でもない。ましてや仇は軍神たる上杉謙信である。つくづくと(よくよく)案じ、手並み拝見といこうではないか」
まだ見ぬ敵、毘沙門天の化身たる謙信と、摩利支天の化身たる二人の戦いが始まろうとしている。
■七尾城
「各々方……対馬守(長続連)、美作守(遊佐続光)、備中守(温井景隆)……このままでよいのか?」
能登畠山家当主、畠山修理大夫義慶の言葉である。当主であるにもかかわらず、七人衆の三人に気を遣った言い回しで聞いている。
「殿、このままでよいのか? とは、一体何のことにございましょうや」
筆頭の長続連が言うと、温井景隆も続く。
「左様、われら中納言様の軍兵を領内に入れること同じき(同意した)にございます。その上、軍道具(武器)に兵糧矢玉の備えも同じており、この上なにをせねばならぬのでございましょうや」
「……」
そのどちらもしぶしぶ同意した遊佐続光は発言しない。
「そは(それは)……そもそも中納言様はわれら能登の権(権威)を高め、越中の静謐を成さんが為に、ご尽力なされておるのではないか? 恨めしき事に(残念ながら)両越の和は成らず、謙信が一向宗を攻める事となった」
長続連と温井景隆は、やれやれ、といった顔で義慶の話を聞いている。長続連対温井・遊佐の構図であったが、この部分では少し違っているようだ。
「……どうにも意を得ませぬが、では殿は、いかがなさりたいのでございますか?」
今度は温井景隆が義慶に尋ねる。
「……無論、われらも軍兵を整え、共に謙信に臨むべきであると案じておるが、いかがであろうか?」
義慶の言葉に、座が静まりかえった。
それはつまり、表向きはこの戦いに我関せずを貫いてきた畠山家が、大っぴらに上杉家に対抗すると言う事なのだ。
「殿、そしてご一同。ここであえて申し上げるが、あの謙信ですぞ。やすやすと負けて越後に帰りましょうや。惟て(よくよく考えて)、遠慮して(深く考えて)みてくだされ。万が一、万が一中納言様が負けたらいかがいたすのですか?」
……。
……。
……。
(その時は、謙信に寝返って、当主の首をすげ替えれば良い。思慮のたらない若年当主の勝手な振る舞い。われらも抑えがきかなかった、という事にすればいい……)
「では殿、もしそれでもご出陣をお望みなら、様々な事の様を鑑みて(状況を考慮して)、われら全軍にて越中へ討ち入る事能いませぬ。殿御自ら手勢を率て討ち入らねばなりませぬが、そのお覚悟はおありですか?」
「……あい、わかった。ではわた……われが、俺が自ら率て越中に討ち入らん」
義慶は覚悟を決めた。
純正が能登にきて、馬車の中で交わした話を思い出したのだ。このまま傀儡のままでいいのか? 日々の不遇を嘆いてばかりでは状況はかわらない。
確かに遊佐続光が言う様に謙信は手強い。負ける可能性がないとはいえない。しかし、ここで何もしなければ、これから先もずっと何も出来ない世間知らずで終わるのだ。
義慶は自領に陣触れを出し、三千の兵で大名勢と合流するのであった。
※一人称の俺、という表現は古くから男女問わず使われていたようです。
■飛騨国 吉城郡 塩屋城下 第二師団陣地
「状況はどうか?」
「は、ただいま斥候を出しておりますが、いまだ謙信の情報はつかめておりませぬ」
「ふむ、状況から見て、まだ越中に入ってはおらぬだろう。憶測はよくはないが、ここで報せを待つほかはないか」
第二師団長の小田賢光少将は、越中の城生城周辺に斥候を出し、謙信の通過を待って側背を衝く作戦であった。飛騨から越中へ入る経路は三つある。
一つは今いる塩屋村から川沿いの街道を北上する道、もう一つは後白川村から越中の赤尾村へ入る道、そして最後に羽根村、二屋村より峠を越える道である。
塩屋村口はかろうじて馬と大砲の移動が可能なくらいの幅である。
残りの二つは白川村口、羽根村口の順に狭い。羽根村口などは馬は注意しないと離合すら出来ない幅なのだ。
消去法で賢光は塩屋村口を選択し、情報収集と付近の地形を調べている。
山間部での戦闘はなるべくなら避けたいところだが、そうもいかない。十分に注意喚起をして、謙信を待つ。
■第三師団、陸路にて北信濃の平倉城へ 4/5着予定。
■土佐軍、敦賀を出港。一路能登所口湊へ。
■加賀一揆軍、三月二十九日金沢御坊発予定。
先日十三日の御申出、石山の御坊の御意趣(石山本願寺の意向)にも沿うものにて、お受け致したく存じ候。
以後は幾久しく誼を通わし、盛んに商いを行いたく存じ候。
さて、権中納言様(純正)におかれては、上杉と越中門徒との和議を扱ひけり(調停した)と聞き及び候。
誠に有り難き事なれど、恨めしき至り(残念な結果)となりけり候。
加えて越後より謙信出でて、越中に討ち入らんとの報せを受けき候。
われら軍兵を率いて合力いたさんとするも、分の悪しき軍の恐れありと案じ候へば、率爾(ぶしつけ)ながら権中納言様の合力をお願い申し上げ候。恐惶謹言。
三月十五日 玄任
小佐々権中納言様
予想通りの玄任の返信である。
これには了解の旨と、援軍の件とは別件で上杉と戦うので、間接的に援軍になると送った。
攻守の盟約ではなく、あくまで『たまたま』戦うので、援軍と同様になる、と加えたのだ。
ここであからさまに援軍になってしまうと、今後織田と本願寺が戦った際に、味方しないと余計なとばっちりを受けるかもしれないからだ。
あくまで、付かず離れず、である。
■能登 所口湊
「これだけの軍兵を率るのは初めてにございますな」
大名衆軍団の副将である高橋紹運は言う。確かに五万近い軍勢を率いるのは大将の道雪にとっても初めてである。
「然もありなん(そりゃそうだろう)。鎮西だけでなく四国の軍兵もそろうておる。しかも全てではない」
還暦を迎えた道雪と、三十五も年の若い紹運の組み合わせであるが、互いに尊敬しあう間柄である。
「さて、以後はいかがなさいますか」
「うむ」
紹運の問いに道雪が答える。
「まずは土佐一条の軍兵の着到をもって軍評定をせねばなるまいて。御屋形様よりの命は、新しき軍旅には、謙信には先に掛かるべからすとあったが、これは我らも同じであろう。されど、専ら守りて防ぎて衛れ、という事ではあるまい」
ははははは、と道雪が笑う。
「つまりは奇に(むやみに)打ち掛かる(攻撃する)のではなく、仇(敵)の有り様の報せをよく吟味し動け、と? 上杉が仇(敵)なりは自明の理。この上取り掛からるるを(攻められるのを)待てとはおかしな事にございますからね」
「左様」
あうんの呼吸とはこのことであろうか。
直属の軍は一万五千ではあるが、五万すべてを直接指揮するならば? 風神・雷神である。いかに謙信とて、そら恐ろしいものを感じずにはいられないだろう。
「然りとて(そうは言っても)、そこらく(十分)に用心せねばならぬぞ。此(ここ)は勝手知りたる筑前でもなければ豊後でもない。ましてや仇は軍神たる上杉謙信である。つくづくと(よくよく)案じ、手並み拝見といこうではないか」
まだ見ぬ敵、毘沙門天の化身たる謙信と、摩利支天の化身たる二人の戦いが始まろうとしている。
■七尾城
「各々方……対馬守(長続連)、美作守(遊佐続光)、備中守(温井景隆)……このままでよいのか?」
能登畠山家当主、畠山修理大夫義慶の言葉である。当主であるにもかかわらず、七人衆の三人に気を遣った言い回しで聞いている。
「殿、このままでよいのか? とは、一体何のことにございましょうや」
筆頭の長続連が言うと、温井景隆も続く。
「左様、われら中納言様の軍兵を領内に入れること同じき(同意した)にございます。その上、軍道具(武器)に兵糧矢玉の備えも同じており、この上なにをせねばならぬのでございましょうや」
「……」
そのどちらもしぶしぶ同意した遊佐続光は発言しない。
「そは(それは)……そもそも中納言様はわれら能登の権(権威)を高め、越中の静謐を成さんが為に、ご尽力なされておるのではないか? 恨めしき事に(残念ながら)両越の和は成らず、謙信が一向宗を攻める事となった」
長続連と温井景隆は、やれやれ、といった顔で義慶の話を聞いている。長続連対温井・遊佐の構図であったが、この部分では少し違っているようだ。
「……どうにも意を得ませぬが、では殿は、いかがなさりたいのでございますか?」
今度は温井景隆が義慶に尋ねる。
「……無論、われらも軍兵を整え、共に謙信に臨むべきであると案じておるが、いかがであろうか?」
義慶の言葉に、座が静まりかえった。
それはつまり、表向きはこの戦いに我関せずを貫いてきた畠山家が、大っぴらに上杉家に対抗すると言う事なのだ。
「殿、そしてご一同。ここであえて申し上げるが、あの謙信ですぞ。やすやすと負けて越後に帰りましょうや。惟て(よくよく考えて)、遠慮して(深く考えて)みてくだされ。万が一、万が一中納言様が負けたらいかがいたすのですか?」
……。
……。
……。
(その時は、謙信に寝返って、当主の首をすげ替えれば良い。思慮のたらない若年当主の勝手な振る舞い。われらも抑えがきかなかった、という事にすればいい……)
「では殿、もしそれでもご出陣をお望みなら、様々な事の様を鑑みて(状況を考慮して)、われら全軍にて越中へ討ち入る事能いませぬ。殿御自ら手勢を率て討ち入らねばなりませぬが、そのお覚悟はおありですか?」
「……あい、わかった。ではわた……われが、俺が自ら率て越中に討ち入らん」
義慶は覚悟を決めた。
純正が能登にきて、馬車の中で交わした話を思い出したのだ。このまま傀儡のままでいいのか? 日々の不遇を嘆いてばかりでは状況はかわらない。
確かに遊佐続光が言う様に謙信は手強い。負ける可能性がないとはいえない。しかし、ここで何もしなければ、これから先もずっと何も出来ない世間知らずで終わるのだ。
義慶は自領に陣触れを出し、三千の兵で大名勢と合流するのであった。
※一人称の俺、という表現は古くから男女問わず使われていたようです。
■飛騨国 吉城郡 塩屋城下 第二師団陣地
「状況はどうか?」
「は、ただいま斥候を出しておりますが、いまだ謙信の情報はつかめておりませぬ」
「ふむ、状況から見て、まだ越中に入ってはおらぬだろう。憶測はよくはないが、ここで報せを待つほかはないか」
第二師団長の小田賢光少将は、越中の城生城周辺に斥候を出し、謙信の通過を待って側背を衝く作戦であった。飛騨から越中へ入る経路は三つある。
一つは今いる塩屋村から川沿いの街道を北上する道、もう一つは後白川村から越中の赤尾村へ入る道、そして最後に羽根村、二屋村より峠を越える道である。
塩屋村口はかろうじて馬と大砲の移動が可能なくらいの幅である。
残りの二つは白川村口、羽根村口の順に狭い。羽根村口などは馬は注意しないと離合すら出来ない幅なのだ。
消去法で賢光は塩屋村口を選択し、情報収集と付近の地形を調べている。
山間部での戦闘はなるべくなら避けたいところだが、そうもいかない。十分に注意喚起をして、謙信を待つ。
■第三師団、陸路にて北信濃の平倉城へ 4/5着予定。
■土佐軍、敦賀を出港。一路能登所口湊へ。
■加賀一揆軍、三月二十九日金沢御坊発予定。
2
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる