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西国王小佐々純正と第三勢力-第2.5次信長包囲網と迫り来る陰-
青銅砲から鋳鉄砲へ、純正、難題を一貫斎に投げかける
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元亀二年 七月十七日 諫早城
純正は先日、野田城陥落の報をうけ、京都の大使館内が騒然となったという報せを受けた。いや、野田城の陥落自体は問題ではない。問題はその後なのだ。
将軍義昭が挙兵した。
やっぱりか、と純正は思ったが、こればかりはどうしようもない。
信長と義昭の軋轢は言うに及ばず、御教書の発給を止めるよう諫言してからこのかた、小佐々と幕府の溝は深まる一方であったのだ。
挙兵しなければ未来はないと思って挙兵するのか? それとも止むに止まれぬ理由で挙兵するのか? はたまた十分な勝算があって挙兵するのか?
今回の包囲網参加勢力や、義昭にしても間違いなく後段の理由である。
武田信玄の西進による織田家の勢力の粉砕。
義昭にしてみれば、粉砕はせずとも跪かせ、幕府主体の政治を取り戻したかったのだろう。戦国最強の武田の騎馬軍団。さしもの信長も敵わないと踏んだのだ。
ただ、当然ながら信玄のいない包囲網など絵に描いた餅である。
前回の包囲網同様、各個撃破でつぶされる。
純正は野田城の陥落の報せと一緒に届いた狙撃成功の報告を聞いて、純久にもう一度、義昭に挙兵を思いとどまる様に進言するよう命じていた。
しかし、叶わなかったようだ。
義昭は山岡備前守景友らと合流し、瀬田城を拠点として甲賀郡五十三家と呼ばれる山中十郎、嵯峨越前守、宮島掃部介……らとともに、南近江で織田方の城を攻めるために進軍している。
「孫六郎、つらくはないか?」
「は、お気遣いかたじけのうございます。されど、これも武門の定め。真木島の家は代々、将軍家の奉公衆として禄を食んでまいりました。義父には文にて伝えておりますが、思うようにせよ、と言われております」
純正は戦略会議の席上で、特別参加を許されている真木島昭光へ声をかける。三好との戦いもそうであったが、同じように松浦光も父が十河一存であり、兄が三好義継である。
光は今回で二度目の参加だ。家族や親類縁者が敵となって戦っているので、同席させる事を反対する者もいたが、当事者として参加させた方がいい、と純正は判断した。
「さて、畿内とその周辺、織田・徳川と武田の戦に関わる議題は以上だ。他に何かあるか? なければ次に進む」
純正はそう言って、戦略会議室に話を振る。
「ではまず、大蔵省からどうぞ。入米(いりまい・年貢)を含めた所得(しょうとく・全税収)、そして入目(いりめ・歳出)に変わりはござるか?」
小佐々家はおそらく日本有数、いや一番裕福な領国であろう。しかし、歳出も多いのだ。
「は、中国の地を平定いたして高も所得も増え申した。特に石見と生野の銀山は大きゅうござる。それだけで五カ年のあらまし(計画)で造りたる軍船の用を賄えまする」
肥前の大串や波佐見の金・銀山、対州鉱山、豊後の鯛生金・銀山、薩摩の菱刈金・銀山など、九州各地で財源となる鉱物は産出していた。
しかし、生野銀山と石見銀山は別格である。
全員から『おおお』という感嘆の声が漏れる。鉱山資源は有限だとしても、純正が存命中に枯渇することはないだろう。
もちろん代替えの財源を確保しておかなければならないのは、言うまでもない。
「入目(いりめ・歳出)に関しましては、各省庁に配りて分けたる算用のみにござれば、余計なものはございませぬ」
純正はニヤリと笑い、海軍大臣の深堀純賢はほっと胸をなで下ろす。
「陸軍省はいかがか?」
次に直茂は陸軍大臣の深作治郎兵衛兼続に発言を求めた。
「は、今のところ大きな議題はありませぬが、らいふる銃の量産のための余分な算用を願いたく存じます」
なるほど、と純正はうなずいた。確かに量産が可能になり全員に配備が可能になれば、戦術の幅が大きく広がる。
「新型ライフル銃の生産は、どうだ、一貫斎、できそうか?」
「は、されば旋盤を増やし匠を集め、その技を教えて作業場を増やせば、時間はかかろうとも、能うかと存じます」
うむ、と純正はうなずいた。
「それよりも、大砲の研究開発にございますが……」
「どうした?」
「は、殿が命じられたライフルと同じつくりの大砲でございますが、いくつか問題がありまして、正直なところ難しゅうございます」
「なに? どんな問題だ?」
「は、青銅は鉄に比べて柔らかく、溝の形を保つのが難しいのです。砲撃を繰り返せば、爆発による圧力で消耗しやすく、精度を保てないとの見立てにございます。また……」
「まだあるのか?」
「は、鉄砲と同じように芯棒を使うて作る訳ではございませぬ。鋳鉄ができたとして、寸分違わぬ溝を刻むのが至難の業となり申す」
「うむ」
「混じりけのない鉄を精錬できれば、あるいは能うやもしれませぬ。しかし、ライフル以前に、鋳鉄砲は脆いのです。なぜ脆いのかは不明ですが、イギリスではすでに成功していると聞きます。が、欧州のどの国も成功しておりませぬ」
イギリスでは1543年に、サセックスで鋳鉄砲の製造を成功させていた。
「そうか、相わかった。では一貫斎、その方は鋳鉄の方法を探るのだ。おそらく、これはわからんが、同じやり方でイギリス以外の国が出来ないのなら、鉄の産地の違いではないのか?」
「産地、でございますか?」
「そうだ、わからぬが、考えられるだろう? それから産地は違っても鉄は鉄、何か方法があるはずだ。無理ならどこか輸入先を考えねばなるまい」
「かしこまりました」
ポルトガルではなくなぜイギリス? という声もあがったが、ポルトガルが技術的に先進国だと考えている人間は多かった。
しかし実際は、イギリスをはじめとした欧州諸国とポルトガルとの技術的な違いはそこまでなかったのだ。
「次は司法省ですが、なにかござるか?」
次々に議題があげられていく……。
純正は先日、野田城陥落の報をうけ、京都の大使館内が騒然となったという報せを受けた。いや、野田城の陥落自体は問題ではない。問題はその後なのだ。
将軍義昭が挙兵した。
やっぱりか、と純正は思ったが、こればかりはどうしようもない。
信長と義昭の軋轢は言うに及ばず、御教書の発給を止めるよう諫言してからこのかた、小佐々と幕府の溝は深まる一方であったのだ。
挙兵しなければ未来はないと思って挙兵するのか? それとも止むに止まれぬ理由で挙兵するのか? はたまた十分な勝算があって挙兵するのか?
今回の包囲網参加勢力や、義昭にしても間違いなく後段の理由である。
武田信玄の西進による織田家の勢力の粉砕。
義昭にしてみれば、粉砕はせずとも跪かせ、幕府主体の政治を取り戻したかったのだろう。戦国最強の武田の騎馬軍団。さしもの信長も敵わないと踏んだのだ。
ただ、当然ながら信玄のいない包囲網など絵に描いた餅である。
前回の包囲網同様、各個撃破でつぶされる。
純正は野田城の陥落の報せと一緒に届いた狙撃成功の報告を聞いて、純久にもう一度、義昭に挙兵を思いとどまる様に進言するよう命じていた。
しかし、叶わなかったようだ。
義昭は山岡備前守景友らと合流し、瀬田城を拠点として甲賀郡五十三家と呼ばれる山中十郎、嵯峨越前守、宮島掃部介……らとともに、南近江で織田方の城を攻めるために進軍している。
「孫六郎、つらくはないか?」
「は、お気遣いかたじけのうございます。されど、これも武門の定め。真木島の家は代々、将軍家の奉公衆として禄を食んでまいりました。義父には文にて伝えておりますが、思うようにせよ、と言われております」
純正は戦略会議の席上で、特別参加を許されている真木島昭光へ声をかける。三好との戦いもそうであったが、同じように松浦光も父が十河一存であり、兄が三好義継である。
光は今回で二度目の参加だ。家族や親類縁者が敵となって戦っているので、同席させる事を反対する者もいたが、当事者として参加させた方がいい、と純正は判断した。
「さて、畿内とその周辺、織田・徳川と武田の戦に関わる議題は以上だ。他に何かあるか? なければ次に進む」
純正はそう言って、戦略会議室に話を振る。
「ではまず、大蔵省からどうぞ。入米(いりまい・年貢)を含めた所得(しょうとく・全税収)、そして入目(いりめ・歳出)に変わりはござるか?」
小佐々家はおそらく日本有数、いや一番裕福な領国であろう。しかし、歳出も多いのだ。
「は、中国の地を平定いたして高も所得も増え申した。特に石見と生野の銀山は大きゅうござる。それだけで五カ年のあらまし(計画)で造りたる軍船の用を賄えまする」
肥前の大串や波佐見の金・銀山、対州鉱山、豊後の鯛生金・銀山、薩摩の菱刈金・銀山など、九州各地で財源となる鉱物は産出していた。
しかし、生野銀山と石見銀山は別格である。
全員から『おおお』という感嘆の声が漏れる。鉱山資源は有限だとしても、純正が存命中に枯渇することはないだろう。
もちろん代替えの財源を確保しておかなければならないのは、言うまでもない。
「入目(いりめ・歳出)に関しましては、各省庁に配りて分けたる算用のみにござれば、余計なものはございませぬ」
純正はニヤリと笑い、海軍大臣の深堀純賢はほっと胸をなで下ろす。
「陸軍省はいかがか?」
次に直茂は陸軍大臣の深作治郎兵衛兼続に発言を求めた。
「は、今のところ大きな議題はありませぬが、らいふる銃の量産のための余分な算用を願いたく存じます」
なるほど、と純正はうなずいた。確かに量産が可能になり全員に配備が可能になれば、戦術の幅が大きく広がる。
「新型ライフル銃の生産は、どうだ、一貫斎、できそうか?」
「は、されば旋盤を増やし匠を集め、その技を教えて作業場を増やせば、時間はかかろうとも、能うかと存じます」
うむ、と純正はうなずいた。
「それよりも、大砲の研究開発にございますが……」
「どうした?」
「は、殿が命じられたライフルと同じつくりの大砲でございますが、いくつか問題がありまして、正直なところ難しゅうございます」
「なに? どんな問題だ?」
「は、青銅は鉄に比べて柔らかく、溝の形を保つのが難しいのです。砲撃を繰り返せば、爆発による圧力で消耗しやすく、精度を保てないとの見立てにございます。また……」
「まだあるのか?」
「は、鉄砲と同じように芯棒を使うて作る訳ではございませぬ。鋳鉄ができたとして、寸分違わぬ溝を刻むのが至難の業となり申す」
「うむ」
「混じりけのない鉄を精錬できれば、あるいは能うやもしれませぬ。しかし、ライフル以前に、鋳鉄砲は脆いのです。なぜ脆いのかは不明ですが、イギリスではすでに成功していると聞きます。が、欧州のどの国も成功しておりませぬ」
イギリスでは1543年に、サセックスで鋳鉄砲の製造を成功させていた。
「そうか、相わかった。では一貫斎、その方は鋳鉄の方法を探るのだ。おそらく、これはわからんが、同じやり方でイギリス以外の国が出来ないのなら、鉄の産地の違いではないのか?」
「産地、でございますか?」
「そうだ、わからぬが、考えられるだろう? それから産地は違っても鉄は鉄、何か方法があるはずだ。無理ならどこか輸入先を考えねばなるまい」
「かしこまりました」
ポルトガルではなくなぜイギリス? という声もあがったが、ポルトガルが技術的に先進国だと考えている人間は多かった。
しかし実際は、イギリスをはじめとした欧州諸国とポルトガルとの技術的な違いはそこまでなかったのだ。
「次は司法省ですが、なにかござるか?」
次々に議題があげられていく……。
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