406 / 801
九州探題小佐々弾正大弼純正と信長包囲網-新たなる戦乱の幕開け-
若江三好家と摂津三好家と阿波三好家
しおりを挟む
元亀元年 五月二十二日 摂津 ※野田城
「なんですと? 気でもふれたのですか大叔父上?」
そう声をあげるのは阿波三好家当主であり、日本の副王と呼ばれた三好長慶の弟、三好実休の息子である※三好(彦次郎)長治である。
「気などふれておらぬ※彦次郎(三好長治)。ただでさえ今三好家は、若江の※孫六郎(三好義継)と二つにわかれて争っておる。これ以上家を弱らせてはならぬ」。
三好と言えば三好長慶と呼ばれるほど、日本の副王として君臨した長慶であったが、息子の義興が早世した。
そのため順当な流れで行くと、次弟の安宅冬康やその子の信康、さらに長弟である三好実休の3人の息子達が考えられたのだが、そうはならなかった。
息子が一人しかない十河一存から養子に迎えたのだ。
この人選は波紋を呼び、一族の不和につながっていく。結局は擁立された義継も傀儡でしかなく、三人衆とは決別している。
「さりとて、何ゆえに小佐々の者に仕えねばならんのじゃ。和議の条件も恥辱に満ちておるのに、仕えることなど考えられぬ」
長治はなおも反論する。
「彦次郎、いえ殿、三好の家の事を第一に考えなされ。小佐々に勝てぬからこそ、和議の申し入れをしたのではありませぬか」
感情論を話す長治に対し、長逸は論理的に話す。年の功であろうか。正論に、長治は徐々に押されていく。
「臣従ですぞ臣従。なにもかも失ってしまいまする。臣従さえしなければ、再起は図れまする」
長治はなおもくい下がる。
「何を世迷い言を」
「な! 何が世迷い言か! いかに大叔父上でも無礼が過ぎますぞ!」
長治が声をあげるが、長逸は気にもとめない。
「無礼を承知で申し上げておる。よいですか、小佐々の和議の条件は、阿波は勝瑞の一ヶ村のみ。和泉からは兵を引き上げ織田に返し、摂津淡路はそのままに、讃岐の国人衆は捨て置け、との事でした」
「そうじゃ、決してのめる条件ではない」
長治はなおも感情的である。
若さゆえなのか、能力がないのか、誰にもわからないが、当主としては冷静な判断をしなければならない。
「のむものまぬも、そもそもわれらは、条件を出せる立場にござらぬ。和議とはすなわち、条件をすりあわせ、落とし所をみつけて戦を終わらせるものにございます」
「その通りじゃ」
「しかるにこたび、小佐々にとりては和議をする必要がござらぬ。なぜか? せずとも勝てるからです。考えてもごらんなさい」。
長逸は一呼吸置いて続ける。
「少ないとは言え阿波には守備兵を残してきたのです。それが一月も経たずして、勝瑞城以外はすべて開城しているのですぞ」
長治が歯ぎしりをする。
「南蛮渡来の大筒に城門や城壁は壊され、火縄のない種子島をもった兵が襲ってくるのじゃ。しかも尋常な数ではない。千や二千ではないのだ。噂が噂を呼び、次々に降ったのだ」
認めたくないのか、長治は長逸から顔を背ける。
「このまま小佐々が淡路摂津と攻め上がってきたら、織田と戦こうている今、まず、勝てませぬ。それこそ家が、阿波三好が滅びますぞ」
長逸の諫言に、次のように重臣である篠原長房が会話に入ってくる。
「殿、確かに今、織田は四方に敵を抱え、わが方がやや優勢にございます。しかしここで小佐々に後背をつかれますと、一気に崩れまする」
「その通り、われらに残された道は小佐々と和議をし、その上で織田と有利な条件で和議をするのが得策。しかし……」
長逸が言葉を濁す。
「しかし?」
まだ何かあるのか? という長治とともに、同席しているものすべてが長逸の言葉を待つ。
「和議をしたとて、われらに残るは勝瑞の一ヶ村と淡路に摂津のみ。その中で直轄地はどれほどか? わずかに四万五千石ぞ。そのような落ち目の惣領(代表者)に従う国人がおるのか?」
全員が苦虫をかみつぶした様な顔になる。
「淡路の甚太郎(安宅信康・長慶の弟安宅冬康の息子)と所領はかわらん。よしんば甚太郎が従ったとて、摂津の国衆はどうじゃ? わしはこぞって織田か小佐々に寝返ると思うぞ。讃岐は言うに及ばぬ」。
「どういう事じゃ」
長治の言葉に長逸が続ける。
「讃岐の国人衆、特に寒川などは所領の件もあり小佐々に寝返るでしょう。中讃と西讃の国人も、塩飽や真鍋の海賊とあわせおそらく寝返りまする」
「なぜじゃ? なぜそうなるのじゃ」
「殿、お忘れか。われらが諫めたにもかかわらず強権を振りかざし、香川之景や香西佳清らから、連名で孫六郎(十河存保・三好実休の息子で長治の弟)へ離反の警告状が届いた事を」
「ぐ……」
「それゆえ讃岐はあてになりませぬ。このような状態で、いかにして三好の家を守っていくのですか」
議論は平行線をたどり、三日三晩続いたが、やがて長逸は決断した。
「これ以上は話しても無駄にござろう。無為に時を過ごすより、われらは阿波に戻ってやるべき事をなす」
長逸が長治に告げる。決別の時である。
「友通よ、そなたはどうするのじゃ」
三人衆の一人で、長慶なきあとの三好政権を支えてきた岩成友通に聞く。
「わしは、わしは残るとしよう。殿はまだお若い。わしが国衆に、にらみを効かせねばなるまいて」
事実、史実では信長が京に攻め入った際、他の城はほとんど抵抗せずに降伏した。
しかし友通の勝竜寺城と、池田勝正が籠城する籠る摂津国池田城だけは、頑なに抗戦したのだ。
これは友通の下で土豪達が結束していたからで、友通の統率力の高さがうかがえる。
結局、長逸を始め三好康長父子を含めた一門の数人は、阿波に戻って純正に服属した。
ここに、長治を当主とした摂津三好家と、十河存保を当主とした新生阿波三好家が誕生したのである。十河家は弟の存之がついだ。
摂津三好家は和泉の占領地を放棄し信長に返却し、摂津と淡路あわせて四十四万千八百六十三石となったが、直轄地は四万五千石で、他は一族の安宅信康や国人衆のあつまりであった。
一方の阿波三好家は、板野郡、阿波郡、美馬郡、名西郡の四郡で九万九千百八十五石となり、長宗我部や安芸、伊予の河野や一門の一条よりも高禄である。
いわゆる本領安堵という訳だ。三好氏が畿内に進出する前の阿波の本領を、ほぼそのまま残した。
禄として残す高が多すぎるのでは? との意見もでたが、純正は可とした。板野郡の五万、もしくはその中の一万石か二万石でも良かった。
しかし、あえて残したのだ。
滅ぼそうと思えばいつでも滅ぼせるが、旧三好派の国人や家臣団ににらみを利かさなければならないし、バランスを取らなければならない。
それを純正は経験上学んでいたのだ。
■肥前 純アルメイダ大学附属中学校
「おまえ、大丈夫なのか?」
「なにが?」
「いや、畿内の状況が複雑みたいじゃないか」
三好義継を兄に持つ松浦光に対して、同じ学年で(全員一年なのだが)留学生の小岐須盛経が聞く。
「まあ、うちは分家の松浦家だからね。殿(信長)の命でここに学びに来ているし、兄貴は若江をついで阿波三好とは敵になっているけど……家を守るためには仕方ない、かな」
2人だけでなく、留学生達はしゃべり方が現代風だ。うまく言い表せないが、地方出身者が東京では標準語だが、地方に戻ると方言になる、ような感じではないだろうか。
「三好家はややこしいよね。俺も嫡男だけど殿の命で来ているし、勉学を修めて嫡男として帰ってこい、という事になってさ」
「それは俺も同じだよ。しかし、肥前様が阿波を攻めるって聞いたときは、さすがに親戚だから正直複雑だったよ。勝てるわけがない」。
「確かに。しかし、今和議の交渉が始まっているらしいじゃないか。お互いに納得のいく結果になればいいな」。
「そうだな」
……。
阿波・摂津から遠く離れた肥前では、現代なら考えられない、親戚や親兄弟でも争う戦国の世のボーイズトーク(?)がされていたのだった。
「なんですと? 気でもふれたのですか大叔父上?」
そう声をあげるのは阿波三好家当主であり、日本の副王と呼ばれた三好長慶の弟、三好実休の息子である※三好(彦次郎)長治である。
「気などふれておらぬ※彦次郎(三好長治)。ただでさえ今三好家は、若江の※孫六郎(三好義継)と二つにわかれて争っておる。これ以上家を弱らせてはならぬ」。
三好と言えば三好長慶と呼ばれるほど、日本の副王として君臨した長慶であったが、息子の義興が早世した。
そのため順当な流れで行くと、次弟の安宅冬康やその子の信康、さらに長弟である三好実休の3人の息子達が考えられたのだが、そうはならなかった。
息子が一人しかない十河一存から養子に迎えたのだ。
この人選は波紋を呼び、一族の不和につながっていく。結局は擁立された義継も傀儡でしかなく、三人衆とは決別している。
「さりとて、何ゆえに小佐々の者に仕えねばならんのじゃ。和議の条件も恥辱に満ちておるのに、仕えることなど考えられぬ」
長治はなおも反論する。
「彦次郎、いえ殿、三好の家の事を第一に考えなされ。小佐々に勝てぬからこそ、和議の申し入れをしたのではありませぬか」
感情論を話す長治に対し、長逸は論理的に話す。年の功であろうか。正論に、長治は徐々に押されていく。
「臣従ですぞ臣従。なにもかも失ってしまいまする。臣従さえしなければ、再起は図れまする」
長治はなおもくい下がる。
「何を世迷い言を」
「な! 何が世迷い言か! いかに大叔父上でも無礼が過ぎますぞ!」
長治が声をあげるが、長逸は気にもとめない。
「無礼を承知で申し上げておる。よいですか、小佐々の和議の条件は、阿波は勝瑞の一ヶ村のみ。和泉からは兵を引き上げ織田に返し、摂津淡路はそのままに、讃岐の国人衆は捨て置け、との事でした」
「そうじゃ、決してのめる条件ではない」
長治はなおも感情的である。
若さゆえなのか、能力がないのか、誰にもわからないが、当主としては冷静な判断をしなければならない。
「のむものまぬも、そもそもわれらは、条件を出せる立場にござらぬ。和議とはすなわち、条件をすりあわせ、落とし所をみつけて戦を終わらせるものにございます」
「その通りじゃ」
「しかるにこたび、小佐々にとりては和議をする必要がござらぬ。なぜか? せずとも勝てるからです。考えてもごらんなさい」。
長逸は一呼吸置いて続ける。
「少ないとは言え阿波には守備兵を残してきたのです。それが一月も経たずして、勝瑞城以外はすべて開城しているのですぞ」
長治が歯ぎしりをする。
「南蛮渡来の大筒に城門や城壁は壊され、火縄のない種子島をもった兵が襲ってくるのじゃ。しかも尋常な数ではない。千や二千ではないのだ。噂が噂を呼び、次々に降ったのだ」
認めたくないのか、長治は長逸から顔を背ける。
「このまま小佐々が淡路摂津と攻め上がってきたら、織田と戦こうている今、まず、勝てませぬ。それこそ家が、阿波三好が滅びますぞ」
長逸の諫言に、次のように重臣である篠原長房が会話に入ってくる。
「殿、確かに今、織田は四方に敵を抱え、わが方がやや優勢にございます。しかしここで小佐々に後背をつかれますと、一気に崩れまする」
「その通り、われらに残された道は小佐々と和議をし、その上で織田と有利な条件で和議をするのが得策。しかし……」
長逸が言葉を濁す。
「しかし?」
まだ何かあるのか? という長治とともに、同席しているものすべてが長逸の言葉を待つ。
「和議をしたとて、われらに残るは勝瑞の一ヶ村と淡路に摂津のみ。その中で直轄地はどれほどか? わずかに四万五千石ぞ。そのような落ち目の惣領(代表者)に従う国人がおるのか?」
全員が苦虫をかみつぶした様な顔になる。
「淡路の甚太郎(安宅信康・長慶の弟安宅冬康の息子)と所領はかわらん。よしんば甚太郎が従ったとて、摂津の国衆はどうじゃ? わしはこぞって織田か小佐々に寝返ると思うぞ。讃岐は言うに及ばぬ」。
「どういう事じゃ」
長治の言葉に長逸が続ける。
「讃岐の国人衆、特に寒川などは所領の件もあり小佐々に寝返るでしょう。中讃と西讃の国人も、塩飽や真鍋の海賊とあわせおそらく寝返りまする」
「なぜじゃ? なぜそうなるのじゃ」
「殿、お忘れか。われらが諫めたにもかかわらず強権を振りかざし、香川之景や香西佳清らから、連名で孫六郎(十河存保・三好実休の息子で長治の弟)へ離反の警告状が届いた事を」
「ぐ……」
「それゆえ讃岐はあてになりませぬ。このような状態で、いかにして三好の家を守っていくのですか」
議論は平行線をたどり、三日三晩続いたが、やがて長逸は決断した。
「これ以上は話しても無駄にござろう。無為に時を過ごすより、われらは阿波に戻ってやるべき事をなす」
長逸が長治に告げる。決別の時である。
「友通よ、そなたはどうするのじゃ」
三人衆の一人で、長慶なきあとの三好政権を支えてきた岩成友通に聞く。
「わしは、わしは残るとしよう。殿はまだお若い。わしが国衆に、にらみを効かせねばなるまいて」
事実、史実では信長が京に攻め入った際、他の城はほとんど抵抗せずに降伏した。
しかし友通の勝竜寺城と、池田勝正が籠城する籠る摂津国池田城だけは、頑なに抗戦したのだ。
これは友通の下で土豪達が結束していたからで、友通の統率力の高さがうかがえる。
結局、長逸を始め三好康長父子を含めた一門の数人は、阿波に戻って純正に服属した。
ここに、長治を当主とした摂津三好家と、十河存保を当主とした新生阿波三好家が誕生したのである。十河家は弟の存之がついだ。
摂津三好家は和泉の占領地を放棄し信長に返却し、摂津と淡路あわせて四十四万千八百六十三石となったが、直轄地は四万五千石で、他は一族の安宅信康や国人衆のあつまりであった。
一方の阿波三好家は、板野郡、阿波郡、美馬郡、名西郡の四郡で九万九千百八十五石となり、長宗我部や安芸、伊予の河野や一門の一条よりも高禄である。
いわゆる本領安堵という訳だ。三好氏が畿内に進出する前の阿波の本領を、ほぼそのまま残した。
禄として残す高が多すぎるのでは? との意見もでたが、純正は可とした。板野郡の五万、もしくはその中の一万石か二万石でも良かった。
しかし、あえて残したのだ。
滅ぼそうと思えばいつでも滅ぼせるが、旧三好派の国人や家臣団ににらみを利かさなければならないし、バランスを取らなければならない。
それを純正は経験上学んでいたのだ。
■肥前 純アルメイダ大学附属中学校
「おまえ、大丈夫なのか?」
「なにが?」
「いや、畿内の状況が複雑みたいじゃないか」
三好義継を兄に持つ松浦光に対して、同じ学年で(全員一年なのだが)留学生の小岐須盛経が聞く。
「まあ、うちは分家の松浦家だからね。殿(信長)の命でここに学びに来ているし、兄貴は若江をついで阿波三好とは敵になっているけど……家を守るためには仕方ない、かな」
2人だけでなく、留学生達はしゃべり方が現代風だ。うまく言い表せないが、地方出身者が東京では標準語だが、地方に戻ると方言になる、ような感じではないだろうか。
「三好家はややこしいよね。俺も嫡男だけど殿の命で来ているし、勉学を修めて嫡男として帰ってこい、という事になってさ」
「それは俺も同じだよ。しかし、肥前様が阿波を攻めるって聞いたときは、さすがに親戚だから正直複雑だったよ。勝てるわけがない」。
「確かに。しかし、今和議の交渉が始まっているらしいじゃないか。お互いに納得のいく結果になればいいな」。
「そうだな」
……。
阿波・摂津から遠く離れた肥前では、現代なら考えられない、親戚や親兄弟でも争う戦国の世のボーイズトーク(?)がされていたのだった。
2
お気に入りに追加
158
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
『転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』
姜維信繁
ファンタジー
佐賀藩より早く蒸気船に蒸気機関車、アームストロング砲。列強に勝つ!
人生100年時代の折り返し地点に来た企画営業部長の清水亨は、大きなプロジェクトをやり遂げて、久しぶりに長崎の実家に帰ってきた。
学生時代の仲間とどんちゃん騒ぎのあげく、急性アルコール中毒で死んでしまう。
しかし、目が覚めたら幕末の動乱期。龍馬や西郷や桂や高杉……と思いつつ。あまり幕末史でも知名度のない「薩長土肥」の『肥』のさらに隣の藩の大村藩のお話。
で、誰に転生したかと言うと、これまた誰も知らない、地元の人もおそらく知らない人の末裔として。
なーんにもしなければ、間違いなく幕末の動乱に巻き込まれ、戊辰戦争マッシグラ。それを回避して西洋列強にまけない国(藩)づくりに励む事になるのだが……。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる