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西国王小佐々純正と第三勢力-第2.5次信長包囲網と迫り来る陰-
友、勝行の変貌と純正の決意:マニラ沖海戦の教訓と課題
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元亀二年 七月五日 諫早城
「殿、肥前介様がお見えになりました」
「うむ、通せ」
諫早城の執務室で政務を執っている純正のもとに、海軍総司令の深沢肥前介勝行が現れた。
勝行は官位には全く関心がなかったが、西国を統べる大国小佐々の閣僚が無位無冠では駄目だ、という二条晴良の勧めで叙任となった。
大臣級の閣僚はみんな、なにがしかの官位・官職に就いている。
「どうだ、具合の方は?」
「なんて事はない。そのうち生えてくるさ」
冗談で言っているのだろうが、純正には冗談に聞こえない。
正面には左手をなくして鉤爪の義手を装着している男がいる。左の頬には裂傷が残っていて、以前のやんちゃ坊主が大人になったような雰囲気は微塵もない。
「そうか……。冗談が言えるなら、大丈夫だな」
純正は無理して明るく振る舞う。そして勝行も笑う。
「何だよ、辛気くせえ顔すんなよ」
近寄って純正の首に手を回し、グッと引き寄せた後に肩を組んで勝行は言う。
「お前が気にする事じゃねえ。お前の仕事は、こんな事が二度と起きないように新しい装備やでかい艦、艦隊を再編して新しい海軍を作り出すことだ。大蔵省や他のやつらにガタガタ言わせんなよ」
かっかっかっと笑う勝行。風貌は変わっても、こういう所は変わっていない。それに救われる純正である。
「そうだな、まあ座ってくれ。君、紅茶を……紅茶でいいか? あ、そうか、珈琲か。君、珈琲を二杯くれないか。茶菓子も頼む」
運ばれてきた珈琲を飲みながら、純正と勝行はマニラ沖海戦の詳細について話をする。
「……すると、敵艦に当たらなかった訳ではないと?」
「そうだ。厳密に言うと半分当たりで半分は外れだ。はじめは俺たちの弾は確かに当たっていた。だからやり方としては間違ってはいない。しかし、ここで問題がある」
「なんだ?」
「まず一つ、威力が小さいという事だ。これは大砲の弾の種類や大きさによるのかも知れんが、ああそうだ、戦果と被害はどう報告を受けている? 敵の十一隻、全艦撃沈か?」
「そう聞いている」
「それは間違いだ」
「何い? ! 虚偽の報告がなされたという事か?」
「そうじゃない。故意ではなく、ただの失敗だ。むろん罰せられなければならないが、混乱していたのだ」
「じゃあ本当のところは、どうなんだ? まだイスパニア艦隊は、いるのか?」
「違う。全滅は全滅だが、実際は撃沈一隻で残りは航行不能、または拿捕だ」
「そんな……という事は、やはり相当な接近戦、白兵戦が行われたという事か?」
「そうだ。まず、わが艦隊は敵の砲の射程の外から砲撃し、しばらくは距離を保って戦をしていた。しかしやがて敵艦が包囲をかいくぐって近づいてきた。そこで曲射から直射に切り替え、敵が近づくまえに撃破しようとしたのだ」
「それから?」
「それからは殴り合いだよ。直射に切り替えても、予想通りやつらはカノン砲ばかりだから射程はこちらが長い。一方的になるかと思いきや、巧みな艦隊運動でさらに近づいてきやがった」
純正はテーブルの上に両肘をつき、手をくんで、握りこぶしに頭を乗せて、目をつむりながら聞いている。
「うん」
「俺たちの船に撃沈や大破が多いのは、威力の差だ」
勝行は左の義手の鉤爪を振りながら言う。
「遠距離から狙い、中距離から狙ってなんとかマストをへし折って航行不能、もしくは乗り込んで白兵戦で勝って拿捕にこぎ着けたんだ。正直なところ斬り合いは俺の性にあっているが……」
純正は黙って聞いている。
「しかし、それはお前の考える戦い方じゃないだろう?」
「……そうだ。俺は格好良くスマー……いや、被害を最小限に留めるために、大砲の射程を延ばした。そして相手の手の届かないところから攻撃して、勝とうと考えたんだ」
純正は顔を上げ、勝行の顔を見つめて言う。
「それ自体は間違っちゃあいない。前に深堀城を攻めた時に言ったろう? 面白くないって。不謹慎だが、一方的に攻撃して相手の攻撃は受けないんだから、勝たないほうがおかしい」
「じゃあなんで?」
純正はわかっていたが、あえてもう一度勝行に聞いた。
「当たっても弱い。その上半分、いや三分の一当たればいい方だった。なにせ相手は小さいし、動くからな。俺たちは半包囲して遠距離から攻撃して殲滅しようとしたが、突っ込んで来やがった……いや、もうその先はわかるだろう?」
勝行は話を盛る事もなく、事実を淡々と話している。純正は聞きながら、頭を整理して答えを導き出す。
・動く敵に対しての命中率の低さ
・大砲の威力
・敵の砲撃に耐えうる頑丈な船体
他にも艦隊運動の優劣や陣形などもあっただろうが、おおむねこの三つを改善できれば、勝率は上がるだろう。
「できるのか?」
「当然だ。やってみせる」
勝行の言葉に純久はそう言ったが、命中率の向上については、正直厳しいかもしれないと考えた。偏差射撃と夾叉射撃を組み合わせ、敵針敵速と自艦の針路速力を加味して計算なんて、無理だろう。
止まった目標であれば、なんとか仰角調整のみで事足りる。しかし動く敵の未来位置を予測するなど、アナログ計算機を搭載した射撃盤がないと不可能に近い。
しかも旋回砲ではなく舷側砲であるから、艦の真横に敵がいないと最大効率で砲撃ができない。したがって同航戦(敵艦と同じ針路)で砲撃、または反航戦ですれ違いざまに砲撃するしかないのだ。
射撃盤の開発と実戦投入まで、どのくらいかかるかわからない。純正が存命中に開発されるかすら、わからないのだ。
しかし、スペインは待ってくれない。
純正は以上の艦隊運動に関する研究は勝行に任せるとして(もちろん開発云々の可能性は伏せて)、頑丈な船体とライフルと同じ構造の艦砲開発による命中精度の向上、そして炸裂弾の研究開発を命じた。
発 純久 宛 近衛中将
秘メ 野田城 陥落セリ 然レドモ 武田軍 吉田城ニ 向ハズ ソノママ 待機セリ 秘メ
そしてほぼ同時に、陸軍大臣である深作治郎兵衛兼続より、信玄狙撃成功の報告を受けた。しかし、いまだ生死は不明である。
「殿、肥前介様がお見えになりました」
「うむ、通せ」
諫早城の執務室で政務を執っている純正のもとに、海軍総司令の深沢肥前介勝行が現れた。
勝行は官位には全く関心がなかったが、西国を統べる大国小佐々の閣僚が無位無冠では駄目だ、という二条晴良の勧めで叙任となった。
大臣級の閣僚はみんな、なにがしかの官位・官職に就いている。
「どうだ、具合の方は?」
「なんて事はない。そのうち生えてくるさ」
冗談で言っているのだろうが、純正には冗談に聞こえない。
正面には左手をなくして鉤爪の義手を装着している男がいる。左の頬には裂傷が残っていて、以前のやんちゃ坊主が大人になったような雰囲気は微塵もない。
「そうか……。冗談が言えるなら、大丈夫だな」
純正は無理して明るく振る舞う。そして勝行も笑う。
「何だよ、辛気くせえ顔すんなよ」
近寄って純正の首に手を回し、グッと引き寄せた後に肩を組んで勝行は言う。
「お前が気にする事じゃねえ。お前の仕事は、こんな事が二度と起きないように新しい装備やでかい艦、艦隊を再編して新しい海軍を作り出すことだ。大蔵省や他のやつらにガタガタ言わせんなよ」
かっかっかっと笑う勝行。風貌は変わっても、こういう所は変わっていない。それに救われる純正である。
「そうだな、まあ座ってくれ。君、紅茶を……紅茶でいいか? あ、そうか、珈琲か。君、珈琲を二杯くれないか。茶菓子も頼む」
運ばれてきた珈琲を飲みながら、純正と勝行はマニラ沖海戦の詳細について話をする。
「……すると、敵艦に当たらなかった訳ではないと?」
「そうだ。厳密に言うと半分当たりで半分は外れだ。はじめは俺たちの弾は確かに当たっていた。だからやり方としては間違ってはいない。しかし、ここで問題がある」
「なんだ?」
「まず一つ、威力が小さいという事だ。これは大砲の弾の種類や大きさによるのかも知れんが、ああそうだ、戦果と被害はどう報告を受けている? 敵の十一隻、全艦撃沈か?」
「そう聞いている」
「それは間違いだ」
「何い? ! 虚偽の報告がなされたという事か?」
「そうじゃない。故意ではなく、ただの失敗だ。むろん罰せられなければならないが、混乱していたのだ」
「じゃあ本当のところは、どうなんだ? まだイスパニア艦隊は、いるのか?」
「違う。全滅は全滅だが、実際は撃沈一隻で残りは航行不能、または拿捕だ」
「そんな……という事は、やはり相当な接近戦、白兵戦が行われたという事か?」
「そうだ。まず、わが艦隊は敵の砲の射程の外から砲撃し、しばらくは距離を保って戦をしていた。しかしやがて敵艦が包囲をかいくぐって近づいてきた。そこで曲射から直射に切り替え、敵が近づくまえに撃破しようとしたのだ」
「それから?」
「それからは殴り合いだよ。直射に切り替えても、予想通りやつらはカノン砲ばかりだから射程はこちらが長い。一方的になるかと思いきや、巧みな艦隊運動でさらに近づいてきやがった」
純正はテーブルの上に両肘をつき、手をくんで、握りこぶしに頭を乗せて、目をつむりながら聞いている。
「うん」
「俺たちの船に撃沈や大破が多いのは、威力の差だ」
勝行は左の義手の鉤爪を振りながら言う。
「遠距離から狙い、中距離から狙ってなんとかマストをへし折って航行不能、もしくは乗り込んで白兵戦で勝って拿捕にこぎ着けたんだ。正直なところ斬り合いは俺の性にあっているが……」
純正は黙って聞いている。
「しかし、それはお前の考える戦い方じゃないだろう?」
「……そうだ。俺は格好良くスマー……いや、被害を最小限に留めるために、大砲の射程を延ばした。そして相手の手の届かないところから攻撃して、勝とうと考えたんだ」
純正は顔を上げ、勝行の顔を見つめて言う。
「それ自体は間違っちゃあいない。前に深堀城を攻めた時に言ったろう? 面白くないって。不謹慎だが、一方的に攻撃して相手の攻撃は受けないんだから、勝たないほうがおかしい」
「じゃあなんで?」
純正はわかっていたが、あえてもう一度勝行に聞いた。
「当たっても弱い。その上半分、いや三分の一当たればいい方だった。なにせ相手は小さいし、動くからな。俺たちは半包囲して遠距離から攻撃して殲滅しようとしたが、突っ込んで来やがった……いや、もうその先はわかるだろう?」
勝行は話を盛る事もなく、事実を淡々と話している。純正は聞きながら、頭を整理して答えを導き出す。
・動く敵に対しての命中率の低さ
・大砲の威力
・敵の砲撃に耐えうる頑丈な船体
他にも艦隊運動の優劣や陣形などもあっただろうが、おおむねこの三つを改善できれば、勝率は上がるだろう。
「できるのか?」
「当然だ。やってみせる」
勝行の言葉に純久はそう言ったが、命中率の向上については、正直厳しいかもしれないと考えた。偏差射撃と夾叉射撃を組み合わせ、敵針敵速と自艦の針路速力を加味して計算なんて、無理だろう。
止まった目標であれば、なんとか仰角調整のみで事足りる。しかし動く敵の未来位置を予測するなど、アナログ計算機を搭載した射撃盤がないと不可能に近い。
しかも旋回砲ではなく舷側砲であるから、艦の真横に敵がいないと最大効率で砲撃ができない。したがって同航戦(敵艦と同じ針路)で砲撃、または反航戦ですれ違いざまに砲撃するしかないのだ。
射撃盤の開発と実戦投入まで、どのくらいかかるかわからない。純正が存命中に開発されるかすら、わからないのだ。
しかし、スペインは待ってくれない。
純正は以上の艦隊運動に関する研究は勝行に任せるとして(もちろん開発云々の可能性は伏せて)、頑丈な船体とライフルと同じ構造の艦砲開発による命中精度の向上、そして炸裂弾の研究開発を命じた。
発 純久 宛 近衛中将
秘メ 野田城 陥落セリ 然レドモ 武田軍 吉田城ニ 向ハズ ソノママ 待機セリ 秘メ
そしてほぼ同時に、陸軍大臣である深作治郎兵衛兼続より、信玄狙撃成功の報告を受けた。しかし、いまだ生死は不明である。
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