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九州統一なるか?純正と信長包囲網-肥薩戦争と四国戦役-
三国連合vs.島津⑥決断の時と驚きの報せ
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永禄十二年 十月三日 戌三つ刻(2000) 大口村 目丸 相良軍本陣
「申し上げます! 敵本隊一万五千、大隅国姶良郡を抜け、菱刈郡中ノ村に到着のよしにございます」
「なに!? 中ノ村だと? しかも一万五千?」
伝令の言葉を聞いた相良義陽と重臣たちは一様に驚き、その後黙り込んで考えている。義陽は深水長智、犬童頼安、赤池長任らに意見を聞いた。
大隅国菱刈郡中ノ村は、北上すれば真幸院(伊東軍と島津義弘)、北西に進めば伊佐郡目丸、今自分たちがいる場所へ通じているのだ。
「間違いございません。昨日の敵の北上は、われらの退路を断つため。この主力の北上が陽動だとは思えませぬ」
深水長智が口火をきった。
「それではなぜ、わざわざ回り道をするのだ? 大口城の救援が目的なら虎居城を通って、つまり今の先陣の隊と同じ様に、まっすぐ向かって来ればいい」
犬童頼安が反論すると、長智は答えた。
「それこそが、われらの心を乱すための敵の狙いです。真幸院へいくのか大口城へ向かうのか。われらが迷って動かないうちに、退路を断つという策でしょう」
今度は反論ではないが、赤池長任が長智に質問した。
「しかしそれは、真幸院の伊東にも言えることではないでしょうか。木崎原では十倍の兵で負けたのです。ほぼ同数となれば、数の優位は失われる。いらぬ恐れは負けを呼ぶ」。
またも長智は理路整然と答える。
「確かにその通りです。しかし、われらが考えなければならないのは、わが軍の事です。そして、敵の優先順位は大口城のはずです」
「どういう事だ?」
義陽が確認する。
「大口城、飯野城、国見城、ともに島津にとっては重要な拠点です。では、一番守りにくいのは?」
四人の答えは同じである。
「そうです。大口城です。堀もあり、土塁もあり、曲輪もあります。しかし支城の支援のない大口城が、他の2つと比べて攻めやすいのです。したがって、島津が支援すべきは大口城なのです」
「それで、どうするのだ? このままではわれらは、四倍近い敵に囲まれることになるぞ」
「明日の朝一番に動きましょう」
長智は島津の本隊が来ることを断言している。
「お待ちください。深水どのの申すこと、どもっとも。しかし、島津が中ノ村を立って、こちらに向かっているとの報はまだ受けておりません。確認してからでも、よいのでは」
そうだ、そうだ、という情報待ちの機運になるが、なおも長智は続ける。
「最悪の場合を考えて動くべきです。情報を待って退路を断たれては、わが軍は袋のねずみ。城兵に後背をつかれ、さらに敵の本隊がくれば、その損害はどれほどになるか」
議論は紛糾し、まとまらぬまま朝を迎えた。
■十月三日 戌四つ刻(2030) 飯野城
「よし、着いたか。これで次の報を待つだけだ。面白くなってきた」。
朝から計画していた夜襲をやめた島津軍の中には、伊東の大軍を前にしても、緊張感はなかった。いずれ義久の本隊がくるだろう、そういう安心感があったのだ。
援軍が来るまでの二日、三日くらいなら寡兵でもしのぐ事ができる。朝から始まった小競り合いではあったが、なぜか伊東軍は総攻撃をかけず、もたもたしていた。
伊東軍は総大将であった祐青が副将となり、義祐が当然のごとく総大将になったのだが、それが原因で指揮系統に乱れがでていたのだ。
軍議の席では、祐青を押さえていた荒武宗並や山田宗昌は末席に追いやられ、またもや取り巻きが幅を利かせていた。二人はもどかしく、焦りや不安がつのるばかりである。
■十月三日 同刻(2030) 妙見原 伊東本陣
「申し上げます! 敵本隊は北上し、菱刈郡中ノ村に到着いたしました」
「ついに来たか! それで数は?」
宗並と宗昌は同時に聞いた。
「は、その数一万五千にございます」
一万五千……。場が静まり返った。
「なに、恐れることはない。こちらは二万、相手は一万七千。劣勢になったわけではない」。
義祐は悠然としている。なぜだ? まさか木崎原で負けたのは、三千しかいなかったから、とは思っていないだろうな、と二人は顔を見合わせて怖くなった。
「殿、今日は小競り合いだけになってしまいましたが、明朝総攻撃を仕掛けましょう。大軍に兵法なし。一気に池島川をわたり、田之上城と古城を落としましょう」
義祐は冷ややかな目で一瞬だけ見た。宗並は意に介せず続ける。
「それを足がかりに敵を追い詰め、出城の金丸城を落とすのです。そして勢いをもって南の大手口、北のからめ手口、西と東の曲輪門からも攻め立て、押し切りましょう」
そうです! その通りです! と横から宗昌も合いの手をいれ援護する。
「今は、攻めぬ」
義祐は冷たく言い放った。
「はあっ!? 失礼しました。なぜです? この絶好の機会を逃しては、敵の本隊が来るではありませんか」
二人が当然の事のように言う。
「わからぬか、わしぐらいになるとの、ただ勝てば良いというものでもないのだ。それに小佐々のこせがれも、この戦のやりよう見ておるであろう。弱き敵をなぶり殺しては、美しくない。のう?」
言葉にならなかった。絶望の底に叩き落とされるとは、まさにこの事なのであろうか。義祐の傍らで、おっしゃるとおりでございます、と手もみしながら同意する取り巻き達。
これは、伊東はもうダメかもしれない。一瞬よぎったその思いを懸命にふり払い、なおも宗並は食い下がる。
「今の飯野城を攻める事は、弱者をいたぶる事にはなりませぬ。むしろ義弘が城に籠もっている今が、機にございます。侮るわけではありませんが、島津が強いのは野戦。攻めるは今です」。
黙って聞いていた祐青が割って入ってきた。
「宗並、それから宗昌よ。その方らは義父上が来るまで、俺には絶対に攻めるなと申しておったではないか。義父上ならば攻めて良い、とはこの俺を蔑ろにしているのか」
何を言っているのだこの方は、この言葉がまさに、宗並の心の声である。
「修理亮様、それは違います。あの時は兵数が足らず、戦の目的、策も違いました。今、二万の兵がここにおり、敵は二千。そして後詰めの一万五千が迫っています。ゆえに攻めるのです」
祐青は納得していないようだった。結局、宗並と宗昌の意見は採用されず、攻撃は敵の本隊が来てからという結論となった。
■十月四日 牛一つ刻(0100) 国見城北 肝付本陣
「申し上げます! 火急のようにて、お休みのところ失礼いたします!」
伝令が汗をかきながら、息を整え、告げる。
「よい、なんだ?」
良兼は近習に水を持ってくるように伝えた。
「志布志が、志布志城が、……落ちましてございます」
「なんだと!? そんな馬鹿な! どこの兵が、どこから! それは誠か?」
にわかには信じられない一報が良兼のもとに届いたのだった。
次回予告 第327話 三国連合vs.島津⑦地図が塗り替わるとき
「申し上げます! 敵本隊一万五千、大隅国姶良郡を抜け、菱刈郡中ノ村に到着のよしにございます」
「なに!? 中ノ村だと? しかも一万五千?」
伝令の言葉を聞いた相良義陽と重臣たちは一様に驚き、その後黙り込んで考えている。義陽は深水長智、犬童頼安、赤池長任らに意見を聞いた。
大隅国菱刈郡中ノ村は、北上すれば真幸院(伊東軍と島津義弘)、北西に進めば伊佐郡目丸、今自分たちがいる場所へ通じているのだ。
「間違いございません。昨日の敵の北上は、われらの退路を断つため。この主力の北上が陽動だとは思えませぬ」
深水長智が口火をきった。
「それではなぜ、わざわざ回り道をするのだ? 大口城の救援が目的なら虎居城を通って、つまり今の先陣の隊と同じ様に、まっすぐ向かって来ればいい」
犬童頼安が反論すると、長智は答えた。
「それこそが、われらの心を乱すための敵の狙いです。真幸院へいくのか大口城へ向かうのか。われらが迷って動かないうちに、退路を断つという策でしょう」
今度は反論ではないが、赤池長任が長智に質問した。
「しかしそれは、真幸院の伊東にも言えることではないでしょうか。木崎原では十倍の兵で負けたのです。ほぼ同数となれば、数の優位は失われる。いらぬ恐れは負けを呼ぶ」。
またも長智は理路整然と答える。
「確かにその通りです。しかし、われらが考えなければならないのは、わが軍の事です。そして、敵の優先順位は大口城のはずです」
「どういう事だ?」
義陽が確認する。
「大口城、飯野城、国見城、ともに島津にとっては重要な拠点です。では、一番守りにくいのは?」
四人の答えは同じである。
「そうです。大口城です。堀もあり、土塁もあり、曲輪もあります。しかし支城の支援のない大口城が、他の2つと比べて攻めやすいのです。したがって、島津が支援すべきは大口城なのです」
「それで、どうするのだ? このままではわれらは、四倍近い敵に囲まれることになるぞ」
「明日の朝一番に動きましょう」
長智は島津の本隊が来ることを断言している。
「お待ちください。深水どのの申すこと、どもっとも。しかし、島津が中ノ村を立って、こちらに向かっているとの報はまだ受けておりません。確認してからでも、よいのでは」
そうだ、そうだ、という情報待ちの機運になるが、なおも長智は続ける。
「最悪の場合を考えて動くべきです。情報を待って退路を断たれては、わが軍は袋のねずみ。城兵に後背をつかれ、さらに敵の本隊がくれば、その損害はどれほどになるか」
議論は紛糾し、まとまらぬまま朝を迎えた。
■十月三日 戌四つ刻(2030) 飯野城
「よし、着いたか。これで次の報を待つだけだ。面白くなってきた」。
朝から計画していた夜襲をやめた島津軍の中には、伊東の大軍を前にしても、緊張感はなかった。いずれ義久の本隊がくるだろう、そういう安心感があったのだ。
援軍が来るまでの二日、三日くらいなら寡兵でもしのぐ事ができる。朝から始まった小競り合いではあったが、なぜか伊東軍は総攻撃をかけず、もたもたしていた。
伊東軍は総大将であった祐青が副将となり、義祐が当然のごとく総大将になったのだが、それが原因で指揮系統に乱れがでていたのだ。
軍議の席では、祐青を押さえていた荒武宗並や山田宗昌は末席に追いやられ、またもや取り巻きが幅を利かせていた。二人はもどかしく、焦りや不安がつのるばかりである。
■十月三日 同刻(2030) 妙見原 伊東本陣
「申し上げます! 敵本隊は北上し、菱刈郡中ノ村に到着いたしました」
「ついに来たか! それで数は?」
宗並と宗昌は同時に聞いた。
「は、その数一万五千にございます」
一万五千……。場が静まり返った。
「なに、恐れることはない。こちらは二万、相手は一万七千。劣勢になったわけではない」。
義祐は悠然としている。なぜだ? まさか木崎原で負けたのは、三千しかいなかったから、とは思っていないだろうな、と二人は顔を見合わせて怖くなった。
「殿、今日は小競り合いだけになってしまいましたが、明朝総攻撃を仕掛けましょう。大軍に兵法なし。一気に池島川をわたり、田之上城と古城を落としましょう」
義祐は冷ややかな目で一瞬だけ見た。宗並は意に介せず続ける。
「それを足がかりに敵を追い詰め、出城の金丸城を落とすのです。そして勢いをもって南の大手口、北のからめ手口、西と東の曲輪門からも攻め立て、押し切りましょう」
そうです! その通りです! と横から宗昌も合いの手をいれ援護する。
「今は、攻めぬ」
義祐は冷たく言い放った。
「はあっ!? 失礼しました。なぜです? この絶好の機会を逃しては、敵の本隊が来るではありませんか」
二人が当然の事のように言う。
「わからぬか、わしぐらいになるとの、ただ勝てば良いというものでもないのだ。それに小佐々のこせがれも、この戦のやりよう見ておるであろう。弱き敵をなぶり殺しては、美しくない。のう?」
言葉にならなかった。絶望の底に叩き落とされるとは、まさにこの事なのであろうか。義祐の傍らで、おっしゃるとおりでございます、と手もみしながら同意する取り巻き達。
これは、伊東はもうダメかもしれない。一瞬よぎったその思いを懸命にふり払い、なおも宗並は食い下がる。
「今の飯野城を攻める事は、弱者をいたぶる事にはなりませぬ。むしろ義弘が城に籠もっている今が、機にございます。侮るわけではありませんが、島津が強いのは野戦。攻めるは今です」。
黙って聞いていた祐青が割って入ってきた。
「宗並、それから宗昌よ。その方らは義父上が来るまで、俺には絶対に攻めるなと申しておったではないか。義父上ならば攻めて良い、とはこの俺を蔑ろにしているのか」
何を言っているのだこの方は、この言葉がまさに、宗並の心の声である。
「修理亮様、それは違います。あの時は兵数が足らず、戦の目的、策も違いました。今、二万の兵がここにおり、敵は二千。そして後詰めの一万五千が迫っています。ゆえに攻めるのです」
祐青は納得していないようだった。結局、宗並と宗昌の意見は採用されず、攻撃は敵の本隊が来てからという結論となった。
■十月四日 牛一つ刻(0100) 国見城北 肝付本陣
「申し上げます! 火急のようにて、お休みのところ失礼いたします!」
伝令が汗をかきながら、息を整え、告げる。
「よい、なんだ?」
良兼は近習に水を持ってくるように伝えた。
「志布志が、志布志城が、……落ちましてございます」
「なんだと!? そんな馬鹿な! どこの兵が、どこから! それは誠か?」
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