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二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート
石鹸大量生産と販路拡大のまっき~!(の巻)
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書斎で書き物をしていると・・・・。もちろん試作品の鉛筆で!
忠右衛門が入ってきた。うーん、ちょっと報告聞くのが、気が重い。
大体予想がつく。
「その後、石鹸はどうだ?」
まず短期間で収益をあげそうなのが、石鹸と鉛筆だ。
「は、売れ行きは好調にございます。ただ、」
ただ?と俺は聞き返した。
「原料の灰にございますれば、百姓は肥料に使うため出したがりません。そのため肥料を使わない町中で賄うよりほかなりません。」
なるほど、確かに俺の実家でも灰を撒いていたな。うー、盲点!
「さもなければ大量の薪もしくは炭が必要になりますが、買いすぎると値段が上がるため、民の暮らしを締め付ける事になります。これは油も同じです。」
「利益率的にはひとつ十二文で販売したとして、七文の利益ですから5百個で三千五百文となります。」
「往復三日で一度販売すれば、月に三十五貫文となりますが、ひと月にそれだけ売る事はできません。人がおらぬのです。売ろうと思えば、平戸、博多、熊本、豊後府内や薩摩など、人の多い所へ行かねばなりません。」
「そうなると荷車に使う牛の餌代や、それを世話する人足代、宿賃や飯代もかさんでまいります。」
うーん、・・・・5千個売って月にたったの三十五貫文(三万5千文、一文120円計算)にしかならないの?
やばい、当てが外れた。
もっとがっぽり儲かるはずだったのに。これ、いわゆる薄利多売ってやつ?
数売れないなら一番やっちゃいかんやつやん!!!!!!!!!!!!
一生の不覚!
それにやばい!もう八月まで二ヶ月切ってる!
「わかった。それでは石鹸に関しては、材料は市場価格を壊さぬ程度に買う様に。油に関しては、秋から菜種の栽培を米の裏作として行う様にさせよ。さすれば我が領内で四百反程あるゆえ、十分な菜種をとる事ができよう。原価も下がるであろうし、余剰分は市場にまわせ。」
領民第一だからね。
こりゃ本気で【特上高級しゃぼん】売らんといかんな。失敗したあ。
・・・まじ失敗したあ。
忠右衛門が入ってきた。うーん、ちょっと報告聞くのが、気が重い。
大体予想がつく。
「その後、石鹸はどうだ?」
まず短期間で収益をあげそうなのが、石鹸と鉛筆だ。
「は、売れ行きは好調にございます。ただ、」
ただ?と俺は聞き返した。
「原料の灰にございますれば、百姓は肥料に使うため出したがりません。そのため肥料を使わない町中で賄うよりほかなりません。」
なるほど、確かに俺の実家でも灰を撒いていたな。うー、盲点!
「さもなければ大量の薪もしくは炭が必要になりますが、買いすぎると値段が上がるため、民の暮らしを締め付ける事になります。これは油も同じです。」
「利益率的にはひとつ十二文で販売したとして、七文の利益ですから5百個で三千五百文となります。」
「往復三日で一度販売すれば、月に三十五貫文となりますが、ひと月にそれだけ売る事はできません。人がおらぬのです。売ろうと思えば、平戸、博多、熊本、豊後府内や薩摩など、人の多い所へ行かねばなりません。」
「そうなると荷車に使う牛の餌代や、それを世話する人足代、宿賃や飯代もかさんでまいります。」
うーん、・・・・5千個売って月にたったの三十五貫文(三万5千文、一文120円計算)にしかならないの?
やばい、当てが外れた。
もっとがっぽり儲かるはずだったのに。これ、いわゆる薄利多売ってやつ?
数売れないなら一番やっちゃいかんやつやん!!!!!!!!!!!!
一生の不覚!
それにやばい!もう八月まで二ヶ月切ってる!
「わかった。それでは石鹸に関しては、材料は市場価格を壊さぬ程度に買う様に。油に関しては、秋から菜種の栽培を米の裏作として行う様にさせよ。さすれば我が領内で四百反程あるゆえ、十分な菜種をとる事ができよう。原価も下がるであろうし、余剰分は市場にまわせ。」
領民第一だからね。
こりゃ本気で【特上高級しゃぼん】売らんといかんな。失敗したあ。
・・・まじ失敗したあ。
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