474 / 828
西国王小佐々純正と第三勢力-第2.5次信長包囲網と迫り来る陰-
降伏と和議と異見十七箇条
しおりを挟む
元亀二年 八月十一日 逢坂の関
「申し上げます! 敵方よりの使者、来ましてございます」
「通せ」
暫定京都師団長の神代貴茂少将と将棋を指していた純久は、淡々と近習に伝える。使者がうんぬんというよりは、貴茂の手をどう崩すかが気がかりのようだ。
しばらくして使者が陣幕の中に入って来た後、挨拶をする。
「はじめてご尊顔を拝しまする、山岡美作守(従五位下)景隆にございます。治部少丞(従六位上)様におかれましては謁見の栄誉を賜り、恐悦至極に存じまする」
「世辞は結構にございます。それに貴殿の方が位階は上(一つ上)。面をあげてください」
そう言われた景隆は顔を上げ、純久と正対する。
小佐々家中における対朝廷ならびに対幕府と、畿内周辺の外交全般、そして東国の外交一切を純久は取り仕切っている。
いまでは京の警備を担う検非違使別当の純正の代理人として、一万二千の兵を率いているのだ。
「さて、こたびは一体、何用でおいでになったのでしょう」
わかりきっている事なのに、あえて口に出させる。これも交渉の手法の一つなのだろうか。しかし、この状況では交渉も何もない。
「は、さればわが軍は近衛中将様と事を構える気は毛頭ござりませぬ。兵を挙げたはあくまで弾正忠に対してにございます」
「はい」
「公方様におかれましても、これ以上の戦は望まず、天下静謐のために和議を願っておいでにございます」
「なに?」
純久の顔色が変わった。
「天下静謐、ですと? しかも、和議とな?」
(降伏ではなく、和議なのか?)
ゆっくりと、確かめる様に純久は景隆に聞く。
「これは異な事を承る。この期に及んで民の安寧、天下静謐なぞ片腹痛し。それがしにはどうにも、公方様が私利私欲にかられ、おのがやりたい様にされているようにしか見えぬが、これいかに」
純久の蔑むような眼差しが景隆を貫く。
最初の温厚な態度とは打って変わって、能面のような表情の純久は、まるで別人のようである。
「け、決してそのような事は……」
「左様か? 本当はそなたもそう思っているのではないのか」
そう言って純久は、義昭の御教書発給の件や身内びいきの件、寺社領の横領や勝手な裁判など、信長との間に決めた御掟を無視した行いを、淡々と述べる。
「よいかな。わが殿近衛中将様も、弾正忠様も、そもそも幕府をどうこうしようなどとは思うておりませぬ。幕府がしかと働き、世の静謐に役立つ行いをしておれば、何も問題は起きぬのです」
「それは……」
景隆はぐうの音も出ない。
「では、今一度聞くが、降伏ではなく、和議とな?」
「仰せの通りにございまする。なにとぞ、よしなに」
「あいわかった。しかしあくまでも仲介である。成るか成らぬかはそちら次第じゃ」
「はは、ありがたき幸せにござりまする」
純久は和議の内容には口を出さず、あくまで口添えのみという条件で了承した。
■八月二十一日 南近江 鯰江城下
信玄の死をもって武田軍が退却した事で、信長の中にはある種の決意が芽生えていた。もう、足利幕府などいらぬのではないか?
「殿、日野城、蒲生左兵衛大夫(賢秀)様お越しにございます」
「うむ、通せ」
幕舎の中に案内された賢秀は、座にいる六角承禎・義定親子に一礼し、さらに下座に座る。
「遅参、誠に申し訳ござりませぬ」
「構わぬ」
信長はそう言って気にもとめない。
蒲生賢秀は六角氏の重臣であったが、承禎が臣従した後は信長の直参として仕えていた。その賢秀と黄和田城の川副吉長は、南近江の反乱には加わらず、親信長の姿勢を崩さなかったのだ。
もともと烏合の衆であった南近江の国人達である。武田軍の撤退や信玄の重体・死亡説の噂に浮き足立ち、信長に再度降る者が後を絶たなかった。
そのような中でも、鯰江城の鯰江備前守定治、佐治城の佐治為次、小川城の多羅尾光俊などは頑強に抵抗している。
鯰江氏は六角氏を後ろ盾に勢力を伸ばしていたが、観音寺城の戦いで承禎が敗れた後は、信長に対抗するため空堀を増設し土塁を増強していたのだ。
しかし主家である六角家が織田家に服属したので、拠所を失い織田家に臣従していた。
鯰江定春の居城である鯰江城は、愛知川の断崖を活かして築かれている。川から城への上り道は細道一カ所という、防御に有利な地形であった。
「さて承禎よ、どう攻める? 難攻不落とは言わねど、ただ攻めるだけではいたずらに損がでるぞ」
「は、されば……」
腹案あり、とでも言いたげな承禎が発言しようとすると、大きな声とともに、意外な人物の名前が聞こえた。
「小佐々治部少丞様、お目通りを願っております!」
「ほう? 治部少丞が?」
信長は少し意外であった。同盟を組んでいるとはいえ、助勢を頼んだ覚えはない。それに一連の反乱は織田に対してであって、小佐々に対して宣戦布告するものではなかったからだ。
「通せ」
通された純久の様相を見て全員が絶句した。
上下黒の洋装に、両肩から腹の辺りまで斜めにあつらえてある金のボタン。そして襟は学生服のカラーのような形をしている。
円筒形の帽子をかぶり、腰に大小を差してはいるものの、ズボンの側面に縦にまっすぐ刺繍された赤の帯。どれをとっても異色の出で立ちであった。
もちろん純久だけでなく、小佐々の将兵は似たような服装である。
「弾正忠様、お久しゅうございます。こたびは謁見をお許しいただき、恐悦至極にございます」
「良い良い。堅いことを言うな。それより何だ? しばらく見ぬ間に、また素っ頓狂な出で立ちをしておるな」
信長の顔に笑みがこぼれる。
武田軍撤退から信玄の死で、緊張がやわらいでいるとは言え、いまだ戦時である。純久の来訪は、そんな信長の心を緩めたのだろうか。
「褒め言葉として承っておきます。時に弾正忠様、それがし、公方様からのお役目にてまかり越しました」
「なに?」
せっかく緩んだ信長の表情がまた険しくなる。
「お役目とは、まさか降伏するという事ではあるまいな?」
「然に非ず。公方様は和議を所望されておりまする」
一瞬沈黙が訪れた。
そして信長の口から、ふふ、ふふふふ、ふはははは、と笑い声が漏れた後、そこにいた全員が同じように大声で笑い出した。
もちろん、純久も同じように笑う。
「笑うところではござりませぬが、弾正忠様をはじめ皆様がお笑いになるのも、もっともにござる」
純久は一通り全員の笑いが収まったところで、切り出した。
「少なくとも、臣下の皆様は降伏もやむなしと考えておられまする。然りながら公方様は、降伏の一言が言いたくないようにございます」
「ふん、この期に及んで何を申すかと思えば、下らぬわ。治部少丞、これを見よ」
そう言って信長は、傍らに置いてあった紙をとって純久に見せる。
「これは……?」
「良い、読んで見よ」
信長の言葉に促されるように読んでみると、それは十七箇条におよぶ義昭を弾劾する文書であった。
「申し上げます! 敵方よりの使者、来ましてございます」
「通せ」
暫定京都師団長の神代貴茂少将と将棋を指していた純久は、淡々と近習に伝える。使者がうんぬんというよりは、貴茂の手をどう崩すかが気がかりのようだ。
しばらくして使者が陣幕の中に入って来た後、挨拶をする。
「はじめてご尊顔を拝しまする、山岡美作守(従五位下)景隆にございます。治部少丞(従六位上)様におかれましては謁見の栄誉を賜り、恐悦至極に存じまする」
「世辞は結構にございます。それに貴殿の方が位階は上(一つ上)。面をあげてください」
そう言われた景隆は顔を上げ、純久と正対する。
小佐々家中における対朝廷ならびに対幕府と、畿内周辺の外交全般、そして東国の外交一切を純久は取り仕切っている。
いまでは京の警備を担う検非違使別当の純正の代理人として、一万二千の兵を率いているのだ。
「さて、こたびは一体、何用でおいでになったのでしょう」
わかりきっている事なのに、あえて口に出させる。これも交渉の手法の一つなのだろうか。しかし、この状況では交渉も何もない。
「は、さればわが軍は近衛中将様と事を構える気は毛頭ござりませぬ。兵を挙げたはあくまで弾正忠に対してにございます」
「はい」
「公方様におかれましても、これ以上の戦は望まず、天下静謐のために和議を願っておいでにございます」
「なに?」
純久の顔色が変わった。
「天下静謐、ですと? しかも、和議とな?」
(降伏ではなく、和議なのか?)
ゆっくりと、確かめる様に純久は景隆に聞く。
「これは異な事を承る。この期に及んで民の安寧、天下静謐なぞ片腹痛し。それがしにはどうにも、公方様が私利私欲にかられ、おのがやりたい様にされているようにしか見えぬが、これいかに」
純久の蔑むような眼差しが景隆を貫く。
最初の温厚な態度とは打って変わって、能面のような表情の純久は、まるで別人のようである。
「け、決してそのような事は……」
「左様か? 本当はそなたもそう思っているのではないのか」
そう言って純久は、義昭の御教書発給の件や身内びいきの件、寺社領の横領や勝手な裁判など、信長との間に決めた御掟を無視した行いを、淡々と述べる。
「よいかな。わが殿近衛中将様も、弾正忠様も、そもそも幕府をどうこうしようなどとは思うておりませぬ。幕府がしかと働き、世の静謐に役立つ行いをしておれば、何も問題は起きぬのです」
「それは……」
景隆はぐうの音も出ない。
「では、今一度聞くが、降伏ではなく、和議とな?」
「仰せの通りにございまする。なにとぞ、よしなに」
「あいわかった。しかしあくまでも仲介である。成るか成らぬかはそちら次第じゃ」
「はは、ありがたき幸せにござりまする」
純久は和議の内容には口を出さず、あくまで口添えのみという条件で了承した。
■八月二十一日 南近江 鯰江城下
信玄の死をもって武田軍が退却した事で、信長の中にはある種の決意が芽生えていた。もう、足利幕府などいらぬのではないか?
「殿、日野城、蒲生左兵衛大夫(賢秀)様お越しにございます」
「うむ、通せ」
幕舎の中に案内された賢秀は、座にいる六角承禎・義定親子に一礼し、さらに下座に座る。
「遅参、誠に申し訳ござりませぬ」
「構わぬ」
信長はそう言って気にもとめない。
蒲生賢秀は六角氏の重臣であったが、承禎が臣従した後は信長の直参として仕えていた。その賢秀と黄和田城の川副吉長は、南近江の反乱には加わらず、親信長の姿勢を崩さなかったのだ。
もともと烏合の衆であった南近江の国人達である。武田軍の撤退や信玄の重体・死亡説の噂に浮き足立ち、信長に再度降る者が後を絶たなかった。
そのような中でも、鯰江城の鯰江備前守定治、佐治城の佐治為次、小川城の多羅尾光俊などは頑強に抵抗している。
鯰江氏は六角氏を後ろ盾に勢力を伸ばしていたが、観音寺城の戦いで承禎が敗れた後は、信長に対抗するため空堀を増設し土塁を増強していたのだ。
しかし主家である六角家が織田家に服属したので、拠所を失い織田家に臣従していた。
鯰江定春の居城である鯰江城は、愛知川の断崖を活かして築かれている。川から城への上り道は細道一カ所という、防御に有利な地形であった。
「さて承禎よ、どう攻める? 難攻不落とは言わねど、ただ攻めるだけではいたずらに損がでるぞ」
「は、されば……」
腹案あり、とでも言いたげな承禎が発言しようとすると、大きな声とともに、意外な人物の名前が聞こえた。
「小佐々治部少丞様、お目通りを願っております!」
「ほう? 治部少丞が?」
信長は少し意外であった。同盟を組んでいるとはいえ、助勢を頼んだ覚えはない。それに一連の反乱は織田に対してであって、小佐々に対して宣戦布告するものではなかったからだ。
「通せ」
通された純久の様相を見て全員が絶句した。
上下黒の洋装に、両肩から腹の辺りまで斜めにあつらえてある金のボタン。そして襟は学生服のカラーのような形をしている。
円筒形の帽子をかぶり、腰に大小を差してはいるものの、ズボンの側面に縦にまっすぐ刺繍された赤の帯。どれをとっても異色の出で立ちであった。
もちろん純久だけでなく、小佐々の将兵は似たような服装である。
「弾正忠様、お久しゅうございます。こたびは謁見をお許しいただき、恐悦至極にございます」
「良い良い。堅いことを言うな。それより何だ? しばらく見ぬ間に、また素っ頓狂な出で立ちをしておるな」
信長の顔に笑みがこぼれる。
武田軍撤退から信玄の死で、緊張がやわらいでいるとは言え、いまだ戦時である。純久の来訪は、そんな信長の心を緩めたのだろうか。
「褒め言葉として承っておきます。時に弾正忠様、それがし、公方様からのお役目にてまかり越しました」
「なに?」
せっかく緩んだ信長の表情がまた険しくなる。
「お役目とは、まさか降伏するという事ではあるまいな?」
「然に非ず。公方様は和議を所望されておりまする」
一瞬沈黙が訪れた。
そして信長の口から、ふふ、ふふふふ、ふはははは、と笑い声が漏れた後、そこにいた全員が同じように大声で笑い出した。
もちろん、純久も同じように笑う。
「笑うところではござりませぬが、弾正忠様をはじめ皆様がお笑いになるのも、もっともにござる」
純久は一通り全員の笑いが収まったところで、切り出した。
「少なくとも、臣下の皆様は降伏もやむなしと考えておられまする。然りながら公方様は、降伏の一言が言いたくないようにございます」
「ふん、この期に及んで何を申すかと思えば、下らぬわ。治部少丞、これを見よ」
そう言って信長は、傍らに置いてあった紙をとって純久に見せる。
「これは……?」
「良い、読んで見よ」
信長の言葉に促されるように読んでみると、それは十七箇条におよぶ義昭を弾劾する文書であった。
2
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
47歳のおじさんが異世界に召喚されたら不動明王に化身して感謝力で無双しまくっちゃう件!
のんたろう
ファンタジー
異世界マーラに召喚された凝流(しこる)は、
ハサンと名を変えて異世界で
聖騎士として生きることを決める。
ここでの世界では
感謝の力が有効と知る。
魔王スマターを倒せ!
不動明王へと化身せよ!
聖騎士ハサン伝説の伝承!
略称は「しなおじ」!
年内書籍化予定!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる