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西国王小佐々純正と第三勢力-第2.5次信長包囲網と迫り来る陰-
抜本的な海軍戦術思考の見直しと、三方ヶ原の幽霊
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元亀二年 五月九日
「はあぁぁぁ! ? 馬鹿な! ありえんありえんありえんありえん!」
純正はその二つの報告を聞いた時に、怒鳴るとも叫ぶとも表し難い大声を出して立ち上がった。幕舎の中に居並ぶ面々はもちろんのこと、周辺の近習や兵士が、何事かと入ってくる。
「御屋形様! いかがされましたか! ?」
「大事ない!」
兵士や近習たちに何でもないことを伝え、弥三郎に幕舎の外に出て問題ない事を全員に知らせる。
「御屋形様」
官兵衛が近寄り、様子をうかがう。
純正はその二つの報告を、と書いたが、厳密にはそうではない。三方ヶ原の惨敗は歴史上の出来事であり、ここまで動揺する必要はなかった。
小佐々家に直接的な影響はない。それに対策は純正が随分前からうってある。問題はもう一つの方だ。
海軍が、三個艦隊の三分の一、一個艦隊消滅したのだ。それも旗艦はすべてが大破、航行不能とは。ある程度の被害は予想していたが、人的損害もおびただしいだろう。
船はまだいい。作ればいい。金と物と時間はかかるが、再建できる。しかし人材はそうはいかない。兵や下士官はもちろん、士官や上級指揮官まで及んでいるだろう。
詳細は後日の報告を待たなければならないが、損耗率は何%だ? 10%か? 20%か? 30%か? いやもっと、それ以上か?
金剛丸などの旗艦は500トンで乗員は約250名。それが3隻で750名となる。準旗艦の古鷹、青葉、妙高などは400トン各200名で6隻、1,200名だ。
汎用艦300トン各150名で12隻、1,800名。旧式艦は100トン各50名で150名。総合計で3,900名となる。3割で1,170名、2割でも780名以上の死者だ。
大破や小中破もあるから、死傷者として数えれば3,000名以上いたとしても不思議ではない。
なぜだ? なぜ負けたのだ? 陸軍は奮戦したと言ってもいいだろう。おそらく二十数隻の艦艇のガレオン以外は艦砲を備えた戦闘艦ではなく、輸送艦艇だったのだ。
上陸した兵による攻撃は、門が破壊されるほどだから相当なものだっただろう。陸軍の死傷者も考えなくてはならない。
対大友戦での香春岳城以上の損害になったのだろうか。
香春岳城の戦いでは陸軍兵と旧軍兵で3,000名以上の死者がでた。三分の二は旧軍兵で装備の差と理解もできる。
しかし今回は近代海軍と陸軍である。そこまで装備の差があったのだろうか?
いや、兵器の性能では同等、もしくは上をいっていたはずだ。銃はフリントロック式で、通常のマスケット銃に比べ密集して運用できるため、火力を集中できる。
フリントロック銃はまだヨーロッパにはないはずだ。セバスティアン一世には贈ったが、たった一挺の銃をスペインに渡すはずがない。重要な軍事機密だ。
そう考えれば一挺渡した事も後悔する純正であったが、今はそれどころではない。
陸海軍の全ての兵が早合の技術を習得し、通常で1分間に2発、早い者で3発発射できるほどの熟練度である。それに、仮に装備数、性能、兵のスキルが同じだとして、対城塞である。
圧倒的に守備側が有利なはずだ。
攻城のための大型火砲を潤沢に準備できたとも考えづらい。いや、たらればで考えてはだめだ。では、なぜ城門を破壊されるまでの損害を受けたのか?
物質的なものでないとすれば……ヒューマンエラーか?
ヒューマンエラー? つまり、人的ミス。人的ミス? なにかの操作ミスならわかるが、それが全体の戦況を左右するとは思えない。
それに兵器の扱いの習熟度は、同じと仮定している。
……。
裏切り者、内通者か?
純正は一つの仮定として、城塞内で反乱とはいかなくても、内応者によるなんらかの妨害があって、自軍に甚大な被害をもたらしたのではないかと考えた。
考えたくはなかったが、しかし、それ以外に可能性を思い浮かべる事ができなかったのだ。
海軍は、どうだ?
小佐々海軍の戦術の根底にあるのはアウトレンジ戦法である。敵の射程外より攻撃し、敵の接近を防ぎつつ離脱する。この戦法を用いて国内では敵がいなかった。
それは当然である。
純正が近代式海軍を創設してから、艦隊戦などやったことがないのだ。最初期の海戦は蛎浦の海戦や、早岐瀬戸の海戦などがある。
しかし、蛎浦の海戦は火器は使用したものの、和船同士の戦いである。早岐瀬戸の海戦は、初の洋式艦艇で臨んだ戦闘であったが、相手は和船であり、一方的な勝利であった。
その後の海軍は海戦を経験していない。
ほぼ、輸送・移送業務と陸上城塞に対する艦砲射撃のみである。ここにおいて、アウトレンジ戦法はその威力をいかんなく発揮した。
鉄砲は白兵戦を防いで敵を殲滅するために、遠距離からの攻撃となるが、それは艦砲でも同じである。敵の攻撃の射程の範囲外から攻撃するのだから、ワンサイドゲームとなるはずなのだ。
それがなぜ今回、できなかったのか。一隻あたりの砲門数は明らかにスペイン側が多い。しかし三個艦隊で合計すれば、スペイン側の砲門数を上回り、火力では負けていない。
ではなぜ勝てなかった……いや、スペインを撃退したのだから、勝利には違いない。しかしあまりにも犠牲が大きい。
おそらく勝行(艦隊総司令)は数の有利をいかして包囲したはずだ。もちろん、これも推論になるが、そこからアウトレンジで攻撃を仕掛けたとしよう。
本来なら、これで敵を撃滅、味方の損害は皆無のはずである。にもかかわらず、沈没や大破がでたということは、敵の接近を許し、攻撃されたのだ。
……という事は?
これはつまり、初動のアウトレンジが機能しなかった、要するに当たらなかったのではないか? という疑問が湧く。
小佐々海軍が採用している推奨の射撃法は曲射である。
しかし、曲射はそもそも直射に比べて命中率が低い。それを仰角調整ができるようにし、夾叉射撃をする事で命中率を上げてきた。
測距儀と望遠鏡を用いた着弾観測を行っていたからだ。
そこで純正は、まさかと思うが、考えてみれば至極当然で、なるべくしてなったであろう仮説に行きついた。
それは何か?
船は、動くのである。敵艦の速度と自艦の速度、相対速度が発生し、着弾観測と仰角調整が間に合わなかったのではないだろうか。
対して陸上の目標は動かない。
多少船体に揺れがあったとしても誤差の範囲内で、数を撃てば当たる。そうやって長宗我部や島津の沿岸部の城を攻撃し、攻略してきた。
相手は動かないし逃げない。こちらに計測と準備の時間の余裕があったのだ。しかし、今回は違う。海上を縦横無尽に動き回る、スペインの無敵艦隊なのだ。
アウトレンジで勝負がつかず接近を許し、ミドルレンジで直射での勝負である。ただ、この段階でもまだ、大砲の射程の優劣で、敵がカノン砲であれば勝てる。
そこをかいくぐってきた敵艦が多かったのだろう。
白兵戦が発生したかどうかは、報告を聞かなければわからないが、こちらの望まない近距離での戦闘を強いられたのなら、合点がいく。
操艦技術や艦隊運用に関しては、スペインに一日の長があったのだろう。小佐々はたかだか10年である。
運用年数はいかんともし難いとしても、マニラ沖におけるこの海戦の辛勝は、アウトレンジによる精密射撃戦法を改善しつつ、戦列艦構想へと舵をきらせる岐路となったのであった。
■同日ごろ 遠江
武田、徳川両軍の兵士の間で妙な噂が流れていた。
その者、草木や落ち葉に似たまだらなる衣を纏い、身も同じき色の炭を塗りし姿なり。
兜にはそこらの草木を抜き差して、草の中に身を潜め、一つの影ともならん。あたかも戦場を行き交う物の怪のごとし。
「はあぁぁぁ! ? 馬鹿な! ありえんありえんありえんありえん!」
純正はその二つの報告を聞いた時に、怒鳴るとも叫ぶとも表し難い大声を出して立ち上がった。幕舎の中に居並ぶ面々はもちろんのこと、周辺の近習や兵士が、何事かと入ってくる。
「御屋形様! いかがされましたか! ?」
「大事ない!」
兵士や近習たちに何でもないことを伝え、弥三郎に幕舎の外に出て問題ない事を全員に知らせる。
「御屋形様」
官兵衛が近寄り、様子をうかがう。
純正はその二つの報告を、と書いたが、厳密にはそうではない。三方ヶ原の惨敗は歴史上の出来事であり、ここまで動揺する必要はなかった。
小佐々家に直接的な影響はない。それに対策は純正が随分前からうってある。問題はもう一つの方だ。
海軍が、三個艦隊の三分の一、一個艦隊消滅したのだ。それも旗艦はすべてが大破、航行不能とは。ある程度の被害は予想していたが、人的損害もおびただしいだろう。
船はまだいい。作ればいい。金と物と時間はかかるが、再建できる。しかし人材はそうはいかない。兵や下士官はもちろん、士官や上級指揮官まで及んでいるだろう。
詳細は後日の報告を待たなければならないが、損耗率は何%だ? 10%か? 20%か? 30%か? いやもっと、それ以上か?
金剛丸などの旗艦は500トンで乗員は約250名。それが3隻で750名となる。準旗艦の古鷹、青葉、妙高などは400トン各200名で6隻、1,200名だ。
汎用艦300トン各150名で12隻、1,800名。旧式艦は100トン各50名で150名。総合計で3,900名となる。3割で1,170名、2割でも780名以上の死者だ。
大破や小中破もあるから、死傷者として数えれば3,000名以上いたとしても不思議ではない。
なぜだ? なぜ負けたのだ? 陸軍は奮戦したと言ってもいいだろう。おそらく二十数隻の艦艇のガレオン以外は艦砲を備えた戦闘艦ではなく、輸送艦艇だったのだ。
上陸した兵による攻撃は、門が破壊されるほどだから相当なものだっただろう。陸軍の死傷者も考えなくてはならない。
対大友戦での香春岳城以上の損害になったのだろうか。
香春岳城の戦いでは陸軍兵と旧軍兵で3,000名以上の死者がでた。三分の二は旧軍兵で装備の差と理解もできる。
しかし今回は近代海軍と陸軍である。そこまで装備の差があったのだろうか?
いや、兵器の性能では同等、もしくは上をいっていたはずだ。銃はフリントロック式で、通常のマスケット銃に比べ密集して運用できるため、火力を集中できる。
フリントロック銃はまだヨーロッパにはないはずだ。セバスティアン一世には贈ったが、たった一挺の銃をスペインに渡すはずがない。重要な軍事機密だ。
そう考えれば一挺渡した事も後悔する純正であったが、今はそれどころではない。
陸海軍の全ての兵が早合の技術を習得し、通常で1分間に2発、早い者で3発発射できるほどの熟練度である。それに、仮に装備数、性能、兵のスキルが同じだとして、対城塞である。
圧倒的に守備側が有利なはずだ。
攻城のための大型火砲を潤沢に準備できたとも考えづらい。いや、たらればで考えてはだめだ。では、なぜ城門を破壊されるまでの損害を受けたのか?
物質的なものでないとすれば……ヒューマンエラーか?
ヒューマンエラー? つまり、人的ミス。人的ミス? なにかの操作ミスならわかるが、それが全体の戦況を左右するとは思えない。
それに兵器の扱いの習熟度は、同じと仮定している。
……。
裏切り者、内通者か?
純正は一つの仮定として、城塞内で反乱とはいかなくても、内応者によるなんらかの妨害があって、自軍に甚大な被害をもたらしたのではないかと考えた。
考えたくはなかったが、しかし、それ以外に可能性を思い浮かべる事ができなかったのだ。
海軍は、どうだ?
小佐々海軍の戦術の根底にあるのはアウトレンジ戦法である。敵の射程外より攻撃し、敵の接近を防ぎつつ離脱する。この戦法を用いて国内では敵がいなかった。
それは当然である。
純正が近代式海軍を創設してから、艦隊戦などやったことがないのだ。最初期の海戦は蛎浦の海戦や、早岐瀬戸の海戦などがある。
しかし、蛎浦の海戦は火器は使用したものの、和船同士の戦いである。早岐瀬戸の海戦は、初の洋式艦艇で臨んだ戦闘であったが、相手は和船であり、一方的な勝利であった。
その後の海軍は海戦を経験していない。
ほぼ、輸送・移送業務と陸上城塞に対する艦砲射撃のみである。ここにおいて、アウトレンジ戦法はその威力をいかんなく発揮した。
鉄砲は白兵戦を防いで敵を殲滅するために、遠距離からの攻撃となるが、それは艦砲でも同じである。敵の攻撃の射程の範囲外から攻撃するのだから、ワンサイドゲームとなるはずなのだ。
それがなぜ今回、できなかったのか。一隻あたりの砲門数は明らかにスペイン側が多い。しかし三個艦隊で合計すれば、スペイン側の砲門数を上回り、火力では負けていない。
ではなぜ勝てなかった……いや、スペインを撃退したのだから、勝利には違いない。しかしあまりにも犠牲が大きい。
おそらく勝行(艦隊総司令)は数の有利をいかして包囲したはずだ。もちろん、これも推論になるが、そこからアウトレンジで攻撃を仕掛けたとしよう。
本来なら、これで敵を撃滅、味方の損害は皆無のはずである。にもかかわらず、沈没や大破がでたということは、敵の接近を許し、攻撃されたのだ。
……という事は?
これはつまり、初動のアウトレンジが機能しなかった、要するに当たらなかったのではないか? という疑問が湧く。
小佐々海軍が採用している推奨の射撃法は曲射である。
しかし、曲射はそもそも直射に比べて命中率が低い。それを仰角調整ができるようにし、夾叉射撃をする事で命中率を上げてきた。
測距儀と望遠鏡を用いた着弾観測を行っていたからだ。
そこで純正は、まさかと思うが、考えてみれば至極当然で、なるべくしてなったであろう仮説に行きついた。
それは何か?
船は、動くのである。敵艦の速度と自艦の速度、相対速度が発生し、着弾観測と仰角調整が間に合わなかったのではないだろうか。
対して陸上の目標は動かない。
多少船体に揺れがあったとしても誤差の範囲内で、数を撃てば当たる。そうやって長宗我部や島津の沿岸部の城を攻撃し、攻略してきた。
相手は動かないし逃げない。こちらに計測と準備の時間の余裕があったのだ。しかし、今回は違う。海上を縦横無尽に動き回る、スペインの無敵艦隊なのだ。
アウトレンジで勝負がつかず接近を許し、ミドルレンジで直射での勝負である。ただ、この段階でもまだ、大砲の射程の優劣で、敵がカノン砲であれば勝てる。
そこをかいくぐってきた敵艦が多かったのだろう。
白兵戦が発生したかどうかは、報告を聞かなければわからないが、こちらの望まない近距離での戦闘を強いられたのなら、合点がいく。
操艦技術や艦隊運用に関しては、スペインに一日の長があったのだろう。小佐々はたかだか10年である。
運用年数はいかんともし難いとしても、マニラ沖におけるこの海戦の辛勝は、アウトレンジによる精密射撃戦法を改善しつつ、戦列艦構想へと舵をきらせる岐路となったのであった。
■同日ごろ 遠江
武田、徳川両軍の兵士の間で妙な噂が流れていた。
その者、草木や落ち葉に似たまだらなる衣を纏い、身も同じき色の炭を塗りし姿なり。
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