361 / 801
九州探題小佐々弾正大弼純正と信長包囲網-西国の動乱まだ止まぬ-
手押しポンプと水銀とトリチェリと忠右衛門
しおりを挟む
永禄十二年 十月二十二日 諫早城 巳の一つ刻(0900)
「事の発端は、殿が手押しポンプなるものの製作を命じられ、完成したときからでした」
諫早城から小佐々城より少し先、天久保村にある工部省の開発工房へ向かう馬車の中で、忠右衛門は話しはじめた。
「できあがった時は妖術の類かと驚き、恐れたものでしたが、それがしも技術者の端くれ、なぜ水が汲み上がるのか、ずうっと考えておりました」
え? なにそれ、蒸気機関と関係あるのか? 確か、あれは……いつだ? 五、六年前の永禄六年の七月だったか。マカオからの文献で試作改良したんだった。
純正の頭の中はクエスチョンマークの羅列である。広く、浅い。それが歴史以外の純正の頭の中である。
産業史や科学史という分類があって、そっちの知識でもあれば理解できたのだろうが、あいにく純正の歴史知識は戦史に特化しているのだ。他の歴史は本当に広く浅い。
蒸気機関を語るのに、気圧の問題は避けて通れない。後で科学をもっと勉強していればよかったと後悔するのだが、今そんなことを言っても仕方がない。忠右衛門の話の続きを聞く。
「物というものはすべて、なんでも、何らかの力が加わって動くものです」
そう言って手を座席の綿に押し付けへこませる。
「ですからポンプが水を汲み上げる時に、なんらかの力が加わって、目には見えませんので、空気の重さで……と、空気とはこの浮かんでいる目に見えない気のようなものですが、空気には重さがあるのです。それは……」
目の前の何もない空中で、身振り手振りで空気を表現しようとする。非常に長くなるので、うん、重さがあるのはわかった、と話を先に進めさせた。
空気の重さ、いわゆる気圧の事を言っているのだろうが、普通が1気圧で、物体すべてにかかっている、という事くらいしか知らない。
本当はじっくり話を聞いてあげたいが、時間がない。
「ああ、それで空気に重さがあって、その重さで水が押し上げられるのでは? と考えたのです」
うむ、と純正は答えた。
「ただ、そこでそれがしには、もう一つの疑問が生じたのです」
「なんだ?」
「はい、このポンプですが、最初は海辺の塩田の塩場で使っておりました。海の水を汲み上げて使うためです。そして次第に金や銀の鉱山でも使われました。溜まっていく水を汲み出すのに使ったのです」。
うむ、とうなずきつつも、これは話が長くなるぞ、と純正は覚悟した。
「しかし、いつだったか忘れましたが、鉱山管理者から報告があったのです。内容は、五間(9.1m)を超えたあたりから水が汲み上がらない、との事」
覚悟を決めた純正はしっかりと聞く。ここは科学の復習だと思うようにした。しかしこれ、どっかで聞いたことなかったか?
「大串だけではなく、波佐見の鉱山からもありました。あちこちから同じ報告があったのです」。
弟子である源五郎は、黙ってうなずきながら待機している。
「これは、場所や種類に関係ないと考え、やはり水の重さで下に押す力と、空気の圧力で上に押す力が同じ高さまでしか『ぽんぷ』は汲み上げられない事の証拠だと考えたのです」
忠右衛門はまた身振り手振りで教えようとする。大気圧の概念がある純正は、専門知識はないものの、理解できる。
「そこでそれを実証しようと思い、五間(9.1m)の柱をつくって実験したのですが、安定しないので観察がしずらく、細部に渡って観察することが難しかったのです」
純正は鉱山に行ってやれば? と言おうとしたが、暗くて狭いし邪魔になるだろうから、無理だな、とすぐに諦めた。
「もっと短い長さで観察をしやすく出来ないかと考え、試行錯誤を繰り返し、水のかわりに水銀を使えば、一間ほどの長さでも十分に観察できることが判明したのです」
手押しポンプの開発の一年後くらいに温度計が完成し、同時に水の温度計の代わりに水銀を使っては? というちょっとした技術論争があったのだった。
純正は水銀=有毒だと思っていたが、少量なら問題ないと思い出し、利用研究を許可したのを覚えている。
「ちょっと待て」
純正は、こいつらなにげにすげー事やってんじゃね? と思い始めてきた。
今は永禄十二年で1569年だ。確かガリレオ・ガリレイだって、5歳なのだ。いやいやヨハネス・ケプラーにいたっては生まれていないんだぞ? コペルニクスの後くらいじゃないか?
ボローニャ大学やパドヴァ大学から、留学生が純アルメイダ大学に来る日が来るかもしれない。やばくね?
「よろしいですか?」
「あ、うん、すまん、続けて」
「そうして実験を続けた結果、二尺五寸の長さで水銀が止まったのです。そしてその上には、なにもない、すなわち真空ができたのです」
うわー、やっちゃったよ。なんかわからんけど、ものすごい場面に遭遇している気がする。
「殿、真空とは……」
「ああ、いやいい。なんにもない空間ね、空間。それで?」
「はい、これは山を登って実証もしました。しかし登れば登るほど、水銀を押し上げる力が弱くなるのです」
「ああ、気圧の低下ね」
「は?」
「いや、なんでもないない、続けて」
「これは空気の重さが軽くなっていると考えます。押さえつける力が弱まっているという証拠です。これは……直接的には蒸気機関にかかわりませんが、重大な発見のような気がするのです」
はい、その通りです。間違いなく重大、とんでもない大発見です。
「そんな事はない。科学というものは、発明にしても何がどこで繋がっているかわからぬものだ。励めよ」。
「はあ、ありがとうございます。そして、ここから先は息子から報告がございます」
ちょうどそのころ、諫早を出発して一刻半(3時間)たった頃に小佐々城についた。天久保まではまだしばらくだが、下車して昼食をとることにしたのだ。
「忠右衛門に源五郎、朝は食べたのか?」
二人して顔を見合わせている。
「まさか、食べてないとか言うなよ。駄目だぞ、ちゃんと食べないと。ヒラメキも脳がちゃんと働かないといけないんだ。一緒に食べよう」。
脳? と聞きかえす二人に、ああごめん気にするな……とモゴモゴした。ダメだ科学の話聞いたらポロッとでた。
注意しなければ、と思いつつ、軽く三人でうどんを食べ、少し休んでから天久保の開発工房へ向かった。小佐々城から天久保までは四里(16km)ほど、半刻(1時間)もかからない。
工部省技術開発研究所(略して工技研)につくと、部屋ではなく場外試験場へ案内された。
そこには真ん中に直径7~80センチの青銅製の半球が2つくっついたものがあり、その両端に馬が8頭ずつ、合計16頭繋がれていた。
なんじゃこりゃ? それが純正の感想である。蒸気機関は? 目の前にあるよくわからない装置に目を奪われた。
「事の発端は、殿が手押しポンプなるものの製作を命じられ、完成したときからでした」
諫早城から小佐々城より少し先、天久保村にある工部省の開発工房へ向かう馬車の中で、忠右衛門は話しはじめた。
「できあがった時は妖術の類かと驚き、恐れたものでしたが、それがしも技術者の端くれ、なぜ水が汲み上がるのか、ずうっと考えておりました」
え? なにそれ、蒸気機関と関係あるのか? 確か、あれは……いつだ? 五、六年前の永禄六年の七月だったか。マカオからの文献で試作改良したんだった。
純正の頭の中はクエスチョンマークの羅列である。広く、浅い。それが歴史以外の純正の頭の中である。
産業史や科学史という分類があって、そっちの知識でもあれば理解できたのだろうが、あいにく純正の歴史知識は戦史に特化しているのだ。他の歴史は本当に広く浅い。
蒸気機関を語るのに、気圧の問題は避けて通れない。後で科学をもっと勉強していればよかったと後悔するのだが、今そんなことを言っても仕方がない。忠右衛門の話の続きを聞く。
「物というものはすべて、なんでも、何らかの力が加わって動くものです」
そう言って手を座席の綿に押し付けへこませる。
「ですからポンプが水を汲み上げる時に、なんらかの力が加わって、目には見えませんので、空気の重さで……と、空気とはこの浮かんでいる目に見えない気のようなものですが、空気には重さがあるのです。それは……」
目の前の何もない空中で、身振り手振りで空気を表現しようとする。非常に長くなるので、うん、重さがあるのはわかった、と話を先に進めさせた。
空気の重さ、いわゆる気圧の事を言っているのだろうが、普通が1気圧で、物体すべてにかかっている、という事くらいしか知らない。
本当はじっくり話を聞いてあげたいが、時間がない。
「ああ、それで空気に重さがあって、その重さで水が押し上げられるのでは? と考えたのです」
うむ、と純正は答えた。
「ただ、そこでそれがしには、もう一つの疑問が生じたのです」
「なんだ?」
「はい、このポンプですが、最初は海辺の塩田の塩場で使っておりました。海の水を汲み上げて使うためです。そして次第に金や銀の鉱山でも使われました。溜まっていく水を汲み出すのに使ったのです」。
うむ、とうなずきつつも、これは話が長くなるぞ、と純正は覚悟した。
「しかし、いつだったか忘れましたが、鉱山管理者から報告があったのです。内容は、五間(9.1m)を超えたあたりから水が汲み上がらない、との事」
覚悟を決めた純正はしっかりと聞く。ここは科学の復習だと思うようにした。しかしこれ、どっかで聞いたことなかったか?
「大串だけではなく、波佐見の鉱山からもありました。あちこちから同じ報告があったのです」。
弟子である源五郎は、黙ってうなずきながら待機している。
「これは、場所や種類に関係ないと考え、やはり水の重さで下に押す力と、空気の圧力で上に押す力が同じ高さまでしか『ぽんぷ』は汲み上げられない事の証拠だと考えたのです」
忠右衛門はまた身振り手振りで教えようとする。大気圧の概念がある純正は、専門知識はないものの、理解できる。
「そこでそれを実証しようと思い、五間(9.1m)の柱をつくって実験したのですが、安定しないので観察がしずらく、細部に渡って観察することが難しかったのです」
純正は鉱山に行ってやれば? と言おうとしたが、暗くて狭いし邪魔になるだろうから、無理だな、とすぐに諦めた。
「もっと短い長さで観察をしやすく出来ないかと考え、試行錯誤を繰り返し、水のかわりに水銀を使えば、一間ほどの長さでも十分に観察できることが判明したのです」
手押しポンプの開発の一年後くらいに温度計が完成し、同時に水の温度計の代わりに水銀を使っては? というちょっとした技術論争があったのだった。
純正は水銀=有毒だと思っていたが、少量なら問題ないと思い出し、利用研究を許可したのを覚えている。
「ちょっと待て」
純正は、こいつらなにげにすげー事やってんじゃね? と思い始めてきた。
今は永禄十二年で1569年だ。確かガリレオ・ガリレイだって、5歳なのだ。いやいやヨハネス・ケプラーにいたっては生まれていないんだぞ? コペルニクスの後くらいじゃないか?
ボローニャ大学やパドヴァ大学から、留学生が純アルメイダ大学に来る日が来るかもしれない。やばくね?
「よろしいですか?」
「あ、うん、すまん、続けて」
「そうして実験を続けた結果、二尺五寸の長さで水銀が止まったのです。そしてその上には、なにもない、すなわち真空ができたのです」
うわー、やっちゃったよ。なんかわからんけど、ものすごい場面に遭遇している気がする。
「殿、真空とは……」
「ああ、いやいい。なんにもない空間ね、空間。それで?」
「はい、これは山を登って実証もしました。しかし登れば登るほど、水銀を押し上げる力が弱くなるのです」
「ああ、気圧の低下ね」
「は?」
「いや、なんでもないない、続けて」
「これは空気の重さが軽くなっていると考えます。押さえつける力が弱まっているという証拠です。これは……直接的には蒸気機関にかかわりませんが、重大な発見のような気がするのです」
はい、その通りです。間違いなく重大、とんでもない大発見です。
「そんな事はない。科学というものは、発明にしても何がどこで繋がっているかわからぬものだ。励めよ」。
「はあ、ありがとうございます。そして、ここから先は息子から報告がございます」
ちょうどそのころ、諫早を出発して一刻半(3時間)たった頃に小佐々城についた。天久保まではまだしばらくだが、下車して昼食をとることにしたのだ。
「忠右衛門に源五郎、朝は食べたのか?」
二人して顔を見合わせている。
「まさか、食べてないとか言うなよ。駄目だぞ、ちゃんと食べないと。ヒラメキも脳がちゃんと働かないといけないんだ。一緒に食べよう」。
脳? と聞きかえす二人に、ああごめん気にするな……とモゴモゴした。ダメだ科学の話聞いたらポロッとでた。
注意しなければ、と思いつつ、軽く三人でうどんを食べ、少し休んでから天久保の開発工房へ向かった。小佐々城から天久保までは四里(16km)ほど、半刻(1時間)もかからない。
工部省技術開発研究所(略して工技研)につくと、部屋ではなく場外試験場へ案内された。
そこには真ん中に直径7~80センチの青銅製の半球が2つくっついたものがあり、その両端に馬が8頭ずつ、合計16頭繋がれていた。
なんじゃこりゃ? それが純正の感想である。蒸気機関は? 目の前にあるよくわからない装置に目を奪われた。
2
お気に入りに追加
158
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
『転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』
姜維信繁
ファンタジー
佐賀藩より早く蒸気船に蒸気機関車、アームストロング砲。列強に勝つ!
人生100年時代の折り返し地点に来た企画営業部長の清水亨は、大きなプロジェクトをやり遂げて、久しぶりに長崎の実家に帰ってきた。
学生時代の仲間とどんちゃん騒ぎのあげく、急性アルコール中毒で死んでしまう。
しかし、目が覚めたら幕末の動乱期。龍馬や西郷や桂や高杉……と思いつつ。あまり幕末史でも知名度のない「薩長土肥」の『肥』のさらに隣の藩の大村藩のお話。
で、誰に転生したかと言うと、これまた誰も知らない、地元の人もおそらく知らない人の末裔として。
なーんにもしなければ、間違いなく幕末の動乱に巻き込まれ、戊辰戦争マッシグラ。それを回避して西洋列強にまけない国(藩)づくりに励む事になるのだが……。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
異世界のリサイクルガチャスキルで伝説作ります!?~無能領主の開拓記~
AKISIRO
ファンタジー
ガルフ・ライクドは領主である父親の死後、領地を受け継ぐ事になった。
だがそこには問題があり。
まず、食料が枯渇した事、武具がない事、国に税金を納めていない事。冒険者ギルドの怠慢等。建物の老朽化問題。
ガルフは何も知識がない状態で、無能領主として問題を解決しなくてはいけなかった。
この世界の住民は1人につき1つのスキルが与えられる。
ガルフのスキルはリサイクルガチャという意味不明の物で使用方法が分からなかった。
領地が自分の物になった事で、いらないものをどう処理しようかと考えた時、リサイクルガチャが発動する。
それは、物をリサイクルしてガチャ券を得るという物だ。
ガチャからはS・A・B・C・Dランクの種類が。
武器、道具、アイテム、食料、人間、モンスター等々が出現していき。それ等を利用して、領地の再開拓を始めるのだが。
隣の領地の侵略、魔王軍の活性化等、問題が発生し。
ガルフの苦難は続いていき。
武器を握ると性格に問題が発生するガルフ。
馬鹿にされて育った領主の息子の復讐劇が開幕する。
※他サイト様にても投稿しています。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる