262 / 766
九州三強と中央への目-肥前王 源朝臣小佐々弾正大弼純正-
京都にて 和議調停交渉の難航
しおりを挟む
九月十一日 午三つ刻(1200) 御所
本来なら通達から数日かかるところを、献金のおかげであろうか、予想より早く参内する事ができた。自分の気持ちを静め、これからの拝謁に臨むのは、※大友宗麟の使者である伊東祐親である。自分の一挙手一投足に主家の命運がかかっている。
そんな大役を引き受け、豊後から京の都までやってきたのだ。
「帝の御厚恩に感謝申し上げつつ、我が主君※大友左衛門督の家来、※伊東祐親が本日はここに参内させて頂きます。拝謁の許しを賜り、感謝の念、厚く申し上げます」
「実のところ、昨年より我が大友氏と小佐々氏との間には、触発すれば即座に火花を散らすような状態が続き、その衝突が両者の民に大いなる困苦をもたらしております」
まずは具体的な話をせず、民の為、この状況を脱したい気持ちを伝える。戦をしたい人はいない。為政者として民の生活を安んずるならば当然の事だ。
「そうか。それは大いなる苦難であるな。何を望むと言うのだ」。
言葉少なに帝の傍らに座る公家が話す。
「こたび主君左衛門督の命に従い、この争いの解決を求めて、帝の御裁定を仰ぐべく参上いたしました。我が大友氏と小佐々氏との間に和議が結ばれれば、平穏がかの地に戻り、民も安らぎの日々を取り戻せましょう」
あくまでも、民の安寧を願う為に、和平を願う。その為に調停をお願いする立場を強調すれば、平安を願い奔走する忠臣の印象を与えると考えているのだ。
「ふむ、ではなぜそうした事態が生じたのか、詳細に説明せよ」
「は、では申し上げます。我が主君左衛門督は永禄のはじめ、六カ国の守護ならびに九州探題に任じられ、以来十年間地域の平和と民の安寧を願って参りました」
「しかれども一昨年あたりから、肥前の小佐々による調略により、筑前と筑後の国人が反旗を翻し、平安を乱し、どさくさに紛れて小佐々はそれらを自らの領地としているのでございます」
「また、久しく豊前と筑前の平安を脅かしておりました毛利を一掃せんとして、鎮圧に臨みましたところ、小佐々とのいざこざに発展してございます」
これでいい、と祐親は考えていた。被害者の目線だ。あくまで大友は被害者であり、平安を害したのは小佐々であり、毛利を排除しようとして邪魔をしたのも小佐々である、と印象づければいいのだ。
しかし、公家からの返答は意外なほど冷淡であった。
「ふむ」
と言った後で公家は続けた。
「『朕が小佐々の使者より聞き給ひし内容と、甚だしく相違あらんなり』と帝はおおせである」
「今回の戦闘は、大友氏が豊前の毛利領へと侵攻した為に起きた事態であり、それに対し援軍を求められ給いたる小佐々氏が軍を動かしたものである」
「尚、先の勅書にて筑前は小佐々氏に任されよとの御命ありきにもかかわらず、大友氏が筑前に侵攻せられ給いたるのは事実なり」
「また、筑後の国衆の離反は小佐々の調略に非ず、自ら服属を願い出た様に推察される。これにより、和議の調停は困難を極める事となろう」
とも付け加えた。どう言う事だ? なぜその様な話が朝廷に入ってきておるのだ。小佐々が、まさか先に情報を伝えていたのだろうか。冗談ではない、大友家が朝廷や幕府にいくら献金してきたと思うのだ。千貫や二千貫ではないぞ。
まずい、なんとか誤解を解かねばならん。祐親はすかさず弁明をした。
「恐れながら申し上げます。今回の戦に至る事情、大友家が小佐々に先に戦を挑んだとの誤解があるようでございますが、それは全くの誤りにございます」
「大友家がまず攻めたのは、ながらく毛利が横領していた我が大友の領土でございます。我が大友家は、あくまで毛利に対し攻撃したのです」
「しかし毛利は逃げ、これで安寧が訪れるところを城主が小佐々に援軍を求めた為、やむなく小佐々との戦に突入する結果となったのです」
こういう時こそ自信を持って、しっかりはっきり話す。
「我々はあくまで自領を取り戻す為に行動しただけであり、他意はございません。この事実をご理解頂き、和議による解決の為にお力添えいただけますよう、お願い申し上げます」
公家はしっかりと祐親の話を聞いた後、困った様な顔をして、ゆっくりと話し始めた。双方の言い分が違うのはよくある事なのだろうが、こうまで違うと解釈のしようがないのかもしれない。しかし、納得してもらわなければならない。
「祐親とやら、そなたが申し述べた事実については、麿もよく理解いたした。大友家が初めに攻撃を仕掛けたのは毛利であり小佐々ではない、これは確かに見逃せぬ事実であると認識しておる」
「しかしながら、そなたがこの戦に至る事情をそう説明する一方で、小佐々家もまた異なる解釈を持つ事は確かであろう。その為、帝がどちらかの陣営に肩入れするわけには参らぬ」
「それでも、われらはそなたが和議を望む意思を尊重いたす。これからどのような調停が可能かを模索いたすが、すぐに結果が出るとは限らない事、それをご理解願いたい」
一体どうしたと言うのだ? このような朝廷の対応など見た事もない。これまでの叙任の際はもちろん、「修理大夫」より格上の畠山氏しか名乗れない「左衛門督」を授かった時も、こうまで難色は示さなかった。
朝廷の中に何か、大友を良しとしない風潮でもあるのか? 派閥か? いや聞いた事がない。それよりも小佐々だ。いったい朝廷に何を仕掛けているのだ。伊東祐親は思惑通りの言質を取れなかった事を悔やんだが、どうする事もできなかった。
豊後への足取りは重い。
※伊東祐親……架空の人物
本来なら通達から数日かかるところを、献金のおかげであろうか、予想より早く参内する事ができた。自分の気持ちを静め、これからの拝謁に臨むのは、※大友宗麟の使者である伊東祐親である。自分の一挙手一投足に主家の命運がかかっている。
そんな大役を引き受け、豊後から京の都までやってきたのだ。
「帝の御厚恩に感謝申し上げつつ、我が主君※大友左衛門督の家来、※伊東祐親が本日はここに参内させて頂きます。拝謁の許しを賜り、感謝の念、厚く申し上げます」
「実のところ、昨年より我が大友氏と小佐々氏との間には、触発すれば即座に火花を散らすような状態が続き、その衝突が両者の民に大いなる困苦をもたらしております」
まずは具体的な話をせず、民の為、この状況を脱したい気持ちを伝える。戦をしたい人はいない。為政者として民の生活を安んずるならば当然の事だ。
「そうか。それは大いなる苦難であるな。何を望むと言うのだ」。
言葉少なに帝の傍らに座る公家が話す。
「こたび主君左衛門督の命に従い、この争いの解決を求めて、帝の御裁定を仰ぐべく参上いたしました。我が大友氏と小佐々氏との間に和議が結ばれれば、平穏がかの地に戻り、民も安らぎの日々を取り戻せましょう」
あくまでも、民の安寧を願う為に、和平を願う。その為に調停をお願いする立場を強調すれば、平安を願い奔走する忠臣の印象を与えると考えているのだ。
「ふむ、ではなぜそうした事態が生じたのか、詳細に説明せよ」
「は、では申し上げます。我が主君左衛門督は永禄のはじめ、六カ国の守護ならびに九州探題に任じられ、以来十年間地域の平和と民の安寧を願って参りました」
「しかれども一昨年あたりから、肥前の小佐々による調略により、筑前と筑後の国人が反旗を翻し、平安を乱し、どさくさに紛れて小佐々はそれらを自らの領地としているのでございます」
「また、久しく豊前と筑前の平安を脅かしておりました毛利を一掃せんとして、鎮圧に臨みましたところ、小佐々とのいざこざに発展してございます」
これでいい、と祐親は考えていた。被害者の目線だ。あくまで大友は被害者であり、平安を害したのは小佐々であり、毛利を排除しようとして邪魔をしたのも小佐々である、と印象づければいいのだ。
しかし、公家からの返答は意外なほど冷淡であった。
「ふむ」
と言った後で公家は続けた。
「『朕が小佐々の使者より聞き給ひし内容と、甚だしく相違あらんなり』と帝はおおせである」
「今回の戦闘は、大友氏が豊前の毛利領へと侵攻した為に起きた事態であり、それに対し援軍を求められ給いたる小佐々氏が軍を動かしたものである」
「尚、先の勅書にて筑前は小佐々氏に任されよとの御命ありきにもかかわらず、大友氏が筑前に侵攻せられ給いたるのは事実なり」
「また、筑後の国衆の離反は小佐々の調略に非ず、自ら服属を願い出た様に推察される。これにより、和議の調停は困難を極める事となろう」
とも付け加えた。どう言う事だ? なぜその様な話が朝廷に入ってきておるのだ。小佐々が、まさか先に情報を伝えていたのだろうか。冗談ではない、大友家が朝廷や幕府にいくら献金してきたと思うのだ。千貫や二千貫ではないぞ。
まずい、なんとか誤解を解かねばならん。祐親はすかさず弁明をした。
「恐れながら申し上げます。今回の戦に至る事情、大友家が小佐々に先に戦を挑んだとの誤解があるようでございますが、それは全くの誤りにございます」
「大友家がまず攻めたのは、ながらく毛利が横領していた我が大友の領土でございます。我が大友家は、あくまで毛利に対し攻撃したのです」
「しかし毛利は逃げ、これで安寧が訪れるところを城主が小佐々に援軍を求めた為、やむなく小佐々との戦に突入する結果となったのです」
こういう時こそ自信を持って、しっかりはっきり話す。
「我々はあくまで自領を取り戻す為に行動しただけであり、他意はございません。この事実をご理解頂き、和議による解決の為にお力添えいただけますよう、お願い申し上げます」
公家はしっかりと祐親の話を聞いた後、困った様な顔をして、ゆっくりと話し始めた。双方の言い分が違うのはよくある事なのだろうが、こうまで違うと解釈のしようがないのかもしれない。しかし、納得してもらわなければならない。
「祐親とやら、そなたが申し述べた事実については、麿もよく理解いたした。大友家が初めに攻撃を仕掛けたのは毛利であり小佐々ではない、これは確かに見逃せぬ事実であると認識しておる」
「しかしながら、そなたがこの戦に至る事情をそう説明する一方で、小佐々家もまた異なる解釈を持つ事は確かであろう。その為、帝がどちらかの陣営に肩入れするわけには参らぬ」
「それでも、われらはそなたが和議を望む意思を尊重いたす。これからどのような調停が可能かを模索いたすが、すぐに結果が出るとは限らない事、それをご理解願いたい」
一体どうしたと言うのだ? このような朝廷の対応など見た事もない。これまでの叙任の際はもちろん、「修理大夫」より格上の畠山氏しか名乗れない「左衛門督」を授かった時も、こうまで難色は示さなかった。
朝廷の中に何か、大友を良しとしない風潮でもあるのか? 派閥か? いや聞いた事がない。それよりも小佐々だ。いったい朝廷に何を仕掛けているのだ。伊東祐親は思惑通りの言質を取れなかった事を悔やんだが、どうする事もできなかった。
豊後への足取りは重い。
※伊東祐親……架空の人物
2
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる