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第292話 『フランス租界と青幇』
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文久二年八月十九日(1862年9月12日) ホテル『宏記洋行』 夕方
「おい! 晋作は何処だ! まったくあいつは読めん! 何をしているのだ?」
「申し訳ありません。昼まではいたのですが、ちょっと目を離した隙にまかれました……」
中牟田倉之助に言われ、最年少の今道晋九郎が泣きそうな顔で答える。
「やあ皆さん、……あれ? 晋作殿がおらぬようですが、どちらに?」
峰源助が帰ってきて声をかけた
「どちらもこちらも……」
「……」
「あー、そう言えば昼前に晋作殿から1,500フラン出してくれと言われて渡しましたぞ」
「 「ええーっ」 」
全員があんぐりする。
「峰殿、使い道も聞かずに渡したのですか?」
五代が呆れた顔をして聞いた。
「いやいや、なになら良し、なにならダメなど、それがしには決められませんよ。それに御家老様からは誰が何に使おうが構わない。必要なら船を寄越して催促せよとまで言われているのです」
「なんと……」
五代は次郎の懐の深さに感嘆したが、それと晋作の行動は別である。
「1,500フランとは……何文くらいなのですか?」
中牟田が恐る恐る聞いた。
「そうですね……ざっと150両ほどでしょうか」
「ひゃ……150両? ?」
中牟田は気絶しそうだが、雄城や五代はやれやれといった感じである。晋九郎はようやく泣きそうな顔から普通に戻った。
ちなみに1,500フランは、19世紀のフランスの相場で地方の代訴人の月給が約2,000フランであり、150両は文久2年の米相場で85石50斗の米が買える金額である。
佐賀藩中牟田家は幕末時40石取りであり、五代家は代々300~500石取り、雄城家は100石等々なので、いかに高額かがわかるだろう。全部使ったのかは不明だが、貸し切りくらいは十分できる金額だ。
「よーう、みんな! どうした? なんだか辛気くせえ顔をしているなあ。なんだ晋、泣きそうな顔をしてどうした?」
全員集まってやいのやいのやっていると、騒ぎの張本人が帰ってきた。
「晋作! どこへ行っておったのだ!」
中牟田が声を荒らげた。
「ああ、ちょっと用事があってな。少しばかり手間どってしまって……待たせたか?」
晋作は悪びれる様子もなく、涼しい顔で言った。
「少しばかり? 昼前からですよ! 一体どこで何を……」
いわゆる『ぷんすか』とした顔で今道がくい下がろうとしたが、雄城が制止した。
「まあまあ、晋九郎。晋作にも事情があるのだろう。それより、成果はどうだったのだ?」
雄城の言葉に、晋作はニヤリと笑った。
「心配するな。ちゃんと情報は掴んできたぜ」
そう言って晋作は懐から一枚の紙切れを取り出し、皆に見せた。そこにはフランス語で二つのことが書いてあった。
「これは……なんて書いてあるんだ?」
「わからん!」
「わからん、わからんってお前……」
「待ってください!」
中牟田は晋作の答えに胃が痛いが、今道が何かに気付いたようだ。
「これは……フランス語ですね。ええっと……直紀さんも一緒に考えてください」
今道晋九郎は語学が堪能だったが、雄城直紀もフランス語は得意である。皮肉なことに外国語が得意な二人より、カタコトしか話せない晋作のほうが有力な情報を持ってきたようだ。
『黄金栄』
『玉蘭閣』
「これは……?」
五代が晋作に聞いた。
「まあ、この租界随一の社交場と、それを取り仕切ってる野郎の名前だろう。蛇の道はヘビ。な? 聞くところによると随分と若いようだが、かなりのやり手だそうだ」
「ここに、いくのか?」
中牟田がゴクリと唾を飲んだ。
「黄金栄という男に会いに行くのか?」
五代が心配そうに聞く。
「ああ、これから行く。奴なら、逃亡した二人の男の情報を知っている可能性が高い。イギリスとの繋がりもあるかもしれん。一度会って話を聞いてみる必要がある」
「然れど、青幇の幹部に接触するのは危ういのでは? やつらはアヘンに賭博に売春と、裏の世界を牛耳っていると聞いていますぞ」
峰が慎重な意見を述べた。
「確かに危険は伴う。だが他に方法がないのも事実だ。武器はあるから、いざとなればこれで応戦もできる。それに……」
「それに?」
五代が聞き返した。
「やつらは金になることなら何でもするらしい。金を出して人を捜してくれるなら、それでいいじゃないか。捜す手間が省ける」
「然れどその報せが正しいかどうかもわからぬぞ」
中牟田が聞くと晋作は即座に返す。
「では、誰が言ったどんな報せなら、正しいというのだ? 我らにそれを正しいと判ずる時間はあるのか? そのためにいくらかかってもいいからと、あの旦那は金を積んでくれたんじゃないのか?」
(旦那って……)
峰も雄城も今道も、同じ事を考えた。そしてそう言われても、次郎なら笑い飛ばすだろうと思ったのだ。
「確かに、そうだ。今のそれがし達にはそうするより他に道はない」
中牟田がそう言って全員を見渡した。全員がうなずき、晋作に視線が集まる。
「よし! そうと決まったら景気づけだ! ちと早いが夕餉にして一杯やろうではないか」
晋作の言葉に腹を決めたのか、五代、中牟田、雄城、峰、今道の6名は階下に降りて夕食をとる事にした。
ホテルの食堂は夕刻の薄暗がりに包まれ、ガス灯の明かりが揺らめいていた。宿泊客のほとんどは西洋人で、彼らは銀のナイフとフォークを手に、優雅に食事を楽しんでいた。
一行は隅の席に陣取り、西洋料理に戸惑いながらも、何とか箸を使って食べられそうな品を注文していた。
「ふむ、これは食えるな」
晋作はパンに手を伸ばしながら満足げにうなずいた。
「然れど、このナイフとフォークの使い方には慣れぬな」
中牟田は悪戦苦闘しながら、フォークで肉を刺そうとしていた。
「ははは、中牟田さん、まるで子供みたいですね」
今道がくすくすと笑う。
「笑うな晋九郎、お前だってうまく使えているわけではないだろう」
峰がたしなめるように言った。
「いえ、僕はこのナイフとフォーク、結構気に入っていますよ。日本に帰ったら、作ってみたいですね」
雄城は器用にナイフとフォークを操りながら食べている。五代はワインを口に含み、静かに味わっていた。
「このワインはなかなか美味いな。銘柄は何と言うのだ?」
五代が尋ねると、晋作は肩をすくめた。
「知らん。美味いから何でもいい」
「相変わらずですね、晋作殿は」
雄城が苦笑しながら言った。
しばらくの間、彼らは食事と酒を楽しんでいたが、やがて晋作が口を開いた。
「さて、そろそろ行くとするか」
「そうだな。黄金栄という男、どんな奴か楽しみだ」
五代がワイングラスを置き、立ち上がった。
「くれぐれも慎重に。青幇は危険な組織だ。深入りするなよ、晋作」
雄城が念を押した。
「わかっている。心配するな。オレ達はちゃんと生きて帰る」
晋作はニヤリと笑って答えた。
一行は勘定を済ませ、ホテルを出た。上海の夜は賑やかで、街には人々が溢れ、屋台からは美味しそうな匂いが漂っていた。
「さて、『玉蘭閣』はどこだ?」
晋作が懐から一枚の紙切れを取り出し、確認した。ざっくりとしか書いていない地図なので、ときおり雄城と今道が道行く人達に聞いて場所を確認する。
「確か、この通りの先を左に曲がったところにあるはずですよ」
今道が答えた。
人混みをかき分けながら、目的地へと向かう。やがて目の前に、様々な色の提灯や電飾で彩られた派手な建物が現れた。それが、『玉蘭閣』だった。
「ここか……」
晋作は建物の前で立ち止まり、しばらくの間、その様子を眺めていた。
「よし、行くぞ」
晋作が静かにつぶやき、一行は『玉蘭閣』の中へと入っていった。
次回予告 第293話 『青幇と黄金栄』
「おい! 晋作は何処だ! まったくあいつは読めん! 何をしているのだ?」
「申し訳ありません。昼まではいたのですが、ちょっと目を離した隙にまかれました……」
中牟田倉之助に言われ、最年少の今道晋九郎が泣きそうな顔で答える。
「やあ皆さん、……あれ? 晋作殿がおらぬようですが、どちらに?」
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「どちらもこちらも……」
「……」
「あー、そう言えば昼前に晋作殿から1,500フラン出してくれと言われて渡しましたぞ」
「 「ええーっ」 」
全員があんぐりする。
「峰殿、使い道も聞かずに渡したのですか?」
五代が呆れた顔をして聞いた。
「いやいや、なになら良し、なにならダメなど、それがしには決められませんよ。それに御家老様からは誰が何に使おうが構わない。必要なら船を寄越して催促せよとまで言われているのです」
「なんと……」
五代は次郎の懐の深さに感嘆したが、それと晋作の行動は別である。
「1,500フランとは……何文くらいなのですか?」
中牟田が恐る恐る聞いた。
「そうですね……ざっと150両ほどでしょうか」
「ひゃ……150両? ?」
中牟田は気絶しそうだが、雄城や五代はやれやれといった感じである。晋九郎はようやく泣きそうな顔から普通に戻った。
ちなみに1,500フランは、19世紀のフランスの相場で地方の代訴人の月給が約2,000フランであり、150両は文久2年の米相場で85石50斗の米が買える金額である。
佐賀藩中牟田家は幕末時40石取りであり、五代家は代々300~500石取り、雄城家は100石等々なので、いかに高額かがわかるだろう。全部使ったのかは不明だが、貸し切りくらいは十分できる金額だ。
「よーう、みんな! どうした? なんだか辛気くせえ顔をしているなあ。なんだ晋、泣きそうな顔をしてどうした?」
全員集まってやいのやいのやっていると、騒ぎの張本人が帰ってきた。
「晋作! どこへ行っておったのだ!」
中牟田が声を荒らげた。
「ああ、ちょっと用事があってな。少しばかり手間どってしまって……待たせたか?」
晋作は悪びれる様子もなく、涼しい顔で言った。
「少しばかり? 昼前からですよ! 一体どこで何を……」
いわゆる『ぷんすか』とした顔で今道がくい下がろうとしたが、雄城が制止した。
「まあまあ、晋九郎。晋作にも事情があるのだろう。それより、成果はどうだったのだ?」
雄城の言葉に、晋作はニヤリと笑った。
「心配するな。ちゃんと情報は掴んできたぜ」
そう言って晋作は懐から一枚の紙切れを取り出し、皆に見せた。そこにはフランス語で二つのことが書いてあった。
「これは……なんて書いてあるんだ?」
「わからん!」
「わからん、わからんってお前……」
「待ってください!」
中牟田は晋作の答えに胃が痛いが、今道が何かに気付いたようだ。
「これは……フランス語ですね。ええっと……直紀さんも一緒に考えてください」
今道晋九郎は語学が堪能だったが、雄城直紀もフランス語は得意である。皮肉なことに外国語が得意な二人より、カタコトしか話せない晋作のほうが有力な情報を持ってきたようだ。
『黄金栄』
『玉蘭閣』
「これは……?」
五代が晋作に聞いた。
「まあ、この租界随一の社交場と、それを取り仕切ってる野郎の名前だろう。蛇の道はヘビ。な? 聞くところによると随分と若いようだが、かなりのやり手だそうだ」
「ここに、いくのか?」
中牟田がゴクリと唾を飲んだ。
「黄金栄という男に会いに行くのか?」
五代が心配そうに聞く。
「ああ、これから行く。奴なら、逃亡した二人の男の情報を知っている可能性が高い。イギリスとの繋がりもあるかもしれん。一度会って話を聞いてみる必要がある」
「然れど、青幇の幹部に接触するのは危ういのでは? やつらはアヘンに賭博に売春と、裏の世界を牛耳っていると聞いていますぞ」
峰が慎重な意見を述べた。
「確かに危険は伴う。だが他に方法がないのも事実だ。武器はあるから、いざとなればこれで応戦もできる。それに……」
「それに?」
五代が聞き返した。
「やつらは金になることなら何でもするらしい。金を出して人を捜してくれるなら、それでいいじゃないか。捜す手間が省ける」
「然れどその報せが正しいかどうかもわからぬぞ」
中牟田が聞くと晋作は即座に返す。
「では、誰が言ったどんな報せなら、正しいというのだ? 我らにそれを正しいと判ずる時間はあるのか? そのためにいくらかかってもいいからと、あの旦那は金を積んでくれたんじゃないのか?」
(旦那って……)
峰も雄城も今道も、同じ事を考えた。そしてそう言われても、次郎なら笑い飛ばすだろうと思ったのだ。
「確かに、そうだ。今のそれがし達にはそうするより他に道はない」
中牟田がそう言って全員を見渡した。全員がうなずき、晋作に視線が集まる。
「よし! そうと決まったら景気づけだ! ちと早いが夕餉にして一杯やろうではないか」
晋作の言葉に腹を決めたのか、五代、中牟田、雄城、峰、今道の6名は階下に降りて夕食をとる事にした。
ホテルの食堂は夕刻の薄暗がりに包まれ、ガス灯の明かりが揺らめいていた。宿泊客のほとんどは西洋人で、彼らは銀のナイフとフォークを手に、優雅に食事を楽しんでいた。
一行は隅の席に陣取り、西洋料理に戸惑いながらも、何とか箸を使って食べられそうな品を注文していた。
「ふむ、これは食えるな」
晋作はパンに手を伸ばしながら満足げにうなずいた。
「然れど、このナイフとフォークの使い方には慣れぬな」
中牟田は悪戦苦闘しながら、フォークで肉を刺そうとしていた。
「ははは、中牟田さん、まるで子供みたいですね」
今道がくすくすと笑う。
「笑うな晋九郎、お前だってうまく使えているわけではないだろう」
峰がたしなめるように言った。
「いえ、僕はこのナイフとフォーク、結構気に入っていますよ。日本に帰ったら、作ってみたいですね」
雄城は器用にナイフとフォークを操りながら食べている。五代はワインを口に含み、静かに味わっていた。
「このワインはなかなか美味いな。銘柄は何と言うのだ?」
五代が尋ねると、晋作は肩をすくめた。
「知らん。美味いから何でもいい」
「相変わらずですね、晋作殿は」
雄城が苦笑しながら言った。
しばらくの間、彼らは食事と酒を楽しんでいたが、やがて晋作が口を開いた。
「さて、そろそろ行くとするか」
「そうだな。黄金栄という男、どんな奴か楽しみだ」
五代がワイングラスを置き、立ち上がった。
「くれぐれも慎重に。青幇は危険な組織だ。深入りするなよ、晋作」
雄城が念を押した。
「わかっている。心配するな。オレ達はちゃんと生きて帰る」
晋作はニヤリと笑って答えた。
一行は勘定を済ませ、ホテルを出た。上海の夜は賑やかで、街には人々が溢れ、屋台からは美味しそうな匂いが漂っていた。
「さて、『玉蘭閣』はどこだ?」
晋作が懐から一枚の紙切れを取り出し、確認した。ざっくりとしか書いていない地図なので、ときおり雄城と今道が道行く人達に聞いて場所を確認する。
「確か、この通りの先を左に曲がったところにあるはずですよ」
今道が答えた。
人混みをかき分けながら、目的地へと向かう。やがて目の前に、様々な色の提灯や電飾で彩られた派手な建物が現れた。それが、『玉蘭閣』だった。
「ここか……」
晋作は建物の前で立ち止まり、しばらくの間、その様子を眺めていた。
「よし、行くぞ」
晋作が静かにつぶやき、一行は『玉蘭閣』の中へと入っていった。
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