76 / 828
肥前五強!non無双でもやるしかない。-横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に-
674石から11,536石へ 針尾三郎左衛門
しおりを挟む
月が変わって、
同年 五月 沢森城 沢森政忠
叔父上たちの首は、丁寧に、本当に細心の注意を払って、小佐々城に送った。
本来は俺も一緒に行きたかった。俺は一生分の涙を流した気がした。一生分の叫びをし、慟哭した。
佐世保湾海戦では風が味方した。
測距儀の力もあるかもしれない。頑張って少しでも性能の良いフランキ砲を作ってくれた職人。力がない分、経済力と技術力で自分を守ろうとした。
でも、自分の大切な人すら守れなかった。
状況が違えば、自分が死んでいたかもしれないのだ。
今は、全部抜けてしまって、まるで自分が機械になった様に、淡々と業務をこなしている。そのまま元の世界の俺のように、通夜や初七日、四十九日は喪に服したかった。
しかしそれは無理な相談だった。もう、止めよう。どうあがいたって、もがいたって、元の世界には戻れないのだ。
宮村城には小田鎮光を城代として置き、抑えとして第一連隊も駐屯させた。武器弾薬や兵糧はすぐに備蓄させた。
それから敗れたとはいえ、内海、福田の両家には千貫を見舞金として贈った。
見舞金の金額として、多いのか少ないのかはわからない。しかし、劣勢でも味方になってくれる勢力はありがたかった。
戦死した兵たちの家族にも、もちろん相応の見舞金を贈った。戸籍を管理し、住民の出身地や、家族構成などをしっかり管理していたから出来た。
宮の村は実効支配している。
それからしばらくして、降伏した針尾三郎左衛門が、今後の沙汰を得るべく、城に来た。
「よう参ったな、三郎左衛門。面をあげよ」
俺は淡々と、静かに声をかけた。
「はは!」
三郎左衛門は筋骨隆々としていて、精悍な顔つきの、いかにも働き盛りの青年だった。その横には四歳の弟の九左衛門と、十一歳の嫡男、太郎兵衛昌治がいた。
「この度は我らの降伏をお受けくださり、誠にありがとうございます」
三郎左衛門が頭を下げる。
それは、もうよい、と面をあげさせる。
「それで、その方ら、この後どうするつもりじゃ?」
俺は表情を変えずに聞く。
「は、まずは弟九左衛門を、人質としてお預けいたしとう存じます」
「うむ。それで?」
「は、我ら一同、今後は平九郎様を盟主と仰ぎ、行動を共にいたしたいと考えております」
「うむ。そして?」
「は、……」
三郎左衛門が言葉につまった。
「わからぬか? 他にはどうするのじゃ?」
言葉に詰まり、どう処して良いのかわからない様だ。俺はふう、とため息をついた。
「その方の所領の事じゃ。……まさか、本領安堵などと、言うのではあるまいな?」
「いえ、それは……」
言葉にならない声を、無理やり絞り出しているようだ。
「寝ぼけた事を申すな! ! ! !」
俺は怒鳴り、扇子を三郎左衛門めがけて投げつける。瞬間、三郎左衛門は再度平伏し、太郎兵衛昌治もそれに倣う。震えている。九左衛門にいたっては今にも泣き出しそうだ。
「我らがいつ針尾に攻め込んだ? いつその方らの民を虐げ、その方らの財を奪ったのだ! ! ? ?」
押し殺していた感情があふれてきた。
「一昨年兄を殺したのは誰だ? 俺の叔父三人を殺した平戸や後藤と組んで、やっとの事で手に入れた、南蛮との交易を盗もうとしたのは誰じゃ!」
次々に出てくる言葉は容赦なく三郎左衛門たちに降りかかる。
「その方の父親、針尾伊賀守ではないか!」
三郎左衛門は平伏したまま動こうとしない。
「……。城はそのままで良い。所領は小鯛郷のみとする。それから三郎左衛門、その方は隠居せよ」
まるで最初から決めていたかのように、俺は告げた。
「な! それは余りにも! 一族郎党が食べていけませぬ! 何卒!」
当然の反応だ。もともと針尾島の三分の二、千六百石程度は領していたのだ。十分の一以下かもしれない。
「黙れ! 十分に食えて、また背かれでもしたらたまらんではないか! その方らが二度と背かぬ保証がどこにある!!」
俺は吐き捨てるように言う。
「心配せずとも一族郎党分の、最低限の扶持米はくれてやる。城の補修やその他金が必要になったら言ってくればいい」
「ぐ! ……。かしこまりました」
三郎左衛門は興奮して震えている体を必死でこらえている。ふぅぅ、ふぅぅ、ふぅぅ……。呼吸音が聞こえ、畳を押さえつけている。
「今日は疲れた。しばし休む。その方らも下がれ」
俺は立ち上がり、三郎左衛門の横を通り過ぎようとした。その時であった。
不注意である。降伏したとは言え、昨日まで敵だった男が帯刀しているのだ。
三郎左衛門はすっくと立ち上がり、素早く刀の柄に手をかけ抜いた後、背後から振りかぶって斬り下ろしてきた。
「おのれ政忠! 許さぬ! !」
奇声ともとれる雄叫びをあげた次の瞬間、しゅんっしゅんっと音がしたかと思うと、三郎左衛門の動きが止まった。
「曲者である! 出会え出会え!」
数名の兵に取り囲まれた三郎左衛門は斬り伏せられ、息絶えた。
「助かった。礼を言う。その方、名は?」
「は、ありがとうござりまする。名はありませぬ。お頭様からは隠(オン)と呼ばれておりまする。殿の警護を仰せつかっておりました」
「そうか、千方が。ありがとう。これからも頼む」
隠はこくりとうなずき姿を消した。
俺は三郎左衛門の死体をキレイに片付け、針尾城に送り届けさせた。もちろん丁重にだ。
泣きわめく九左衛門と、震えながらそれを抱きかかえている太郎兵衛昌治。
俺は二人を城で育てる事にした。もちろん家族も一緒にだ。家臣は希望する者は召し抱え、そうでない者は自由に放免した。
針尾城には城代を置き、旧針尾家の領地は直接支配する様にする。
無礼を働いた無礼討ちであったが、葬式はしっかりとあげさせた。全てが終わり、家族とその郎党が沢森城へやってきた。
旧針尾領での領民による騒動も起きなかった。
もともと年貢は高くなかったが、それでも沢森領の住心地の良さは噂になっていたらしい。一年の年貢減免も行ったのが原因であろう。
一人目の処遇が終わった。
同年 五月 沢森城 沢森政忠
叔父上たちの首は、丁寧に、本当に細心の注意を払って、小佐々城に送った。
本来は俺も一緒に行きたかった。俺は一生分の涙を流した気がした。一生分の叫びをし、慟哭した。
佐世保湾海戦では風が味方した。
測距儀の力もあるかもしれない。頑張って少しでも性能の良いフランキ砲を作ってくれた職人。力がない分、経済力と技術力で自分を守ろうとした。
でも、自分の大切な人すら守れなかった。
状況が違えば、自分が死んでいたかもしれないのだ。
今は、全部抜けてしまって、まるで自分が機械になった様に、淡々と業務をこなしている。そのまま元の世界の俺のように、通夜や初七日、四十九日は喪に服したかった。
しかしそれは無理な相談だった。もう、止めよう。どうあがいたって、もがいたって、元の世界には戻れないのだ。
宮村城には小田鎮光を城代として置き、抑えとして第一連隊も駐屯させた。武器弾薬や兵糧はすぐに備蓄させた。
それから敗れたとはいえ、内海、福田の両家には千貫を見舞金として贈った。
見舞金の金額として、多いのか少ないのかはわからない。しかし、劣勢でも味方になってくれる勢力はありがたかった。
戦死した兵たちの家族にも、もちろん相応の見舞金を贈った。戸籍を管理し、住民の出身地や、家族構成などをしっかり管理していたから出来た。
宮の村は実効支配している。
それからしばらくして、降伏した針尾三郎左衛門が、今後の沙汰を得るべく、城に来た。
「よう参ったな、三郎左衛門。面をあげよ」
俺は淡々と、静かに声をかけた。
「はは!」
三郎左衛門は筋骨隆々としていて、精悍な顔つきの、いかにも働き盛りの青年だった。その横には四歳の弟の九左衛門と、十一歳の嫡男、太郎兵衛昌治がいた。
「この度は我らの降伏をお受けくださり、誠にありがとうございます」
三郎左衛門が頭を下げる。
それは、もうよい、と面をあげさせる。
「それで、その方ら、この後どうするつもりじゃ?」
俺は表情を変えずに聞く。
「は、まずは弟九左衛門を、人質としてお預けいたしとう存じます」
「うむ。それで?」
「は、我ら一同、今後は平九郎様を盟主と仰ぎ、行動を共にいたしたいと考えております」
「うむ。そして?」
「は、……」
三郎左衛門が言葉につまった。
「わからぬか? 他にはどうするのじゃ?」
言葉に詰まり、どう処して良いのかわからない様だ。俺はふう、とため息をついた。
「その方の所領の事じゃ。……まさか、本領安堵などと、言うのではあるまいな?」
「いえ、それは……」
言葉にならない声を、無理やり絞り出しているようだ。
「寝ぼけた事を申すな! ! ! !」
俺は怒鳴り、扇子を三郎左衛門めがけて投げつける。瞬間、三郎左衛門は再度平伏し、太郎兵衛昌治もそれに倣う。震えている。九左衛門にいたっては今にも泣き出しそうだ。
「我らがいつ針尾に攻め込んだ? いつその方らの民を虐げ、その方らの財を奪ったのだ! ! ? ?」
押し殺していた感情があふれてきた。
「一昨年兄を殺したのは誰だ? 俺の叔父三人を殺した平戸や後藤と組んで、やっとの事で手に入れた、南蛮との交易を盗もうとしたのは誰じゃ!」
次々に出てくる言葉は容赦なく三郎左衛門たちに降りかかる。
「その方の父親、針尾伊賀守ではないか!」
三郎左衛門は平伏したまま動こうとしない。
「……。城はそのままで良い。所領は小鯛郷のみとする。それから三郎左衛門、その方は隠居せよ」
まるで最初から決めていたかのように、俺は告げた。
「な! それは余りにも! 一族郎党が食べていけませぬ! 何卒!」
当然の反応だ。もともと針尾島の三分の二、千六百石程度は領していたのだ。十分の一以下かもしれない。
「黙れ! 十分に食えて、また背かれでもしたらたまらんではないか! その方らが二度と背かぬ保証がどこにある!!」
俺は吐き捨てるように言う。
「心配せずとも一族郎党分の、最低限の扶持米はくれてやる。城の補修やその他金が必要になったら言ってくればいい」
「ぐ! ……。かしこまりました」
三郎左衛門は興奮して震えている体を必死でこらえている。ふぅぅ、ふぅぅ、ふぅぅ……。呼吸音が聞こえ、畳を押さえつけている。
「今日は疲れた。しばし休む。その方らも下がれ」
俺は立ち上がり、三郎左衛門の横を通り過ぎようとした。その時であった。
不注意である。降伏したとは言え、昨日まで敵だった男が帯刀しているのだ。
三郎左衛門はすっくと立ち上がり、素早く刀の柄に手をかけ抜いた後、背後から振りかぶって斬り下ろしてきた。
「おのれ政忠! 許さぬ! !」
奇声ともとれる雄叫びをあげた次の瞬間、しゅんっしゅんっと音がしたかと思うと、三郎左衛門の動きが止まった。
「曲者である! 出会え出会え!」
数名の兵に取り囲まれた三郎左衛門は斬り伏せられ、息絶えた。
「助かった。礼を言う。その方、名は?」
「は、ありがとうござりまする。名はありませぬ。お頭様からは隠(オン)と呼ばれておりまする。殿の警護を仰せつかっておりました」
「そうか、千方が。ありがとう。これからも頼む」
隠はこくりとうなずき姿を消した。
俺は三郎左衛門の死体をキレイに片付け、針尾城に送り届けさせた。もちろん丁重にだ。
泣きわめく九左衛門と、震えながらそれを抱きかかえている太郎兵衛昌治。
俺は二人を城で育てる事にした。もちろん家族も一緒にだ。家臣は希望する者は召し抱え、そうでない者は自由に放免した。
針尾城には城代を置き、旧針尾家の領地は直接支配する様にする。
無礼を働いた無礼討ちであったが、葬式はしっかりとあげさせた。全てが終わり、家族とその郎党が沢森城へやってきた。
旧針尾領での領民による騒動も起きなかった。
もともと年貢は高くなかったが、それでも沢森領の住心地の良さは噂になっていたらしい。一年の年貢減免も行ったのが原因であろう。
一人目の処遇が終わった。
2
お気に入りに追加
161
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる